2019年4月7日日曜日

Sekiro資料:素材アイテム

絡繰り筒

絡繰り仕掛けの金属の筒

仏師に渡し忍義手に仕込めば、
強化義手忍具の作成が行えるようになる

忍義手をなす腕骨の内の空隙に、
ぴたりと嵌るように作られている

骨に芯が通れば、忍びの牙を
さらに研ぎ澄ますことができるだろう


鉄屑

葦名の国で採れる鉄の屑

強化義手忍具の作成の基本となる筒薬
作成に広く使われる

葦名は雪深く土地も痩せているが、
鉄屑は、砂鉄と呼べぬほどに粒が大きい


磁鉄屑

葦名の国で採れる磁鉄の屑

強化義手忍具の作成の基本となる筒薬
中段階以降の作成に、広く使われる

磁鉄で鍛えると硬い鋼となる
葦名にとって磁鉄は、貴重な銭の種だ
だが、これが採れる岩盤は稀で、
掘り尽くされつつある


金剛屑

白色に鈍く輝く金剛鉄の屑

強化義手忍具の作成の基本となる筒薬
深い段階の作成に、広く使われる

金剛屑は、葦名の中でも、
ひと際古い土地のみで採れる
古い土や岩は、神を寄せるとも言われる
この恩寵か、金剛鉄は実にしなやかで強い


黒色煙硝

火薬の元となる黒い煙硝

術にまつわる強化義手忍具を作成する筒薬
火薬の強化と、呪物としての強化、
いずれにも用いられる

煙硝の中では、ありふれたものだが
応用の幅は広い


黄色煙硝

強力な火薬の元となる黄色い煙硝
落ち谷で取れる貴重なもの

火薬にまつわる強化義手忍具を作成する筒薬
中段階以降の作成に、使われる

黒色煙硝よりも強い発破を起こせる
落ち谷の鉄砲砦も、
この黄色い煙硝があってこそである


雷汞

凄まじい威力の火薬の元となる、
特別貴重な煙硝

火薬にまつわる強化義手忍具を作成する筒薬
深い段階の作成に、使われる

南蛮由来の知識で作りだされたもので、
その製法は内府方が秘匿している
内府の軍の火勢が留まるのを知らぬのは、
この雷汞の力ゆえでもある


脂蝋の瘤

人の体にまれに生じる脂蝋の瘤

呪物にまつわる強化義手忍具を作成する筒薬
中段階以降の作成に、使われる

この瘤は病の予兆であり、
病が重くなるほどに、育つという


死蝋の瘤

人の体内で黒々と育った死蝋の瘤

呪物にまつわる強化義手忍具を作成する筒薬
深い段階の作成に、使われる

長く長く、死なず病を患えば、
自ずと瘤も黒々と育つ
瘤取りが済めば、水に流すが習わしだ


源の瑠璃

貴く青い源の瑠璃
最大まで強化された義手忍具を作成する筒薬

源の瑠璃には、常しえがある
瑠璃で鍛えたものとは、
常しえに砕けることも、錆びることも無い
神なる竜の恩寵を受けるがゆえだ

鍛えた義手忍具は、人知を越えた賜わりもの
神なる竜の神器と称されよう

Sekiro資料:貴重品

楔丸

主である竜胤の御子・九郎より授かった刀
葦名の庶家である、平田氏に伝わるもの

失っていたが、再び狼の手に戻った

楔丸の名には、願いが込められている
忍びは人を殺すが定めなれど、
一握の慈悲だけは、捨ててはならぬ…

その願い、時に刃が汲むこともあろうか


忍義手

仏師から譲り受けた、忍びの義手

人のそれを模した偽骨を軸に、
絡繰りが施されている
この義手には、何かを仕込むことができそうだ

大小の傷が刻まれ
血や油がこびりついてはいるが、
手入れは行き届いている


不死斬り

死なぬ者さえ殺す大太刀
その赤き刃は、刀を抜いた者を一度殺す
回生の力なくば、不死斬りの主とはなれぬ

不死斬りならば、
蟲憑きにとどめ忍殺をすることができる

この刀は、長く仙峯寺に秘匿されていた
刻まれた銘は、「拝涙」
それがこの刀の真の名だ


馨し水蓮

落ち谷の奥に咲いていた、青白い蓮の花
源の水が濃く溜まる場に咲くもの

雌の猿は、この花の香りを好む
ゆえに獅子猿は、大切に育てていた
己のつがいに供えるために

この花は源の香気を生む、香の材料の一つ
不死断ちのために、御子が求めるものだ


お宿り石

水生村の奥の祭壇に祀られていた石

源の水を長く飲んでいた者は、
体の内に石が宿ることがある

 お宿りは吉兆ぞ
 かぐわしく、輿入れ奉ろう

この石は源の香気を生む、香の材料の一つ
不死断ちのために、御子が求めるものだ


常桜の香木

常桜の乾いた香木
義父が手折り、持っていたもの

常桜は、望郷の桜
この枝に、かつて咲いていた花を眺め、
丈は仙郷に想いをはせたのだろう

この石は源の香気を生む、香の材料の一つ
不死断ちのために、御子が求めるものだ


常桜の花

古い記憶の中で咲いていた、常桜の花
丈が仙郷の名残として持ち帰り、
接いで咲かせた花である

人返りを望むならば、竜の涙と常桜の花を
竜胤の御子に飲ませれば良い

そして、もう一つ
「竜胤の血を受けた不死は、その主を縛る」
ゆえにそれを断つことだ


桜竜の涙

桜竜から頂戴した涙
拝涙は、不死斬りでのみ叶う

桜竜のその身は常しえ
一度流れた涙もまた、形を保ち
常しえに乾くことはない

この竜の涙を、竜胤の御子に飲ませれば、
不死断ちは叶うであろう


氷涙

揺り籠となった変若の御子が零した涙
それが、凍てついたもの

竜の涙と、この氷涙を
ともに九郎に飲ませることで、
揺籃の儀を成すことができる

つめたい竜の涙とは、そのことだ


桜雫

不死の契約成らざる時に、
引き換えに残ると伝わる桜色の結晶

回生の力を、一回分成長させる効果がある

不死の契りをやり直し
新たな回生の力を授かるには、
竜胤の御子の助けが必要だろう


生の蛇柿

柿の様に赤く染まった、ぬしの白蛇の心包

ぬしとは、土地神
心包とは、神たる御魂を宿す臓である

姿かたちこそ柿によく似るが、
蛇柿は、赤く実った神の臓だ
神を食らうなど、
人の身にとっては毒となろう


乾き蛇柿

柿の様に赤く染まった、ぬしの白蛇の心包
その乾いたもの

ぬしとは、土地神
心包とは、神たる御魂を宿す臓である

姿かたちこそ柿によく似るが、
蛇柿は、赤く実った神の臓だ
落ち谷の衆は、ぬしの白蛇を崇め、
乾いた蛇柿を御神体として祀ったという


若様の守り鈴

老婆が持っていた守り鈴
仏に供えて欲しいと、老婆は望んでいた

守り鈴は、仏の加護にて持ち主を守るもの
だが、持ち主の手を離れたならば、
仏に供えるのが習わしである

荒れ寺にいる仏師ならば、
供えの作法などにも、きっと詳しいだろう


義父の守り鈴

義父の亡骸からこぼれ落ちた守り鈴

この鈴は義父が長く持っていた
荒れ寺の仏に供えれば、
また異なる古い記憶が見られるだろう

守り鈴のある訳は、もはや知る由もない
義父の為のものなのか、
あるいは渡せなかった、誰かの為か…


真白い風車

真白の紙で作られた、小さな風車
風に攫われたのか
金剛山の崖下にあった

たった一輪、真白い風車
この子だけ、ここにいる


赤白い風車

赤白の紙で作られた、小さな風車
金剛山の道半ばにあった

くるくる回る、赤白の風車たち
みなは、ここにいる


九郎へのお米

変若の御子の手のひらより、零れ落ちたお米
それを九郎のためにと、包んでくれたもの

お米は大事
竜の御子にも、ぜひ元気になって欲しい

九郎に届ければ、喜ぶだろう


鯉の赤目玉

水生村の池の底に棲む鯉
その赤い目玉二つ

目だけ赤い鯉は、「ぬし」の成りそこないだ

 鱗が足りぬ半端物。その身は錦に染まらぬが
 目玉は赤く、常しえに朽ちぬ

これは捨て牢にいる施術師・道順が、
変若水の施術のため求めているものだ


貴い餌

これは、貴き餌なり

こういった、ぬめりがあり
角が生えたるものを、ぬしは好んで食す

 鐘鳴らし、餌あげたもれ


まこと貴い餌

これは、まこと貴き餌なり

毛など生えていれば、なおさら貴い
生きた心地もせぬほどに

平田屋敷の壺の貴人は、ぬしになりたい

 仙郷の、ぬしの鯉に与えてたもれ
 さすれば、我は鯉となり…
 お主に、秘なる宝を授けようぞ…


まこと貴い餌

これは、まこと貴き餌なり

毛など生えていれば、なおさら貴い
生きた心地もせぬほどに

源の宮の壺の貴人は、実にぬし思いである

 この餌を、ぬしの鯉様に献上しておくれ
 くれぐれも…
 誰にも知られず、ひそひそとな…


ぬしの白髭

ぬしの色鯉の貴く白い髭

ぬしは常しえなれど、死ねば髭が抜ける
その髭が抜ける音を、
心待ちにする者もいるだろう

ある者には、役目の成就の安堵であり、
ある者には、大願の成就の歓喜なのだ


京の水

杯に注がれた、宮の貴族が嗜む御神水

源の宮に輿入れした者は、
まずこれを頂戴する

 宮の貴族の嗜みぞ
 さあさ、ぐぐいと召し上がるが良い


舞い面の破片・竜頭

古い舞い面の破片の一つ
これは面の飾りのようだ

元は一つの面だったのだろう


舞い面の破片・右面

古い舞い面の破片の一つ
これは面の右側のようだ

元は一つの面だったのだろう


舞い面の破片・左面

古い舞い面の破片の一つ
これは面の左側のようだ

元は一つの面だったのだろう


竜の舞い面

竜頭が冠された舞い面
割れていた破片を、つなぎ合わせたもの

これを所持していれば
鬼仏でスキルポイントを消費して、
攻め力を強化できるようになる

源の宮で、淤加美の女武者は、
竜がために舞いを捧げた
すると不思議と力がみなぎったという


竜の割符

一塊の大きな翡翠から彫られた竜の割符

これを持っていると
商い人から買うことのできる品目が増える

商い人にも格がある
古いしきたりでは、竜の格の者は
宮に認められた至上の商い人とされる
ゆえに商いにおいて、至上の計らいを受ける


穴山の手形

葦名の国の商い手形
穴山又兵衛、店じまいの一品である

商い人からアイテムを購入するとき、
代金が割引される

一銭とて、銭はいただく
最期まで、どうにも商いは止められぬ


葦名の酒

葦名の酒が入った徳利
酒とは、振る舞うものである

源から流れ出ずる
清らかな水で作られた酒は、
葦名の民に広く愛されている


葦名の酒

エマがくれた、葦名の酒が入った徳利
酒とは、振る舞うものである

源から流れ出ずる
清らかな水で作られた酒は、
葦名の民に広く愛されている


どぶろく

白く濁ったどぶろくの徳利
酒とは、振る舞うものである

葦名一心も愛した、この濁り酒は、
実に濃醇である

一方、悪酔いしやすいことでも知られる


どぶろく

一心がくれた、白く濁ったどぶろくの徳利
酒とは、振る舞うものである

この濁り酒は、実に濃醇である
一心は、その濃く深い味わいが好きだ

一方、悪酔いしやすいことでも知られる


猿酒

木のうろに溜まった酒
酒とは、振る舞うものである

猿が木のうろに隠しておいた果実が
かもされて、偶然に酒になることがある

火を吹くほどに辛いが、
それも味わいと、愛飲する物好きもいる


竜泉

澄みきった酒の入った徳利
酒とは、振る舞うものである

竜泉は、葦名の杜氏が作る至高の酒
葦名の米の、その豊穣を
源からの水が、あますことなく引き出すのだ

この酒の味を語るのに、
御託はいらぬ、飲めば分かる


忍び技の伝書

忍びの戦う術が書かれた伝書

「忍び技」のスキルを、習得できるようになる

侍には真似できぬ
地に足を付けぬ戦いの技や、
敵に気づかれぬ隠密の身のこなしこそ、
忍び技の極意である


忍び義手技の伝書

忍義手を使った戦いの術が書かれた伝書
「忍び義手技」のスキルを、
習得できるようになる

これは流派と呼べるものではない
忍義手あればこそ意味を持つ、技や体術だ

忍びを捨てた男が、
だが捨てがたく残しておいた研鑽の記録
受け継ぐ者など、よもやあろうとは


葦名流の伝書

葦名流の伝書
「葦名流」のスキルを、習得できるようになる

葦名流は、葦名一心の戦いの歴史である
若き一心は、ひたすらに死闘を重ね、
命の鍔際に立つことで剣技を磨いた

その後、一心は、葦名衆の為に
己の技を研ぎ澄まし、束ね、葦名流と名付けた


仙峯寺拳法の伝書

「仙峯寺拳法」のスキルを、
習得できるようになる伝書

仙峯寺の者は、拳法を修めて功徳を積む
法とは、教えのことである
己の身一つで仏敵を打ち倒すためには、
拳と法、どちらも欠けてはならぬ

だが今や、仙峯寺は死なずに囚われた
法は失われ、その拳もまた歪んでいる


秘伝・葦名無心流の伝書

秘伝・葦名無心流の伝書
「秘伝」のスキルを習得できる

若き一心は、留まることを知らぬ男であった
貪欲に、より強さを、より高みを目指し続け
その果てに国を盗ったのだ

無心に、あらゆる流派を飲みこみ続ける
その心持ちこそが、元来の一心である
ゆえにこの伝書、生涯未完なり


対空忍殺の技書

忍びの体術「対空忍殺」について
記された技書

入手することで、スキルを習得する

 これは地に足つけぬ、忍びの戦う技の一つ

 中空にて隙をさらす者を、
 飛びかかり忍殺する術だ


浮き舟渡りの技書

流派技「浮き舟渡り」について
記された技書

入手することで、スキルを習得する

 これは、舞うように連撃を繰り出す流派技
 流れるような動きと手数により敵を圧倒する

 葦名流の剣技ではあるが、異端にあたる
 外から来た者が、伝えた技ゆえに


竜胤断ちの書

九郎より授かった書物
竜胤を断つための術が記されている
古い物のようで、綴じ紐はほつれ
紙片が所々抜け落ちている

 竜胤断ち
 それを成す術を、ここに書き残す

 源の宮の、さらに神域
 仙郷の神なる竜の涙を、戴くべし


竜胤断ちの紙片

丈が遺した竜胤断ちの書の一部のようだ

 不死斬りがあれば、
 我が血を流すことが叶うはず

 血を流せば、香が完成し、仙境にいける
 そうすれば不死断ちもできるだろう

 竜胤の介錯、如何に巴に頼もうか…


香花の手記

九郎より授かった手記
かつての竜胤の御子、丈が記したもののようだ

 巴の一族は、かつて源の香気を集め、
 宮に至ったと言う

 源より流れ出ずる水こそが、香気の鍵だ
 源の水が濃く溜まった場所…
 つまり変若水が溜まる場所ならば、
 あの白い、香気をまとう花が咲いておるやも…


巴の手記

柔らかな字でしたためられた巴の手記

 丈様の咳は、ひどくなられるばかり
 仙郷へ帰る道は、どうやら叶わぬ
 せめて竜胤を断ち、人に返して差し上げたい

 人返りには、常桜の花と不死斬りが要る
 なれど、花はあれども不死斬りはない
 仙峯上人が、隠したのであろう
 竜胤を断つなど、あの者は望まぬゆえに…


小姓の日記

丈の小姓が書いた古びた日記

 香炉の上で、丈様が刀で腕を斬っておられた
 だが、不思議なことに、傷は瞬く間に癒え、
 血は露ほども流れぬご様子

 「あれ無くば、御血は流れませぬ」

 巴殿が言われた
 「あれ」とは一体、何のことであろうか…


淤加美の古文書

仙郷を目指した淤加美一族が残した古文書

 香気の石、葦名の底の村に祀られたり
 身を投げねば、辿り着けようも無し

 これで源の香気、揃うたり
 仙郷へ、出立のときぞ


永旅経・蟲賜わりの章

永い悟りの旅路へいざなう経典。その一節
あの子に渡して欲しいと、託されたもの

 我、蟲を賜わり、幾星霜

 死なずとは、永き悟りの旅路なり
 死なぬ訳もまた、悟らねばなるまい

 神なる竜は、西の故郷より来られたという
 我に、蟲を授けられたは、なにゆえか


永旅経・蟲賜わりの章

永い悟りの旅路へいざなう経典。その一節
「変若の御子に」と見返しに記されている

 我、蟲を賜わり、幾星霜

 死なずとは、永き悟りの旅路なり
 死なぬ訳もまた、悟らねばなるまい

 神なる竜は、西の故郷より来られたという
 我に、蟲を授けられたは、なにゆえか


永旅経・竜の帰郷の章

永い悟りの旅路へいざなう経典。その一節

 我、死なず。竜の帰郷をただ願う
 みな死なず、永く待とうぞ

 竜胤の御子が、つめたい竜の涙を飲み干し
 竜胤の揺り籠が、二つの蛇柿を食すのを

 揺り籠の命果てず、御子を宿さば、
 西への帰郷は叶うだろう


朽ちた囚人の手記

捨て牢の中で朽ち果てていた男の手記

 香気の石、葦名の底の村に祀られておるとか
 じゃが「身を投げねば、辿り着けぬ」とは…

 淤加美一族の伝承を辿り、ここまで来た
 彼の女たち、まこと源の宮に辿り着けたのか
 それが知りたいが、どうやら叶わぬようじゃ

 小太郎や、小太郎や、すまねえなぁ…


黒の巻き物

黒の不死斬りについて記された古い巻物

 不死斬りには、赤の他に、もう一振りがある

 即ち、黒の不死斬り。その銘は「開門」
 黄泉への門を開く刀なり

 黒は転じて生を成す
 竜胤を供物に乞い給え…


花菖蒲の文

何者かによって井戸底に投げられた文

 九郎殿の狼殿へ

 貴殿の宿命、今は月見櫓にあり
 井戸底を脱し向かわれたし

 刃が無くとも、貴殿ならば
 忍び行けば辿り着けましょう


一心の置手紙

一心が、離れの櫓に残した置手紙
エマなら、居場所に心当たりがあるだろうか

 エマヘ

  大手門のあたりが、騒がしい
  天狗が鼠を見てくるぞ

  心配無用
             一心


鼠相書き

葦名に忍び込んだ鼠について記された文
鼠を一匹狩ったならば、天狗の元へ行くと良い

 鼠について記す

 ・仙峯寺のらっぱの衆
 ・小兵にて、笠かぶる
 ・この鼠、幾匹も潜む
 ・大手門の辺りなど、怪し


血に汚れた施術師の文

捨て牢にいる施術師・道策がしたためた文
ぼろぼろで、血で汚れている

 頑強な男、一人 入用

 熟達の侍、
 若しくは大柄の太郎兵などが、良い
 無傷で寄越すべし
                  道策


血に塗れた施術師の文

捨て牢にいる施術師・道策がしたためた文
ぼろぼろで、血に塗れている

 水生の村の池底に、
 常しえに朽ちぬ目を持つ、赤目の鯉あり

 桜鯉と言う
 その赤目玉を求む
                  道策


道策の手記

施術師・道策が遺した古い手記

 我が弟子は、みな道玄の元へ去った
 己が手を汚すことを良しとせぬ、
 あの偽善に満ちた卑怯者の元へと…

 道順よ。我が最期の弟子よ
 儂が死したとて、施術は終わらぬ
 葦名のため、必ずや為せ
                  道策


薬種抄の紙片

葦名薬種抄の紙片
特別な効能のある草花について記した書の
一枚を破り取ったもの

 「種鳴らし」は、深い谷あいに生える

 落ち谷の者にとって、そういった谷こそが、
 ぬしの白蛇への輿入れに相応しいとされる

 深い谷で、白蛇の腹の中へ、嫁に行くのだ


火が出る筒の覚書

穴山の書いた、ぼろぼろの覚書
書いてから数年は経っていそうなもの

 売れそうな情報。その三十六

 ・平田屋敷の押し入りのとき
 ・すげえ勢いで火が出る筒を、見かけた
 ・酒盛りたき火の、火もぼーぼー
 ・きっと忍びの道具


寄鷹の狼煙の覚書

葦名の忍び、寄鷹衆が使う
道しるべの狼煙についての覚書

 葦名の城の高い屋根上には、
 薄桃色の狼煙が、置かれていることがある

 あれは、寄鷹衆の道しるべなのだ

 もっとも、あの狼煙を辿れる者など、
 奴らだけだろうが…


錆び丸の覚書

小太刀「錆び丸」の在り処についての覚書

 葦名の城には、「錆び丸」という名の
 とても古い小太刀がある
 店主の一番下の階に、安置されていると言う

 錆び丸は、いにしえの戦で用いられた、
 葦名の宝刀
 その刃の青錆びの毒が、
 人ならぬ、淤加美の女武者らを退けたという


三重塔の覚書

三重塔についての覚書

 かつて、平田屋敷の三重塔には、
 貴重な宝が納められていたようだ

 三重塔は、竹林坂の途中にある崖上にある

 その宝は、忍びの術に関わりがあるようだ
 嘘か真か「霧が納められている」とか…


落ち谷の怨霊の覚書

落ち谷に現われる怨霊についての覚書

 落ち谷にある獅子猿の古ねぐらで、
 怨霊を見たという者がいる
 いくつもの顔を持つ、怨霊だ

 獅子猿の古ねぐらは、落ち谷の下層
 霧の森につながる場所にある

 古ねぐらでは女の泣くような声もしたとか…


隠し仏殿の鍵

平田屋敷の隠し仏殿の鍵
義父である梟から、受け取ったもの

隠し仏殿は、平田屋敷の最奥にある

 二つ、
 主は絶対
 命を賭して守り、奪われたら必ず取り戻せ


詰所の鍵

侍たちの詰所の鍵
葦名城の水手曲輪、
狼が落とされていた井戸底近くに、詰所はある

葦名の侍たちは、鬼刑部の折れ角を
有難がって、この詰所に仕舞っている

折れ角とは、鬼刑部の用いた槍の刃
鬼刑部の角は、狙った獲物を決して逃さぬ
敵を引き寄せ、時にその鎧すらも剥いだという


鉄砲砦の社の鍵

鉄砲砦の奥にある社の鍵
社の仏像裏にある扉を、開くためのもの

鉄砲砦の落ち谷衆は、
異敵と見れば、撃ち殺す

中でも、蛇の目の石火矢は、恐ろしい

かの女衆は、いにしえの淤加美の一族の末裔
稀な目を持ち、遙か彼方を容易く射抜く


抜け穴の鍵

葦名の城外への抜け穴の鍵

月見楼がある水手曲輪の堀、
その終端に抜け穴はある

九郎は、抜け穴から城外に逃れている
それを追わねばならぬ


一の念珠

ちぎれた数珠の玉を、鬼仏に供えて束ねた念珠
手に入れると、身体力が成長し、
HPと体幹の最大値が上昇する

念珠を成す数珠玉は、それを持つにふさわしい
強者たちが持っている

葦名衆の武人としての名声は諸国に轟くが、
とりわけ侍大将となる者は、剣の才に秀でる
みな一心の興した葦名流の、優れた遣い手だ


二の念珠

ちぎれた数珠の玉を、鬼仏に供えて束ねた念珠
手に入れると、身体力が成長し、
HPと体幹の最大値が上昇する

念珠を成す数珠玉は、それを持つにふさわしい
強者たちが持っている

葦名には、赤鬼と呼ばれる大男がいる
赤目となり、暴れ狂うは何ゆえか
長く捨て牢に囚われていたというが…


三の念珠

ちぎれた数珠の玉を、鬼仏に供えて束ねた念珠
手に入れると、身体力が成長し、
HPと体幹の最大値が上昇する

念珠を成す数珠玉は、それを持つにふさわしい
強者たちが持っている

火牛とは、ただの暴れ狂う牛。それだけだ
先の大戦で、葦名の侍の屍は山と積み上がった
何だろうと使わねば、もはや立ち行かぬのだ


四の念珠

ちぎれた数珠の玉を、鬼仏に供えて束ねた念珠
手に入れると、身体力が成長し、
HPと体幹の最大値が上昇する

念珠を成す数珠玉は、それを持つにふさわしい
強者たちが持っている

葦名の城の中枢には、葦名流の伝場がある
葦名流の達人のみが、足を踏み入れる場だ
時折、ふらりと一心も訪れ、皆のしていく


五の念珠

ちぎれた数珠の玉を、鬼仏に供えて束ねた念珠
手に入れると、身体力が成長し、
HPと体幹の最大値が上昇する

念珠を成す数珠玉は、それを持つにふさわしい
強者たちが持っている

落ち谷の鉄砲砦、取り仕切るのは男ではない
蛇の目と呼ばれる、石火矢遣いの女たちだ
遙か遠方を射抜く、特別な目を持つという


六の念珠

ちぎれた数珠の玉を、鬼仏に供えて束ねた念珠
手に入れると、身体力が成長し、
HPと体幹の最大値が上昇する

念珠を成す数珠玉は、それを持つにふさわしい
強者たちが持っている

百足衆は、己の「星」を探す者たちだ
星を見出せば、それに仕え、時に名すら変える
百足衆の長は「長手」と呼ばれ、鉤爪を持つ


七の念珠

ちぎれた数珠の玉を、鬼仏に供えて束ねた念珠
手に入れると、身体力が成長し、
HPと体幹の最大値が上昇する

念珠を成す数珠玉は、それを持つにふさわしい
強者たちが持っている

ある大大名に仕える、類まれな相撲取りがいた
だが酒に溺れ、放逐され、野盗に落ちた
その後の名は、うわばみの重蔵という


八の念珠

ちぎれた数珠の玉を、鬼仏に供えて束ねた念珠
手に入れると、身体力が成長し、
HPと体幹の最大値が上昇する

念珠を成す数珠玉は、それを持つにふさわしい
強者たちが持っている

内府が最も信頼する忍びは、孤影の衆だろう
長である織部正綱には、十七人の子がおり、
各々が毒手や忍犬など、得意とする秘技を持つ


九の念珠

ちぎれた数珠の玉を、鬼仏に供えて束ねた念珠
手に入れると、身体力が成長し、
HPと体幹の最大値が上昇する

念珠を成す数珠玉は、それを持つにふさわしい
強者たちが持っている

ロバトの父は、遙か南蛮より日の本に来た
息子の病を癒すため、死なずを求めたのだ
千本刀にて、変若の恵みを賜わる約束だ…


十全の念珠

ちぎれた数珠の玉を、鬼仏に供えて束ねた念珠
手に入れると、身体力が成長し、
HPと体幹の最大値が上昇する

念珠を成す数珠玉は、それを持つにふさわしい
強者たちが持っている

葦名の七本槍は、国盗りの戦の要であった
一心は最も信を置く侍たちに、槍を授ける
だが今や、槍の穂先も、残りわずかだ


戦いの残滓・鬼形部

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

鬼形部は、葦名に名を轟かす賊の頭目であった
だが一心に敗れ、その強さに惚れ込み、
賊党ごと召抱えられた

その後、葦名弦一郎の傅役まで努めた


戦いの残滓・まぼろしお蝶

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

まぼろしお蝶は、義父が狼にあてがった
忍び技の師の一人である

師と言うが、手取り教えるわけも無し
忍びの技は、戦いの中でのみ育まれる


戦いの残滓・葦名弦一郎

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

葦名弦一郎は、市井の生まれである
母が死んだのち、葦名に引き取られた

巴の雷と呼ぶ、異端の技の遣い手である
葦名存亡の鍔際。異端こそ、この国を護るのだ


戦いの残滓・屏風の猿たち

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

幻廊は、生死の狭間にある
変若の御子たちの亡魂も、たゆたっており
屏風の猿たちに宿り、動かした

変若の御子が、友と呼ぶのもそれ故だ


戦いの残滓・獅子猿

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

身中蟲の宿るは、死なずの印といわれるが、
永く死なぬは、猿とて寂しかろう

獅子猿の残した咆哮は、
あるいは、何かを乞うものだったか…


戦いの残滓・首無し獅子猿

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

かつて獅子猿は、
つがいで古ねぐらに暮らしていた
だが己のみに蟲が憑き、片割れは先に死んだ

いまは、手向けの花も朽ちてもう無い


戦いの残滓・破戒僧

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

夜叉面の破戒僧は、
朧なまぼろしの如き姿をしていた

水生村の岩戸を守っていたのは、
何の故あってのことか…


戦いの残滓・宮の破戒僧

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

破戒僧は、蟲憑きであり、
また源の宮の門守である
宮を永く守るには、死なずが都合良いだろう

真の名を、八百比丘尼という


戦いの残滓・大忍び 梟

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶
今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

大忍びの梟は、
身に余る野心を抱き、竜胤の力を欲した
さあ、己の真の名を、日の本に轟かせるのだ

全てはそのための謀であった


戦いの残滓・義父

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶
今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

戯れに拾った飢えた狼
これを忍びとして育て、己が技の粋を
叩き込んでゆくのは、存外に面白いものだった
いずれ命を賭した真の戦いを、願うほどに…

古い記憶の中なれど、その梟の願いは叶った


戦いの残滓・桜竜

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶
今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

桜竜は、神なる竜
古く西から流れ着き、この地に至った

この葦名には、ひと際古い土地がある
古い土や岩が、そこに染み渡った水が、
神なる竜を根付かせたのだ


戦いの残滓・葦名一心

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

老境の一心は、研ぎ澄まされた刃である
技を研ぎ澄まし、束ね、
葦名流をなすうち、無駄は見事に削ぎ落とされた

剣の心技を極めた者。まさしく剣聖であった


戦いの残滓・剣聖葦名一心

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

黄泉帰りは、その者の全盛の形を取る
即ち、死闘を重ね、貪欲に強さを求め、
あらゆる技を飲みこもうとした一心だ

一心は最期まで死闘を求め、それは叶った


戦いの残滓・怨嗟の鬼

心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶

今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった

ある男が、修羅になりそこない、
怨嗟の炎の積り先となった

因果ゆえ、なかなかに死にきれぬ
だが、鬼となり、ようやく逝けた


快復の御守り

エマが作った竜咳快復の御守り

これを持って、
鬼仏に「竜胤の雫」を供え祈れば、
生の力を、それを奪った者たちに返せる
そして、竜咳に罹った者たちを快復させるのだ

御守りの中には、竜咳患者の血から
エマが精製した血石が納められている
この血石は、治すべき者たちを定める道標だ


九郎の御守り

九郎が授けた御守り

平田屋敷で狼が一度命を落とし
回生の力を与えた折に、
密かに持たせてくれていたもの

この御守りは、今まで苦難を抑え、
狼を守っていた
手放せば、今までをも越えた、
艱難辛苦の道に挑むことになる


瓢箪の種

薬水が湧き出す源となる種
エマに渡すことで
傷薬瓢箪の使用回数上限を増やせる

瓢箪の薬水が、自ずと湧き出す種はこれである

稀代の薬師・道玄
その弟子エマは、葦名に古くから伝わる
薬水の曲がり瓢箪を詳しく調べ、
この種を解き明かした


宝鯉の鱗

きらきら光る、宝鯉の鱗

普通の人にとっては、ただの美しい鱗

だが、これを欲しがる者もいるだろう
「ぬし」を貴ぶ者にとり、何しろ鱗は貴いのだ

褒美を求めるなら、集めてみると良い









Sekiro資料:使用アイテム

傷薬瓢箪

HPを回復させる薬水の入った瓢箪
休息することで、瓢箪の薬水は再び満たされる

稀代の薬師・道玄
その弟子の一人が、作り出したもの
自ずと薬水が湧き出すなど奇妙だが、
そこには種がある


丸薬

HPをゆっくりと回復させる丸薬

この地に古くより伝わる秘薬
いにしえの戦でも使われた記録があり
葦名の不倒を世に知らしめたという

丸薬を入れた印籠は、
戦勝の御守り代わりでもある


神食み

HPを完全に回復させる、いにしえの秘薬
全ての状態異常も、併せて回復する

葦名のひと際古い土地に生える草木には、
名も無き小さな神々が寄っていたという
これは、そうした草木を練り上げ作られる
神々を食み、ありがたく戴く秘薬である

だが、神なる竜が根付いたのちは、
そうした小さな神々は、姿を潜めてしまった…


柿

赤く熟した、食べ頃の柿
一定時間、攻撃中やダメージ中でも
常に体幹が微回復するようになる

水が良いのか、葦名の柿は滋養がある
柿は血となる。血は米となる

血が足りぬ者には、
食わしてやると良いだろう


太郎柿

ひときわ赤く熟した、実に食べ頃の柿
こうした柿を、太郎柿と呼ぶ

一定時間、攻撃中やダメージ中でも
常に体幹が回復するようになる

葦名の太郎兵は、柿をたくさん食べて育つ
ゆえに食べ頃を心得ている


お米

変若の御子の手のひらより、零れ落ちたお米
一定時間、HPがゆっくりと中回復する

偽りなれど、竜胤の力
その血は豊穣をもたらす

お米は大事
噛めば噛むほど甘くなり、元気も出るだろう


細雪

変若の御子の手のひらより
零れ落ちた、つめたい白銀のお米
HPがゆっくりと中回復する
お米よりも、その回復量はわずかに増している

つめたさは、米を甘くする

お米はやはり大事
噛めば噛むほど、ますます甘く、
ますます元気も出るだろう


おはぎ

変若の御子がくれたお米で、
九郎がこしらえてくれた、おはぎ
一定時間、HPがゆっくりと中回復し、
加えて体幹が常に回復するようになる

腹を空かせた狼に、
黙って義父は、おはぎをくれた
あのおはぎは、とてもうまかった

このおはぎも、きっと、とてもうまい


おはぎ

九郎がくれた、おはぎ
一定時間、HPがゆっくりと中回復し、
加えて体幹が常に回復するようになる

これは、密かに秘めた決意と
惜別をこめて、こしらえたもの

秘められた想いとは、
誰もいないとき、一人で呟くものだろう


形代流し

刃も柄も真白い短刀
HPを形代に変換する

本来、この短刀は形代流しに使われる
白い刃で削り出した己の形代を、
源の水に流し、竜に奉る儀式だ

刻まれた銘は、「奉魂」
それがこの小刀の真の名


竜胤の雫

竜胤の御子から、稀に零れ落ちるもの
使用すると、回生の力をわずかに増やす

「快復の御守り」があれば
この雫を鬼仏に供えることで、
生の力を、それを奪った者たちに返せる
そうして、竜咳に罹った全ての者を快復させる

止まぬ咳が、止まるのだ


おくるみ地蔵

赤い布に包まれた小さな童地蔵
手のひらに乗せ拝むと、
回生の力を一回分獲得できる

地蔵をくるむのは、親ごころである
くるみ包まれた中、
せめて安らかに命がありますように


陣左のおくるみ地蔵

桜色の布に包まれた小さな童地蔵
手のひらに乗せ拝むと、
回生の力を一回分獲得できる

地蔵をくるむのは、親ごころである

 作左様…
 どうかこの子を、この布でおくるみください
 せめて安らかに命がありますように


緑苔の曲がり瓢箪

薬水の入った、苔むした曲がり瓢箪
休息することで、瓢箪の薬水は再び満たされる

「中毒」の蓄積を減らし、その耐性を高める
ただし、「中毒」状態の治癒はできない

緑苔の瓢箪は、毒地に生え、毒に抗い育つ
同じように、毒地で生まれ育つ生き物は、
毒の影響を受けぬようになるという


赤枯れの曲がり瓢箪

薬水の入った、赤く枯れた曲がり瓢箪
休息することで、瓢箪の薬水は再び満たされる

「炎上」の蓄積を減らし、その耐性を高める
また、炎によるダメージを軽減する
ただし、「炎上」状態の治癒はできない

この瓢箪は、焦土より芽を出し、曲がり育つ
故にその薬水は、炎に抗う力を持つのだろう


まだら紫の曲がり瓢箪

薬水の入った、まだらな紫の曲がり瓢箪
休息することで、瓢箪の薬水は再び満たされる

「怖気」の蓄積を減らし、その耐性を高める

この瓢箪は、墓場や戦場跡といった
忌み場で芽吹き、曲がり育つ
故にその薬水は、怖気に抗う力を持つのだろう


毒消し粉

落ち谷の衆が煎じた毒消しの粉薬

状態異常「中毒」の蓄積を減らして治癒し、
一定時間、その耐性を高める

落ち谷の底には磁鉄の鉱脈があるが、
あたりは毒だまりである
ゆえに鉱脈掘りのため、毒消し粉は欠かせない


中り薬

毒に中る粉薬
葦名の忍びが、古くから用いたもの

口にすると、弱い「中毒」にかかる
自らの身体に毒を取り入れることで、
他の毒を全て無効化できる

ある類の術のため、この薬を用いる忍びもいる
毒も使いようと心得るゆえに


火消し粉

火傷治しの粉薬

状態異常「炎上」の蓄積を減らして治癒し、
一定時間、その耐性を高める
また、炎攻撃によるダメージを軽減する

戦時には、火攻めへの備えとして、
火消し粉は欠かせぬものである


赤備えの火消し粉

内府方が備え持つ、火傷治しの粉薬

状態異常「炎上」の蓄積を減らして治癒し、
一定時間、その耐性を高める
また、炎攻撃によるダメージを軽減する
その効果は、通常の火消し粉よりわずかに高い

変若水で生まれる、葦名の赤目
それを恐れたか、内府方は火で攻め寄せた
これは自ら焼かれぬための備えである


怖気消し

忌み仕事の者が用いる、怖気を抑える粉薬

状態異常「怖気」の蓄積を減らし、
一定時間、その耐性を高める

墓守や、介錯人、あるいは供養衆…
忌み仕事の者たちは、
怖気への備えにこれを持つ

そして備えは、今一つ。怖気したなら、尻隠せ


うな胆

葦名衆が神棚に供える、雷払いの妙薬

一定時間、雷攻撃によるダメージと
状態異常「打雷」になったときの
ダメージを軽減する

雷とは、源の神鳴りだ
うなぎは、矮小なれど竜の眷属
神鳴りも、しばらくならば抑えられよう


阿攻の御霊降ろし

「阿攻」を身に降ろす、首無しの遺魂
一時、攻撃力と体幹攻撃力を強化する
形代を消費すれば、何度でも使用できる

首無しは、かつて護国のため、
道を踏み外した勇者の成れの果て

人ならぬ御霊は、降ろせば力となるが、
代わりに差し出すものなくば、やがて狂う


吽護の御霊降ろし

「吽護」を身に降ろす、首無しの遺魂
一時、物理攻撃によるHPダメージを軽減する
形代を消費すれば、何度でも使用できる
首無しは、かつて護国のため、
道を踏み外した勇者の成れの果て

護国に狂った武者は、
乱を企て首を刎ねられ、その身は堀に沈んだ


剛幹の御霊降ろし

「剛幹」を身に降ろす、首無しの遺魂
一時、体幹ダメージを軽減する
形代を消費すれば、何度でも使用できる

首無しは、かつて護国のため、
道を踏み外した勇者の成れの果て

鎮めの首塚はあるが、長く参るものはいない


月隠の御霊降ろし

「月隠」を身に降ろす、首無しの遺魂
一時、音と気配を殺し、
敵に見つかりにくくなる
形代を消費すれば、何度でも使用できる

首無しは、かつて護国のため、
道を踏み外した勇者の成れの果て

己がもう狂っている
それを悟り、男は一人、森奥へ消えた


夜叉戮の御霊降ろし

「夜叉戮」を身に降ろす、首無しの遺魂
一時、最大HPと体幹が大きく減少するが、
攻撃力と体幹攻撃力を大きく強化する
形代を消費すれば、何度でも使用できる

首無しは、かつて護国のため、
道を踏み外した勇者の成れの果て

この勇者は、双子として生まれるはずだった
二人いたならば、宮の貴族に敗れるなどは…


阿攻の飴

仙峯寺が作る「阿攻」の加護を受ける飴
一時、攻撃力と体幹攻撃力を強化する

飴を噛みしめ、「阿攻」に構えることで
人ならぬ御霊の加護を自らに降ろす

御霊降ろしは、人の身に余る御業
ゆえに飴を噛み締め、こらえるのだ


吽護の飴

「吽護」の加護を受ける飴
一時、物理攻撃によるHPダメージを軽減する

飴を噛みしめ、「吽護」に構えることで
その加護を自らに降ろす

御霊降ろしは、人の身に余る御業
ゆえに飴を噛み締め、こらえるのだ
仙峯寺は護国の勇者たちのため、
これを葦名に広めた


剛幹の飴

忍び狩りの弥山院が作り、卸している
「剛幹」の加護を受ける飴
一時、体幹ダメージを軽減する

飴を噛みしめ、「剛幹」に構えることで
その加護を自らに降ろす

弥山院の者は、忍び狩りの術を心得る
忍びと戦うならば、
体の軸をぶらさぬのが肝要だ


月隠の飴

仙峯上人が、らっぱ衆に授けた飴
一時、音と気配を殺し、
敵に見つかりにくくなる

飴を噛みしめ、「月隠」の構えを取ることで
その加護を自らに降ろす

らっぱの衆は、仙峯寺の裏の仕事を担う
元は寺を護るための忍びであったが、
今は、死なずの探求の手足である


夜叉戮の飴

仙峯寺が作る「夜叉戮」の加護を受ける飴
一時、最大HPと体幹が大きく減少するが、
攻撃力と体幹攻撃力を大きく強化する

飴を噛みしめ、「夜叉戮」に構えることで
人ならぬ御霊の加護を自らに降ろす

夜叉戮の飴は、仙峯寺で禁制とされる
だが、死なずの探求は金を食う
寄進と引き換えに、寺外にもばらまかれた


銭寄せのミブ風船

源の水を内に秘めた、招財祈願のミブ風船

黄色いミブ風船を割り拝み、
その水を浴びたものは、
一時的に銭の入手量が上昇する

ミブは水生。水が生まれることを指す
葦名衆にとって、源の水は、
それ自体が詣での対象なのだ


品寄せのミブ風船

源の水を内に秘めた、招福祈願のミブ風船
若草色のミブ風船を割り拝み、
その水を浴びたものは、
一時的にアイテムの入手確率が上昇する

ミブは水生。水が生まれることを指す
葦名衆にとって、源の水は、
それ自体が詣での対象なのだ


形代寄せのミブ風船

源の水を内に秘めた、哀悼のミブ風船

黒白のミブ風船を割り拝み、
その水を浴びたものは、
一時的に形代の入手確率が上昇する

誰かを悼むとき、これを割り拝む
そして、誰かを偲ぶときは、
赤白の風車を供える


魂寄せのミブ風船

源の水を内に秘めた、鎮魂のミブ風船

桜色のミブ風船を割り拝み、
その水を浴びたものは、
一時的に回生の力を入手量が上昇する

一番初めの古いミブ風船
水生の神主は、これを割り拝み
魂鎮めを役目としていた


竜泉詣でのミブ風船

竜泉詣での年に、
子の健やかな成長を願って作るミブ風船

この白いミブ風船を割り拝み、
その水を浴びたものは、
一時的にすべての入手量と入手確率が上昇する

下手な字で、何か書かれている
「ムジナから、テン吉へ」と読める


神ふぶき

怨霊払いの加護を持った紙ふぶき

紙を抄くというが、
源の水で行うそれは、神を掬うことでもある

神宿りの紙ふぶきは、浴びた者に加護を降ろす
怨霊の類にも、攻撃が通じるようになる


赤成り玉

食らえば赤目と成る、赤く丸い塊

赤目になれば、敵の攻撃に怯みづらくなる
ただし、回生の力は使えなくなる

赤成り玉は、
成りたいものに、成れなかった者の名残り
触れば仄かにあたたかく、脈を打っている


赤成り玉

赤目と成り果てた陣左衛門
その体内にあった、赤く丸い塊

食らうと赤目となり、
敵の攻撃に怯みづらくなる
ただし、回生の力は使えなくなる

この赤く丸い塊は、常しえに朽ちぬ
害はないが、効力が切れたのちも
きっと腹の中にずっと残るだろう


赤成り玉

赤目と成り果てた小太郎
その体内にあった、赤く丸い塊

食らうと赤目となり、
敵の攻撃に怯みづらくなる
ただし、回生の力は使えなくなる

この赤く丸い塊は、常しえに朽ちぬ
害はないが、効力が切れたのちも
きっと腹の中にずっと残るだろう


師弟の赤成り玉

赤目と成り果てた道順
その体内にあった、赤く丸い塊

食らうと赤目となり、
敵の攻撃に怯みづらくなる
ただし、回生の力は使えなくなる

道策と道順は、まさしく師弟であった
こう在りたいと追い求める理想の姿は、
往々にして自らの内にこそある


陶片

投げると、良い音で割れる陶片
敵に投げれば、注意を引くぐらいはできる

葦名の男児の間では、これを投げ割る
「わりっこ」が流行りの遊び
大人になっても、みな名手である


にぎり灰

灰をにぎり固めたもの
敵に投げつければ、目くらましにはなる

葦名の国は雪深く
囲炉裏の灰ならいくらでもある


油

ただの油
壺が割れたら、あたりに飛び散る

敵の身体にかけることで燃えやすくし、
炎によるHPダメージを上昇させるとともに、
「炎上」耐性を弱める


種鳴らし

指で潰すと大きな音が鳴る、紫華鬘の種子
幻術の効果を、打ち消すことができる

幻術には、必ずそれを生みだす者がいる

まぼろしを真に打ち消すには、
術者を倒すことだ
種鳴らしは、そのための助けとなるだろう


寄鷹筒

遠くのものを見るための竹筒

元より忍びは目が良いが、
この筒を覗き、片目のみに専心すれば
より遠くまで見通せるようになる

寄鷹の衆は、葦名一心お抱えの忍び
葦名の城の屋根上を守り、
外敵に睨みを利かせている
それも、この寄鷹の目があってこそである


五色米

忍びが目印に使う、五色の米が入った瓢箪
地面に撒けば、目印となる

白い瓢箪には豊穣の加護があり、
鬼仏で休息すれば、米が再び満たされる

ただ、生憎と食べられはしない


奥の歯

忍びの青い秘薬が仕込まれた差し歯
使用しても、消費しない

使うときは、奥歯を噛み締める
そうすると、幾度でも死ねる
使いようによっては、役立つかもしれない

だが、覚えているだろうか
普通は、一度死んだらおしまいだ


噛み締め

忍びの青い秘薬

自ら死ぬべき時もある
侍は誇りのために自刃するが、
忍びには、速やかに死ぬことが必要だ

秘薬は使うとき、奥歯で噛み締める
それだけで、死ねる

自死からの回生後は、回生使用制限は生じない


噛み締め

寄鷹の衆が持っていた、忍びの青い秘薬

自ら死ぬべき時。それを見誤ることもある
如何な事情あれど
葦名を裏切り、生き長らえるなど…

秘薬は使うとき、奥歯で噛み締める
それだけで、死ねたというのに

自死からの回生後は、回生使用制限は生じない

※コメント欄で情報をいただきました
※確認できました「内府襲来時の赤目の寄鷹」がドロップします


幻廊の鈴

古びた銅で作られた五鈷鈴
何度でも使用することができる

これを鳴らせば、
幻廊にいる猿たちも狼も、最初の状態に戻る

ただし、屏風の中に掴まえた猿は、
鈴を鳴らしても、逃げ出すことはない


鐘鬼

仙峯寺の鐘に封された、鬼霊の類
鐘を鳴らした者に憑りつき、
そうすると、周囲の敵が強化される

鐘鬼は憑いたものには受難を与えるが、
敵を倒したとき、その遺物に
わずかにではあるが恵みもあるとか

使用しても何の効果もないが、
鐘鬼は去っていく


軽い銭袋

少しばかりの銭が入った袋
使用すると、銭を獲得する

そこそこ嬉しい重さ

銭袋に入った銭は、死亡喪失しない


重たい銭袋

多くの銭が入った袋
使用すると、銭を獲得する

かなり嬉しい重さ

銭袋に入った銭は、死亡喪失しない


はちきれそうな銭袋

あふれんばかりの銭が詰まった袋
使用すると、銭を獲得する

狼とて、微かに笑みがこぼれる重さ

銭袋に入った銭は、死亡喪失しない


帰り仏

手のひらに収まる、小さな木仏
何度でも使用することができる

義父に拾われた時から、狼が持っていたもので
角が取れて丸くなっている

これは帰るための仏
最後に対座した鬼仏か、荒れ寺に戻る


蛇足

画像も用意したが、レイアウトに満足できない+基本的にはSekiroを立ち上げれば確認できると思うので割愛

2019年4月6日土曜日

Sekiro 考察8 蟲憑き

結論から先に述べると、蟲とは小さな神々が桜竜の影響を受けて零落した姿である

蟲憑きが「付き」の字ではなく「憑き」の字が使われるのは、蟲が神霊的なものであるからである(憑依 Wikipedia)

そして小さな神々が「神々」と複数形で呼ばれているように、蟲にも種類がいくつか存在する

「貴い餌」や「源の宮の湖底にいる蟲」、「死なず、に憑くムカデやコオロギ」、「赤目に憑く蟲」等々、そのどれもが小さな神々の零落した姿なのである

そのあり方は様々であり、憑いた蟲によって得られる効験は異なるのである(不死をもたらす蟲や、強靱な肉体を得られる蟲など)

また蟲は源の水の濃い場所では、単体で姿を現す。貴い餌や湖底にいる蟲、変若水の澱である


以下は「変若の御子」で書いた考察とほぼ同じである


蟲

神食み
  葦名のひと際古い土地に生える草木には、
  名も無き小さな神々が寄っていたという
  これは、そうした草木を練り上げ作られる
  神々を食み、ありがたく戴く秘薬である

  だが、神なる竜が根付いたのちは、
  そうした小さな神々は、姿を潜めてしまった…

神食みの説明である。一読すると草木を練り上げた秘薬のように受け取れるが、アイテム名にもなっているとおり、その効力を発揮しているのは、小さな神々である
つまるところ、神々を練り上げて食べられるようにしたから「神食み」と呼ばれているのである

さて、桜竜が根付いた後に、そうした神々は姿を潜めてしまったという。「消滅」ではなく「潜めて」である。つまり神々は今もどこかに隠れているのである

どこへ姿を潜めたかというと、水の中である

 神ふぶき
  紙を抄くというが、
  源の水で行うそれは、神を掬うことでもある

神主から濃縮した源の水(「酒」)を飲まされた水生村の人間の言動を想起すればわかりやすいと思われる

 籠かぶりの正助
 「喉が渇いて、たぁくさん、お酒を飲んだからなあ」
 「ただなあ… お酒を飲むと、喉が渇いちまう 酒樽は、すぐ空になる」
 「仕方なく、みな、池や川の水を啜るんだ けどなあ、飲めば飲むほど、喉が渇く…」

桜竜の影響を受けた水は、ひと際古い土地に染み渡っていった

 戦いの残滓・桜竜
  この葦名には、ひと際古い土地がある
  古い土や岩が、そこに染み渡った水が、
  神なる竜を根付かせたのだ

仙郷の神域からは膨大な水が噴出しているのが確認できる

その水が古い土地に染み渡ってゆき、その水を草木が吸い上げ、さらにそこに寄りつく小さな神々にも影響を与えていった

影響を受けた神々は激しい渇きにさいなまれ、池や川の水を啜りに水の中へと飛び込んでいった

しかしその水もまた桜竜の影響を受けた水であり、源流に近いひと際古い土地であるがために、その影響は大きかった

ナメクジ化した貴人たちのように、神々は溶けていったのである。神々の溶けた源の水は濃縮されると、そこに神々の結晶ともいうべきものを析出させる

それこそが蟲である

もとより、「草木に寄る小さな神々」とは蟲をイメージさせるものであり、それは一度は溶けたが、濃縮されると蟲へと戻るのである

この蟲は古来より「葦名の不倒」をもたらしたものである

 丸薬
  この地に古くより伝わる秘薬
  いにしえの戦でも使われた記録があり
  葦名の不倒を世に知らしめたという

小さな神々を練り上げた神食みと同様、丸薬もまた神々つまり蟲を練ったものであろう

これら「小さな神々」が桜竜の影響を受けて、人に寄生する(憑く)ようになったものが「蟲」である。そして小さな「神々」と複数形で呼ばれたように、蟲にも様々な種類が存在すると考えられる

Sekiro 考察7 変若の御子 追記:幻廊

それがあるとき、シナ大陸の山中で、不老不死の高僧たちに出会って、この教義の内容を聞かされたというのだ。(『ラヴクラフト全集2』「クトゥルフの呼び声」創元推理文庫)
人類誕生以前のこの地球は、星から渡ってきた《あるもの》が支配していて、彼らは各地に壮麗豪華な大都市を建設した。それがいまなお――不死の中国人僧の言葉によれば――太平洋上の島々に、巨石文化の遺跡として残存している。(『ラヴクラフト全集2』「クトゥルフの呼び声」創元推理文庫)


情報のほとんどない変若の御子に関する考察

変若の御子の住処

奥の院のモチーフはそのまま高野山の奥の院である。奥の院と呼ばれる聖域は各地にあるが、高野山の奥の院は特殊であり、今も空海がそこで生きている、と信じられている(Wikipedia 空海 「入定に関する諸説」の項を参照のこと)
たとえば、真言密教の場合、弘法大師入定の地・高野山では、奥の院における大師の入定(大師は死んだのではなく、あらゆる人びとを救済するために永遠の瞑想に入っている)に中心を置き、大師とともに生きることを強調する(『密教とマンダラ』著・頼富本宏 講談社学術文庫)
ちなみに、弘法大師の場合だけは、入寂とか入滅という語は用いず、現在もなお高野山の奥ノ院におられると考えているので、真言宗ではご入定という語を用いる(『空海入門』著者・加藤精一 角川ソフィア文庫)

不死的な存在の住まう奥の院、という意味で変若の御子の住む奥の院のモチーフは高野山の奥の院であろう

「死なずの求道者に作られた偽りの竜胤」(変若の御子)
「竜胤や竜胤に連なる我らは… きっと、帰るべきなのです」(変若の御子)
「生半には、死にませぬ」(永旅経・竜の帰郷の章を渡した時)

変若の御子は竜胤に連なる者であり、不死か不死に近い存在で、生半には死なない


変若の御子(モチーフ)

変若の御子の手から米を出すモチーフは、オオゲツヒメ(Wikipedia)、あるいはウケモチノカミ(Wikipedia)であろうと思われる

個人的にはツクヨミや変若水との関係から、ウケモチノカミであろうと思う(どちらもハイヌウェレ型の神話である Wikipedia)

ウケモチノカミは生きているときは口から米飯を出し、その死体の腹からは稲が生まれたという。変若の御子がくれるお米は炊かれていないので、ウケモチノカミの例をとるのならば、変若の御子のお腹から発生していることになる。

しかしながら「変若の御子の手のひらより、零れ落ちたお米」(お米)とあるので、無理に曲解する必要はないように思える

さて、ツクヨミという神は変若水信仰と深い関わりがあり(変若水 Wikipedia)、『日本書紀』ではウケモチノカミを斬り殺したとされている(ツクヨミ Wikipedia)
また変若水型の伝説には蛇が絡む例が多い

ツクヨミを軸にして考えると変若水と蛇、さらにウケモチノカミがきれいに繋がるのである

これをSekiroに当てはめると、変若水(変若水)、蛇(白蛇)、ウケモチノカミ(変若の御子)となり、ツクヨミが欠けていることが分かる

ただし、ツクヨミは変若水の管理者でもあり、それを考慮に入れるのならば、Sekiro世界の変若水、つまり源の水の管理者はツクヨミ的な地位にあると思われる

それが誰かというと、仙郷の神域で眠る巫女である


桜竜の持つ七支刀を月光剣ととらえる意見がある(個人的にはどうともいえない)が、だとしたら月光剣を持つ神を祀る者として、ツクヨミほど相応しい者はいないであろう(ツクヨミも神であるが、ここでは変若水を管理する者=源の水を管理する者、という類比である)



変若の御子

まず、ゲーム内の情報をまとめてみる

変若の御子

「竜胤の呪いを、受けているのですね」

「私は… 変若の御子たちの一人」
「死なずの求道者に作られた偽りの竜胤」
「まともに育ったのは、私だけ」
「他のみなは… ここに、眠っています」

「仙峯上人は、蟲憑き… 何故、そのようなことが…」

「竜胤や竜胤に連なる我らは… きっと、帰るべきなのです」

「仙峯上人ならば、あるいは」
「この仙峯寺の開祖です 齢は、果たして如何ほどか」

「私は… あの人たちを… まだ、どうしようもなく、憎んでいるのです…」(永旅経・蟲賜りの章を渡した時)

「私は… 変若の御子の、唯一人の生き残り」
「生半には、死にませぬ」(永旅経・竜の帰郷の章を渡した時)

緑衣の蟲憑き

「オオォ… 許しておくれ、変若の御子たちよ…」
「残ったのは… あの子だけ…」
「寂しかろ… 独り籠って、寂しかろ…」

「貴い御方… あの子のことじゃな」
「もう、ここにはおらぬ」
「儂のせいじゃ… あの子は、奥の院に籠ってしもうた」
「会うことは、叶わぬぞ…」

「あの子は、知りたがっておった… 己の定めの由縁を」
「もし、会えたならば、これを渡してやってくれ…」
「せめてもの、償いじゃ…」

 永旅経・蟲賜りの章
  永い悟りの旅路へいざなう経典。その一節
  あの子に渡して欲しいと、託されたもの

   我、蟲を賜り、幾星霜
   
   死なずとは、永き悟りの旅路なり
   死なぬ訳もまた、悟らねばなるまい

   神なる竜は、西の故郷より来られたという
   我に、蟲を授けられたは、なにゆえか


柿婆

(近くでミブ風船を3回使用)
「お前さんのような者が 変若の御子さまの、お側にいてくれたら良いのにのう…」
「坊主どもめが… 儂を追い出しおって…」
「う… ううう… 御子さま…」
(変若の御子に蛇柿を食べさせた後)
「御子さまがた… どうかどうか、遠路ご無事で…」


これらから分かることは
・変若の御子とは偽りの竜胤
・死なずの求道者たちが作った

・変若の御子は複数人いる
・生き残ったのは一人だけ
・竜胤に連なる者
・生半には死なない

・緑衣の蟲憑きたちを憎み、奥の院に籠ってしまった
・己の定めの由縁を知りたがっていた
・緑衣の蟲憑きとはかつてそれなりに交流があった

・柿婆は変若の御子の世話をしていた
・坊主どもが柿婆を追い出した
・揺り籠となった変若の御子が帰郷の旅に出ることを知っている

死なず、とは蟲憑きがそう呼ばれる
 
 戦いの残滓・宮の破戒僧
  破戒僧は、蟲憑きであり、
  また源の宮の門守である
  宮を永く守るには、死なずが都合良いだろう

であるのならば、死なずの求道者たちとは蟲憑きである

「みな、僧であることを捨て 死なずの探求に魅入られてしまいました」(仙峯寺到着時の変若の御子)

仙峯寺の開祖、仙峯上人もまた蟲憑きである
永旅経・蟲賜りの章を渡した時の反応から、死なずの求道者とは仙峯上人を含めた仙峯寺の蟲憑きの僧たちのことであろう

彼らがどのようにして変若の御子を作ったのか、具体的な方法は一切明かされていない

しかしながら、変若という名前がつけられていることや、変若の御子に竜胤の揺り籠の役割が期待されていることから、死なずの探求とは別種の研究であると推測される

 永旅経・竜の帰郷の章
  竜胤の揺り籠が、二つの蛇柿を食すのを

  揺り籠の命果てず、御子を宿さば、
  西への帰郷は叶うだろう

さらに変若水ーツクヨミーウケモチノカミというモチーフの構造を考慮に入れると、変若水を用いた方法だったのではないかと推測される


奥の院の掛け軸

話は少し変わるが、奥の院の掛け軸は、すべて女性を描いたものである
彼女たちが各種楽器や金剛杵、利剣を手にしているのは確認できた



この女性の掛け軸は何なのだろう?

変若の御子は次のように語る
「他のみなは… ここに、眠っています」

ここ、とは奥の院のことである。つまり奥の院とは死んだ者たちが眠る霊廟でもあるのだ

さらに次のようにも語る
「まともに育ったのは、私だけ」

ほとんどの者は、まともに育つこともなく幼児の段階で死亡している

幼き死者を慰撫するための母親像である、とも考えたのだが『永旅経・竜の帰郷の章』にこうある

 永旅経・竜の帰郷の章
  
  我、死なず。竜の帰郷をただ願う
  みな死なず、永く待とうぞ

  竜胤の御子が、つめたい竜の涙を飲み干し
  竜胤の揺り籠が、二つの蛇柿を食すのを

  揺り籠の命果てず、御子を宿さば、
  西への帰郷は叶うだろう

仙峯上人たちの目的は、竜胤の揺り籠を作り、竜を帰郷させることである
で、あるのならば変若の御子は、そもそもが竜胤の御子を宿すために作られた存在である

ということは、変若の御子は女性に限られる、のではないだろうか

つまり、掛け軸に描かれた女性たちは、夭逝した変若の御子たちの成長した姿、なのである(似たような風習が日本のどこかにあった気がするが名前を思い出せない)

掛け軸は墓標代わりであり、そこに描かれた女性たちは、死んだ変若の御子たちである

ゆえに、変若の御子は、
「他のみなは… ここに、眠っています」
と、言うのである

※御子を宿すの意味にもよるが、神を宿す臓器として心包の名が出されているので、男でも揺り籠になれる気もする。そうすると掛け軸の女性は母となろうか。
※相手は神なので生物の常識は通用しないのかもしれない


揺り籠

上記のように、変若の御子は「竜胤の揺り籠」になるべく作り出されたと思われる

柿婆が蛇柿のありかを教えてくれるのは、「揺り籠」になることが変若の御子にとって良いことであるという認識があったからであろう。さらに柿婆は揺り籠となった御子が長い帰郷の旅に出ることを知っていた


「御子さまがた… どうかどうか、遠路ご無事で…」(変若の御子に蛇柿を食べさせた後)


さて、変若の御子が揺り籠になるためには二つの蛇柿が必要とされる。ひとつは「生の蛇柿」であり、もうひとつは「乾き蛇柿」である(『永旅経・竜の帰郷の章』)

蛇柿は心包であり、心包とは、神たる御魂を宿す臓であるとされる(「生の蛇柿」「乾き蛇柿」)

なぜ二種類あるかというと、神道では神の魂には二つの側面があるとされるからだ

「荒魂」「和魂」である(荒魂 Wikipedia)

この性質の違う二つの魂を宿すために、二種類の心包が必要なのだ
(一つの神魂の二つの側面であるが、神によっては別々に祀られる例もある)

具体的なメカニズムであるが、中国医学における心包の理解で問題ないと思われる
中国医学的には心包は心臓を包む袋や膜とされ、「神(しん)」を宿すという(心包 Wikipedia)

変若の御子が心包を食すことで、変若の御子の心包が神性を帯び、神を宿せるようになる
もっとわかりやすく「心」と言い換えても良いかもしれない

竜の帰郷ENDで、九郎が喜んでいる、と変若の御子が口にすることから心が繋がっているのだと思われる


変若の御子の作り方

変若水

まず変若水とは源の水が濃くなったものである

 香花の手記
  源の水が濃く溜まった場所…
  つまり変若水が溜まる場所ならば、

この変若水の中でも、特に濃いものを、変若水の澱という
「変若水の中でも、特に濃いものを、そう呼びます」(弦一郎戦後のエマ)

葦名の赤目は、これら変若水で生まれるという
 
 赤備えの火消し粉 
  変若水で生まれる、葦名の赤目

死人帰りと呼ばれた弦一郎の目は赤く、それは変若水の澱の影響である
「死人帰りか」(弦一郎撃破後の隻狼)
「弦一郎殿、まさか、変若の澱を飲まれているとは…」(弦一郎戦後のエマ)

変若水の澱を飲んだ者は、死んでいるはずの斬撃に耐えるほど強靱な肉体に変貌する
「当然に死んでいるはずの斬撃に耐えるほど 強靱名肉体に、変貌する」(弦一郎戦後のエマ)

変若水の澱は元々はエマの師匠である道玄が調べていたもの
「あれは、元々は我が師、道玄が調べていたもの」(弦一郎戦後のエマ)

それを道順が持ちだした
「私の兄弟子たちの誰かが、持ちだしていたようですね …大方、道順あたりか」(弦一郎戦後のエマ)

道順は捨て牢において変若水を使った実験を行い、最終的には被験体と共に赤目と化してしまう。その体内にあったものが赤成り玉であるが、これは「成りたいものに、成れなかった者の名残」(赤成り玉)である

 赤成り玉
  食らえば赤目と成る、赤く丸い塊
  
  赤目になれば、敵の攻撃に怯みづらくなる
  ただし、回生の力は使えなくなる

  赤成り玉は、
  成りたいものに、成れなかった者の名残
  触れば仄かにあたたかく、脈を打っている

と、このように人体の専門家である薬師でさえ変若水を使って十全の成果をあげることができなかった

十全の成果、とは弦一郎の求めるもの、つまり「竜胤」あるいは「偽の竜胤」である(赤目はただの副産物である)

一方、仙峯寺の死なずの求道者たちは、死なずの探求の末に「偽りの竜胤」を作り出すことに成功している
 
同じ変若水を使って、一方は「赤目」を、一方は「偽りの竜胤」を作ったのである

この差異がいったいどこから来るのか?


両者の根本的な違いは、「蟲の知識」の有無である


蟲憑きであり、死なずを探求し、蟲に関する知識のあった「死なずの求道者たち」は、自らを実験台に獲得した知識を変若水に対して用いたのである

といって、変若水に蟲を足したのではない。逆に変若水から蟲を引いたのだ


蟲

もともと変若水、ひいては源の水には「蟲」が混じっている

 神食み
  葦名のひと際古い土地に生える草木には、
  名も無き小さな神々が寄っていたという
  これは、そうした草木を練り上げ作られる
  神々を食み、ありがたく戴く秘薬である

  だが、神なる竜が根付いたのちは、
  そうした小さな神々は、姿を潜めてしまった…

神食みの説明である。一読すると草木を練り上げた秘薬のように受け取れるが、アイテム名にもなっているとおり、その効力を発揮しているのは、小さな神々である
つまるところ、神々を練り上げて食べられるようにしたから「神食み」と呼ばれているのである

さて、桜竜が根付いた後に、そうした神々は姿を潜めてしまったという。「消滅」ではなく「潜めて」である。つまり神々は今もどこかに隠れているのである

どこへ姿を潜めたかというと、水の中である

神主から濃縮した源の水(「酒」)を飲まされた水生村の人間の言動を想起すればわかりやすいと思われる

 籠かぶりの正助
 「喉が渇いて、たぁくさん、お酒を飲んだからなあ」
 「ただなあ… お酒を飲むと、喉が渇いちまう 酒樽は、すぐ空になる」
 「仕方なく、みな、池や川の水を啜るんだ けどなあ、飲めば飲むほど、喉が渇く…」

桜竜の影響を受けた水は、ひと際古い土地に染み渡っていった

 戦いの残滓・桜竜
  この葦名には、ひと際古い土地がある
  古い土や岩が、そこに染み渡った水が、
  神なる竜を根付かせたのだ

仙郷の神域からは膨大な水が噴出しているのが確認できる


その水が古い土地に染み渡ってゆき、その水を草木が吸い上げ、さらにそこに寄りつく小さな神々にも影響を与えていった

影響を受けた神々は激しい渇きにさいなまれ、池や川の水を啜りに水の中へと飛び込んでいった

しかしその水もまた桜竜の影響を受けた水であり、源流に近いひと際古い土地であるがために、その影響は大きかった

ナメクジ化した貴人たちのように、神々は溶けていったのである。神々の溶けた源の水は濃縮されると、そこに神々の結晶ともいうべきものを析出させる

それこそが蟲である

もとより、「草木に寄る小さな神々」とは蟲をイメージしたものであり、それは一度は溶けたが、濃縮されると蟲へと戻るのである

これらの蟲は古来より「葦名の不倒」をもたらしたものである

 丸薬
  この地に古くより伝わる秘薬
  いにしえの戦でも使われた記録があり
  葦名の不倒を世に知らしめたという

小さな神々を練り上げた神食みと同様、丸薬もまた神々つまり蟲を練ったものであろう

これが桜竜の影響を受けて、人に寄生(ある種の怨霊降し、憑依)するようになり、効力を増大させたものが「蟲」である。それらは、もとは小さな神々であるように、蟲には様々な種類が存在すると考えられる

※「貴い餌」もまた神々のなれの果てである


変若の御子

仙峯上人は変若水のなかから「蟲」だけを除去し、純度を増した変若水を、変若の御子候補に投与したのである

純度の高い変若水は、「京の水」と同様の効果を引き起こしたであろう。それに耐えられたのは、唯一人の生き残りである変若の御子だけであった

変若の御子は、仲間の御子たちが「溶けて」(神主談)ゆくのを間近で見続けたのではないだろうか。ゆえに、死なずの求道者たちを今も「どうしようもなく憎んでいる」のである

一方で道順の使った変若の澱には、蟲が含まれていた。ゆえに蟲に感染し、赤目となったのである。赤目と成ったものは凶暴性を増し、自我を失う

ある種の寄生虫は宿主の行動を制御することが知られている。それに抗えるのは、強い意志を持った者か修行を積んだ僧侶ぐらいのものであろう。ほとんどの人間は獅子猿のように理性を失い、蟲に操られるがままの赤目となるのである

 二の念珠
  葦名には、赤鬼と呼ばれる大男がいる
  赤目となり、暴れ狂うは何ゆえか
  長く捨て牢に囚われていたというが…

(蛇足だが、この赤鬼はロバートだと思われる)

源の水だからといって必ず蟲に憑かれるわけではない

確実な感染には源の水を濃くした変若水が必要であり、さらなる効果を期待するには変若水の澱を飲む必要がある

変若水の澱とはつまり、濃縮された変若水に発生する寄生虫の卵であろう

感染の度合いは、源の水→変若水→変若水の澱の順に増えていくと思われる

またそれは不死をもたらす仙峯寺の蟲とは異なる蟲である。もとが神々であるゆえに、蟲にも種類がいくつかあり、仙峯寺のそれは「不死をもたらす蟲、ムカデ」であり、道順のそれは「人を赤目にする蟲、赤成り玉」なのである(赤成り玉は蟲の群体であろう)

 赤成り玉
  触れば仄かにあたたかく、脈を打っている


仙峯上人は「死なずの探求」により、不死をもたらす蟲のみを変若水から抽出する方法を発見し、それを神なる竜からの「賜り物」と誤解し、その果てに変若の御子を作り出したのである

さて、そうして作り出された変若の御子は柿が好きで、太郎柿をあげたときなどは「紅き宝玉」とまで褒め称える

赤いものへの嗜好は、赤い蛇柿を食する抵抗感を薄れさせるものであろうか
だとしたら、柿婆がそうなるように変若の御子たちに柿を与えていたのであろう


※獅子猿が蟲憑きとなったのは、変若水が濃く溜まる獅子猿の水場の影響か、あるいは仙峯上人が実験台として使ったか(獅子猿の水場には巨大な仏像があり、仙峯寺の影響がうかがえる)

※落ち谷とは、元は変若谷という字を書いたのかもしれない


幻廊

以前の考察で、変若の御子たちは水子(誕生することなく死んだ子)であり、ゆえに姿が見えず、三途の川と同じような生死の狭間にある幻廊にいる、と述べた

 戦いの残滓・屏風の猿たち

  幻廊は、生死の狭間にある
  変若の御子たちの亡魂も、たゆたっており
  屏風の猿たちに宿り、動かした

  変若の御子が、友と呼ぶのもそれ故だ

確かに、赤白の風車を入手する場所はまるで「水子供養」の場そのものである


 赤白の風車
  くるくる回る、赤白い風車たち
  みなは、ここにいる

「みな… みなは、変若の御子さまたち…」(小太郎)
  

これらの論拠から、変若の御子の作り方も考察したのだが、それは妊娠中の女性の羊水を変若水と入れ替えるというものであった。生まれる以前から「桜竜の水」(変若水)に満たされていれば、「竜の眷属」つまり「竜胤」として誕生する、と求道者たちは考えたのであろう、とそのときには述べた

正直、自分でも趣味が悪いなぁと感じ、今回の考察では別の方法を提示してみたものである

しかしながら、死んだ変若の御子を水子とすることで、幻廊の存在や姿が見えないことなどが説明できること、さらに宮崎氏がオマージュすることの多い『ベルセルク』においてキャスカが似たような状況(妊娠初期に魔を注入された)を経て異形の赤子を産んだこと、その赤子が特別な力を持っていたことなどから、葬るには惜しいかな、と思っている次第である

ただ、事実上記の方法がとられたとして、それがDLC(出るかわからないが)等で明かされるかというと、倫理的にいって無理だと思われる(ゲーム業界の規制は詳しくないが、漫画などよりも厳しい印象がある)

参考までに過去の考察を最後に載せてみる

変若の御子をまとめてみよう
・変若の御子は複数人いる
・一人を残して全員死んでしまった
・姿は見えないが幻廊に亡魂となって存在している
・幻廊は生と死の狭間にある(「戦いの残滓・屏風の猿たち」)


端的に言って「変若の御子」とは「変若水の子ども」であり、さらにそれを略すと「水子」である。妊娠中に流産や中絶によって死んだ子どもたちのことである

姿が見えないのは生まれる前に死んでしまったために「生きた姿を得ていない」からであり、成仏せずに「幻廊」にとどまるのも、そこが「賽の河原」的な場所であるからである

さて変若の御子の具体的な作り方だが、おそらく妊娠中の女性の胎内の羊水を、変若水に入れ替えたのであろう

生まれる以前から「桜竜の水」に満たされていれば、「竜の眷属」つまり「竜胤」として誕生する、と考えたのであろう

人工的な竜胤の作り方とは以上のようなものであったと考える。ほとんどが死産だったと思われる


蛇足

また、話が横道に逸れてしまった

2019年4月5日金曜日

Sekiro 考察6 「花と石」と「血と涙」

Sekiroの物語上、重要な場面で登場する花と石のイメージ。この花/石はSekiroのベースとなるいくつかのモチーフのうちのひとつである

元となったのは、日本神話における「木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)」(Wikipedia)と「石長比売(いわながひめ)」(wikipedia)の神話であろう

簡単にまとめると、天照大御神の孫である邇邇芸命(ににぎのみこと)が山の神から二人の乙女を差し出される。一方の木花之佐久夜毘売は美人であり、もう一人は石長比売は醜女であった。邇邇芸命は美人の木花之佐久夜毘売だけを貰い受け、醜い石長比売を送り返してしまう

これに怒った山の神は「私が娘二人を一緒に差し上げたのは石長比売を妻にすれば天津神の御子(邇邇芸命)の命は岩のように永遠のものとなり、木花之佐久夜毘売を妻にすれば木の花が咲くように繁栄するだろうと誓約を立てたからである。木花之佐久夜毘売だけと結婚すれば、天津神の御子の命は木の花のようにはかなくなるだろう」(wikipediaより引用)と告げる

これ以降、子孫の天皇の寿命は神々ほど長くなくなったという

人に寿命があることを語る起源神話である(「バナナ型神話」wikipedia)

花は繁栄や儚さを象徴し、石や岩は永遠性を象徴するのである


不死断ちの儀

ややこしいのだが、不死断ちとは竜胤の御子を殺すことではなく、御子のうちにある竜胤を消滅させる儀式である

竜胤の御子はたとえ死んだとしても桜雫が残るからである。それは巡り巡って淀みを発生させる。竜胤の御子が死ぬだけではこの悪循環は終わらないのである。

「死なぬ、というのは、淀みを生む」(弦一郎撃破後の九郎)

ゆえに九郎は、不死斬りによる死ではなく、不死断ちによる竜胤の消滅を願ったのである

「私は、竜胤の不死が生む、淀みの連鎖を断ち切りたい」(弦一郎撃破後の九郎)


さて、不死断ちには「桜竜の涙」が必要とされる
 
 竜胤断ちの書
  竜胤断ち
  それを成す術を、ここに書き残す

  源の宮の、さらに神域
  仙郷の神なる竜の涙を、戴くべし


竜胤の御子が桜竜の涙を飲むことで、不死断ち(竜胤断ち)がなるという

 桜竜の涙
  この竜の涙を、竜胤の御子に飲ませれば、
  不死断ちは叶うであろう


不死断ちが叶う、というのはつまり竜胤が消滅するということである

では竜胤とは何か。「胤」という字には「血筋」や「血筋を受けた者」という意味がある
よって竜胤とは、竜の血が体内に流れる者のことである

「我が血は… 竜胤は、人を死なぬようにする」(弦一郎撃破後の九郎)

つまり、不死断ちとは竜胤の御子のうちにある「竜の血」を消滅させることに他ならない

呪いや憎悪を象徴する「血」を、慈悲や浄化を象徴する「涙」によって対消滅させるのである

ただし不死断ちでは、竜胤は消滅させることはできるが、人に返ることはできない

不死断ちにより竜胤の御子は竜胤と共に死んでしまう。なぜならば、竜胤の御子と竜胤がいまだに癒着しているからである

人に返るためには人返りの儀が必要なのである。それは竜胤の御子から竜胤を完全に分離させる儀式である


人返りの儀

人返りの儀式のためには、桜竜の涙の他に「常桜の花」が必要とされる

 常桜
  人返りを望むならば、竜の涙と常桜の花を
  竜胤の御子に飲ませれば良い


なぜ竜の涙に常桜の花を足すと、竜胤の御子は人に返ることができるのか

竜胤の御子は死ぬと桜雫を残すという
 
 桜雫
  不死の契約成らざる時に、
  引き換えに残ると伝わる桜色の結晶


この桜雫と同種のアイテムに竜胤の雫というものがある

 竜胤の雫
  竜胤の御子から、稀に零れ落ちるもの


雫と命名されているが、桜竜の涙と同じく「形を保ち、常しえに乾くことはない」という性質のものである。つまり桜雫が桜色の結晶であるように、竜胤の雫もまた結晶なのである

この特殊な結晶は、竜胤の御子から稀に零れ落ちるという。竜胤を宿した御子が体内から結晶を析出させているのだ(おそらく周囲の人間から奪った「生の力」を結晶化させている)

つまり竜胤の御子の体内には常に結晶が生成されている

そして竜胤の御子が死ぬとき、それは桜色に染まり桜雫となるのである

要するに桜雫とは、竜胤の雫が竜の血によって桜色に染まった結晶なのである


このあたりで話を戻そう
不死断ちの儀では、桜竜の涙のみが竜胤の御子に与えられた。この状態では竜の御子は人に返ることができず、竜胤と共に死んでしまう

なぜならば、涙によって竜の血を消滅させただけでは、人に返るには不十分だからである。竜胤の御子のなかには、まだ竜胤の雫が残っているのである

この竜胤の雫という結晶を消滅させるのが、常桜の花なのである

ここには木花之佐久夜毘売の神話にあったような「花/石」という構造が存在している

儚さを象徴する花は、永遠性を象徴する石とは対極に位置するものであり、双方はその象徴的意味において打ち消し合うのである

人返りの儀において、竜胤の御子に「竜の血に対応する竜の涙」、「竜胤の雫に対応する常桜の花」を飲ませることで、血と涙、花と石が打ち消しあい、中和され、竜胤は完全に消滅するのである

竜胤が完全に消滅した竜胤の御子はもはや、ただの人である

これが人返りの儀のメカニズムなのである

だが、もうひとつ「竜胤の御子を縛る存在」がある。「竜胤の血を受けた不死」だ

 常桜の花
  「竜胤の血を受けた不死は、その主を縛る」
  ゆえにそれを断つことだ


竜胤の血を受けた不死は、竜胤の御子を介して周囲の人間から「生の力」を奪っていると思われる

 竜胤の雫
  この雫を鬼仏に供えることで、
  生の力を、それを奪った者たちに返せる

不死が生きているかぎりこの回生システムは存続し、死ぬたびに周囲の生の力を奪ってゆくのである。ゆえに、不死が生きている限り、本当の意味で竜胤は消滅しないのである

ゆえにそれを断つ必要があるのだ


さて、Sekiroのストーリーの重要な点において、他にも花と石のモチーフが見受けられる。そのひとつが輿入れの儀である


輿入れの儀

輿入れの儀とは人が仙郷に渡るための儀式である
儀式のためには「源の香気」を纏う必要があり、そのための材料として「馨し水蓮」、「お宿り石」、「常桜の香木」、「竜胤の血」(血を得るために不死斬りを求めた)が必要とされる

このうちの「馨し水蓮」が花を、「お宿り石」が石と対応する
馨し水蓮は源の水の濃い場所に咲く花であり、お宿り石は源の水を長く飲んでいた者に宿る石である

この「馨し水蓮とお宿り石」とは、いわば矮小化した「常桜の花と竜胤の雫」である

この意味するところはひとつである。輿入れの儀とは、人が竜胤の「香り」を偽装することで仙郷に招かれるための儀式なのである

本堂にいる緑衣の蟲憑と話すと次のように言われる

「スンスン… ああぁ… その匂い…」
「そなた、竜胤の御子に、仕える者じゃったか」

(ちなみにこの緑衣の蟲憑きが下に敷いているのは、源の宮の湖の底にいる蟲の石化したやつっぽい)
仏教的には蓮の花に座るのが通例だと思われるが、ここでは石の蟲に座っている。ここでも花と石の対比がある(適当)


竜胤の御子はかなり特徴的な匂いをしているらしい(おそらくは桜に似た香りであろう)
源の香気とは、こうした竜胤の御子の香りを限りなく濃縮させたものと思われる




Sekiro 考察5 丈

丈(たける)は悲劇的な結末を迎えたと思われる竜胤の御子である

隻狼が俵藤太であったように、丈はそのままヤマトタケルであろう(Wikipedia)
その生涯は英雄譚というより、悲話としての色合いが濃い(特に古事記は)

簡単にまとめると、父天皇に恐れられ疎まれたヤマトタケルは西征を命じられ、続けて東征を命じられる。これらの命令は要するに追放であり、ヤマトタケルに「死ね」というのと同義であった(古事記では「父は私に死ねというのか」と口にしている)

ヤマトタケルは危機のたびに女性に助けられ命令を果たしてゆくが、伊吹の山で神の化身である大蛇と遭遇して病気に罹ってしまう。病の身でどうにかして故郷に帰ろうとするも旅の途上で客死。白鳥となって天へ昇る

典型的な「貴種流離譚」パターンである。丈のたどった道程もほぼ同じようなものであろう

丈もまた父(つまり竜)に疎まれ、追放同然の身で葦名にやって来たと思われる。おそらく、その粗暴さが父の怒りを買ったのであろう。もしかすると大桜の枝を折ったのも丈だったかもしれない(仙郷の異変はその頃に起きたとも考えられる)

秘伝・渦雲渡りによれば、丈もまたヤマトタケルと同様に少年の身で故郷を離れている

 秘伝・渦雲渡り
  遙か遠く、源の水の流れ出ずる方角
  大きな渦雲が見える
  それは源の渦。この技の名の由縁でもある

  源の渦を望む、己が主
  その小さな背中が、巴にとっては全てだった


そうして葦名の国に来たヤマトタケルであったが、追放された身であるがゆえに故郷への思いは募ったであろう。追放されて来たので、帰る方法も分からない。ゆえにどうにかして仙郷に帰る方法を探り、そうして戻ろうとするのである

だが丈はヤマトタケルと同じように病気に罹ったようだ

 丈様の咳は、ひどくなられるばかり
 仙郷へ帰る道は、どうやら叶わぬ
 せめて竜胤を断ち、人に返して差し上げたい(「巴の手記」)

どこかで神の化身と遭遇したのかもしれない

結局「不死斬り」が手に入らず、丈は病気で亡くなったと思われる

 「丈様の竜胤もまた…そなたと共に、生きるのだ」(桜雫を九郎に渡したときのセリフ)

 桜雫
  不死の契約成らざる時に、
  引き換えに残ると伝わる桜色の結晶

  回生の力を、一回分成長させる効果がある

  不死の契りをやり直し
  新たな回生の力を授かるには、
  竜胤の御子の助けが必要だろう

ヤマトタケルと同様に故郷に帰ることならず客死するのである

そして白鳥となったヤマトタケルと同じように、丈は桜雫となるのである
桜雫は「丈様の竜胤」であり、「不死の契約成らざる時」つまり、竜胤の御子としての丈が死んだ時に、それでも「常しえ」の竜胤だけが残ったものである

丈は常桜を仙郷より持ち帰っている

 常桜の花
  古い記憶の中で咲いていた、常桜の花
  丈が仙郷の名残として持ち帰り、
  接いで咲かせた花である

山梨県の実相寺境内に神代桜(じんだいざくら)という桜が植えられている。この神代桜、ヤマトタケルが東征の際に植えたと言われている(Wikipedia)

樹齢1800年~2000年という常桜という名に相応しい桜である

桜と言えば、仙郷に咲いている桜は二種類あり、一つはシダレザクラである。これは神代桜と同じ種、エドヒガンザクラの変種である

もうひとつはおそらくヤマザクラではないかと思われる

他に植物としてはフジ、アヤメ、スイレン、梅花藻などが確認される

※丈が持ち帰った常桜に関して
持ち帰るということは、一度は仙郷に行けている

だが、仙郷に帰ろうとしている時にはすでに桜が存在している

  人返りには、常桜の花と不死斬りが要る
  なれど、花はあれども不死斬りはない
  仙峯上人が、隠したのであろう
  竜胤を断つなど、あの者は望まぬゆえに…(『巴の手記』)

ということは、持って帰ったのは最初に葦名に到来した時のことであろう

つまり、丈は仙郷の外で生まれ、仙郷へ行き、追放されるようにして葦名に来た後に仙郷へ帰ろうとしている、となる(もしくは「持ち帰り」という言葉が不正確か)

以上のことから、竜胤の御子の作られ方が推測できる

竜胤の御子というのはどうやら人として生まれるらしい。人のうちから特に選ばれた者に「常しえ」の竜胤(おそらく竜の血)を与える(注ぎ込む、注入する?)ことによって、竜胤の御子に成ると思われる(九郎が「なぜ私が選ばれたのか」的なことを言っていた記憶がある)

これらのことから、竜の御子とは竜の血に適性のある人間であると思われる(耐性の無い人間はナメクジ化する…のかもしれない)

桜雫が竜胤の御子を経由してしか使えないのも、普通の人間は竜の血に対する耐性が無いからである(耐性のある竜胤の御子だけが、それを体内に取り込み、竜胤の力を行使することができる)

このことから桜雫の正体が推測できる
桜雫と似たアイテムに竜胤の雫がある

 竜胤の御子から、稀に零れ落ちるもの

竜胤から溢れ出す力が、竜の御子の体で濾過されることによって無害となって零れ落ちるものが、竜胤の雫である

ほのかに桜色の光を発するがほぼ無色透明な雫が、濃い桜色に染まったものが桜雫である。この雫を桜色に染めたものこそ、竜の血(竜胤)である

ほぼ無色透明の雫に赤い血が混じり桜色になったのである

桜雫が示すように、たとえ竜胤の御子が死のうとも、竜胤の力は「常しえ」に残ってしまうのである。よって九郎は不死斬りによる死では不十分で、竜胤を消滅させる不死断ちを望んだのである

この竜の血を消滅させる儀式が不死断ちであり、竜の血を中和するものこそ桜竜の涙なのである

血というのは、憎悪や呪いを象徴する忌まわしいものである。一方、涙や花は浄化や昇華を象徴するものである

血という忌まわしいものを、涙や花という美しいもので浄化する、という思想が不死断ちや人返りの儀式の根底にはあるのではないだろうか

さて、桜雫は竜胤の雫に竜の血が混じったものであると上で述べた

 桜雫
  不死の契約成らざる時に、
  引き換えに残ると伝わる桜色の結晶

雫とはつまり結晶である。つまり、桜雫は血と石でできている

そして竜胤を浄化するために必要なのが桜竜の涙と常桜の花である

血に対応するのが涙であり、石に対応するのが花である

不死断ちの儀式では、竜の血を浄化することはできるが、石を浄化することはできない
それは水生村の住人にできた「お宿り石」のように竜胤の御子の体内に残るであろう

その石が残る限り、竜胤の御子は竜胤ではなくなるが、人に返ることはできないのである

人返りの儀式では、血と石を両方とも浄化する涙と花がある
ゆえに、竜胤の御子は人に返ることができるのである



蛇足

また、話が横道にそれてしまった

竜の血に適性のあるものが御子となり、適性の無いものはナメクジ化するのではないかと推測されるが、いまのところこれと言って確かな論拠はない。桜竜あるいは仙郷の考察をするときに考えたいと思う