ウル王朝概要
ウル王朝の名はウルの王朝遺跡という地名として登場する
※「ウルの王朝遺跡」をウルという地域にある無名の王朝遺跡と解釈することもできるが、今回は素直にウルという名の王朝があったと解釈する
マップアイコンから判断するに、巨大な老人の石像と神殿に関連する文明である
ウルの王朝遺跡と同じアイコンが使われているのは他に、大回廊、角骸の霊場である
これらの場所には彼らの歴史や文明を伝えると思われる石碑が残されている
※また後で詳しく述べるがウル王朝の聖地だったと考えられる現モーグウィン王朝には石碑がある
地図断片によれば、ウル王朝は黄金樹の以前に栄えた文明であるとされる
地図断片:エインセル河
狭間の地下には、二つの大河が流れている
シーフラとエインセル。そこは
黄金樹の以前に栄えた、文明の墓場でもある
また同じアイコンや彫刻が確認されることから、大回廊や今の腐れ湖のあたりにも勢力を伸ばしていたと考えられる
大回廊の壁の彫刻。石碑のそれとは微妙に違う部分もある |
腐れ湖は外なる神の神性を封印した地であるという
地図断片:腐れ湖
エインセル河の下流に広がる腐れ湖は
外なる神の一体、その神性の
封印の地であったという
外なる神の封印時期は不明だが、ウル王朝は腐敗の神により衰微するに至ったという可能性もある
朱い腐敗に仕えた王たちの存在が、キノコの王冠に記されている
キノコの王冠
かつて朱い腐敗に仕えた、偉大なる王たち
これはその王冠であろう
また地上にはウルドの王朝遺跡という地名がある。よく似た名前であり、巨大石像もあることから近縁の文明であると考えられる
ウル王朝考察
ノクスの民
最初にウル王朝と他民族との関わりから述べていく
ウル王朝とノクス文明は建築様式が大きく異なることから、違う系統の文明であると思われる
左側の列柱がウル王朝、右側のゴシック風建築がノクス文明 |
ただし建築技術が高度化したことにより、ウル王朝から永遠の都ノクステラへ進化したとも考えられる
ウル王朝の文明を発展させたのがノクスの民であり、同じ文明を否定した末裔が祖霊の民、と推測することも可能かもしれない
しかしながら、ノクスの民はかつては地上にいたのであり、大いなる意志の怒りに触れた結果として地下に滅ぼされている
ノクス僧のフード
大古、大いなる意志の怒りに触れ
地下深くに滅ぼされた、ノクスの民は
偽りの夜空を戴き、永遠に待っている
王を。星の世紀、夜の王を
よって、ウル王朝遺跡のあった場所にノクスの民が移住(地上から追いやられた)してきたか、あるいはウル王朝から発したノクスの民が地上へ出てから再び地下に戻ってきた、ということも考えられる
※可能性として大規模な地殻変動により、ウルの王朝遺跡そのものが地下へ沈められたということも考えられる(そのわりに都市の構造物は保たれているが…)
泥人
ウル王朝の末裔として可能性が高そうなのが泥人たちである
泥人たちは古い王朝の神官のなれの果てであり、失われた神託を探しているという
泥人の遺灰
鈍重だが怯みにくい、腰の曲がった霊体
神託を探す古い王朝の神官、そのなれの果て
神託のシャボン
古い王朝の神官たる、泥人たちの魔術
泥人たちは、シャボンの内に
失われた神託を探している
また泥人の魔法紋章には地下の各地にある巨大な椅子が描かれている
泥人の魔法紋章 |
これらの根拠から、泥人をウル王朝の末裔としてもいいのだが、泥人の魔法紋章はサリアの夜の魔術の魔法紋章とほぼ同一である
左が泥人、右が夜の魔術の魔法紋章。明るさがやや異なる |
夜の魔術は永遠の都に由来する魔術であり、ノクスの民がウル王朝と関係していない限り、泥人はウル王朝とは関係がないことになる
夜巫女の霧
魔術街サリアの、夜の魔術のひとつ
サリアの地下には
永遠の都、ノクローンが眠っている
これは、その巫女の魔術であるという
またウル王朝のマップアイコンに描かれた神殿は、泥人の魔法紋章の巨大椅子とは違う建造物である。巨大な椅子は永遠の都に属する文化である
ウル王朝の神殿と、泥人の魔法紋章に描かれた巨大な椅子は似ているようで違う |
祖霊の民
ウル王朝遺跡は祖霊の民が作ったものでない。なぜならば彼らは文明と金属を否定しているからである
祖霊の民の遺灰
文明と金属を否定する、角の民の霊体
大柄で、独自の霊術に通じており
特にこの霊体は、剛弓の使い手である
ウル王朝遺跡に見える石碑や神殿は金属を使わなくては作ることは難しいであろう
ただし祖霊の民がウル王朝の末裔である可能性は否定できない。ウル王朝の金属文明と決別した者たちの末裔が彼らであるという可能性もあるからである
また共通点でいえば、ウル王朝を示すマップアイコンと祖霊の民が信奉する角骸の霊場のアイコンは同一である
他にもウル王朝の石碑が角骸の霊場のギミックになっていること、地上のウルド王朝遺跡にも祖霊の民の姿が確認されること、腐れ湖にもなぜか祖霊の民がいることなどから、両者の関わりは極めて深いと考えられる
恐らくはウル王朝が滅亡する過程で、文明や金属を否定した一族が祖霊の民へと分派したのではないだろうか
※風の谷のナウシカにも金属や文明に頼らず、蟲と共に生きる「森の人」が登場するが、彼らは高度な科学文明を擁したエフタル王国の末裔である(一説には最も高貴な血の一族)
考察をはじめる前はウル王朝の末裔を泥人と想定していたのだが、調査していく過程で、最も可能性が低いと思われた祖霊の民との繋がりを確認することとなってしまった
とはいえこれは最終的な結論ではない。石碑の考察が済んでいないからである
石碑の種類
ウル王朝の文明を伝えると思われる数少ない情報源が石碑である。この石碑には最上段の図柄が異なる別パターンある
左の石碑と右の石碑は最上段の図柄が違っている |
石柱タイプの石碑に刻まれているのを石碑a、石版タイプの石碑に刻まれているのを石碑bとする
左が石柱タイプ、右が石版タイプ。最上段の図柄が違う |
また石碑bには最上段の図柄のみを繰り返す石碑b2が存在する
最上段の上部の蔓延る根の彫刻からすると、中央の模様は黄金樹の若木かもしれない |
石碑aは角骸の霊場の入り口に並べられていることが多い。石碑bはそれとは別に単独で建っていることが多く、火を灯すことはできない
他に大回廊の壁には少しパターンの異なる壁画が刻まれている
石碑の考察
問題は石碑に何が描かれているか、ということであるが、ウル王朝がテキストに全く登場しないことから、もっぱら石碑に刻まれた画を見ながら絵解きとするほかない
全体的な石碑の構成を見る限り、最上段が最も古く、最下段が最も新しい印象を受ける
石碑a1(石碑aの一段目)
では個別の図柄考察に入る
石碑a1は嵐を図像化したようにも船のようにも見えるが、詳細は不明である
隕石に乗って飛来する竜という可能性も |
上部に口を開けた竜のような形が見える。実物の竜というよりも船の船首に付ける船首飾りか主砲のようにも見える
これを最も古い時代の出来事を刻んだものとすると、外の世界から船に乗って到来したことを示したものかもしれない
外の世界は海の果てともあるいは宇宙の果てとも考えられる
石碑a2(石碑aの二段目)
石碑a2から下はモーグウィン王朝のものを使用する(判別しやすい)
狭間の地に到来した者たちが豊かな緑(植物)によって繁栄する図であろうか
ウル王朝のある地下世界は黄金樹以前の文明の墓場なので、育っている樹木は黄金樹ではない(ただし黄金樹の時代以前と解釈することもでき、その場合は黄金樹がすでにあった可能性はある)
植物が描かれていることから地上のようも見えるが、地下にあるウルの王朝遺跡には植物が繁茂しているエリアも存在する
意味不明な他の段よりも比較的わかりやすい画である
石碑a3
石碑a3にはテーブルを取り囲む人々が描かれている
台上に重なった敷物があり、中央にいる男女がその上に何かを置こうとしている
中央の男女のうち左側の男性は丸い何かを抱えているようにも見える。右側の女性は丸い何かを受け取ろうと掌を上に向けているのが分かる
断定はできないが丸い何かは赤子のように見える。男性は赤子を女性に渡し、女性は台の上の敷物の上に赤子を寝かせようとしている場面なのかもしれない
石碑a4
石碑a4には中央の縦長の台をはさみ、何かを抱える二人の男性が描かれている
石碑a3の解釈を採用するのであれば、抱えられているのは成長した赤子であろう
ただし、それなりに大きくなっているにも関わらず、その者は自分で立つことができないようである
※赤子の脚の部分は男性のローブと解釈することもできる
成長した赤子を抱く男性の側には、赤子に向かって両手を伸ばす少女の姿が刻まれている。また外側にいる人々は頭を垂れているようにも見える
中央の台をよく見ると、四角い長方形の基礎の上部に膝掛けのついた椅子のようなものが置かれているようにも見える
男性に抱えられた歩くことの出来ない者は、高位の者なのかもしれない
石碑a5
石碑a5には列柱に囲まれた七人の人物が刻まれている
中央の人物が最も大きく描かれ、頭部には縦長の王冠を被っているようにも見える。ただし、他の人物も冠を被っているように見える
それぞれの両手は少し前に出されており、見えない何かを抱えているようにも見える
中央の人物が立っていることは明らかであるが、両膝を広げて椅子に座っているように見える者もいる
頭部の大きさが同じであることから、中央の人物のみが大きく描かれているのではなく、直立しているものと座しているものの差を示しているのかもしれない
石碑aの一解釈
石碑をウル王朝の一連の出来事を記録したものと考えると、狭間の地に到来した種族が繁栄し、成長しても歩くことのできない赤子が産まれ、その赤子が最後には王となる、という王家創成の物語となる
これは歩くことができないしろがね人と、銀の雫からやがて王が再誕するという「銀雫の殻」の伝承を想起させる
銀雫の殻
銀の雫と呼ばれる、不定形生物の硬化した殻
永遠の都と、その近辺で見つかる
銀の雫は生命を模倣する
模倣はやがて再誕となり
いつか、王になるのだという
であれば石碑a3に描かれた丸い何かは厳密には赤子そのものではなく、銀の雫ということになる
銀の雫をテーブルの上に置き、周囲の人間を模倣させることで疑似生命体を再誕させる儀式なのかもしれない
銀の雫はノクスの民と関係の深い物質である
ノクスの流体槌
銀の雫に由来する液体金属を
硬く鍛え上げている
そのノクスの民もまた夜の王を待っている
ノクス僧のフード
大古、大いなる意志の怒りに触れ
地下深くに滅ぼされた、ノクスの民は
偽りの夜空を戴き、永遠に待っている
王を。星の世紀、夜の王を
これらの解釈を元に歴史を再現してみると、大古のウル王朝には銀の雫から誕生した夜人の王たちがおり、彼らは長い時を経てノクスの民になったという物語となる(現在はそれらの王の再誕を待っている)
ノクスの民はウル王朝の直系ではないが、ウル王朝によって創られた種族ということになる(ウル王朝は永遠の王を求めた)
永遠の都でよく見る巨大な椅子に座るミイラは、ウル王朝時代に銀の雫から王になった者たちの亡骸であろう(ラティナイベの巨大な妹と関連するかもしれない)
そして恐らくウル王朝が滅亡した後、ノクスの民は地上に都市を築いたのであろう(サリア街がその痕跡かもしれない)
しかし大いなる意志の怒りに触れた彼らは滅ぼされ、かつて先祖が住んでいた地下へと逃げ延びたのである
ノクスの民がウル王朝に縁のある種族だったとしたら、魔法紋章の類似性から泥人たちもまたウル王朝に由来する者たちということになる
ノクスの夜の魔術紋章と泥人の魔術紋章が酷似しているのは、この二つの種族がウル王朝という共通の源流から発した種族だからであろう
厳密には銀の雫から誕生した者たちを起源とすると思われる。あるものは夜の王となりノクスの民の始祖となり、あるものは再誕の儀式を司る神官となり、やがて泥人に落ちぶれていったのである
彼らの失った神託とは、銀の雫から新たな王が再誕するという奇跡であり、彼らはシャボンに銀の雫の面影を見出そうとしたのかもしれない(銀の雫にはシャボン玉の表面と模様が似ている)
銀の雫の表面にはうっすらとシャボン玉のようなシマ模様が見える |
また滅びつつあるウル王朝を見限り、その文明と金属を否定することで種族として独立を果たしたのが祖霊の民であろう
かれらはウル王朝の生物学的直系といえるが、しかし金属文明は受け継いでいない(彼ら独自の霊術はウル王朝由来かもしれない)
つまりノクスの民、祖霊の民、泥人たちは皆がウル王朝の(条件的)末裔、ということになる
石碑b
石碑b1に描かれているのは、フードを被った長身の人物たちと彼らが囲む謎の紋様である
記述したが謎の紋様はまだ若木だったころの黄金樹かもしれない |
ここに描かれている人物は、a2~a5に描かれた者たちと明らかに描き分けられている。つまりa2などに描かれたウル王朝の種族とは違う種族のようである
そしてフードを被った長身の種族といえば、稀人であろうか
なぜ稀人がここに描かれているのかは不明であるが、長命な種族であるため、ウル王朝よりも先に狭間の地に到来していたことを示したものかもしれない
稀人顔
異界の民の末裔とされる、稀人の外見
皆長命であるが、産まれる者はごく少ない
またb1は屋内にいる場面を描いたようにも見える。謎の紋様は扉の装飾であり、その扉は異界に続く扉なのかもしれない
また中央の模様を黄金樹の若木を描いたものだとするのであれば、それを囲むのはマリカと同族である稀人であろう
最上段の上にあるアーチ状の部分には、蔓延る根のようなものが描かれている |
さて、石碑b1の右から四番目の人物と、石碑a3の中央右側の女性は似ているように見える
とすると、稀人はウル王朝が銀の雫から疑似生命体を誕生させることに協力したとも考えられる
稀人は長命であるが産まれる者は少なく、常に絶滅の危機に瀕しているからである
滅びつつある稀人という種族を再興するために、疑似生命体の力を借りて再誕しようとしたのかもしれない(ミケラが魂無き友を再誕させようとしたように)
…おお太陽よ!ソールの冷たい太陽よ!
どうか、蝕まれ給え
魂無き骸に再誕をっ…!
…申し訳ありませぬ、ミケラ様
まだ、太陽は蝕まれませぬ。我らの祈りが弱いばかりに
貴方の友は、魂無きままなのです…
一方でウル王朝は永遠の王を希求したのであろう
銀の雫により王を再誕を永遠に繰り返すこと。その永遠を求める不遜が腐敗の神の干渉を招いたのかもしれない
石碑b1の人々が稀人でないとすると、次に可能性がありそうなのはノクスの民である
ただしフードの形状が石碑の人々とは異なる(ノクス僧のフードは似ているかもしれない)。また建築技術から判断するに時代も隔たっている
モーグウィン王朝
モーグウィン王朝は地下世界の最高地点にある。その神殿様式などを見るとウル王朝の神殿を再利用しているようである
地理的な理由やその規模から、モーグウィン王朝のある場所はウル王朝にとって聖地であったと考えられる
神人眠りの繭の近くには、ウル王朝の遺物が数多く遺されている
このうち巨大な円を背負う雄牛の図像であるが、円は太陽、牛は太陽神を表わすと考えられる
ウルドの王朝遺跡の各所にもある |
太陽を乗せて移動する動物の彫刻は、ウル王朝に太陽信仰があったことを示している
例えば北欧神話においては、ソルという太陽女神は太陽をひく馬車の馭者であったとされる(ソールの冷たい太陽を想起させる)
他に『オデュッセイア』の太陽神の牛のエピソードにある(『オデュッセイア』ヘリオスの怒り)
ヘリオスは太陽神である。その家畜である牛を食べたことでオデュッセウスは部下を全員失ってしまう
またミトラ教の牡牛を屠るミトラス(太陽神)の影響もあるかもしれない
ウル王朝の建築様式とミトラ教の全盛は時代的に近しいからである(ウル王朝の建築様式はローマ風であり、ミトラ教が最も勢力を伸ばしたのもローマである)
「牡牛を屠るミトラス(太陽神)」古代世界において牛と太陽神は密接な関係をもつ |
次に巨大な円盤であるが、これも太陽を表わしたものと考えられる。この円盤を黒い月と解釈しないのは、円盤の外周に太陽の恵みにより繁茂する植物が描かれているからである
植物の葉やツタが太陽の外周を飾っている |
また二頭の獣が灯火台を支えているような奇妙な彫刻も見られる
これも火=太陽を支える獣を表わしたものかもしれない
太陽
最終的には解釈次第になるがウル王朝の遺物には太陽信仰を示すものが多い
本作では限りなく存在感の薄い太陽であるが、わずかに太陽の都の盾にその存在が記されている
太陽の都の盾
太陽を戴く都が描かれた、栄誉の盾
だが、これはもうボロボロである
そして、太陽の都もまた
もはやどこにも、存在していない
太陽の都はもはやどこにも存在していないが、しかし黄金樹以前の文明であるのならば、文明の墓場である地下に痕跡があっていたもおかしくはない
またウルという名前は太陽神と関わりがある
北欧神話においてウル(ULLR)という神は、「弓のアース」、「狩りのアース」などとも呼ばれる非常に古い神であるとされる
またこの神は、骨を船の代わりにして海を渡ることができ、オーディンが神の座を追放されている間、アース神族を支配していたという
そしてウルという語はゴート語の「光沢」「輝き」という意味のuulthusと同語源から派生したものであり、すなわち太陽神であるとされる(『北欧とゲルマンの神話事典』)
弓の神としての属性が精霊の民やしろがね人に受け継がれたものの、太陽の属性は誰にも受け継がれずに消滅した、と考えることも可能かもしれない(太陽信仰の消滅については次回の考察で触れる予定)
ちなみにウルド王朝遺跡(URD)は、北欧神話の運命の神ウルド(URD)と名前も綴りも同じである
ウルドは宇宙樹の根元の泉に住むとされ、抗しがたい運命の化身であるとされる。またウルドとその姉妹は海から来たと言われている(『北欧とゲルマンの神話事典』)
ウルとウルドの要素を抽出すると「弓」「太陽」「海」「船」「運命」となるが、これらはウル王朝の石碑や遺物から読み取ることのできる要素と一致している(このうち太陽の要素は消滅した)
樹木の神
ウル王朝のマップアイコンにも描かれている石像はモーグウィン王朝では、少し姿を異にしている
脚が消失し、触手のような根となっている
かつてこの神は大樹根の神であると考察したことがある
脚が消え、より樹木の姿に近くなったことで、より樹木神らしくなったというところであろうか(触手の生えたクトゥルフ的邪神という可能性もあるが)
石像の数、マップアイコンへの登場といった理由から、ウル王朝は太陽だけではなく、大樹も崇拝していたと考えられる(多神教。日本神話に登場する高木神と天照大神を同時に崇拝することに近い)
太陽と植物の密接な関係を鑑みれば、太陽と植物の両方を崇拝することはそれほどありえないことではない
あるいは単に、太陽を信仰する太陽の都と、植物神を信仰するウル王朝は併存していたということも考えられる
蛇足
石碑の解釈については、あくまでも一例である。他にさまざまな解釈も可能であろう
0 件のコメント:
コメントを投稿