考察というほどのものではない名前に関するちょっとした小話
manus
マヌスという名の語源は、ラテン語で「手」を意味する「manus」という説が有力である
DS1のDLCに登場するマヌスの左手が肥大化していることがその根拠である
またmanusには妻に対する夫の権利、子に対する親の権利という意味もある
DS2のデュナシャンドラは深淵の落し子とされるが、その深淵の主はマヌスであった。つまりマヌスはデュナシャンドラの親にあたる存在である
デュナシャンドラのソウル
何処からか現われた深淵の落し子たちは
この地で王たらんとする者に、影のように寄り添った
ウーラシールの宵闇を妻(婚約者?)とするか娘とするかは未定だが、どちらにせよマヌスは夫あるいは親の権利に基づいて彼女を誘拐したと考えられる
マヌスは北欧・ゲルマン神話におけるマンヌス(Mannus)とも関係づけられる可能性がある
マンヌスはゲルマン民族の伝説上の祖先トゥイストの息子であり、要するにゲルマン民族の祖である。またインド神話における人類の始祖マヌと同じ存在とされる
古い国ウーラシールから見てもマヌスは古の人である。おそらくは誰も知らぬ小人から闇の断片を直接受け継いだ者であろう
DSシリーズの人類はマヌスをその祖とするのである
以上が語源的にみたマヌスの話である
エドマンド(Edmond)
英語圏にはエドマンドという名前がある
このうち Ed-は古英語のeadに由来しており、「財産」「富」「繁栄」「幸福」の意である
次の -mond は古英語でmund、古高地ドイツ語では munt である。そしてこれらはラテン語の「manus」と同族の言葉である
なぜエドマンドの話をしているかというと、Edmond のハンガリー語形が「Ödön」だからである
Ödönと書いてウドゥンと読むのであるが、強引にローマ字読みすると「オドン」である
マヌスとオドン
つまりDSシリーズの深淵の主であるマヌスと、ブラッドボーンの神秘の上位者オドンは、同じ意味を持つ名なのである
それはすなわち「手」であり、また「妻に対する夫の権利」や「子に対する親の権利」を意味する名なのである
オドンは作中において、妻に対する夫の権利を行使して女性に上位者の赤子を産ませ、また子に対する親の権利を行使するべく、上位者の赤子に引き寄せられている
「形なき」と呼ばれるオドンであるが、もしかりにボスとして登場するのならば、マヌスと同じように「肥大化した手」を持つのではないだろうか
とんだ神の見えざる手ですね
返信削除マヌ(マネー)だけに
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