2022年3月15日火曜日

エルデンリング考察3 メリナの母

追記:アルター高原でメリナと会話をすると次のようなことをいう


私は黄金樹の麓で産まれた


よって彼女はリエーニエやカーリア城館で産まれた可能性が高いレナではないことになり、この考察は間違いであったことになる




考察1メリナの母マリカとした


その際の根拠として「黄金樹で母から授けられた使命」の存在を挙げ、黄金樹にいたのは「壊れかけのマリカ」であるのだから、母はマリカである、と述べた


…私の話?

…探しているの

かつて、黄金樹で母から授かったはずの、私の使命を

焼け爛れ、霊の身体となってまで、生き続けている理由を(メリナ)


本考察では、メリナの母をマリカとすることには変わりないものの、その正体マリカとラダゴンの子ではなく、レナラとラダゴンの子、すなわちレナであると結論づけるものである


※「結論づける」とは、こう考えるとどうなるか、という意味であり、「これで確定」という意味ではない



まずはレナについてまとめてみよう


レナとはラニがエレの教会で名乗った名前であり、またスリーシスターズの最北の塔の名前でもある


…はじめまして、褪せ人よ

私は魔女、レナ

霊馬を駆る、褪せ人がいるときいてな

少し探していたのだが…(レナを名乗るラニ)


その実在性は確実ではないものの、メリナに霊馬の指笛を渡された直後にラニがレナとして登場することや、その際に霊喚びの鈴をくれることから、メリナとラニのあいだに何らかの関係があることは示唆されている


…ああ、よい答えだ

お前に、預かりものがあってな

トレントの古い主が、私に託したものだ(レナを名乗るラニ)


またストーリー紹介トレーラーに登場するラニには右眼を共有する霊体がおり、その顔がメリナによく似ていることも両者の関連性の根拠としてよく挙げられる



レナの素性

ラニによれば、神人ミケラとマレニアラニ三人だけであるという


…私は、かつて神人だった

デミゴッドの中で、ミケラとマレニア、そして私だけ

それぞれの二本指に見出され、女王マリカを継ぐ、次代の神の候補となったのだ(ラニ)


よってレナが実在したとしても彼女は神人ではない


ただしレナラとラダゴンの子としてラダーンやライカードと同じくデミゴッドである


またリエーニエの神授塔にはラニの亡骸が置かれているが、その頭部には赤い色の頭髪の一部が残っているようにも見える


ややグロいので小さめで

つまりレナラとラダゴンの子は例外なく赤髪なのである。であるのならばレナもまた赤髪である可能性が高い


メリナ赤い髪をもち、右眼黄金律を象徴する金色であり、左眼夜の律を象徴する青色である


狂い火ENDでは、メリナの髪は黒化しているので、出会った時のもの


メリナの母

さて、メリナをレナとすることで生じる最大の難問は、レナの母レナラということである


メリナが語るように彼女は黄金樹母から使命を授かっている


…私の話?

…探しているの

かつて、黄金樹で母から授かったはずの、私の使命

焼け爛れ、霊の身体となってまで、生き続けている理由を(メリナ)


カーリア女王であるレナラ黄金樹に赴いたという話はないし、わざわざ黄金樹娘に使命を授ける理由もない


このことから、レナラに持つレナ黄金樹で母から使命を授かったメリナとは考えにくいのである


ただしそれは、父親がラダゴンでなければの話である


作中で大々的に明かされるように、ラダゴンとはマリカである




レナから見れば、父であるラダゴンは同時に母でもあるマリカなのである


そしてレナラを捨てたラダゴンマリカの王配となったタイミングは、ラダゴンとマリカ同時に現れている時期でもある


つまるところ黄金樹マリカから使命を授かったレナは、母から使命を授かったことにもなるのである


父であるラダゴンが同時にマリカという母でもあるという二重性が、メリナの「黄金樹で母から使命を授かった」(意訳)というセリフを成立させているのである


レナ王都ローデイルに赴いた理由不明である


母レナラを捨てたラダゴンを責めにいったものか、あるいは単に王であるラダゴンの配下デミゴッドとして王都に同行したのかもしれない


しかしレナはそこでマリカというもう一人の母と出会い、そして彼女から種火となる使命を授けられたのである



刻印

だが、それを良く思わなかったのが父であるラダゴンである


夜の律を象徴する青い左眼封じたのは、黄金律原理主義を掲げるラダゴンであろう


メリナの左眼の刻印三本指にも見えるが、狂える三本指肉付きのよい指異なりその刻印は鋭い獣の爪のようである


形状は狂える三本指の指とは大きく違う


また黄色い狂い火とあるように、もし仮にそれが三本指の封印だったとしたら、その刻印は黄色でなくてはならない


ところがメリナの左眼にある刻印は黒く、そして獣の爪のように鋭くなっている


さて、マリカ運命の死を封じたのはマリケスである


マリケスは「黒き剣」と呼ばれ、またである


マリケスの兜

黒鉄を金で装飾したの兜

黒き剣のマリケスの装備


つまり、運命の死黒き獣であるマリケスに封じたように、ラダゴンはメリナの夜の律を、黒き獣の刻印によって封じたのである


種火の使命を授けられたレナはラダゴンの危険視されて禁域の一室に幽閉される


その後、レナが肉体を焼け爛れさせ霊体となった経緯については不明な点が多い


しかしながら、ゴッドウィンとラニがデミゴッド“最初の死者”とされていることから、被害者一人ではなかったことが推測される


つまり黒き刃の手は、幽閉されていたレナにも及んだのである


黒き刃に手を下された被害者赤黒い炎によって燃え上がる。そしてラニと同じく肉体のみを殺されたレナは霊体となったのである


その際の衝撃でレナ使命を忘れメリナとして狭間の地彷徨うことになる



トレントと霊喚びの指笛

レナと名乗ったラニによれば、霊喚びの鈴トレントの古い主がラニに託していったものであるという


お前に、預かりものがあってな

トレントの古い主が、私に託したものだ(レナを名乗るラニ)


彼女はまた、霊馬を駆る褪せ人がいると聞いて探しに来たという


霊馬を駆る、褪せ人がいるときいてな

少し探していたのだが…(レナを名乗るラニ)


トレント古い主とはレナのことであろう。レナ霊体を操る術に長けており、霊喚びの指笛をラニに託してもいる


ラニがレナを名乗ったのは、褪せ人の反応を見るためである


つまりラニはトレントを駆る褪せ人の話を聞いて、レナのことを探しに来たのである


陰謀の夜破砕戦争のゴタゴタで消息不明となったレナを探しに来たラニはそこでレナの名を出して褪せ人反応を伺ったのである


なぜならば、仮にその褪せ人がレナを殺害して霊馬の指笛奪ったのだとしたら、その名を出し、また霊馬を喚んでいるかを訊ねれば動揺するからである


しかし動揺が見られないことから、トレント自身がその褪せ人を選んだことを察し、レナに託された霊呼びの鈴を渡して去って行くのである


彼女がレナを名乗ったのは、その夜だけである


次に会うとき、彼女はレナを騙ることはせず、何の事情も明かさず本名を名乗る


…ほう、久しぶりだな

あの時は、確かレナと名乗っていた

トレントも息災のようで、何よりだが


私は魔女ラニ。かつて死を盗み、今は暗き路を探している

…どうだ、興味が出てきただろう?(ラニ)


このことから、ラニはあの夜にのみレナを名乗る必要があったことが分かる。そしてそれは、トレントを駆る褪せ人がいると聞いて探しに来た夜である


レナトレントに深い関わりがあるからこそ、ラニレナを名乗ったのである


21 件のコメント:

  1. レナという存在を後半すっかり忘れて旅していたのでありがたい考察です。
    ラニがレナラからラダゴンのラの字を抜いた偽名くらいに考えていたときもありましたw

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    1. 言葉遊び的な要因は本作多いですね
      神の系統であるゴッドフレイ、ラダゴン、マリカの頭文字をとるとGR(R)Mになるとか

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  2. 主人公が出会うラニの容姿って、ラニの師匠がモデルの人形なので考察するのであれば
    メリナとラニの師匠になるのでは・・・?

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    1. 正直自分もメリナに似てるのはラニの人形の姿のほうで、霊体のほうは特に似ていないきがするんですよね
      あとラニの死体はメリナに比べてだいぶ大きい
      マレニアぐらいの大きさのように見えます
      なのでメリナとラニはなんらかの関係はあるけれど血縁ではない気がするんですよねー
      メリナ=レナ説は自分も一回は考えましたが、なんか違うよなぁと
      むしろ人形に似ているから、ラニの師匠とメリナが血縁で、鈴を持っていたのもラニの師匠だったんじゃないかなー、と思うんですよね
      トレントが託された相手に会って見極めろ、もしいいと思ったら渡せ、みたいな感じで
      まぁあんまりこれも根拠のない話ですけど

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    2. そういえば、レナの魔術師塔が存在するのでレナは魔術師である気がしますね。

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    3. 私がメリナと似ていると感じたのは、人形のラニではなく人形と重なっている霊体の方ですね

      人形からはみでている霊体とメリナを重ねた画像をいつだったか提示したこともあるのですが、現在はフロムソフトウェアのガイドラインに抵触するので掲載できないので分かりにくいですが…

      ラニとレナは恐らく姉妹ですが兄弟にラダーンがいるように、同じ兄弟であっても大きさは異なると思われます

      ですので、ラニが大きいからといってレナが同じ大きさとは言えないかと思います。レナの塔にあった雪魔女装備をプレイヤーが着られるのも、レナとプレイヤーやメリナが同じくらいの体格だからだと思われます(テキストはラニのものなので、ラニとレナがどこかの時点で入れ替わった可能性もあります)

      ラニの師匠である雪魔女とメリナの関係性については、メリナに雪の要素がないこと、王都に到着した際にメリナが「ここでは自由に動ける」ということから、彼女は黄金樹に連なるものであると判断しました

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    4. まぁ似てる似てないは感性の問題ですよね
      画像認識で顔マッチングとかしてみると面白そうですが、ブログの性質上うちではできないですね…… 世界観的こじつけがきつい
      あとバンナムから正式な発表でゲーム以外にもIPが展開される、って出ましたね
      ゲーム以外だともうちょっと情報がわかりやすく提示されるでしょうし、楽しみですね

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    5. そうですね。個人的にも霊体の左眼とラニ(人形)の右眼が重なっていることと、メリナの左眼が封じられていることの共通点の方が重要かと思います

      ただ、カーリアの徽章に「当代の王女は唯一人、レナラの娘、ラニである」とあるので、霊体とはいえメリナ=レナとしてしまうと矛盾が生じてきます

      このあたりまだ私自身としても情報を消化できておらず至らない部分がありました

      IP展開についてはまだ情報を見られていませんが、最近の流行からするとNetflixやアマゾンプライムあたりでの映像化でしょうか。楽しみです

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  3. ・マリカ=ラダゴンなり
    神人は二面性を持つのであれば
    ラニ=メリナであった可能性
    肉体が死んだため別々になったのでは 
    ・そしてこれは完全に妄想の域ですが
    メリナの愛称がレナであった可能性

    思い付きで書いてますのでご容赦を

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    1. 訂正です
      二面性という表現は違いますね
      マリカ=ラダゴンや双子など2つ1組のものが多いですね

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    2. “D”のように褪せ人の中にも2人で魂を共有した存在もいますし、神人の奇妙な性質を考えるとあり得るかと思います

       双児の鎧
       分かたれぬ双児、Dは二人いる
       二つの身体、二つの意志、そしてひとつの魂

      母と娘なのでマリカ=ラダゴンというより、マレニア→ミリセントのような関係性でしょうか

      ミリセントが腐敗の沼から生じたように、メリナもラニの死んだ場所から湧いたのかもしれません

      実は当初この考察はそちらの線で書いていました

      ラニとゴッドウィンはデミゴッド最初の死者ですからほぼ同時に死んだこと、近い場所で死んだこと、だとしたら黄金樹の中で二人は死んだのではないかと(ラニの遺体は現在は神授塔にありますが)

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    3. 返信ありがとうございます
      そういえばマレニア→ミリセントの案件もありましたね
      記憶が曖昧だったりするところも近しいですね

      ただ神人は一対になる構図はあるのかなと考えます
      不完全だと双子で生まれ完全な神人だと1人として生まれるそして二つのの人格を持つ のような
      「ラニ=メリナ」に引っ張られすぎているかとも思いますが...
      上記と大ルーンの形状の近似を踏まえてラダーンとライカードも双子ではないかと考えています
      マレニアとレナラの大ルーンが似てるのはどうなんだと話にもなってしまいますが...
      脱線気味ですがご容赦ください

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  8. はじめまして。いつも楽しみに読んでいます。
    私もエルデンリングの考察を読み漁り答えなき答えをさがしていますが、シードさんの考察はいつも目から鱗が落ちるおもいです。
    ところで、メリナの考察1でネーミングに法則性があるというところを読み気づいたのですが

    レナ
    トリーナ
    メリナ
    の三人は名前の末尾が似ています。
    意味はまだ(意味があるかないかも含めて)
    わかりませんが、名付けした人が同じとか
    血縁関係だとか何がありそうな気もします。

    それと、3人とも主人公視点で、実体や遺体は発見できないことも共通しています。

    もしかしたら、レナが霊体だけの存在であれば、ラニの憑依している人形は、元々レナが憑依していた人形(実体)を譲り受けたという可能性くらいはありそうですが…(というのもレナが着ていたっぽい衣服だけはあるのでレナは実体があったっぽいですが、抜け殻だけで主人公は実体を発見できない)

    ただし、この三人は象徴がバラバラなので
    レナ→雪の魔女
    トリーナ→聖女
    メリナ→種火の少女
    同一人物とするには、要素がまだ足りない気がしますよね。
    しかし、核の冬や火山の冬などがあるように
    あと一つ要素があれば結びつきそうでもありますが、今はまだ私の妄想の域をないかもしれません…

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  9. メリナの瞳は夜の律を象徴する青い目ではなく、グラングから貰える死の瞳では無いですか?色、そして瞼のあざが獣の爪に見える所から。仮にメリナ=レナとした場合、マリカから死の瞳を受け継いでいるのは不自然では無いと思います。

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  10. レナはただのレナラの幼少期の渾名。
    レナの塔から月光の祭壇に行けるのもあそこで幼少期のレナラが満月の魔術を編み出した場所だから。
    たしか星見の少女のタリスマンに記載があったはず
    カーリアで戦ったレナラはラニが操る?呼び出した全盛期のレナラの霊体もしくは、幻影。だから倒したあともレナラはその場に残ってる。
    母親寄りのラニとライカード、父親寄りのラダーン。
    ラニとライカードはラダゴンがマリカだと薄々気付いていて、捨てられて心を壊された
    ラダゴン=マリカ=黄金樹=二本指に弓引いた。
    ライカードは二本指が求める褪せ人狩り
    ラニは神人を辞退
    陰謀の夜のラニにライカードが協力していることから。
    ちなみにライカードに褪せ人情報流しているのはオーフニール。
    長々と失礼しました

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