紅の艦隊
個人的に最も好きな勢力ミッション「潜入」
海賊のお宝探しと潜入捜査の豪華二本立て
個性的なキャラクターあり、宝探しのわくわく感あり、スニークあり、派手な艦隊戦ありと、集大成のようなミッション
ミッションはUC防衛システムから潜入を命じられることからスタートする
微罪を理由にUC防衛システムに逮捕されて潜入捜査を強制される、という始まりもあるようなのだが、筆者の場合はUCバンガードの初任務を終えた後で追加された
潜入するのはデルガドをリーダーとする宇宙の無法者「紅の艦隊」
正義を自認するレンジャーやUCバンガードとは異なり、紅の艦隊は悪の側に立つ勢力である
本作には品行方正というか生真面目すぎるキャラクターが多く登場するが、反面ものたりなさを感じるところもある
その点、紅の艦隊は生粋の悪党なので新鮮だった
とはいえ個人的にはまだ残虐さが足りない。紅の艦隊くらいの性向がニュートラルでも良いのではないかと思う
例えば頭目のデルガドなどは悪と言うよりも海賊のお宝に目をキラキラさせている少年のような男である
そこに姉御肌の副官ネイヴァやお調子者のマシス、凄腕ハッカーのシンヤ、おしゃべりすぎて紅の艦隊を追放されたエフゲニー・コロフなど、洋ゲーには珍しく漫画っぽいキャラクターが揃っている
マシスなどは初っぱなからイキリ倒してくるので煽りまくっていたら、紅の艦隊を追放されてしまった
2回目の紅の艦隊ミッションでは仲間にした。ここまでデレる
個人的には密輸船の船長ファン・ダイユが行き詰まると助けてくれるので好みである
こうしてみると、紅の艦隊は宇宙の大悪党というよりも、ルールに縛られない自由人の集まりのように見える
実際、紅の艦隊ミッションで相手にするのはガルバンクから不正に金を盗むラリー・ダンブロスキーや、ジェネルダインを私物化するバユーなど、基本的に悪者である
過去作であれば、プレイヤーは敵対組織を皆殺しにしたとしても何の咎めもなかったはずである
しかし本作ではプレイヤーはあくまでもUC防衛システムの潜入員として行動しなければならないため、殺人を犯すと後でイカンデ司令官に怒られる
このあたり、プレイヤーに残虐行為をして欲しくないという制作側の思惑のようなものが透けて見える
結果、プレイヤーが関わる部分のみで判断すれば、紅の艦隊は海賊というよりも義賊にしか見えない(「証拠」には悪事が記されていたりするが)
そんな完全には悪党とは言えない紅の艦隊に潜入するのがプレイヤーとなる
ミッションを進めるうちに、居丈高に命令してくるイカンデ司令官よりも紅の艦隊の面々のほうに親近感を抱くのは当然のことであろう
しかしながら潜入捜査モノの定石として、やはり最後は裏切らなければならない(選択肢あり)
UC防衛システムルート
付随ミッション「立証責任」で証拠を集めていくと、紅の艦隊のメンバーを営巣に収監することができる
他に「ラリー・ダンブロスキー」も収監される。キーから動けないからかシンヤは営巣にいなかった。バグかもしれない |
証拠は20個ある。レガシーに突入する前にトフト大尉に19個渡すと、彼女が元紅の艦隊であったことを聞かされ、メメント・モリという武器を貰える
証拠を集めなかった場合、これまでミッションで協力してきた紅の艦隊のメンバーが〈キー〉に集結。敵として戦うことになる(選択肢にもよるが)
彼らの多くはこれといった敵対セリフもないまま、こちらを攻撃してきて死んでいく
みな恨み言を吐きながら死んでいくのかと期待していたのでやや拍子抜けしたが、シンヤとデルガドは専用の展開が用意されていてよかった
この2名は説得して生かすことも殺すことも可能なのだが、すでに戦いの決着がついていることから、説得ルートを選んだ
デルガドの捨て台詞はハリウッド映画的で気が利いている
またネイヴァだけは脱出に成功したらしく行方がしれない(後でイベントとかあるんだろうか)
ちなみにマシスを追放していた場合は後で艦隊を率いて襲ってくる
このルートでは主要なキャラクターはほとんど死ぬか営巣に入れられる
また利便性の高かった〈キー〉を使用できなくなるのも痛い。特に造船所で売っていた専用パーツを買えなくなるのが困る
メメント・モリはレガシーを攻略する前に貰える(その後に紅の艦隊に付くことも可能)ので、ゲーム的なうま味は少ないルートなのかなと思う
本拠地を壊滅させても紅の艦隊は作中から消えることはなく、様々な民間施設を占拠していたりする
紅の艦隊ルート
シナリオ的にはこちらの方が熱く盛り上がる
UCヴィジランス攻略戦において、これまで協力してきた紅の艦隊のメンバーたちが駆けつけてくれるからである
実利的にも心情的にも紅の艦隊ルートを選ぶ人も多かったのではないかと思う
UC防衛システムはあくまでもUC内部の一部門(それも責任を取らせるために創設された不遇の部門)らしく、紅の艦隊の一員としてヴィジランスを墜としてもUCと関係が悪化することはない
普通にニュー・アトランティスを歩けるし、おそらくUCバンガードクエストも完遂できると思う
イカンデ司令官とトフト大尉は説得により生かすことも可能だが、その後の消息は明らかにされない
エンディングでは、紅の艦隊が他勢力の対抗に成長したことが語られる
その他
リュウジンの勢力ミッションについては、ほとんどステルスミッションであることや、一企業内部のもめ事に留まりスケールが小さいことから省略する
ゲーム的には「マインドコントロール」や「ステルス性能UP装備」など重要なものを得られる
ゲームの全体的な難易度を要約すると「地上戦はベリーハードで余裕」、「宇宙戦はベリーハードは無理ゲー」
特にスタート直後や宇宙船を強化していない場合、ベリーハードの宇宙戦闘は難しすぎる(宇宙船を強化した後ならベリーハードでも勝てるが)
一周目ノーマル、二周目ベリーハード、三周目ハードでやった経験から言うと、いちいち難易度を変更するのは面倒くさいので「ハード」で通すのがバランスが良い
難易度によってレジェンダリーのドロップ率が変わるらしいが、ハードとベリーハードで顕著な違いは感じられなかった
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