戦士顔(Warrior)
戦士顔(Warrior)
褪せ人に最も多い外見
かつて、褪せ人は皆戦士であった
(英)The most common face among the Tarnished.
After all, they ware all warriors onece.
かつて褪せ人は皆戦士であったというのは、最初期の褪せ人はゴッドフレイと共に追放された王の戦士たちだからであろう
我が王よ、王の戦士たちよ。お前たちから、祝福を奪う
そして、その瞳が色褪せるとき、狭間の地を追放する
外に戦を求め、生き、そして死ぬがよい(マリカの言霊)
かつて、とあることから現在では王の戦士たちだけではなく、さまざまな来歴の者もいると思われる
ただしそれらは王の戦士の末裔のなれの果てであるのか、それとも王の戦士以外にも狭間の地を追放された者たちなのかは本考察の最後に見解を述べている
求道顔(Truth-Seeker)
求道顔(Truth-Seeker)
禁欲的な求道者たちの外見
求める道は、一様ではない
(英)The face of an austere pilgrim. There are many roads to truth.
英名のTruth-Seekerは真理の探究者というニュアンスがある。求道者にはやや仏教的な響きが感じられる
説明文からは真理に至る多くの道を歩む巡礼者の姿が読み取れる
貴人顔(Aristocrat)
貴人顔(Aristocrat)
狭間の貴族の血を引いている
そう自称する者たちの外見
(英)A regal face found among those who claim noble blood in the Lands Between.
貴人としての特徴は金色の虹彩であると思われるが髪の色は濃茶色である
リムグレイブの領主の嫡男を自称するケネス・ハイトは金髪金眼であることから、貴人顔は貴人の血を引いていたとしてもかなり薄いと考えられる
孤高顔(Loner)
孤高顔(Loner)
慣れ合わぬ孤高の一族の外見
古い伝承と異端に通じている
(英)Face found among a proud and seclusive tribe of folk well-versed in ancient legends and heresies alike.
黒髪蒼眼の人種。過去作でいうとデモンズソウルのユーリアやDS3のカルラが黒髪に蒼(碧)眼である。古い伝承と異端に通じていたユーリアやカルラのイメージなのかもしれない
※何かと評判の良くないPS5版のユーリア。照明の加減でやや茶髪に見えるがPS3版の方はもっと黒髪がはっきりしている
孤高たる修験者たちの地エオヒドと何らかの関係があるかもしれない
鉄茨の大盾
異国の名は、エオヒドという
孤高たる修験者たちの地だ
北方顔(Northerner)
北方顔(Northerner)
荒涼とした北方人たちの外見
巨人の末裔であるともいう
(英)A face found among the hardy people of the unforgiving north. Some say they’re descended from giants.
銀髪(薄い金?)に青い眼という北欧ヴァイキング風の外見
巨人たちの末裔とされている。おそらくその青い眼は巨人たちの隣人であった古い星見から受け継がれたものであろう
夜と炎の剣
魔術師の前身たる星見のはじまりは
空に近い、遥か高い山嶺にあり
火の巨人が、その隣人であったという
地理的状況から北方人は火の巨人一族と古い星見たちが交わった子孫なのかもしれない
ただし銀髪(薄い金髪?)の出所は不明である。火の巨人は赤髪であり、レナラは黒髪である
船乗り顔(Seafarer)
船乗り顔(Seafarer)
故郷たる狭間の地を探し
海原を彷徨った船乗りたちの外見
(英)The face of one who wandere the seas in search of their home in the Lands Between.
はっきりした金髪をもつことから、こちらをヴァイキングと考えても良いかもしれない
その瞳は黄色(あるいは金色)であることから、黄金の民の血を引く者たちとも考えられる
狭間を故郷とし、黄金の民の特徴をもつことから、ゴッドフレイの戦士たちの一部が船乗りに落ちぶれた者たちなのかもしれない
葦の地顔(Reedlander)
葦の地顔(Reedlander)
隔絶した異国、葦の民の外見
その地は、とても血生臭い
(英)A face from the faraway, isolated Land of Reeds, where blood is a familiar sight.
葦の地に関しては素性のときに詳しく述べた
葦の地の兜
文化的な断絶が長く続いたその地では
悲惨な内戦が、ずっと続いているという
故に皆、血生臭い狂気を孕むのだと
祝福に導かれて狭間の地に到来したことから、葦の地の民にも褪せ人の血が流れている者がいるのかもしれない
師を追って来たイナバ衆たちが狭間の地にいることから、イナバの者には褪せ人の血が流れていると考えられる
イナバと名の付く戦国武将というと、稲葉一鉄が思い浮かぶ(Wikipedia)
関連不明だが「一鉄自身も能に造詣があり、曽根城址の華渓寺には一鉄愛用の翁の能面が大垣市指定の文化財として収蔵されている。」という話もある
翁面
心を研ぎ澄ますほどに、下らぬものが見えてくる
それらすべてを捨て去った先に、「翁」は生きた
一振りの刀と一人の己。ただそれだけを極めん
そして「翁」は、修羅となった
竜顔(Draconian)
竜顔(Draconian)
岩の肌を持つ者たちの外見
古竜の民は、大抵は短命である
(英)The stony face of the people of the ancient dragons, among whom life is typically short.
濃い鋼色の髪に黒い肌、瞳には白目がない
本編に該当するキャラクターは存在しないと思われる。古竜を祀る霊廟ファルム・アズラにいてもよさそうなものだが…
古竜そのものは古竜戦役や古竜の王、ゴッドウィンとの友誼など語られているものの、古竜の民については不自然なほどに記録が残されていない
短命であるので、厳しい戦いの続いた狭間の地では古竜の民は絶滅してしまったのかもしれない
あるいはDS3の古竜の頂のような場所があるのだろうか…
岩の肌をもつとされるのは、古竜が岩のウロコをもっていたからと思われる(竜の民ではなく、古竜の民である)
竜傷脂
竜は、古竜より生じたとき、岩のウロコを失った
それこそが、竜に致命の傷を与えるという
岩の肌をもつことから、石の肌をもつ白王・黒王との関連性も疑われるが関連性は不明
白王の剣
かつて隕石の落下と共に生まれたという古種族
石の肌を持つ白王たちの得物である
黒王の大剣
かつて隕石の落下と共に生まれたという古種族
石の肌を持つ黒王たちの得物である
“石”と“岩”の差が大きいとも思われるが、古竜の岩のウロコは「さざれ“石”」ともいわれることから、厳密な使い分けが意識されているようでもなさそうである(とはいえ設定を考慮すれば無関係と考えるべきか)
さざれ石
かつて、古竜に襲われた地で見つかり
それは古竜のウロコであるという
夜人顔(Nightfolk)
夜人顔(Nightfolk)
夜人と呼ばれる僅かな者たちの外見
かつて、その血は銀色であったという
(英)The features of those known as Nightfolk. Few in number, they were said to bleed silver long ago.
銀髪銀眼、灰色の肌をもつ人種。かつて銀色の血を持っていたという
本作では銀は金と対になる色である
金のスカラベ
金色のそれは、敵を倒したとき
得るルーンの量が増える
銀のスカラベ
銀色のそれは、発見力を高める
類似点からノクスの民(夜巫女やノクス剣士)が該当すると思われる
夜巫女と剣士は冷たい血の流れる異人種であるといい、その流体の武器は銀の雫に由来する
夜巫女と剣士の傀儡
自ら望んで傀儡となった二人の姉妹
冷たい血の流れる異人種であり
流体の武器を振るう
ノクスの流体剣
銀の雫に由来する液状金属を
硬く鍛えあげている
彼らはノクスの民である
夜巫女の双冠
大古、大いなる意志の怒りに触れ
地下深くに滅ぼされた、ノクスの民は
偽りの夜空を戴き、永遠に待っている
王を。星の世紀、夜の王を
生命を模倣しやがて王になるという銀の雫と夜人とは何らかの関係があると思われるが、夜人自身が銀の雫から誕生したかは不明である
銀雫の殻
銀の雫と呼ばれる、不定形生物の硬化した殻
永遠の都と、その近辺で見つかる
銀の雫は生命を模倣する
模倣はやがて再誕となり
いつか、王になるのだという
銀の雫からはしろがね第一世代、第二世代が発生している
しろがね人の遺灰
大柄で、側転の得意な霊体のデュオ
波紋の剣を振るい、冷たい息を吐く
潰れた頭がカエルにも似た彼らは
しろがね一族の、第二世代である
しろがねの凝血(ぎょうけつ)
しろがね人とは、人に創造された生命である
それ故に、彼らは黄金樹に祝福されぬ
穢れた命であると考える人々がいる
しろがねの盾
その紋様は、彼らの原初たる雫を示し
魔力ダメージのカット率に優れる
しろがね人の敵は、魔術師だった
銀の雫からしろがね人を創造したのは夜人(ノクスの民)と考えられるが、かつて同じ銀色の血をもつ夜人もまた銀の雫から誕生したものかもしれない
夜人顔(Nightfolk)
かつて、その血は銀色であったという
稀人顔(Numen)
稀人顔(Numen)
異界の民の末裔とされる、稀人の外見
皆長命であるが、産まれる者はごく少ない
(英)The face of the Numen, supposed descendants of denizens of another world. Long-lived but seldom born.
稀人(まれびと)
まれびととは「時を定めて他界から来訪する霊的もしくは神の本質的存在」(Wikipedia)のことである
ここでいう他界は西の海の彼方にある異界(常世)のことが多く、訪れる神は鬼や老人の姿をしていることが多い(ナマハゲや能の三番叟に名残が残っている)
キャラメイク時の稀人は年頃を「若年」にしても老いた顔をしていることから、老人を象徴する人種なのだと考えられ、これは「まれびと」の特徴のひとつ「老人」と一致している
また霊的存在としてのまれびとは「祖霊」であると考えられた
祖霊の民の遺灰
霊魂の宿った遺灰
祖霊の民の霊体を召喚する
文明と金属を否定する、角の民の霊体
大柄で、独自の霊術に通じており
特にこの霊体は、剛弓の使い手である
大角の槌
年輪のごとき皺の刻まれた
ぶっとい大角で殴りつける武器
祖霊の民の、戦士の得物
古き角には祖霊の力が宿るとされ
敵を倒した時、少しだけHPを回復する
本編の祖霊には鬼の角の影響を見出すこともできるかもしれない(稀人と祖霊を同じ人種と言っているわけではない)
また折口信夫によれば、まれびとの力強い歩みは呪術的な歩法「反閇(へんばい)」であり、土地の精霊を懾伏(しょうふく)させるのだという(『古代研究 III』)
ラダゴンが戦闘時に見せる踏み込み攻撃はまれびとの力強い歩みを反映したものなのかもしれない
四方を海に囲まれた狭間の地の地理を考えるのならば、本編の稀人も海を渡ってきたと考えられる
ただし異界の民、とされていることから完全に別の世界からやって来た可能性もある
作中に登場する異界の中かから、まれびとのやって来る他界に当てはまりそうなものとしては霊界がある
ヘルフェンの尖塔
霊界において死者の道標となる灯火の樹
ヘルフェンの黒い尖塔を模した大剣
専用戦技「滅びの霊炎」
剣を振り、その刀身に霊炎を纏わせる戦技
霊炎は魔力属性のダメージを与え
また、とても冷たい
ただし霊界は冷たい魔力の領域であることから、稀人よりも夜人に近い世界であると思われる
Numen
英語名のNumenはトールキンのファンタジー小説に登場するヌーメノール(Númenor)の響きとよく似ているが元ネタであるかはわからない
ヌーメノール(Númenor)は「西方国」の意味があり、中つ国からから西の大海の彼方にある島国である
稀人を狭間の地の遥か西方にある異界から海を渡ってやって来たと考えると、日本語の稀人とも英語のNumenとも整合する(どちらも海の彼方、とくに西の海の彼方からやって来ることになる)
またその島はエレンナ(Elennna「星の国」)とも呼ばれている。これは星に導かれて島が発見されたからであるが、本作において星は特にデミゴッドの運命を象徴する存在である
ヌーメノールにおける王権の象徴は笏杖である
この点から百智の王笏をもつギデオンとの関連も考えられるかもしれない(ギデオン稀人説)
またヌーメノールは高い技術力をもち、ミナス・ティリス(都市)やミナス・モルグル(呪魔の塔)はヌーメノール由来の技術で建造されたという
狭間の地下にある永遠の都を建造したのはヌーメノール人たる稀人(Numen)なのかもしれない
褪せ人
祝福は瞳に宿るものであったり、狂い火が瞳に宿ったりなど、本作では特に眼が強調されている
瞳の色を分類することで様々な外見の出自を探ることができるかもしれない、と考えたのが本項である
例えば青系の眼をもつのは孤高顔、北方顔、そしてやや緑色だが夜人顔である
異端、巨人の末裔、銀色といった特徴をもつ彼らに共通するのは、黄金樹と敵対する者たちであるということである
また金色(黄色)系の瞳をもつのは貴人顔、船乗り顔、稀人である。他に戦士顔、求道者顔、船乗り顔、葦の地顔もその系統に属すかもしれない
彼らに共通するのは、おそらくかつてゴッドフレイ王の戦士たちであった、ということであろう
祝福を失ったとはいえ今もなお褪せた黄金色を残しているのである
つまり褪せ人は大きく2つの陣営に分けられることになる。1つはもともと祝福を瞳に宿さぬ者たち、もう1つは宿した祝福を失った者たちである
狭間の地のルーン
褪せ人とは、祝福を瞳に宿さぬ
あるいは、宿したそれを失った人々である
以上のことから素性、形見、外見を通して筆者を悩ませ続けた褪せ人の定義を導出することができる
褪せ人とは、1つにはかつて王の戦士たちであった者が祝福を奪われて狭間の地を追放された者であり、またもう1つには最初から瞳の祝福を宿さなかった者たちが、それゆえに狭間の地を追放された者たちである
つまるところ褪せ人はゴッドフレイ王の戦士たちやその末裔のみに限られるのではなく、それ以外にも追放された者たちがいたのである
そしておそらく褪せ人が追放されたタイミングはゴッドフレイ王が追放された時に限定されない
瞳から祝福を失った者がいれば随時、そして瞳に祝福を宿さぬ者が発見され次第、彼らは褪せ人として狭間の地を追放されたのである
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