眷属
本作に登場する眷属は以下である一般エネミー
脳喰らい星界からの使者(小)
蛍花
星の子ら
瞳の苗床
ロマの子ら
学徒
ボス
星界からの使者(大)白痴の蜘蛛、ロマ
星の娘、エーブリエタース
失敗作たち
※厳密には星界からの使者(小)ならびに学徒にはバリエーションがある
眷属という言葉
眷属という言葉は意外なほど作中に出てこない眷属の死血
上位者に連なる、人ならぬ眷属たちの死血
英文:Coldblood of inhuman kin of the cosmos, brethren of the Great Ones.
トロフィー:イズの大聖杯 輝ける星の眷属たちの故郷 その封印たる「イズの大聖杯」を手にした証
英文:Acquire the Great CHalice of isz that seals the home of the cosmic kin.
手記
眷属
英文:Kin of the cosmos
ゲームシステムの一環であるトロフィーと手記をのぞけば眷属の死血のみである(調査不足の可能性あり)
苗床
さて、結論から言うとこれら眷属たちに共通する属性は「苗床」であることであるそれは人であるなしに、精霊の住む苗床である
「苗床」
この契約にある者は、空仰ぐ星輪の幹となり
「苗床」として内に精霊を住まわせる
実験棟ではある種の実験が行われていた。それはアデラインイベントを通じてプレイヤーに提示されるが、簡単にいうと上位者になるための実験である
脳液
医療教会初期、上位者は海と紐づけられていた
故に頭の患者は、自らを水で満たし、海の声を聞く
目的は上位者になるものである。そのための方法として頭の患者は自らを水で満たしたという。その結果として患者の頭の中には瞳が発生した
脳液
そして脳液とは、頭の中で瞳になろうとする
その最初の蠢きであるという
この瞳と啓蒙との関係性は過去の考察で述べた
瞳は精霊の卵であり人に啓蒙をもたらすものである
また脳液を啜り続けたアデラインは最後にカレル文字「苗床」をドロップして反応がなくなる
これらの事実から鑑みるに、アデラインの頭の中には「瞳」が産まれそれは精霊として孵化し、最終的に彼女は精霊を住まわせる「苗床」になったと考えられる
失敗作たち
上位者になろうとする試みはある一定の成果はあげたのであろう。だがそれはついに成功に至らず失敗に終わったそれを名で示したのが失敗作たちである
実験は失敗した。ゆえに上位者と海とが紐づけられていたのは「医療教会初期」だけなのである
失敗作たちはそうした実験の延長線上におり、アデラインに起きたことから推論するに、彼らは「苗床」になったと考えるのが自然である
そして彼らは眷属である。まるで唐突に、しかも当然のように眷属なのである
眷属とは輝ける星の眷属たちとされ、「星」と深い関係にあることがわかる
一方、カレル文字「苗床」も「星の介添えたるあり方を啓示」し、「苗床」になったものは「空仰ぐ星輪の幹」になるとされる
「苗床」
星の介添えたるあり方を啓示する
なぜ両者はともに「星」との関わりを示すのか?
眷属と苗床は表現の仕方は異なれど、同じ内容を語っているからである
それはつまり両者はともに「上位者の眷属」であるということである
人であれ上位者であれ、苗床としてのあり方をしているのであれば、その者は「眷属」なのである
子ら
星の子らやロマの子らは正確にはエーブリエタースやロマの子ではない(すべての上位者は赤子を失っている)では何なのかというと、星の子らはエーブリエタースと同じ精霊を内に宿した苗床であり、ロマの子らはロマと同じ精霊を宿した苗床なのである
星の子らは孤児院の子どもたちを苗床にし、ロマの子らは恐らくビルゲンワースの学徒を苗床にした者たちである
※使者については考察途上である。元狩人であろうとは思うが彼らの正体の究明に関しては今後の課題である
Kin
さて、では苗床とはそもそもなんなのか精霊を住まわせることは「苗床」により明らかである。しかしながらなぜ精霊を住まわせることができるのか、という疑問が生じる
眷属は英文では血縁、親族、親類を意味する「Kin」という単語が使われる
ここに答えそのものが記されている
Kinつまり「菌」である
菌といっても幅が広いが、「真菌」あるいは「粘菌類」である
精霊はキノコや粘菌となった人を喰らいながら増えていくのである
このことは狩人が「苗床」を装備したときの外見からもうかがえる
内に精霊を宿すキノコ人間 |
軟体生物や宇宙生物という見方もできるが、これはキノコ人間である
※内に精霊を宿す苗床でもあるので、その攻撃には触手や精霊そのものの姿が見える
精霊は一個の菌類的世界(宇宙)となった人(苗床)に棲みつき、そこに生える菌類を食べているのである
粘菌
真菌あるいは粘菌のどちらがより「苗床」に近いかというと、個人的には「粘菌」だと思われるというのも、漫画版『風の谷のナウシカ』において粘菌は非常に重要な役割を果たし、それは最後には腐海の苗床になるのであるが、その様や説明が「苗床」関連の用語と共通するものが多いからである
本作における粘菌(ねんきん)とは、ヒソクサリが土鬼軍による兵器転用を目的とした実験の過程で突然変異したものをいう。従来の瘴気マスクが効かず、蟲さえも死に至らしめる猛毒の瘴気をまき散らしながら巨大なアメーバ状の体(変形体)で周囲の物を飲み込み、さらには大海嘯の直接的な引き金となったことで土鬼の国土に壊滅的被害をもたらした。最終的には飲み込んだ王蟲の群に付着していた腐海植物の苗床としてその大部分が吸収され、腐海生態系の一部として取り込まれる形で安定化した。
腐海にはもともと微小な粘菌が生息しており、ナウシカもこれを研究していた。ナウシカはその経験から大海嘯の真の意味を理解するに至った。 (Wikipedia)
※蟲は上位者や精霊、腐海は悪夢や苗床にたとえられようか。変異体の粘菌は相違はあるがオドンになるか
※クトゥルフ的には「ユゴスよりの菌類」という植物や菌類に近い異形生物が当てはまるだろうか。優れた医術と科学技術を持ち、人間の脳を取り出して生かし続けることもできるという。このあたり医療教会やエーブリエタース関連と繋がるかもしれない
悪夢
過去の考察で悪夢とは上位の苗床であるということを述べた上記の苗床=菌類説をとるのならば、悪夢とは上位次元に生える巨大な「キノコ」のようなものである
それはカバラにおけるセフィロトの樹のクトゥルフ的パロディと言えるであろう
セフィロトの樹をキノコにしたものが悪夢である |
そんな逆さまに生えた巨大なキノコ(宇宙)に棲んでいる生物が「上位者」なのである
しかし彼らは生物であるがゆえにオドンという毒(水銀毒)からは逃れることができなかったのである。水銀中毒に陥った結果、すべての上位者は赤子を失ったのである
養殖人貝
かぎりなく眷属のような姿をしている「養殖人貝」は眷属ではないこれは眷属=菌類説から説明することができる
「人貝」とあるように「養殖人貝」は「貝」である
実は貝類も軟体生物の一種であり、その生態はむしろ本作の精霊に近いものである
つまり養殖人貝は精霊の一種であり、養殖とつくのは、人造の精霊だからである
養殖人貝は苗床(菌=眷属)ではなく、ある種の精霊なのである
また養殖人貝とよく似た姿をしている漁村民は精霊と人間との混血種である
漁村民のenemy IDは「DeepOnes」というが、これはクトゥルフ神話における「深きもの」のことである。インスマウスの影に描かれた深きものは、ダゴンとヒュドラを始祖とする半漁人的な生物であり、クトゥルフを崇拝している
この深きものと人間の混血種こそが港町インスマウスに住むインスマウス人たちである(インスマウス面と呼ばれる特徴をもつ)
つまり、彼らは苗床ではなく精霊と人との混血によって誕生した亜人である
ゆえに漁村民は眷属ではないが、精霊的な形質を受け継いでいるのである
なんとなく思いついたんですが、苗床ってびょうしょう(病床)と読むこともできますよね
返信削除となると、そこに住まう精霊も病なんでしょうか?
苗床はある種の「憑依状態」と考えることもできます
削除憑依とは神やそれの準ずる霊のようなものが人に憑くことをいいますが、現代医学では「精神疾患」の一種に分類されるかもしれません
そういった意味で「苗床」も病床であり、その根源である「精霊」は病気ともいえます
精霊のうちでも人に害をなすものが憑くと、SEKRIOにあったような「蟲憑き」になるのかもしれません