前回の「オドンに関する一つの結論」では、オドンにまつわる幻想性を剥ぎ取り、その正体を「声の上位者」と結論づけた
今回は眷属に関する一つの結論を述べたい
ただし「一つの結論」と題しているように、これは筆者なりの結論であり、これが正解であるとか、他の解釈を許さないということではない
今回は特に元ネタ系からの考察が多いので、ゲーム内設定のみを重視する立場からは受け容れにくいかもしれない
眷属とはなにか
トロフィーには「輝ける星の眷属」とある
これによれば眷属とは輝ける星の眷属ということになる
また眷属の死血には、「上位者に連なる、人ならぬ眷属たちの死血」とある
眷属の死血
上位者に連なる、人ならぬ眷属たちの死血
つまり眷属とは、輝ける星という上位者の眷属ということになる
作中で眷属にカテゴライズされているのは、以下の者たちである
星界からの使者
脳喰らい
瞳の苗床
蛍花
学徒
星の子ら
ロマ
ロマの子ら
エーブリエタース
失敗作たち
これら眷属たちはその外見から大雑把に「軟体系」と「虫系」の二系統に分けられる
軟体系
星界からの使者、脳喰らい、学徒、星の子ら、エーブリエタース、失敗作たち
虫系
瞳の苗床、蛍花、白痴の蜘蛛ロマ、ロマの子ら、「嘆きの祭壇の甲虫」
軟体系と虫系、同じ眷属であるのにまるで似通っていない姿をしている
この多彩さこそが、眷属を考察するうえで常に混乱と錯綜の原因となってきたものである
では錯綜したこの二系統の眷属を一定の基準のもとカテゴライズすることは可能であろうか
結論を先に述べれば可能である。しかしそれには、クトゥルフ神話を援用するならば、という条件がつく
ロマに似た甲虫
ブラッドボーンにおける上位者関連の元ネタは「クトゥルフ神話」に登場する邪神や旧神、その眷属たちである
オドンが声のみの上位者であるのも、その代表作『クトゥルフの呼び声』からのインスピレーションであろう
もちろん元ネタが定かではない上位者も存在するが、幸いなことに「嘆きの祭壇のロマに似た甲虫」と「エーブリエタース」の元ネタは比較的はっきりしている
このうちまずはロマと嘆きの祭壇の甲虫の元ネタについて考察してみたい
ロマに似た甲虫ならびにロマの姿は以下のようなものである
初期バージョンでは「調べる」ではなく「話しかける」になる |
頭部の形状や多肢であることなど、極めてよく似ている部分がある反面、胴体はそれほど似ていない。また脚の太さもかなり異なる
またロマの胴体上部からは光るキノコのようなものが生えている。ロマに似た甲虫にそれは確認できないが、しかしその周囲からやはりキノコのようなものが生えている
この二体の共通する特徴は、虫的な身体と菌類の属性が合わさっていることである
これと似た特徴を持つのがクトゥルフ神話に登場する「ユゴスよりの菌類」である(Wikipedia)
ユゴスよりの菌類の特徴は以下のようなものである
1.身の丈五フィートほどの薄桃色をした生き物
2.甲殻類のような胴体。大きなカニに似ている
3.数対の広い背鰭か、あるいは膜のような翼
4.何組かの関節肢
5.頭部のあるところに、渦巻形をした楕円体
6.頭部に多数の短いアンテナ
7.動物というよりは植物
8.構造は菌(きのこ)に類するもの
9.葉緑素のような物質でできている
10.本当の茎葉植物的な真菌類とは違う
11.宇宙的な規模を持つ種族。退化した変体も多い
12.宇宙空間をエーテルに乗って渡っていくことができる
13.宇宙を渡る翼をもつのは、ほんの2.3種類
14.テレパシーでコミュニケーションをとる
15.太陽系第九番惑星「ユゴス」に住んでいる
16.ユゴスは前哨基地に過ぎない
17.ユゴスは妙な暗黒の球体
18.種族の発生地は時空外の黒い宇宙
19.地球の内側にいたこともある
20.地面の下に、未知の生きもののいる偉大な世界がある
21.青光りするクン・ヤン
22.赤光りするヨス
23.光の無い暗礁のンカイ
24.高度な科学・医療技術を有している
25.他の生物を改造し、変異させる
26.改造した異種族をユゴス星に連れて行く
27.人間が連れて行かれる際には「脳髄」だけを取り出される
適合しない部分もあえて含めたために長くなってしまったが、以上のような生物が「ユゴスよりの菌類」である
このうち注目点のみを挙げると
「甲殻類のような胴体」
「大きなカニに似ている」
「数対の広い背鰭」
「膜のような翼」
「何組かの関節肢」
「頭部の渦巻形の楕円体」
「動物というよりは植物」
「キノコの性質」
「多くの変体(変異種)をもつ」
「暗黒の球体ユゴス」
「時空外の黒い宇宙」
「青光りするク・ヌ・ヤン」
「他の生物を改造し、変異させる」
「改造した異種族をユゴス星に連れて行く」
「人の脳髄だけを生かしたまま連れて行く」
といったところだろうか
特徴がありすぎて何が何やら分からなくなるが、これは彼らの種が多種多様な形態、進化(退化)状態にあるからである
つまりユゴスよりの菌類は多様な形態・能力をもっているのである
ただしこれらの特徴はラヴクラフトの『闇に囁くもの』から抜粋したものであり、他の作品では雪男のように描写されることもある
これらの多くの特徴のうち、甲殻類のような胴体と何組かの関節肢、頭部の楕円体、そしてキノコの性質を合わせると、ロマや嘆きの祭壇の甲虫になる
つまりこれまで「嘆きの祭壇の甲虫」としてきたものは、実のところ「嘆きの祭壇の甲殻類」だったのである
言われてみれば、嘆きの祭壇のそれは大きなカニ(カブトガニのような甲殻類)と判別しても支障はない
またその前に頭を伏せるエーブリエタースに深海生物的な特徴があることも加味すると海に棲む甲殻類であるほうが正しいように思える
※これまで「甲虫」としてきたが、ここからは「甲殻類」に訂正する
虫系眷属
嘆きの祭壇のそれが「甲殻類」であるとすると、では他の虫系の眷属も甲殻類なのであろうか
まずロマは「白痴の蜘蛛」なので甲殻類ではない
次に蛍花や瞳の苗床を見る限り、これら二種は甲殻類とは言えない
蛍花は甲殻類というよりもゴカイ類やムカデの類に見える
瞳の苗床は翼の生えた虫のような姿であり、手に「蜘蛛の徴」のある丸い球を持っていることから、これも甲殻類との関わりは否定される
では嘆きの祭壇の甲殻類とその他の虫系眷属は無関係なのだろうか
そうではない。というのも蜘蛛は節足動物であり、その節足動物の一部門に「甲殻類」があるからである
すなわち、甲殻類や蜘蛛類は、節足動物門というひとつの「門」の仲間なのである
よって上記で分類した「虫系眷属」は正しくは「節足動物系眷属」ということになる
これら節足動物系のロマ、嘆きの祭壇の甲殻類、蛍花、瞳の苗床に共通するのは、植物との関連性である(嘆きの祭壇の甲殻類も正しくは嘆きの祭壇の蜘蛛なのかもしれない)
上述したようにユゴスよりの菌類の特徴は、甲殻類的なフォルムに植物的(キノコ的)な性質である
本作においてその特徴は、節足動物門的なフォルムに植物的(キノコ的)な属性として再構成されている
よって眷属とは大きく分けて「節足動物系」と「軟体系」に分類されることになる
以上で、眷属内の「ロマ、嘆きの祭壇の甲殻類、蛍花、瞳の苗床」は「節足動物系眷属」にカテゴライズされたことになる
それはクトゥルフ神話に登場するユゴスよりの菌類をフロム的に解釈しなおした生物群なのである
軟体系
もし仮に眷属が「節足動物系のみ」であったのならば、話は簡単だったはずである
ところが眷属には「軟体系」の眷属も存在する
軟体系に分類されるのが「星界からの使者、脳喰らい、学徒、星の子ら、エーブリエタース、失敗作たち」である
これらは一目見て「節足動物」であることが否定される
エーブリエタースにはやや「ユゴスよりの菌類」の特徴も見られ、おそらくその特徴のいくつかは取り込まれているが、主軸となるモチーフは別のものである
主軸となるモチーフとは、「古のもの」である(Wikipedia)
その生物的特徴は以下のようなものである
胞子によって繁殖する半植物的な生物であるため、性別はなく家族という概念も持たない。また、地球の生物との根本的な違いとしてDNAを持たない。
形状にも植物のような放射相称性が見られる。体長は8フィート(約2.4メートル)ほどで、樽状の胴体の上に、球根状の首と五芒星形の頭部がある。また、胴体の下にも、首に似た球根状のものと頭部に似た五芒星形の擬足がある。胴体の周りにはそれぞれ等間隔で、5枚の膜状の翼と5本の海百合のような触手が並んでいる。翼は扇のように折りたたみ可能だが、広げると7フィート(約2.1メートル)ほどにもなる。
首にえら、頭部に気孔があり、水中でも大気中でも活動が可能である。頭部の5つの角から短い管が伸びており、先端の球状のふくらみを開くと眼が現れる。また、5つの窪みからはやや長めの管が伸びているが、こちらは先端が袋状で開くと口があり、鋭い歯が並んでいる。植物のように無機物から養分を摂取することが可能だが、生物を捕食することも好む。擬足の5つの窪みからも管が伸びており、ここから老廃物を排出する。
(Wikipedia)
こちらもユゴスよりの菌類と同様に菌類的な性質をもつが、その生物的特徴は深海に棲む軟体生物的である
星の子らはエーブリエタースの影響を受けた胎児であると考えられ、エーブリエタースの直系、クトゥルフでいうのならば「古のもの」の系統である
ただし学徒、脳喰らいは「古のもの」ではない
まず学徒は「古のもの」が創造した「ショゴス」である(Wikipedia)
太古の地球に飛来した宇宙生物「古のもの」達によって創造された漆黒の玉虫色に光る粘液状生物で表面に無数の目が浮いている。不定形で決まった姿を持たず、非常に高い可塑性と延性を持ち、必要に応じて自在に形態を変化させ、さまざまな器官を発生させることができる。タールでできたアメーバのようだと表現される。(Wikipediaより引用)
学徒とエーブリエタースの関係でいえば、学徒のいる講義室の隣の部屋の宝箱に入っているのが「エーブリエタースの先触れ」である
つまりエーブリエタースと学徒とは密接な関連にあり、それは古のものとショゴスの関係とほぼ同じなのである
次に脳喰らいであるが、マインド・フレイヤーが元ネタである
共通項として
頭足類的外見
有機性の方法で硬いものを穿つ
テレパシーによるコミュニケーション
微力な幼生
脳を生かしたまま摘出し、情報を引き出す
などが挙げられる。 (Wikipediaより引用)
マインド・フレイヤーは種族的には「クトーニアン族」であり、ユゴスよりの菌類とも古のものとも起源が異なる
よってこれまで眷属を「節足動物系」と「軟体系」の二種類に分けてきたが、これに「クトーニアン系(頭足類)」が付け足されることになる
最後に「星界からの使者」である。この宇宙人型眷属に関しては、軟体系に分類したものの、どちらかといえば「ユゴスよりの菌類」との関連が疑われる
というのも、クトゥルフ神話においてリトルグレイは「ユゴスよりの菌類」が造ったロボットであるとされているからである
現在、アメリカ合衆国は、リトルグレイと密約を交わし、人類の拉致などを容認する見返りとして様々な技術提供を受けているが、このリトルグレイはミ=ゴが対人インターフェースとして創りだしたロボットであるとされている(Wikipedia)
※ミ=ゴとはユゴスよりの菌類の別名である
星界からの使者がリトルグレイであるのならば、失敗作たちは「ユゴスよりの菌類」が造ろうとしたリトルグレイの失敗作にあたる
以上の考察を図にすると以下のような分類図となる
眷属の分類
以上のように本作の眷属には、クトゥルフ神話の「ユゴスよりの菌類」と「古のもの」、「クトーニアン」の三つの系統が認められる
多くに共通するのが植物(ないし菌類)との親和性である
植物(菌類)と関連性を持つのは、「嘆きの祭壇の甲殻類」「白痴の蜘蛛、ロマ」「瞳の苗床」「蛍花」「失敗作たち」(ボスステージが「星輪樹の庭」)、星界からの使者(ボスステージが「星輪草の庭」)、エーブリエタース(古のもの)、星の子ら(古のものの末裔)である
ただしこれをもって、植物(菌類)と眷属との関係をすぐさま「=」で繋げることはできない。なぜならば、植物や菌類とまったく関係の無いものも眷属だからである
たとえばショゴスを元ネタとする学徒。そしてクトーニアンを元ネタとする脳喰らいである
つまり植物的(菌類的)であることは、眷属とはまったく関係がないのである
では、眷属とは何か?
眷属とは、「輝ける星の影響で、人が人ならぬものに変異した生命体である」、以外の定義はない
輝ける星による人の変異は、ユゴスよりの菌類が外科手術により人や異星人を改造、変異させるのと似ている
つまり「ユゴスよりの菌類」(輝く星)により改造(変異)が施された生命体、それに対応する存在を本作では眷属と呼んでいるのである
またユゴスよりの菌類は、気に入った者を改造し、ユゴス星に連れて行くとされる
見捨てられた上位者エーブリエタースが望み、そして叶えられなかったのは「ユゴスよりの菌類」によるこうした歓待である
ユゴスよりの菌類の中でも宇宙を飛ぶ翼を持つものは少ないとされる。エーブリエタースの翼では宇宙を渡ってユゴス星に辿り着けないのである
その他の細かな部分
さて、ユゴスよりの菌類は「暗黒の球体ユゴス」に住み、その起源は「時空外の黒い宇宙」にあるとされる(ユゴスWikipedia)
空を見上げ、星からの徴を探す聖歌隊がかつて行ったのは、高次元暗黒への接触である
彼方への呼びかけ
かつて医療教会は、精霊を媒介に高次元暗黒に接触し
遙か彼方の星界への交信を試み、しかしすべてが徒労に終わった
聖歌隊が行ったのは、「時空外の黒い宇宙」への接触であり、そこはユゴスよりの菌類の起源である
またユゴスよりの菌類は地球の地下に住んでいたこともあるとされ、そこには未知の生きもののいる偉大な世界があり、そのひとつが「青光りするクン・ヤン」と呼ばれる場所である
聖歌隊が「宇宙に触れている」としたイズの地は、この「青光りするクン・ヤン」が元ネタであろう
またユゴスよりの菌類は気に入った人間をユゴスに連れて行くことがある。その際、人間は「脳髄のみ」を取り出され、特殊な円筒に入れられて運ばれていく
実験棟で頭部のみになったのは、「苗床」のカレルを落とすアデラインである
「苗床」
実験棟の患者、アデラインにもたらされたカレル
人ならぬ声、湿った音の囁きの表音であり
星の介添えたるあり方を啓示する
この契約にある者は、空仰ぐ星輪の幹となり
「苗床」として内に精霊を住まわせる
精霊は導き、更なる発見をもたらすだろう
アメンドーズその他
眷属とは、「輝ける星の影響で、人が人ならぬものに変異した生命体である」、以外の定義はない、と結論づけた
この定義づけによりなぜ菌類的(植物的)、甲殻類的な特徴をもつ「アメンドーズ」が眷属ではないのかが理解できる
アメンドーズの尻尾はエビ(甲殻類)のようである |
禁域の森にはキノコのように生えるアメンドーズの姿もある |
眷属とは輝ける星の影響で人が人ならぬ者に変異したものである
アメンドーズは輝ける星ではなく、別の上位者の影響により上位者となったか、あるいは生まれたときからすでに「上位者」なので眷属ではないのである
また漁村の住民は人が変異したと思われるものの眷属ではない。これもやはり、変異させたのが輝ける星ではなくゴースだからであろう
加えてゴースの遺子は上位者であるが眷属ではない。これによってもゴースは眷属ではないことが明らかである(ゴースが眷属ならば、その遺子も眷属となるはずである)
またミコラーシュのセリフ「ゴースあるいはゴスム」は、ロマを上位者に変異させたモノがミコラーシュには分からなかったことから発せられたものである
つまりロマを上位者にしたのはゴスム(Kosm...→Kosmos→宇宙→輝ける星)であり、ゴースではないのである
ここは少々ややこしいのだが、ロマを上位者にしたのは輝ける星である。しかしミコラーシュ自身は輝ける星を求めているわけではない
もし仮にミコラーシュが輝ける星を信奉しているのだとしたら、聖歌隊と分派する必要はないからである
これは「宇宙」に何を見いだすか、という問題がある
つまり「月」の名を持つメンシス学派は宇宙に「月」を見いだし、聖歌隊は宇宙に「輝ける星」を見いだした、ということなのである
まとめ
以上で眷属に関する一つの結論は終わりである
ただしなぜ眷属というカテゴリにこれほど多様な、そして繋がりのないクリーチャーが押し込められているのか、という謎は残されている
その答えは恐らく、宮崎氏が導入したかったクトゥルフの邪神・異形をまとめて「眷属」というカテゴリに押し込んだから、という身も蓋もないものであろう
クトゥルフ神話においては敵対しているはずのユゴスよりの菌類と古のものを同じ眷属に押し込めたのも、クトーニアンのマインド・フレイヤーが同じ眷属とされているのも、眷属というカテゴリがいわば宮崎氏の怪物博物館だからである
よって本考察にはゲーム設定的な結論と、ゲーム製作的な結論の2つの結論が存在することになる
ゲーム設定的な結論とは、眷属とは輝ける星の影響で人が人ならぬものに変異した存在である、とするものである
ゲーム製作的な結論としては、眷属とは宮崎氏のお気に入りの邪神・異形を集めた怪物博物館である、とするものである
この2つの結論を融合させてゲームに落とし込むためには、他の生命体を変異させるユゴスよりの菌類と同じ能力をもつ、輝ける星という上位者が必要だったのである
※眷属はクトゥルフ起源のはっきりしたクリーチャーが多い印象である。あるいはクトゥルフインスパイアのクリーチャーを眷属としてカテゴライズしたのかもしれない
考察お疲れ様です。亀レスなのでもう見てないかもしれませんが、一連の考察を見て気になった点がいくつか。
返信削除1. 血の遺志は英語でblood echoes(直訳で血の残響)と訳されていますがオドンが音そのものなら血の遺志自体はなんなのでしょうか?
2. 眷属が「輝ける星」という上位者の眷属で、オドンと輝ける星が別物なら、アリアンナを孕ませたのはオドンではなかったということでしょうか?
(孕ませたのがオドンなら星の子らではなくメルゴーと同じ透明の赤子が生まれるはず?)
3. ストーリーの全貌は「青ざめた血を求めよ~」でまとめられますが、記憶を失う前の主人公が何故青ざめた血を知っていたのかは謎のままでしょうか?