人返りルートのテキスト
聞き耳
九郎:あと、少しだ…
………うむ…
為すべきことを… 為すまでだ
休息後エマに向かって
隻狼:為すべきことを、為さねば…
エマ:え?
隻狼:御子様が、そう仰っていた
おそらく、何かを…。秘められている
エマ:…そう、ですか…
………
隻狼:…どうした
エマ:丈様の記録に、介錯という言葉がありました
隻狼:ああ
エマ:おそらく、介錯とは…
竜胤の御子の命と共に、その不死を断ち切ること
隻狼:…何だと
エマ:このまま…。不死断ちの道を、歩まれるならば
不死斬りで、九郎様を…
隻狼:御子様のお命を、断たねばならぬ
エマ:…はい
不死断ちこそが、九郎様の望み…
それは、承知しています
ですが…。狼殿…
九郎様を殺さぬ道が、無いものでしょうか…
隻狼:…竜胤は、常ならぬ力
そのような道も、あるやもしれぬ
エマ:…ならば、狼殿
九郎様を殺さぬ道…
それを共に、探ってはいただけませぬか?
→断る。不死断ちは主の命だ
隻狼:断る
不死断ちは… 御子様の願いだ
エマ:分かり…ました
ですが、狼殿…
もし考え直されるならば、言ってください
→話しかける
隻狼:御子様は、定かにご存じなのだろうか
不死断ちが、己の死につながることを
エマ:貴方が見たご様子からも…
きっと、そうでしょう
丈様が残された記録は、元は書棚にありました
九郎様は、熱心に書棚の本を読みふけっておられた
介錯、という言葉の意味も、感づいておられるはず
…狼殿
やはり、私は諦めきれません
九郎様を殺さぬ道…
それを共に、探ってはいただけませぬか?
→考えは変わらない
隻狼:………
エマ:分かり…ました
→考え直す。やはり九郎の命を救いたい
隻狼:やはり… 御子様を死なすことはできぬ
エマ:狼殿… ありがとう、ございます
隻狼:手がかりを、探らねばな
エマ:はい
………ふむ…
……そうか、巴殿の…
狼殿、私に一つ心当たりがあります
調べを進め、分かったことがあればお伝えしましょう
隻狼:ああ
エマ:それから、このこと…
隻狼:御子様には、伏せておく
エマ:はい…
→同意する。九郎の命を救いたい
隻狼:御子様は、死なせぬ
エマ:…ありがとう、ございます
隻狼:手がかりを、探らねばな
エマ:はい
………ふむ…
……そうか、巴殿の…
狼殿、私に一つ心当たりがあります
調べを進め、分かったことがあればお伝えしましょう
隻狼:ああ
エマ:それから、このこと…
隻狼:御子様には、伏せておく
エマ:はい…
休息後
エマ:狼殿…
九郎様を殺さぬ道
その手がかりをつかみました
これを
→巴の手記
隻狼:…人返り
エマ:はい、ここには… 書かれています
竜胤を断ち、人に返す道がある、と
そのためには、常桜の花がいるようです
以前、お伝えした通り…
常桜とは、丈様が仙郷より、持ってこられた桜です
ですが、何者かが枝を手折り、花を持ち去り…
常桜は、やがて、枯れ果てました
常桜の木、そのものが失われてしまったのです
隻狼:木そのものが無い
当然に、常桜の花も無い…か
エマ:はい
ですが、持ち去られた枝には、花がついていた
それが見つかれば、あるいは…
隻狼:常桜の枝とは、これか?
義父が… 持っていたのだ
エマ:梟殿が…
ですが…。花はもう無いようですね…
………ふむ
隻狼:どうした
エマ:…いえ
常桜があったころのことを
思い出そうとしているのですが…
どうも、記憶がおぼろげなのです
………お二人の、お墓を
隻狼:何?
エマ:常桜の跡にある、丈様と巴殿のお墓を
参ってみようと思います
何か、思い出せるかもしれません
→仏渡り「名残り墓」
エマ:………
ああ… 何故、そのような道しか…
隻狼:…おい
エマ:狼殿…
…いらして、いたのですね
隻狼:何か、思い出せたか
エマ:………
いいえ、あいにく、何も
隻狼:…何もか
エマ:はい…
思い出せず、済みません
隻狼:………
エマ:…私の古い友ならば
その頃のこと、何か覚えているかもしれません
荒れ寺で、猩々と会ってきます
隻狼:猩々…?
エマ:…仏師殿の、古い名です
エマ:あの頃…
私と弦一郎殿は、良くここを訪れていた
常桜の下で、丈様が笛を吹かれ、巴殿が舞われる…
それを見るのが、たまらなく好きだった
………
…私の古い友ならば
その頃のこと、何か覚えているかもしれません
荒れ寺で、猩々と会ってきます
→仏渡り「荒れ寺」
仏師:………
隻狼:仏師殿?
仏師:…いや、何か用かい?
→話す
仏師:儂は、忍びを捨てた
じゃが、その忍義手だけは
どうにも捨てられぬ
その儂が、腕を失ったお前さんを拾うとは…
因果よな
→会話を抜ける
仏師:………なあ、お前さん
隻狼:何だ
仏師:知ってたか
この荒れ寺は、実に、隙間風がひどい
隻狼:………分かった
→エマと話す
エマ:…狼殿、いらしたのですね
隻狼:仏師殿からは、何か聞けたか
エマ:いいえ、これといって…
人返りについて
何か、別の手がかりを探さねば、なりません…
→話す
エマ:九郎様は、ずっと…
竜胤の御子であることに、縛られておいででした
そこから解き放たれ…
ただ人として、生きていただきたい
それを、願うばかりです
エマ:狼殿、では、また…
→盗み聞く
仏師:なあ、エマ…
お前さんは、それでいいのかい
エマ:私には、分からぬのです
不死断ちをなすためには…
九郎様か、あの方…
そのいずれかが、死なねばならぬ
仏師:………
エマ:なぜ、そのような道しかないのか…
仏師:だから… そいつを隠すのかい?
エマ:だって、猩々…
これを渡せばきっと、あの人は、死んでしまう
→盗み聞いたことを尋ねる
隻狼:いずれかが、死なねばならぬ
エマ:っ!
隻狼:それは、どういうことだ
エマ:聞いて、いたのですか
隻狼:教えてくれ
エマ:………私は、見たのです
あの日、常桜の木の下で…
巴殿が… 自刃されようとしたのを…
隻狼:なぜ、自刃など
エマ:巴殿は、こう言っていました
「竜胤の血を受けた不死は、その主を縛る」と…
隻狼:…人返りのためには
竜胤の血を受けた者が、死なねばならぬ、か
エマ:…はい。その、通りです
隻狼:だが、人返りも、成らなかった
エマ:はい。不死斬りが、無かったためでしょう
隻狼:………
エマ:私は、九郎様を…
そして貴方も、失いたくはない
どの道も、行き止まりなのです…
→隠しているものについて尋ねる
隻狼:何を、隠している…?
エマ:………それも
聞いて、しまったのですね
隻狼:教えてくれ
エマ:………
隻狼:為すべきことを、為す
御子様と同じように、そうしたいのだ
エマ:…これを
→義父の守り鈴
隻狼:これは、鈴か…
エマ:きっと、梟殿の亡骸から、こぼれ落ちたものでしょう
梟殿と貴方は、縁(えにし)が深い…
それを供えれば
また異なる記憶が、見られるやもしれません
隻狼:…供えてみよう
エマ:どういった記憶かは、分かりません
ですが、それは、梟殿が持っていたもの
どうか、お気をつけて…
→話す
エマ:狼殿…
隻狼:何だ
エマ:………どうか、武運を
隻狼:ああ
→話す
エマ:狼殿… では、また
平田屋敷(義父の守り鈴)攻略後
隻狼:手に入れた
エマ:それが、常桜の花
ああ、確かに… 間違いありません
隻狼:………
エマ:少し、顔を見せてください
………
何か、あったのですね
隻狼:…これで、御子様の人返りが叶う
エマ:………
隻狼:為すべきことを、為すだけだ
エマ:…分かりました
どうか、武運を
仏師:フンッ… お前さん、すこし空気が変わったようじゃな
何か… 大きなものを越えてきたと見える
→盗み聞く
仏師:…エマ
お前さん、行かせちまって、良かったのかい
エマ:…私が止めたとて
あの方は、行かれるでしょう
仏師:フンッ、じゃろうな
エマ:…ねえ、猩々
せめて、願っていたいのです
あの方が、成し遂げることを
仏師:ああ、そうするといい
狼と梟の過去は別のモノなのでしょうか?現在も過去も共有してるのに違う過去があるのは何故なんだろう??啓蒙が足らな過ぎて考えても分かりません……。
返信削除義父の守り鈴で行く平田屋敷での出来事は、梟の願望なんだと思います。かつて思い描いていた未来(ややこしいですが)とでも言いますか。願望を思い描いたという記憶もまた過去に属しているんだと思います。その空想のなかで梟は成長した狼と戦いたい、と思っていたのではないかと。
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