2022年3月29日火曜日

エルデンリング資料「指読みの老婆」

 各地にいる指読みの老婆の存在理由と、ミケラに縁があるについて

資料一覧

指読みの老婆
共通…ねえ、あんた、婆に読ませておくれよ…
お願いだから、指を、あんたの指を…

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…あなありがたや
…おう…おおう…
リムグレイブ…褪せ人よ、黄金の麓に向かえ
レアルカリア、その輝石の夜を超え
大昇降機に向かい、半月を合わせよ
おおそうさ、この橋はもう壊れて渡れぬ
それがなんだというのじゃ
ストームヴィルの城は、まだ聳えておろう
リエーニエ1
(学院の門前町の西)
…あんた、ミケラ様に縁がある
殺戮、殺戮、殺戮…、けれど百耳の坊はそれを得ず
あんたがそれを、大壺からかっさらうのさ
ひひっ、ひひひっ…
ざまあみろ、ざまあみろさね…
リエーニエ2
(レアルカリア東門)
…資格の無きは、悲しいことさね
あんたは、ただ立ち尽くすのさ
合わせるべき半月もなく
この道の先、動かない大昇降機の前で

それとも、水に身を投げるかえ?
名誉なき道行、暗い穴倉を探すために
ケイリッド…祭りは好きかえ?それとも、花かえ?
南には、星を動かす大祭
東には、まだ硬い花の蕾さね
…だからあんたは行くのかえ?
あのおぞましい、朱い腐敗の爛れの中に!
きえーっ!
アルター高原東には、壊れた黄金。西には、蛇の冒涜
…どこへなりとも、行くがよいさ
どこへいっても、ろくでもないのじゃ!
呪いじゃよ。女王マリカの、呪いなのじゃよ!
ひーっひっひっ!
王都ローデイル…指様は、かつて仰っていた
褪せ人が、いつかエルデの王となり、黄金律を修復するのだと

あんたにも見えるだろう?
天を覆う黄金。光柱の出処たる大樹が
褪せ人よ、その麓に向かうがよい

そしてもし、何があっても…
指様がきっと、あんたを導くだろう
ロルドの大昇降機…帰るのじゃ
これよりは、巨人の火の地
近付くことは許されぬ

よいか。黄金樹を焼くは、原初の大罪
それは運命の死を解き放ち、やがて世界を殺す

そんなことを、誰があんたに許したのじゃ!
指様が、許すはずがない!
深き根の底うう、ううう…
…ゴッドウィン様
坊ちゃまは、死ぬべきでした
黄金の貴公子が、死に生きるなどと
そんな、醜いことがあるでしょうか
うう、ううう…


ミケラに縁がある

筆者は過去に「ミケラに縁がある」を根拠に、ミケラと褪せ人には何らかの関係(分け身)があるという考察を述べた

しかしながら上記を読めば分かるように、指読みの老婆は褪せ人にルートを提示するために設置されたガイド役である

ガイド役である老婆が主人公の素性を明かしてくるのは唐突に思われるし、その理由もない

この件については、玉露さん詳細かつ説得力のある考察しているのでぜひ読んでみてほしい(筆者も現在は玉露さんと同意見である)


『考察:「ミケラに縁がある」という言葉の謎』(ELDEN RING 考古学者ルーナの探索日誌より)


また筆者の過去の考察ではミケラを褪せ人自身とするのではなく、その分け身とした

これに関してはギデオンのセリフからミケラは褪せ人自身でない可能性が高いからである

ギデオンに「血の君主の繭について」を報告すると、彼はそれを疑いもせずにミケラと断定する

…おお、そうか!やはりミケラは、血の君主の元にいたか!(ギデオン=オーフニール)

あまつさえギデオンは、私が識るべきすべての最後のひとつ、とまで言い切っている

円卓が、いや私が識るべきすべての、最後のひとつ(ギデオン=オーフニール)

NPCのセリフなので100%とは言えないが、百智のギデオンがミケラと断ずるからには、強力な反証がないかぎりそれを疑う必要はないだろう

つまりあの繭の中のそれがミケラなのである(オープニングとビジュアルが異なるのは、変態途中なのであろう)

13 件のコメント:

  1. 自分の考察を読んでいただいたようで、ありがとうございます。
    自分もミケラはあくまであの繭の中にいるもので、主人公はミケラに多少の縁があっても、それはRPの余白になる程度のものだと思っています
    ただなぜ形見に、誘惑の枝を選べるのかは少し気になりますが
    主人公が追放された褪せ人の子孫だとすると、ゴドフレイが追放されたのは、ミケラが誘惑の枝を与えられる程度に成長してからということに……?
    でもそもそもミケラはラダゴンとマリカの子で、生まれた時点で追放されていたのでは・・・・・? みたいな
    ここらへんの時系列が謎です

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    1. いえいえ素晴らしい考察でした。私はよく変なところに固執して考察が逸れていってしまうので、玉露さんの誠実な考察は好きです(あまり他の方の考察は読まないのですが…)

      ロールプレイ的にもどの素性を選んでもミケラの縁者というのは、自由を強調している本作には似つかわしくないのかなと感じています

      最終的にはDLC待ちですかね(個人的にはあまり可能性は狭めたくないので)

      形見に関しては「シャブリリの禍」も選べることから、様々な事情の者たちが褪せ人になったと考えています

      時系列に関しては、私の理解ではゴッドフレイが狭間の地を追放されたのは祝福を奪われてすぐではなく、その瞳が色褪せたときなので、タイムラグがあるのではないかと


       我が王よ、王の戦士たちよ。お前たちから、祝福を奪う
       そして、その瞳が色褪せるとき、狭間の地を追放する
       外に戦を求め、生き、そして死ぬがよい(マリカの言霊)

       エルデ王の鎧
       巨人戦争、嵐の王との一騎打ち…
       そして、好敵手がいなくなった時
       王の瞳は色褪せたという
       
      前作もそうですが時系列を確定するのが最も難しいかもしれません…

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    2. ありがとうございます。
      そういっていただけると嬉しいです。
      今作はいいですよね。
      今までのシリーズよりもテキストやアイテムが豊富で、ロケーションも世界としてしっかり作ってあるから、地形とか装飾とか風化具合とかからも考察ができる。
      個人的にオープンワールドになって一番うれしい点です。
      世界が輪郭を持つようになったというか、解像度が上がっていて、その分考察できることも増える。
      マーティンさんが根幹部分を書いてくれたというのもよかったんでしょうね。
      根底にしっかり決められた設定があることがわかるので、ちりばめられたフレーバーテキストを組み合わせるときちんと絵が浮かび上がるという。
      考察していて非常に楽しい題材です。
      データの分析をしているのとは違った楽しさがあります。


      タイムラグはそうなのかもしれません。
      ただその場合はゴッドフレイはまだいるのにラダゴンと子供を作っているという残酷な感じになりますね。

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  2. 縁(えん)
    二つ以上のものが寄りついてかかわりを持つ作用を表わす。
    ① 仏語。
    広義には結果を引き起こす因のこと。狭義には結果を引き起こす直接の内的な原因である因に対し、それを外から助ける間接の原因をいう。
    心が外の事物に向かって行なうはたらきかけ。攀縁(はんえん)。
    ② (①から生じたような)人と人とのめぐり合わせや結びつき。縁故。
    ③ 親子、夫婦、主従など、人と人との結びつき。つづきあい。あいだがら。
    ④ 関係を持つきっかけ。現在の状況をもたらす過去からの関係。えに。えにし。
    ⑤ 物事との関係。つながり。
    縁(ゆかり)
    ① なんらかのかかわりあい。多少のつながり。ちなみ。機縁。
    ② 血のつながりのある者。血縁。縁者。また、夫から見た妻、または妻から見た夫。親族。一族。
    宮崎Dがこれだけ深みのある日本的な言葉を選んだ以上ただ単に秘割符という物に対してのみ縁があるというのは無味乾燥でつまらない気がします
    ギデオンがいくら求めようともミケラとの縁はなく
    主人公にはミケラと縁がある何らかの理由があると私は考えます
    実際マレニア第一形態を倒した後主人公は知りもしないはずの樹になりかけたミケラの抜け殻に吸い寄せられるように近づいていますから制作側に何らかの意図があると考えます

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    1. 追記
      このコメントは本記事のミケラ論を否定している訳ではなくただの私見です!
      基本的に考察に感情的なものは何も必要ありませんし
      理性的なものが求められる作業だと思います
      筋が通れば「あるかもね」反対意見なら論拠を提示して「これはどう」
      どっちでもないならば「保留」もしくは「スルー」
      エルデンリングはゲームですし考察も含めて楽しんでいきましょう٩(๑òωó๑)۶☆彡

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    2. 老婆の"ミケラと縁がある"の英語表現は Mikkera's favor can be yours"です。
      直訳すると「ミケラの寵愛はあなたものになるだろう」ですね。
      それを踏まえると
      ・ミケラの寵愛を受けること⇒ミケラと謁見できることの老婆式婉曲表現
      ・ミケラと謁見できるのはギデオンではなく、主人公になる
      ・殺戮を繰り返したギデオンを老婆は快く思っておらず「ざまあみろ」
      このように解釈するのが自然かなと

      そして、ミケラと主人公の縁を示唆する情報が
      この老婆の言葉以外にゲーム中で見当たらない、ということも付け加えます
      (巷ではNPCから主人公は恐ろしいと言われることが、主人公=ミケラ説の根拠の一つとされていますが、私はそのような発言を見たことがありません。)

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    3. お二方とも、丁寧な考察ありがとうございます

      ミケラに関してはミケラを攫うモーグの像の下から褪せ人が出てくる、というのも何となく怪しい気がしますね

      個人的にDLCのひとつはミケラの夢(トリーナの夢)なのではないかと予想しています
      DS1のDLCでウーラシールにタイムスリップしたように、夢で再現された過去の世界でミケラと“縁”があったりするのかもしれませんね

      そして例えばマヌスを倒したのがアルトリウスではなく不死人であったように、褪せ人自身が本編で語られる出来事の当事者だったりするのかもなぁと妄想しています

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  3. ミケラは琥珀の卵になっている説:
    モーグの大ルーンのアイテム説明では兄弟だからルーンの形も似ている
    ルーンの中に形似ているのは
    ラダーンとライカード
    モーゴッドとモーグ
    マレニアと産まれなき者
    つまりレナラの琥珀の卵=ミケラの可能性が高い
    その場合はレナラの精神状態もミケラによる催眠?かもしれない
    そしてなぜ琥珀の卵になってるのは多分黄金律原理主義を捨てたことと
    ゴッドウィンの不完全の死と関係してる
    モーグの所のミケラは最初から抜け殻状態の可能性が高い

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    1. ミケラの大ルーンが琥珀のタマゴになったというのは面白いです
      一度は誕生したはずのミケラが繭になるというのは、ある意味で産まれ直しですからね

      その最中に大ルーンが奪われたのであれば、産まれなき者のルーンとなるのかもしれません

      時系列的にはラダゴンが健在の時代にミケラが繭となり、そこから大ルーンが奪われ、それをラダゴンがレナラに贈った、ということになるでしょうか

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    2. 奪われたではなく、ミケラは琥珀の卵になったという説
      つまり生まれなき者=ミケラ
      どうやって琥珀の卵になったのはわからないかおそらくミケラの聖樹で行った還樹みたいなことと関連してる
      そしてセレンの原輝石は魔術師の魂のように
      その大きい琥珀の卵もミケラの魂になったと思います
      ここはセレン最初の授業の話
      輝石は星の琥珀
      ミケラの騎士剣の説明から、輝石と琥珀の互換性もヒントになってると思います
      指読みエンヤの話、大ルーンの持ち主はマリカの子供
      結びの亀ミリエルの所も時系列の話聞ける
      ラダゴンレナラ結婚→ゴッドフレイ放逐される、ラダゴンとマリカ結婚→レナラ心失った→学院の反乱、レナラ監禁される→そしてラダゴンの琥珀の卵と生まれ直しの秘術
      最後は一つ
      レナラ戦の前半、レナラ使った攻撃もバリアも金色
      レナラは祈祷使えない情報はないか、魔術の女王としては不自然と思います
      そしてレナラ空中から落ちた時は卵を守るような感じ
      つまり前半その場で戦ってるのはレナラではなく、その卵と戦ってると思います

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    3. 追記
      セレンの原輝石はアプデで一句が追加されてた
      ”その古い体が死した後に”

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    4. https://www.youtube.com/watch?v=imBe4sv91o8
      レナラ戦の幼年学徒の歌ご照覧あれい

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  4. リエーニエ2の指読みはデクタスの割符を2つ入手すると台詞が変わるみたいです

    …合わせる半月を持つものよ
    この道の先、大昇降機に向かうがよい
    …あんたは、王になるんじゃ

    皆のもの、とくと見よ!帰還じゃ!
    エルデの王の、帰還じゃ!

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