考察スレで罪の都に関する考察が盛り上がっているので便乗して考察してみる
自分は以前に「ヨーム=ニト説」として罪の都を扱ったこともあるが、これはDLC発売前の余興という単なる戯言に近いものでもあったまずはアイテムテキストを重視して考察してみたいと思う
罪の都の辿った歴史
1.神官の家族(女性)の呪いが切欠となり罪の火が生じる
異形と化した罪の都の住人
その中にあった異様な武器
彼女たちはある神官の家族であり
その呪いが、罪の火の切欠になったという
だが当人たちは、のうのうと生き続けていた(エレオノーラのテキスト)
2.罪の火が罪の都を焼く
冷たい頭蓋の器に納められた
罪の都を焼いた火の残滓(罪の種火)
3. 巨人ヨームが罪の火を鎮めるために薪の王となる
孤独な巨人は、罪の火を鎮めるため薪の王となった
彼を王と呼ぶその声に、心がないと知っていても(ヨームの王の薪)
4.ヨームを王として罪の都は敵対者と戦う
ヨームは王として一人先陣に立ち
決して揺るがず、その大鉈を振るったという
そして守る者を失い、彼は盾を捨てたのだと(ヨームの大盾)
大盾と一対で常に先陣にあったというが
ヨームが盾を捨てた後、左の持ち手が追加された
それは独特の叩き潰す剣技を生み
彼の晩年、その凄まじい戦いの語り草になった(ヨームの大鉈)
5.罪の炎が罪の都を滅ぼす
罪の炎に由来する呪術
離れた敵を炎で包み、焼き払う
巨人ヨームが薪の王となった後
罪の都は炎により滅びた
それは空より生じ、人々だけを焼いたという(罪の炎)
補足
・神官とは宮廷魔術師のことであるその黒く高い帽子が示唆するように
彼らはまた、神官でもあったという
その儀礼的な金刺繍が示唆するように
彼らはまた、神官でもあったという
罪の都、その宮廷魔術師たちの絹の手袋
彼らはまた、神官でもあったという
罪の都、その宮廷魔術師たちのズボン・宮廷魔術師はローガンの魔術を継承すると主張していた
彼らはまた、神官でもあったという(宮廷魔術師シリーズ)
大賢者「ビッグハット」ローガンの魔術
その継承を主張する魔術師は多いが
罪の都は、その大きな二派のひとつである(宮廷魔術師シリーズ)
宮廷魔術師たちは・事実、ローガンの魔術を継承していた
かの「ビッグハット」ローガンの継承を主張し
その杖もローガンのものに似せたという(宮廷魔術師の杖)
罪の都の宮廷魔術師たちの秘蔵の書
魔術師に渡すことで
ローガンの魔術を学べるようになる
それは確かに、かの「ビッグハット」の魔術であり
ローガンの後継を名乗った宮廷魔術師たちにも
三分の理ていどはあったようだ(ローガンのスクロール)
考察
以上の記述から罪の都の歴史が大まかに理解できるかと思う最盛期の罪の都は、おそらく魔術の国であったと思われる
宮廷魔術師(神官)が権力を握り、王は軽視されていたか、存在していなかった
ある時、ある神官の家族(女性たち)の「呪い」を切欠として、罪の火が生じる
罪の火は都を焼き尽くす勢いで燃え広がり、その「決して消えない罪の火」を鎮めるために人々は巨人ヨームにすがった
ヨームは人々の心が虚ろであることを知りながら、薪の王に就く
そこへ敵国が侵攻してくる
ヨームの大盾のテキストによれば、彼は守る者を失ったのち大盾を捨てたとされる=おそらく味方の軍が全滅したのだろう。もし侵攻していたのであれば、そうなる前に撤退するはずである。また、罪の火に焼かれた罪の都には、他国を攻めるほどの国力はないはずである
ヨームは大盾を捨て、大鉈を用いて戦った
そして勝利したのだろう。そうして彼は「孤独な王」となった
敵国とはどこか?
ヨームの玉座を狙う高台に「鬼討ちの大弓」と「鬼討ちの大矢」が落ちている
東の地に伝わる独特の大弓
彼らの神話によれば、角を持つ巨人
鬼を討つために使われたという(鬼討ちの大弓)
東の地で鬼を討つために使われたという大矢このことから推察するに罪の都は「東国」と戦ったと考えられる
大弓でしか射つことができない
老カラスの羽を用いたというその矢は
羽の主と同じく真っ直ぐに飛ぶという(鬼討ちの大矢)
奇妙なことにイルシールの地下牢やアノールロンドには「東国関連」のアイテムが落ちている(アルバや東人の遺灰など)。古い時代には東国と罪の都やイルシールがわりと近い位置にあったのかもしれない
自軍が全滅した後、大盾を捨てたヨームは凄まじい戦いを繰り広げ、侵略者を追い返す
大盾と一対で常に先陣にあったというが孤独な王は、心無い者たちにかしずかれながら、罪の都を統治する
ヨームが盾を捨てた後、左の持ち手が追加された
それは独特の叩き潰す剣技を生み
彼の晩年、その凄まじい戦いの語り草になった(ヨームの大鉈)
だが罪の都の人々の、冒涜的な行いが破滅をもたらすことになる
罪の都の侍女たちの短剣このような行為が平然と行われる罪の都に「罪の炎」 が降り注ぐ
攻撃命中時に、ほんの少しFPを回復する
その女たちは愉しみに人を傷つけたという(侍女の短刀)
罪の炎に由来する呪術罪の都はついに滅び去り、宮廷魔術師はその顛末を物語に記し、それは奇跡となった
離れた敵を炎で包み、焼き払う
巨人ヨームが薪の王となった後
罪の都は炎により滅びた
それは空より生じ、人々だけを焼いたという(罪の炎)
「フォース」の古い原型やがて一人の若き魔術師が罪の都を訪れる
強い衝撃波を発生させる
「神の怒り」は非常に長い物語であり
「フォース」はその略述である
原型となる深い怒りの物語は
衝撃波に大きなダメージを伴うものだ(神の怒り)
遥か昔、イルシールのはずれ
その地下に罪の都と消えぬ火を見出したとき
若き魔術師サリヴァーンの心にも
消えぬ野心が灯ったのだろう(罪の大剣)
妄想
「罪」「呪い」「巨人」といった単語群から、どことなくダークソウル2に関係が深そうな場所であるが、結論を先に述べると「罪の都とはドラングレイグの別称である」
ヨームは「古い征服者の末裔」である
これについてはDS2において「最後の巨人」が打ち倒されたのだから、その末裔であるはずがないという疑問が浮かぶが、これについてはDS2本編ですでに「巨人兵」なる巨人が登場するという矛盾が生じている
そして「最後の巨人」とは別の巨人(しかも征服者にふさわしい兵士である)が登場するのだから、その末裔が存在しても不思議はない
ヨームはヴァンクラッド王の末裔説
ヨームをヴァンクラッド王の末裔とする説もある
顔の有無や「征服者」の称号、巨人殺しのストームルーラーを二本持っていたことも併せて考えると腑に落ちる点も多い
篝火の近くにギリガンの死体がある
ヨームはヴァンクラッド王の末裔説
ヨームをヴァンクラッド王の末裔とする説もある
顔の有無や「征服者」の称号、巨人殺しのストームルーラーを二本持っていたことも併せて考えると腑に落ちる点も多い
篝火の近くにギリガンの死体がある
梯子をかけるのを仕事としている彼がなぜそこにいるのか
当然ながら仕事で梯子をかけに来たのである
誰のために?
サリヴァーンだろう
最後の梯子をかけたあとで、彼はサリヴァーンに殺害されたと思われる
ドラングレイグから罪の都までの流れ
DS2の火継ぎエンド後、王国は活力を取り戻したと思われる
だが、王になるべき者は姿を隠したままだった(ピザ窯に入ってる)
そこで王のない国としてドラングレイグは新たな秩序を必要とした
それが、宮廷魔術師たちによる統治である
ゴーレムの技術はやがてガーゴイルを生み出した
神官たちによる統治はやがて腐敗してゆく
王妃デュナシャンドラを矮小化したような女性たちが富を渇望し、やがてそれは「呪い」となった
デュナシャンドラのソウルから生み出された弓
かつて深淵にあった者は
滅びと共に、無数の破片に分かれ散った
闇と光は一体であり、ソウルと呪いもまた然り
かつて王たらんとした者たちの前に、それは現れた
その強く、眩い力に惹かれて(渇望の弓)
これによるとソウルと呪いは表裏一体。ソウルを集めることは呪いを集めることと同義。
彼女たちは貪欲にソウルを集めた果てに、「始まりの火」を生みだそうとする
だが「始まりの火」を生み出すことは
その牢獄のずっと奥に「忘れられた罪人」がいるのよ
はじまりの火を生み出そうとした、バカな罪人がね(愛しいシャラゴア)
とあるように、罪と直結する
彼女たちが始まりの火を作り出すことができたかどうかはわからない
だが、その「切欠」となった
だが、その「切欠」となった
罪の火(始まりの火、あるいは闇)は王国を焼き尽くそうとするが、一人の巨人に救われる
「古い征服者の末裔ヨーム」だ
王は彼でなければならなかった。「罪の火」を一身に引き受ける存在が必要だった
それは古い時代には「王」と呼ばれていた。ゆえに「征服者(王)」の血を引く存在が必用だったのだ
薪の王となり、始まりの火に身を焦がされ続ける運命を受け入れたヨームは、王国のために戦い、そして勝利する
「古い征服者の末裔ヨーム」だ
王は彼でなければならなかった。「罪の火」を一身に引き受ける存在が必要だった
それは古い時代には「王」と呼ばれていた。ゆえに「征服者(王)」の血を引く存在が必用だったのだ
薪の王となり、始まりの火に身を焦がされ続ける運命を受け入れたヨームは、王国のために戦い、そして勝利する
しかし王国は結局「罪の炎」によって滅亡してしまう
王国の名は忘れ去られ、その消えることのない罪の火から、罪の都と呼ばれるようになった
罪の炎がおかれているのは、イルシールの地下牢にいる巨人囚人の足元である
あの巨人はイルシールの地下牢の最初の囚人だ
イルシールの地下牢侍女が囲んでいる罪の火ではない
その最も古い牢の鍵
地下牢最初の囚人は一匹の巨人であり
その足元に人のための牢が作られたという(古牢の鍵)
遥か昔、イルシールのはずれ
その地下に罪の都と消えぬ火を見出したとき
若き魔術師サリヴァーンの心にも
消えぬ野心が灯ったのだろう(罪の大剣)
罪の都のガーゴイルの持つ灯火の石槌サリヴァーンが見たのは、消えることのない罪の火であり、罪の「炎」ではない
消えることのない罪の火を灯し
炎属性の攻撃力を持つ (ガーゴイルの灯火槌)
「神の怒り」とも異なる。神の属性は雷であり、炎ではない。「罪の炎」に由来する「罪の炎」という呪術がある以上、そして「神の怒り」という奇跡がある以上、それらは区別されなければならない
では「罪の炎」とは何なのだろう
罪の炎は「消える」「空から生じる」「人々だけを焼く」といった特徴を持つ
あまり自信はないが、ひとつだけあてはまるものが存在する
「空に浮かんだダークリング」
である
ダークリングの周囲は炎が象っている
さらにそれが人にも現れることがある
人々はダークリングの炎に焼かれ、呪い人となった
(罪の炎のテキストには人々を焼いたとだけ書かれている。焼き殺したとは書いてない)
呪術「罪の炎」は、「罪の炎」に由来するだけであって、「罪の炎」そのものではない
人々がダークリングに焼かれる、その烙印を押される様を、呪術として再現したものが「呪術の罪の炎」である
お決まりの流れ
始まりの火が現れ、やがて火が衰えてダークリングが現れるというのはシリーズ定番の流れのようなものである
そして火継ぎをして火勢を復活させたとしても、結局は火は衰え、世界は滅亡に向かってしまう
滅亡の寸前、空に巨大なダークリングが現れる、その黒い穴を象る炎こそ「罪の炎」なのだろう
罪の都は始まりの火(罪の火)を起源としダークリング(罪の炎)を終局とする、その「流れ」を象徴する場所だと思われる
後記
テキストによる考察と、考察、それと妄想、それぞれ矛盾した部分、齟齬があるというかそもそもテキストによる考察からして正しいとは思っていない
いろんな読み方があり、ある部分は妄想で補うことしかできない
罪の都の考察はなかなか難しい。だからこそ人が惹きつけられるのだろうか
あのカバ女達の顔がマヌスの掌に似てたのも成程と思えますね…
返信削除コメントありがとうございます
削除形態に注目するとマヌス→デュナシャンドラ(?)→罪の異形というラインも考えられますね
ヴァンクラッド王のいう「呪い=闇」と合わせて考察しなおしてみます
護るべきものってジークバルトさんの事じゃないかと思う。ヨームが薪の王になったあと、ジークさんに自分を倒せと約束してたのかと。それで逃げたか逆にやられたかで、灰の勇者になり再度約束を果たしに来た。。と。
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