2019年8月28日水曜日

Sekiro 考察50 君の名はSEKIRO

SEKIROフロム版『君の名は』だった、という仮説を検証したものである
先に断っておくと私は大真面目である。大真面目にふざけている


キャラクター

『君の名は』の主人公は、宮水三葉と立花の二人である

このうち三葉の名前の由来は「みつはのめ」という水の神である
またの名前も、「滝」や「」のイメージからつけられている

つまり、この二人は「水の神/龍」という組み合わせなのである

一方、SEKIROにも同じ組み合わせの登場人物がいる

巴と丈である

巴は「淤加美」であるが、淤加美とは日本神話における「水の神」である
また丈は「竜胤の御子」であり、その意味は竜の血を引く御子、要するになのである


このように「三葉/瀧」と「巴/丈」は「水の神/竜」という同一の組み合わせとなっている



隕石湖

『君の名』に登場する糸守湖は、隕石によってできたとされる湖である。その形は丸くクレーター状になっており、湖を作った隕石はおよそ1200年前に地球に衝突したという

1200年前といえば、日本では平安時代である

さて、SEKIROにも隕石湖に似た形をした湖が存在する。源の宮の湖である。この源の宮の設定上の時代は、建物や文物の様子から「平安時代」のころである



葦名に隕石が衝突し、直後に建物が建てられ始めたとするならば、糸守湖を作った隕石と、葦名に落ちた隕石は同時期に地球にやってきたことになる

また、糸守町に落ちる彗星はその名を「ティアマト彗星」というが、ティアマトとは、メソポタミア神話に登場する海の女神であり、その姿は「」であるともされる

さらに宮水神社の巫女装束の頭飾りや神楽鈴には「竜」の装飾がほどこされていることから、1200年前に墜落した隕石を「竜神」であると考えていた節がうかがえるのである

宮水神社の御神体は、山頂にできたカルデラ地形の中心部の「カクリヨ」と呼ばれる神域に存在するが、その正体は巨石と巨木である

同じように葦名に「漂着」した神もまた「」であり、山頂近くにある磐座をその依り代としており、さらに神域たる仙郷においては「巨大な桜竜」の姿をとるのである(あるいは大桜)
もとはクレーターの底にあったと思われる隕石が「磐座」である

折られた大枝は隕石の飛来を示唆する(数百年前)

西から飛来した神なる竜が隕石に依り憑くことで、桜竜となった



組紐

『君の名』において、時間の概念を形にしたものとして「組紐」が登場する。この組紐の力により、三葉と瀧は時間を超えて邂逅することになるが、SEKIROにも同じ役割を持つアイテムが登場している

守り鈴である

組紐が「編まれる」ことにより「時間の流れ」を視覚化しているのに対し、守り鈴は「」により時間を表すものである(これはDSの鐘の音から続く伝統でもある)


しかしながら両者は共に、神の業により時を超える力を持った「時間を象徴するアイテム」なのである



口噛み酒

口噛み酒は作中、「三葉の半分」なのだといわれる。その残った半分を飲むことで、瀧は三葉の記憶を追体験することになる。つまり完全に三葉と一体化するのである

同じ作用を持つアイテムに「桜竜の涙」がある。不死断ちのために必要とされ、それを飲んだ竜胤の御子を不死斬りで斬ることで不死断ちが成るという

つまり桜竜の涙とは、神の半分なのである。もう半分である竜胤の御子がそれを飲むことで、神と一体となり、ゆえに不死断ちがなるのである




二つの世界線

『君の名』には二つの世界線が存在する

隕石が墜落し多数の死者を出したいわば失敗した世界線と、瀧と三葉の行動により人々が救われた、いわば成功した世界線である

SEKIROにおいては、失敗した世界線は過去として存在し、それは「三葉/瀧」と同じ組み合わせである「水の神/竜」の「巴/丈」によって演じられている

九郎/隻狼は、失敗した世界線を前例として行動し不死断ちに成功することになるが、これは『君の名』において人々を救うことができた世界線に存在する三葉と瀧と重なるのである

三葉の姓を「宮水」という。「宮の水」という意味である。源の宮にいた貴族は「宮の貴族」と呼ばれていた。で、あるのなら源の宮の水とは、「宮の水」と呼ばれておかしくはない


その宮の水の根源とは、竜胤である

九郎:その源は竜胤にある、というのだな(残影)

つまりSEKIROの世界において「宮水」は「竜胤」を意味し、九郎とはその体現者たる竜胤の御子なのであるから、宮水三葉と九郎とは同じ「宮の水」を象徴するキャラクターなのである

また、隻狼とは当初は「」と呼ばれている。「狼」を音読みすると「ロウ」となるが、「」という字を音読みしても「ロウ」となる

以上のことから、「三葉/瀧」とは「宮の水/ロウ」を介し、「九郎/狼」と重なるのである


物語

瀧は三葉を救うことだけを考え、三葉は人々を救うことを考える
これは、隻狼が九郎のためだけに行動し、九郎が人々のために竜胤を断とうと決意することと同じ構造である

物語の結末も、小破局(葦名の滅亡 or 変電所の爆発、山火事)を是認することで、大破局(歪みの氾濫 or 彗星の衝突による被害)を防ぐことに成功するが、けれども最も大事な者を失ってしまう、というややビターなものである

もちろん『君の名』のほうは最終的にはハッピーエンドに至るが、監督の作風からすると本来的には二人は再会しなかったのではないか、と考えられもする


結論

結論のようなものはない

この考察を本気にする人はいないと思うが、最後に追記しておく

細部に類似した点はあるものの、偶然の一致レベル以上のものではない
日本神話という同じ題材を元にしたものであるから、似た部分があるのも当然である

『君の名は』の主題である「入れ替わり」に関しても書いたのだが、操作ミスで消えてしまった。再び書く気力もないので大雑把に触れておくと、「平田屋敷」における過去と現在の隻狼の入れ替わりのことである








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