2019年5月2日木曜日

Sekiro 考察26 家紋

オープニングに登場する「敵将、田村」。彼が着用している陣羽織には、「丸に九曜」の家紋が印されている



これは「丸に九つ星」ともいい、星と関係が深い家紋である。また奥州千葉氏(Wikipedia)の家紋として有名である。この千葉氏は代々、諱(いみな)に「胤」の一字を受け継ぐことが多いとされる(千葉常胤 Wikipedia



なぜ「田村」が千葉氏の家紋をつけているのかは不明だが、千葉常胤が頼朝と関係が深いこと、奥州藤原氏討伐で功を立て奥州を与えられたことなどが関係していると思われる

Sekiroの世界観は史実における戦国末期と平安末期(含む鎌倉時代前期)とが近接した形をしており、その二つの時代連続する、あるいは重なった時代であるかのように構成されている

つまり鎌倉時代前期に東北地方を治めていた奥州千葉氏と、戦国時代にこの地方(陸奥)の一部を治めていた田村氏とが一つに融合され、「丸に九曜の家紋」を使う「敵将、田村」という支配者像になったのだと思われる

また、奥州千葉氏による奥州藤原氏討伐田村氏と蘆名氏との戦争、さらに時代を遡った平安時代初期の坂上田村麻呂による蝦夷討伐、といった史実がゲームの世界観に反映されていると思われる

これとは別に、縄文時代にまで遡ることのできる「樹木信仰」という「縦軸」が、縄文、飛鳥、古墳、飛鳥、奈良時代、平安時代初期をまとめて貫いて存在している(「神食み」にある「草木に寄る神々」と「桜竜」のことである)

つまるところ葦名の歴史とは、日本の古代から戦国末期までの歴史抽象化し、重層化し、組み替え融合したものなのである


蛇足

竜胤が渡って来たのは、おそらく七支刀の時代(古墳時代)だと思われる。それより以前の葦名の歴史に関しては「神食み」等の「ひと際古い土地に生える草木」に寄る「神々」が表していると思われる


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