DLCについて
・DLC1は絵画世界の終わりの話
・DLC2は次の世界を描くための話
・DLC全体が「古い絵画が終わり、新しい絵画を描こうとする話」
・本編「火継ぎの終わり」で描かれた「世界の終わりとその次の話」という「流れ」との類似
ここで注意したいのは、本編火継ぎの終わりEDとDLCのEDは、その「流れ」が類似しているのであって、「ED自体」が類似しているのではないということだ
あくまで「世界の終わり→新しい世界」という「流れ」、「構造」が類似しているのである。けっして両者のED後に描かれる「新しい世界」が類似しているわけではない
名前について
・火の陰りきった世界では意味が失われてゆく
・名前は意味の象徴である
・画家の最後のセリフにも意図がある
言語学者ソシュールの差異の話を想起させるような内容である
うろ覚えながら簡単に説明すると、意味とは「ア」と「イ」という音を区切ることで初めて生まれるものであり、そうした差異の集合体が「言語」である、というものだ
その区切り方は恣意的なもので、「言葉」とは意味そのものではなく、意味を象徴するものである
要するに、「差異」が世界を創造するダークソウルの世界において、「差異」の仕方を変えればまた別の世界を創造することができるということだ
火であったり、絵を描くことであったり、恣意的なやり方で世界を創造することができるのである
だから画家はプレーヤーに名前を聞いたのだ
プレーヤーの名前ごとに、名前の数だけ新しい世界が創造される、そういう意味を込めて
人間について
・性格的に、高らかに人間愛を謳いあげることはしない
だから隠した、ひっそりとその最も暗い世界の果てに
と、曲解することも可能だが、あまりこだわろうとも思わない
篝火について
・「困難に挑むための僅かな希望であり、困難に挑み克服した僅かな証」
宮崎氏にしては珍しく「クサい(誉め言葉)」言葉である
絶望の闇の中に瞬く希望の光
暗い魂の内に宿る、導きの灯
その熱い血潮こそが、新たなる世界を創造する
DLCはそういう話
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