メリナ概要
メリナによれば、彼女は黄金樹の麓で産まれたという
…懐かしい
私は、黄金樹の麓で産まれた
(アルター街道の三叉路)
彼女はそこで母から使命を授かり、けれどもすべてを無くしてしまったという。その使命は、焼け爛れ、霊の身体となってまで彼女が生き続けている理由である
そこで母から使命を授かり
けれど、すべて無くしてしまった
…それを、確かめなくてはならない
焼け爛れ、霊の身体となってまで、私が生き続けている理由を
(アルター街道の三叉路)
彼女はローデイルでは自由に動けるという
私を、黄金樹の麓に連れてきてくれて
ここなら、私も自由に動ける
(祝福:「王都東城壁)
また彼女は母や、母から産まれることについて覚えていないか、最初から知らない
…貴方のお針子、ボックさん
時々、泣いているの
お母様が恋しいみたい
美しいと、言って欲しいって
…母とは、母から産まれるとは
皆、そういうものなのだろうか…
(アルター街道の三叉路:ボックイベ)
メリナはモーゴット戦で召喚することができる。その際、彼女が手に握っているのは「使命の刃」である
メリナのそれは炎を纏っている |
使命の刃は、禁域の隠れた一室に置かれている。その部屋の扉の前の遺体から官吏の装束を拾える
官吏の装束
薄汚れた青色のローブ
過酷な役目を負った、官吏たちの装束
監視、処刑、陰惨な儀式
だが人は、暗い役目にこそ依存する
使命の刃の古い持ち主は種火の少女であり、炎と共に歩み、いつて運命の死に見えるとされる
使命の刃
使命に旅立つ者に与えられた短剣
この一振りには、その古い持ち主たる
種火の少女の力が残っている
炎と共に歩む者
いつか、運命の死に見えん
種火とは、火の幻視を宿す者である
…あんた、種火を探すんだよ
世界樹を焼く火は、狭間の最も高い場所、巨人の大釜に燻っている
けれど、それを燃やすには、特別な種火が必要なのさね
…火の幻視を宿す者、その贄だけが、大釜の火で世界樹を焼くんだよ
そして、死のルーンへの導きとなるのじゃ(指読みのエンヤ)
種火であるからなのか、メリナは戦闘中に炎の刃を飛ばす
また彼女は黄金樹系統の祈祷も使う
現れるのは、他では見られない黄金に輝く黄金樹である
効果は範囲回復 |
この黄金樹はメリナが死亡した際にも現れる
メリナの着用している服は、「旅の服」である
旅の服
運命に向き合うために旅に出る
娘たちの装束
これはミリセントやミリセントの姉妹たちも着用しており、アイテムとしてはエブレフェールに落ちている
彼女は王都に到着した時には使命を思い出しかけていたと思われる。狂い火に近付こうとすると、種火を用意することが自分の使命であると明かす
…狂い火に向かうのは、やめて欲しい
…種火の件なら、私が用意する
それが私の、私自身が望む、使命だから
だから、狂い火に向かうのは、やめて欲しい
(祝福:「忌み捨ての大聖堂」)
メリナは狂い火に対して激しい嫌悪を抱いている
…もう一度だけ、言わせてほしい
狂い火に向かうのは、やめて欲しい
貴方に、王を目指す貴方に
生があること、産まれることを、否定して欲しくない
…そんなものは、王ではない
生なき世界に、王などいるものか
(祝福:「狂い火の封印」)
狂い火とは全ての生や思いを喰らう混沌であるという
…貴方がもし、狂い火に向かっているのなら
それだけは、やめて欲しい
あれは、触れざるもの
全ての生を、その思いを喰らう混沌
この世界がいかに壊れ、苦痛と絶望があろうとも
生があること、産まれることは
…きっと、素晴らしい
だから貴方に、王を目指す貴方に、それだけは否定して欲しくない
(祝福:「忌み捨ての大聖堂」)
褪せ人が狂い火の王になったとき、メリナは褪せ人を殺すという
もし貴方が、本当に、混沌の王になったら
…私は貴方を、殺すだろう
(狂い火受領後)
メリナは狂い火ENDにおいて姿を見せるが、その左眼の封印は解かれ青い瞳が見える
直前の彼女のセリフは、「そして貴方に、運命の死を」である
考察
メリナの母
メリナは黄金樹の麓である王都ローデイルで産まれ、そこで母から使命を授かったものの、すべてを無くしている
私は、黄金樹の麓で産まれた
そこで母から使命を授かり
けれど、すべて無くしてしまった
(アルター街道の三叉路)
母や、母から産まれることについて彼女は忘れてしまっているか、あるいは最初から知らない
…母とは、母から産まれるとは
皆、そういうものなのだろうか…
(アルター街道の三叉路:ボックイベ)
上記のセリフからは、母から産まれることを忘れたというよりも、母から産まれるという現象に対する興味が感じられる
まるでメリナ本人は母から産まれた者ではないかのようなセリフである
もちろん彼女には“母”は存在する。それは彼女の口から明らかにされている
しかしながら、その母は生物学的な母ではなく、彼女を創造したという意味の母であるとも考えられる
つまりメリナには生物学的な母はおらず、彼女を創った母だけが存在するのである
メリナは母から産まれた者ではない。ゆえにボックの母への思慕に対し、母から産まれる者たちへの興味を覗かせているのかもしれない
メリナは王都ローデイルで創られ、使う祈祷は「黄金樹系統」である
紋章から判断するに、彼女の祈祷は二本指や黄金律原理主義ではなく「黄金樹信仰」や「古い黄金樹」の系統である
厳密に比べると、色合いからして「古い黄金樹」ではなく「黄金樹信仰」の祈祷である(古い黄金樹の紋章は赤味を帯びている)
黄金樹信仰は、王都の騎士たちに古くから伝わる祈祷である
黄金樹に誓って
王都の騎士たちに、古くから伝わる祈祷
特に、遠征の騎士たちを勇気づけたという
つまり黄金樹信仰は黄金樹に帰される祈祷である
そして黄金樹の根源にあるのがエルデンリングであり、そのエルデンリングを宿すのがマリカである
女王マリカは、エルデンリングの宿主、その幻視を宿す者
すなわち神さね(指読みのエンヤ)
王都ローデイルに産まれ、特別な黄金樹信仰の祈祷を行使し、他の生物のように母から産まれたのでもない、種火の少女。それがメリナである
このようなメリナを創った者として最も蓋然性が高いのは女王マリカである
分け身
女王マリカは幻視の器である
“マリカの大過は、大いなる罰に値する”
“だが彼女は、罰せられてなお神であり、幻視の器なのだ”
“その器に大ルーンを捧げるとき、お主は彼女の伴侶、エルデの王となろう”(指読みのエンヤによる二本指の言葉)
褪せ人が黄金樹の内部で出会ったのは「壊れかけのマリカ」である
マリカがエルデンリングを砕こうとしたとき、彼女はエルデンリングを宿す幻視の器そのものを砕いたと考えられる
だからこそ、マリカは壊れかけているのである
エルデンリングを砕いた彼女は罰として黄金樹に囚われているという。しかし罰として身体を壊されかけたとは言われていない
つまり彼女が壊れかけていたのは、エルデンリングを砕こうとし、それが宿る自らの身体を砕いたからである
マリカが幻視の器たる己の身体を砕いたときに飛散した欠片のひとつ、それがメリナである
メリナもまた火の幻視を宿す者だからである
けれど、それを燃やすには、特別な種火が必要なのさね
…火の幻視を宿す者、その贄だけが、大釜の火で世界樹を焼くんだよ
そして、死のルーンへの導きとなるのじゃ(指読みのエンヤ)
神や神人が死んだり致命傷を負った際に、その分け身が発生することは、マレニアとミリセントとして作中で描かれている
その際にミリセントはマレニアを「血縁のようだ」と評している
実は、私はマレニアの血縁のようなのだ
私が彼女の子なのか、妹なのか、あるいは分け身なのか、それは分からない
けれど確かに、彼女との間に、近親の繋がりを感じるのだ(ミリセント)
またゴーリーによれば、ミリセントの母はマレニアである
あれは母に似て、優れた剣士の素養がありますが(ゴーリー)
つまり本作において、神の分け身は神の血縁や子として表現されるのである
メリナはマリカから生物学的な過程を経て産まれた子ではない。彼女はマリカという幻視の器が砕かれたことで産まれた、マリカの分け身なのである
そしてマリカは自らの分け身であり娘であるメリナに、種火としての使命を与えたのである
幻視の器たるマリカの、神の破片だからこそ、火の幻視を宿すことができるのである
展開によって褪せ人がそれを宿せる点については不明である(過去にミケラの分け身説を提唱したが、今はその説を採っていない)
種火の少女
マリカの破片として産まれたメリナは、母から使命を与えられる
巨人の火を燃やす種火となって、黄金樹を燃やすこと。それが彼女が与えられた使命である
その彼女を禁域の一室に幽閉したのは、おそらくモーゴットであろう(メリナがモーゴット戦で召喚できる理由でもある)
モーゴット戦で召喚した彼女の使命の刃には炎が灯っている
右は褪せ人が装備した時の使命の刃 |
この火が彼女の身体を焼け爛れさせた火である
黄金樹の体現者たるマリカに縁のあるメリナにとって、黄金樹を焼く火は種火であろうとも己の身体を焼き尽くす火でもある
火の幻視を宿したメリナはその反動で身体を焼き尽くされ、狭間の地に使命を忘れた霊体として弾き飛ばされたのであろう
彼女が覚えているのは、黄金樹の麓に行かねばならぬということ
そして彼女は黄金樹の麓に至り、種火を用意するという自らの使命を思い出す(この段階ではまだ完全に思い出していない)
自らが種火となって黄金樹を燃やすことを完全に思い出したのは、黄金樹の拒絶の刺を目の当たりにしたときであろう
彼女は火を宿す種火として、巨人の釜に行かねばならない。そのために彼女はふたたび褪せ人の元に戻ってきたのである
霊体である彼女は、おそらく何かを依り代にしなければ移動することができないからである(遺灰と霊体の関係性のように。褪せ人と出会うまでに依り代としていたものは不明である)
壊れかけのマリカがある王都ローデイル、あるいはメリナを産んだその欠片がローデイルにある限り、彼女はローデイルで自由に動ける
運命の死
狂い火ENDで見せるメリナの左眼は青い。右眼の金色に対する左眼の青色は、黄金律に対する夜の律として表現されたものであろう
夜の律とは霊体や死者の領域であり、生者の領域である黄金律と対をなす。この2つの律を引き離そうとしたのがラニである
かつてのエルデンリングには、生と死の両方の律が含まれていた。そのうち「死」を取り除いたことが、黄金律のはじまりであった
さて、マリカがエルデンリングを砕く直前、彼女は死のルーンを盗もうという計画に協力していたと考えられる
それはゴッドウィンの死という事態も引き起こすものの、マリカにも死のルーンの力がもたらされていたことは、他でもないエルデンリングが砕けたことからも推測できる
というのも、死のルーン(運命の死の力)がなければ神は殺せないからである
エルデンリングやそれを宿す幻視の器マリカが砕かれた以上、死の力が行使されたことは確実であろう
つまりエルデンリングを砕く瞬間のマリカには、エルデンリングと共に死のルーンの力も宿っていたことになる
そしてエルデンリングは砕かれ、同時にその器たるマリカも砕け散る。その破片がメリナである
つまりメリナはマリカの破片であることで、エルデンリングと死のルーンの力の両方を受け継いでいるのである
このうち、死のルーンの力は「獣の刻印」によって封じられている
メリナの左眼の刻印が狂える三本指でないことは、その形や色から明らかであろうと思われる
その刻印は、尖った爪を持ち死のルーンを封じていたというマリカの影従、マリケスの刻印であろう
蛇足
5回の考察中、3回がメリナの考察である
初期の考察は情報も不十分で、間違っている部分だらけなのだが、ようやく情報が集まってきて一定の考察ができるようになったような気がする(気がするだけかもしれない)
ただし、メリナとラニの関係性については触れていない。このあたりはラニの考察が進まなければなんとも言えないからである
大いなる者(神)の破片が形を成す、という設定はDS2のデュナシャンドラたちとほぼ同じ構造である
DS2のデュナシャンドラは深淵の落とし子たちであり、深淵が無数の破片に分かれ散ったのちに、形を成した者たちである
渇望の鎌
かつて深淵にあった者は
滅びと共に、無数の破片に分かれ散った
やがて形を成したそれは、より強い力を求め
強いソウルに惹かれ、這い出した
様々な点でエルデンリングがDS2と類似していることは既に指摘されているが、 神的存在の分裂という概念もまた踏襲されているのかもしれない
メリナがマリカの分け身、ありそうですね
返信削除メリナは使っている祈祷を見るに、明らかに強い黄金樹の祝福を授かっている
むしろ作中で出てきた人物の中で、ラダゴンと同じかそれ以上じゃないか、というぐらいの
そうじゃないとあんな小黄金樹を生やして周囲を癒すなんて言う、黄金樹そのものみたいな祈祷を使うことはできない
なので、そのメリナが最も強い祝福を受けただろうマリカの分け身だ、というのはなかなか説得力がありますね。
目の紋様についても、三本指ではなくマリケスのものだと。
たしかに爪痕の聖印についている爪は三本
運命の死を封じていることと合わせると、マリケスの封印の可能性はたしかにある
なるほど
メリナはどうにもイベント不足でわからないところが多いですが、たしかにありそうですね。
ありがとうございます
削除今のところ私の中では、黄金樹に関連する者である可能性が高いかと思います
彼女自身は二本指の巫女ではないと言いますし、紋章から黄金律原理主義でもないことがうかがえます
そうすると、黄金樹そのものかそれを体現するマリカなのかなぁと今のところ思っています
メリナの考察お疲れさまです。
返信削除作中で記憶をなくす他の例あったかなと思って調べたら
忘却の秘薬、レナラによる不完全な生まれ直し、ヒューグの例と結構ありますね。
メリナはこの中でいうとヒューグと同じように巨人の火の効果か何かで記憶をなくしてそうですね。
ありがとうございます
削除なるほど、円卓が燃えたときヒューグは記憶や人格に障害がでていますね
ヒューグとマリカは何らかの関係があるようなので(マリカの呪いが云々)、メリナとヒューグは似たような立場にあるのかもしれません
死のルーン関連は未だに分からない点が多いですね
返信削除メリナの封印はマリケス本人が施したのでしょうか?
メリナがエルデンリングが砕けた際(陰謀の夜の後)に生まれたとしたら、
マリケスは奪われた死のルーンを封印せず奪い返すのではないかと思います。
もしくは、何か封印という手段を取らなければならない事情があったか、別の誰かが封印を施したか・・・。
ありがとうございます
削除死のルーンは宵眼の女王含めて全く分かりませんね
いつどのようにしてエルデンリングから運命の死が取り除かれたのか、それが明らかにならないことには、今のところお手上げです
マリケスは監視役とはいえいちおうマリカの影従ですので、マリカの分け身には強く出られなかったか、あるいはマリカ(ラダゴン)がマリケスに命じたのかもしれません(種火という使命には運命の死の力は不要ですから)
なるほどぉ…色々腑に落ちた気がします。
返信削除主人公がミケラの分け身である、というのは、ミケラが「外なる神々」(つまり、ゲームの「外にいる存在」)に対抗するために呼ばれた、という解釈であれば、いつものフロムゲー的な筋が通る気がしました。
イレギュラーにはイレギュラーぶつけんのよ!
ありがとうございます
削除褪せ人=ミケラの分け身説に関しては、褪せ人が種火になれる理由として考えたものの、やや苦し紛れの感じが否めません
ただ「ミケラに縁がある」と断言されていることから、褪せ人もかなり重要な存在なのではないかと思います
素性「勇者」は、その装備からホーラ・ルーとの関連が疑われます。しかしそれにも関わらずミケラにも縁がある。どうしてなのかよく分かりません…
ギデオンの「褪せ人は、王とはなれぬ。」という言葉がずっと引っかかっていました
削除褪せ人は王にはなれないはずなのにエンディングでは平然と王になっているからです
その矛盾を解消する線を思案した結果
『主人公はゴッドウィンの魂の生まれ変わり』
という可能性に至りました
首なし騎士ルーテル
ルーテルが殉死し、守り続けた
魂なきデミゴットが再誕した時
彼女は英雄として還樹を賜った
この魂なきデミゴッドがゴッドウィンならば何者かに再誕しているはずです
それが主人公だとしたら正当なエルデの王位を継承できる根拠になり得ます
主人公がミケラに縁がある理由も
ミケラとゴッドウィンが友であることが日蝕教会で暗示されていますし
作中での根拠は提示できませんがミケラはゴッドウィンを王に据えミケラの夢想である
優しく美しい律の世界を画策していたのではないかと推測しています
(ミケラはゴッドウィンに対して憧れに似た恋心を抱いていた?)
トレントの前の持ち主もゴッドウィンかもしれません
ゴッドウィンとラニの関係を示唆するものとして考えられるのは
暗月の指輪
暗い満月を象った大粒の指輪
月の王女ラニが、その伴侶に贈るはずだった
冷たい契りの指輪
ラニが神人であれば、伴侶とは即ち王である
そして指輪には、忠告が刻まれている
何者も、これを持ち出すことなかれ
夜の彼方、その孤独は、私だけのものでよい
伴侶に贈るはずだったとあることから贈る対象がいたことが推測できます
陰謀の夜事件以前のことだと考えてみると
ライカードとラダーンは兄妹であるから違う
ミケラとマレニアは神人であるから違う
モーゴットとモーグは幽閉されていたから違う
残るのは王子であるゴッドウィンのみです
生まれ変わったゴッドウィンが因縁を果たし王たる道を征く物語がエルデンリングの本編だと考えています(全然違う可能性もあり)
死亡時に演出あるのは知りませんでした
返信削除黄金樹との繋がりが深いということで
直に捉えて、黄金樹から生まれた「種」火というのも
面白そうですね
ありがとうございます
削除黄金樹の種子がメリナとなったというのもありえそうですね(各地にいる黄金樹の化身と兄妹になるのがビジュアル的にアレですが)
マレニアが死んだ時に「咲いた」ように、メリナは死んだ時に「黄金樹」になったとも考えられます(紋章が出ずに黄金樹が生えるというのは意味深です)
もう少し黄金樹に人格的なものが描かれていたら、はっきりしたのかもしれません
メリナは「死のルーン」とそして「生のルーン」を体現した様な存在なのかなと、ぼんやり考えました。
返信削除だからこそ彼女は生命の「生」も「死」も肯定するし、「死のルーン」を取り除いた「黄金律」とは敵対する。
また、彼女が普段「生きている」とも「死んでいる」とも言えない様な微妙な状態にあるのも、そのせいなのかなと。(霊体の様な状態)
つまりは「生と死の狭間の存在」だから。
黄金樹の麓で実体として顕現できたのは、黄金樹の近くでは「生」の力が強まるためであると考えれば辻褄が合うなあと思います。
そして、狂い火エンドでは「生のルーン」が壊され、「死」だけがメリナに残ったのでしょう。(ただ、この時の彼女の状態がどういうものなのかは定かではないです。“死に生きる者”状態でもないと思うので。狂い火で世界がおかしくなって、死者でも顕現できる様になったとか?)
もう1つ「生と死の狭間の存在」から考えてみたのは、「胎児」或いは「種」という存在です。
「胎児」に関しては、デスストランディングで扱われていましたね。(あの世とこの世の橋渡し)
エルデンでは「種」という植物にとっての「胎児」にあたるものが扱われている訳ですね。
そしてそれが「生と死の力を持つ」メリナであるのは納得感があります。(正確には“種火”ですが)
自分はメリナは産まれ直しのルーンの魂なのではないかなぁと思ってました。黄金樹は生命を記憶し復元する力があるので。しかし産まれ直しのルーンには体がないので姉にあたるラニの右目に魂を宿すように持ちかけたのではないかと。ラニは少なからず母が心をなくした状況を嘆いているようなので。そしてラニに貸しを作り来たるべき時に協力を促したのが暗殺の夜。マリカは戯れで男に変身している時の姿であるゴッドウィンになり自分の忠実な側近の黒い刃とラニに自分を殺させたっていうのが全貌かなぁっと考えてます。ラニとメリナの魂だけが生き残るように死のルーンを半分にわけて。だからメリナは半分マリカ、半分レオナの子供みたいな立ち位置で、黄金樹の力によって生かされており、ローデイルでしか活動ができなかったのではないかと。メリナの名前もマリカとレオナが混ざったような名前ですしね。あと古竜をひれふす力をもつゴッドウィンが簡単に殺されるというのも不自然だったので。
返信削除まぁパーツを組み立てて一番話が面白くなる作者目線で考えたら、そんな感じになりました。G・Gは皮肉や報復が大好きなので。世界から死を取り除いたマリカを死をばらまく存在にしてやろうと考えそうなので。
大変面白く読ませていただいたのですが、少し感じた点を書かせていただきます。
返信削除ミケラの欠片=主人公はシードさんがおっしゃる通り少し強引、というかしっくりきませんね…
これはメタ的に思うことなのですが、ソウルシリーズもそうですが、プレイヤーキャラにそこまで重たい設定を繋げてくるようなスタイルにはしない気がするんです。
RPGだからこそロールプレイの邪魔は減らしてくるかなと。
それを考えると「ミケラの縁」というのは主人公そのものへではなく、主人公にもたらされた祝福のことかなと。
巨人たちの山嶺段階では指は通信中で、黄金樹としても自身を燃やすための行動にもかかわらず、導きが機能していたのはミケラによる誘導と考えれば筋が通るのかなと妄想してみます。
あとですが、メリナがマリカの欠片だから種火になれたというのもちょっと引っ掛かります。
これはヴァイクやベルナールの巫女が種火になりうる状況だったっぽいという理由です。
そもそも巫女はすべて種火になりうる火の幻視能力があるのではないでしょうか。
ハイータがブドウを食べると目の奥に火を感じる…的なのもそこに通じるのかと考えます。
巫女に対しての導きこそが火の幻視であり種火なのではないか、と。
仮定に仮定を重ねてしまいますが、この二つを考えるとそもそも褪せ人に祝福を与え復活させたの自体すべてミケラの策略だったりするのか…?とか考えてしまいます。
指=大いなる意思はあくまで黄金律=エルデンリングの意思と繋がってるわけではないですし、ここで大いなる意思自体が勘違いしているとかあるのではないか?なんて
はじめまして&初めて書き込みさせていただきます。既出でしたらすみません。
返信削除この場を借りて個人的な考察をお伝えさせてください。内容もメリナと直接関わりがなくてゴメンナサイ。
以後、私見です。
エルデンリングのタイトルですが、私はドイツ語のエルデ(大地、地球の意味)で理解していました。つまり、エルデンリングとは大地の輪であり、具体的には生命のサイクルを意味しているのではないかと。
根拠としては、生命の誕生、死、遺伝といったキーワードが一貫して物語に含まれているように思うからです。
特にビジュアル面でも、それがデザインモチーフになっていると思います。
狭間の地の世界地図は、右を向いた発生途中の胎児の姿(頭部が非常に大きいのでゴッドウィンの死体?にも似ています)。結晶雫は受精卵や孵化の状態。雫の幼生も胎児或いは精巣に似ている上、用途も生まれ直し、です。そして、遺伝的トラブルを抱えて生まれたキャラクターが非常に多い点も無視できません。
先に投稿したものですが、妄想を含めて私見を続けさせていただきます。
返信削除大いなる意志は、狭間の地で遺伝実験というか生命の進化の実験的なことをしていたのではないでしょうか?
黄金樹=遺伝実験装置
生命を発生させ、その死後は死体を根から吸収して稼働燃料にしながら、遺伝情報、経験情報を摂取する分析装置兼エンジン。非常にエコですよね…。
黄金律=循環システム
大いなる意志によって強制された生命の循環システム。作中、そのことを察したキャラクターたちが、このシステムを破壊するため、或いは維持するために戦っていた。
マリカ=システム管理者
膨大な期間のシステム維持、管理する目的から大いなる意志に永遠を与えられる。
デミゴッド=大いなる意志が興味を持ったサンプル
そうした個体には直接観察するために二本指が派遣されている。観察対象が失われると二本指も役目を失って機能停止する(神授塔の二本指はすべて、主人公が観察対象を倒した後で見つけることになっている)。
祝福=生命のリソース
リソースは有限なので可能性のある個体や、生態系を維持する個体に優先的に配分される。可能性が失せたと判断された個体にはリソースを配分されず褪せ人となり、実験場から追放される。後に実験そのものが失敗したと判断されたか、デミゴッドたちにもリソースが配分されなくなっていった。黄金樹が死者を受け入れなくなったのも、実験が打ち切られたと考えられる。同時期に二本指も動かなくなりますし。
大いなる意志=宇宙人
目的は不明ながら、狭間の地の生き物の遺伝子をいじくってる。
狭間の地
生と死の狭間という意味ではなく、まだ生命とも生命でないともいえない狭間という意味もあると思います。具体的には、精子、卵子、遺伝子。
ゴッドウィン=唯一の成功サンプル。或いは二代目の管理人
返信削除大いなる意志の望んだ形で誕生したサンプル。それ以外の親戚が皆、遺伝的トラブルを抱えているのはゆき過ぎた遺伝実験の産物。頭が蛸?で下半身が鱗に覆われているあたり、大いなる意志は、クトゥルフ的なビジュアルなのかもしれませんね。
マリカが隠れた理由
実験に疲れた。或いは生命に愛着を持ったためだと思います(心が不要云々の話も出てきますし)。
黒き刃の陰謀の夜
マリカのサボタージュにより、ゴッドウィンに二代目の管理人を任せようと思った大いなる意志でしたが、それを良しとしないメンバーにゴッドウィンが暗殺され、循環システムの維持に支障が出る。
エルデンリングの破壊
ゴッドウィンの喪失によりマリカの心労は限界に達し、循環システムを破壊するに至る。大いなる意志はこのトラブルに対処。マリカの人格をラダゴンへと上書きし、ラダゴンに循環システムの修復をさせた。
褪せ人
惑星規模の実験は失敗。撤収を決めた大いなる意志は、実験場の後始末を褪せ人に任せることにした。数が多く、決して死なないため、そうした作業には適任であった。
褪せ人のモチベーションを維持するために、王になれる、という希望を持たせて。
破砕戦争を見ていた大いなる意志は、生命が持つ欲望に失望し、またその利用価値にも気がついていた。
そういった物語なのかなぁ、と個人的に思いました。
長文の連続投稿、すみませんでした。少しでも考察のお役に立てたら幸いです。
マリカの分け身をヒントに…
返信削除メリナはラニの魂の分け身なのではないかと思いました。
陰謀の夜に死のルーンにて体のみ死んだラニ。
二本指、エルデンリングの支配から逃れるために起こした事だと考えると…生き残った魂は、
祝福を持った魂=メリナ(黄金の律)
祝福を除いた魂=ラニ(夜の律)
と別れたのではないでしょうか。死のルーンの強い力が目の部分に残り、獣の手のような刻印は、影従であるブレイヴなのでは。(マリカが自分の影従に望んだように、影従は死を封印する力がある?)
ラニの死体の様子より…焼け爛れたような黒い死体ですが、髪は赤毛のように見えました。
メリナは赤毛であり、「焼け爛れ、霊の身体となってまで、私が生き続けている理由を」と話す事と繋がるようにも感じます。
「母とは、母から産まれるとは皆、そういうものなのだろうか」というのはメリナは黄金の律部分だけ(ラダゴンから引き継いだ部分だけで、レナラから引き継いだ部分はラニにあるから?)だからでしょうか…。
RANI、MERINA…MERINAR←逆に読んでRANI…名前はどうにか繋がりそうな気もしますが、分かりません(泣)
妄想を長々とすみませんでした。
ラニの考察を楽しみにお待ちしております!
エルデン世界では、神が死の危機に瀕したとき「永遠性」が「いかなる形であろうとも存在を保持しようする呪い」になってしまうのかもしれませんね。その結果、分け身が生まれてしまうと。
返信削除なんか「強制ヒドロゾア級再生能力」、もしくは、「強制マトリックスのエージェントスミス化」のようにも見えます。マリカが運命の死を求めるも納得できますね。
様々な褪せ人がコメントにて考察を展開してくれるのでクリア後も楽しんでいます。
返信削除狭間の地は巨大な実験施設、これはシミュレーション仮説を彷彿させるようで新鮮でした。
魅力的なキャラクターが多く虫の目視点で考えていましたが、鳥の目視点で考えるとまた何か違ったものが見えてきそうです
...と言いつつ直近気になったのは神に対し敵意を抱いていそうな"ヒューグ"ですが。
たくさんの考察ありがとうございます!
返信削除エルデンリングの深い世界にずっとハマっていて、謎に思ってきたことが
このブログのおかげで何となく見えてきたように感じていて、大変興味深く、ありがたく思っています。
一点、メリナの出自についてコメントさせてください。
(古い世代は抜きとして)神人はなぜラニ、ミケラ、マレニアの3人だけなのだろう・・・
ということをずっと謎に思ってきました。
特にラニだけはレナラとラダゴンの娘で、3人の中で少し浮いている印象がありました。
シードさんの考察をずっと見てきて、一つの仮説として思ったのですが、
神人と扱われる条件は、マリカ-ラダゴンと同じように「一つの体に2つの魂と意思を宿している」
ことがあるのではないかと想像しました。
かつ、その2つの魂は、傾向として真逆の意思の方向性をもっている。
(マリカとラダゴンのように。陰陽を併せ持つイメージ。両方を持つから神たりえる)
もともとラニの体には、2つの魂が宿っていた(だから神人たりえた)
陰謀の夜にラニの体が滅んだ時に、1つの魂は雪魔女人形を依代としてラニになる。
もう1つの魂・意思は依代を探してしばらく彷徨った後に、マリカがエルデンリングを砕いた際に、その一部を依代としてメリナが誕生する。
こう考えると、ラニとメリナが左右対称で宵闇の眼を宿していること、
黄金の左眼と赤髪を持っていること、
二人の関係性があることを匂わせるイベントがあること(トレントとの繋がり等)
ラニが神人の扱いだったこと
にそれなりに理由がつくのかなと思いました。
また、ラニは夜の律を求め、メリナは(マリカの意思を汲みながら)黄金律の修復を望む
(=ラニとメリナが違う方向性を持つ)というのも、それなりに筋が通る気がしました。
魂・意思はもともとラニだったとしても、体はマリカ・ラダゴンから生まれたという建てつけなので、
ミケラ・マレニアと同じようにメリナも何らかの呪いを持っているはずですが、それが火の呪いだった
(よって種火になれた)・・・という考え方になります。
マリカ・ラダゴンの子等で、Mから始まる名前:ミケラとマレニアとメリナの3名で収まりが良くなりますね。
ついでの話ですが、メリナはトリーナである可能性もあるのかなとも思いました。
神出鬼没で、両性具有の素地があって、主人公を火の釜で睡眠させているためです。
ただ、神人は1つの体に2つの魂という仮説に立つと、ただでさえややこしいミケラとマレニアの謎がさらに深まり、自分でも混乱している状況です。不完全な考察で申し訳ありません。
DLCが出るまでわからないままかもしれませんが、シードさんのブログのおかげでいろいろ
考えることができて楽しいです。
DLCで明らかになるといいのですが、何せフロムなので、良い意味でわからないままかもですね笑