さまよう霊廟の概要
さまよう霊廟には魂無きデミゴッドが眠っている
蝕紋のヒーターシールド
魂無きデミゴッドが眠る、さまよう霊廟
蝕まれた太陽は、その象徴であるという
蝕まれた太陽はその象徴であり、魂無きデミゴッドの守護星であり、また彼らを運命の死から遠ざけるとされる
蝕紋の大盾
蝕まれ、色を失くした太陽は
魂無きデミゴッドの守護星であり
彼らを、運命の死から遠ざけるという
霊廟とは魂無きデミゴッドの霊安室であり、それを守る兵は自ら首を落とした殉死者である
霊廟兵の遺灰
首のない五人の兵士の霊体
自在に姿を消し、また現れ、敵を翻弄する
霊廟とは、魂無きデミゴッドの霊安室であり
その兵は、自ら首を落とした殉死者である
霊廟兵は魂無きデミゴッドが再誕するまで主を守り、それが成就したあかつきには還樹を賜ることもある
首なし騎士、ルーテル
ルーテルが殉死し、守り続けた
魂無きデミゴッドが再誕した時
彼女は英雄として、還樹を賜った
歩く霊廟を守るのが首なしの霊廟兵たちである
霊廟のサーコート
歩く霊廟を守り続ける、首なし兵たちの胴鎧
サーコートには、霊廟の鐘が描かれている
それは、魂なきデミゴッドを悼むように
ずっと鳴り響いている
霊病騎士の羽飾りは死の鳥に由来し、霊として狭間の地に留まるための呪いであるとされる
霊廟騎士の鎧
歩く霊廟を守り続ける、首なし騎士たちの胴鎧
背中の羽飾りは、死の鳥に由来する
それは、自ら首を斬り落とし、殉死した後に
霊としてこの地に留まるための、呪いである
さまよう霊廟の考察
デミゴッドは皆が女王マリカの直接の子である
デミゴッドたちは、皆が女王マリカの直接の子
ただ接ぎ木のゴドリックだけが、遠い子孫にあたり…
故に神の血は薄く、最も弱かったのだから(指読みのエンヤ)
また霊廟に眠る魂無きデミゴッドもマリカの落とし子である
…霊廟がさまよっている。魂無きデミゴッドを抱いて
おお、永遠の女王マリカよ。貴女の、醜い落とし子を抱いて(巡礼教会の幻影)
そのデミゴッドたち最初の死者はゴッドウィンである
古い黄金樹の盛期、まだエルデンリングが砕ける前
何者かが、黒き剣のマリケスから死のルーンの欠片を盗み
冷たい夜に、黄金のゴッドウィンを弑したのです
それは、歴史上はじめてのデミゴッドの死であり
エルデンリングが砕け、破砕戦争が起こる、その切欠になったと言われています(ロジェール)
よって魂無きデミゴッドたちは、ゴッドウィンの死後に魂を無くし霊廟に葬られたということになる
しかし作中にはデミゴッドたちが魂を無くし霊廟に葬られるまでの経緯を示す情報は存在しない
ただし海外公式サイトには、これを特定できるような情報が記載されている
真冬のある厳しい夜、未知の暗殺者の一群が狭間の地を越えて盗み出した。
この邪悪な契約は帝国中の神の女王の親族の命を奪った。あまりにも多く、あまりにも散らばりすぎていて、彼女の神の守護が救えないのだ。(「A look into the history of ELDEN RING’s lands between: the Age of Gods」DeepL翻訳+修正)
要するに陰謀の夜にゴッドウィンを最初に殺した暗殺者たちは、女王の多くの子供たちも暗殺していたのである
そしてゴッドウィンが黒き刃によりその魂だけを殺されたように、他のデミゴッドたちもまた黒き刃により魂だけを殺され、魂無きデミゴッドとなったのである
まとめると、霊廟に眠る魂無きデミゴッドたちとは、陰謀の夜に(ゴッドウィンの後に)暗殺されたデミゴッドたちということになる
しかしながら黒き刃によりデミゴッドの魂だけを殺すメカニズムについては、不明な点が多い
ゴッドウィンは呪痕をラニと分け合ったことから魂のみが殺されたと考えられるが、しかし魂無きデミゴッドにはそうした伝承は伝わっていない
ただしゴッドウィンと霊廟の魂無きデミゴッドを比べてみると、前者には首があるのに対し、後者は首が無いという違いが見受けられる
魂は頭部に宿っていたのかもしれない |
よって魂無きデミゴッドは首を斬り落とした(失くした)ことにより魂のみを殺された(失われた)と考えられる(詳細は後述)
蝕まれた太陽
魂無きデミゴッドたちの守護星とされるのが蝕まれた太陽であり、それは彼らを運命の死から遠ざけるという
蝕紋の大盾
蝕まれ、色を失くした太陽は
魂無きデミゴッドの守護星であり
彼らを、運命の死から遠ざけるという
蝕まれ、色を失くした太陽を象ったものが蝕のショーテルである
蝕のショーテル
ソールの城砦に所蔵される宝剣
蝕まれ、色を失くした太陽を象ったもの
また蝕紋の大盾には完全に蝕まれた状態の「蝕の太陽」が描かれている
太陽が蝕まれることで、魂無き骸は再誕するとされる
…おお太陽よ!ソールの冷たい太陽よ!
どうか、蝕まれ給え
魂無き骸に再誕をっ…(日蝕教会の幻影)
具体的には、太陽が蝕まれることで魂無き状態が変化するようである
…申し訳ありませぬ、ミケラ様
まだ、太陽は蝕まれませぬ。我らの祈りが弱いばかりに
貴方の友は、魂無きままなのです…(ソール城の幻影)
再誕の成功例がルーテルの仕えたデミゴッドである
首なし騎士、ルーテル
ルーテルが殉死し、守り続けた
魂無きデミゴッドが再誕した時
彼女は英雄として、還樹を賜った
さまよう霊廟の外壁および内部には蝕まれた太陽と思わしき彫刻がある
蝕まれた太陽はさまよう霊廟の象徴であることから、外壁や内部に刻まれたこの彫刻は蝕まれた太陽である可能性が高い
蝕紋のヒーターシールド
魂無きデミゴッドが眠る、さまよう霊廟
蝕まれた太陽は、その象徴であるという
しかしこの彫刻は、永遠の都にも見られるものである(3つの永遠の都すべてで確認)
左がさまよう霊廟の彫刻、右が永遠の都の彫刻 |
ノクスの民の歴史的な経緯を考えるのであれば、これはノクステラの月であろう
右がノクステラの月 |
であるのならば、さまよう霊廟の象徴たる蝕まれた太陽とはノクステラの月ということになる
銀の雫
しかしながらノクステラの黒い月はすでに失われているので、蝕まれた太陽は黒い月そのものではない
ノクステラの月
それは、彼らが失くした黒い月を模している
ノクステラの月は、無数の星を従えていた
だがノクローンやノクステラには黒い月を模倣した半生命体「銀の雫」が存在する
他にレアルカリア魔術学院やサリアの近くにも見られる |
この巨大な黒い球体を倒すと初回に限り雫の幼生をドロップすることから、この黒い球体こそ銀の雫であると考えられる
雫の幼生
銀の雫と呼ばれる、変態生物の核
生物と物質の中間にあるもの
つまるところ、蝕まれた太陽の完成形は銀の雫である
ストーリートレーラーには、暗殺されたゴッドウィンの眼から涙と共に黒い軟体物質が流れ出る場面がある(1:05前後)
この謎の黒い軟体物質こそが、銀の雫(黒い液体金属)であると考えられる
太陽が蝕まれるとはすなわち、黄金の祝福を得たデミゴッドの生命が、銀の雫によって蝕まれていくことの比喩である
そしてそれは最後に生命を蝕み尽くし、銀の雫となるのである
黄金の生命から銀の雫への変異はデミゴッドから別の生命様態への移行を意味している
その銀の雫の核には雫の幼生が宿っており、「産まれ直し」の素材となる
産まれ直し、すなわち再誕である
雫の幼生
銀の雫と呼ばれる、変態生物の核
生物と物質の中間にあるもの
満月の女王レナラの抱く、琥珀のタマゴ
その秘めたる「産まれ直し」の素材となる
陰謀の夜
黄金の種族から別の種族への変異を企図した者としてはミケラが考えられる
※マリカは取り除いた運命の死を再び取り込むことで停滞を打破しようとした。つまり方法が異なる
ミケラは外なる神の干渉に苦しむデミゴッドたちを、銀の雫を介することで別の種族として再誕させようとしたのであろう
…申し訳ありませぬ、ミケラ様
まだ、太陽は蝕まれませぬ。我らの祈りが弱いばかりに
貴方の友は、魂無きままなのです…(ソール城の幻影)
これまで陰謀の夜はマリカとラニの陰謀が交錯する夜だったと考えてきたが、あるいはミケラの陰謀こそが中心にあったのかもしれない
黄金の墓標
デミゴッド最初の死者たる
黄金のゴッドウィンを弔う墓標剣
少年の静かな祈りが込められている
兄様、兄様、正しく死んで下さいな
黄金のゴッドウィンを正しく死なせ(蝕ませ)、銀の雫を介して再誕させることがミケラの計画であったのが、ラニの介入によりそれが狂い、彼は死王子となってしまったのである
※あるいはミケラはゴッドウィン以外のデミゴッドの再誕計画に携わっていたのかもしれない
他のデミゴッドたちも同様に計画が狂い、おそらく魂の宿る頭部のみが不完全な雫の幼生として分離してしまったがために、残された肉体は魂無きデミゴッドとして霊廟に祀るしかなくなったのであろう
神秘物質の注入により頭部が肥大化し、やがて頭部のみが独立する、という設定はブラッドボーンの実験棟の患者を彷彿とさせるものである
やがて肉体が完全に蝕まれることができたのならば、不完全な雫の幼生は肉体と融合し、完全なる銀の雫となり再誕することができるのである
さて、そのようにして生じた不完全な雫の幼生は、ミケラによって大ルーンに宿され、産まれなき者の大ルーンとなり、それはやがてラダゴンを経由してレナラに贈られる
産まれなき者の大ルーン
満月の女王、レナラの抱く琥珀のタマゴ
産まれなかったデミゴッドの大ルーン
「産まれ直し」を完全なものにする
※英語版では「産まれなかったデミゴッド」は「unborn demigods」(複数形)
産まれなき者の大ルーンの図柄はマレニアと似通っている。他に似通っているとされるのは双子であるモーゴットとモーグである
モーグの大ルーン
モーグは、モーゴットの双子の兄弟であり
その大ルーンもまた、似通っている
よって双子であるマレニアとミケラは似通った大ルーンを持つ可能性が高く、つまるところ産まれなき者の大ルーンがそれである
ただしラダゴンは名前を使われただけで実際はミケラが贈ったものかもしれない。あらゆる者から愛され、愛するを強いることができたミケラの大ルーンはレナラをも魅了したのである
誘惑の枝
FPを消費して、刺した敵を魅了する
魅了された敵は一時的に味方となる
神人ミケラは、あらゆる者から愛された
愛するを強いることができた
まとめ
陰謀の夜ミケラ関与説の根拠をまとめると以下のようになる
- 陰謀の夜にゴッドウィンだけでなく、他の多くのデミゴッドも暗殺されている
- その多くが頭部を失い魂無きデミゴッドとして霊廟に眠っている
- その霊廟には黒い月(銀の雫)の彫刻がある
- 彫刻の一致から蝕まれた太陽とは黒い月であり、また銀の雫である
- ミケラは太陽を蝕むことで魂無きデミゴッドを再誕させようとしていた
- 銀の雫の核には雫の幼生があり、それは「産まれ直し」の素材となる
- 産まれ直しとは再誕のことである
- 産まれなき者の大ルーンの図柄は、マレニアと似通っている
- マレニアと似通った大ルーンを持つ可能性があるのは双子のミケラ
- 産まれなき者の大ルーンには小さな卵が無数に見える
- 小さな卵は魂無きデミゴッドたちの不完全な雫の幼生である
またこれらの根拠から、運命の死=死のルーン=黒い月(銀の雫)=黒い液体金属という仮説も得られるかもしれない
ゴッドウィンを殺したのは運命の死であるが、同時のそれは彼を蝕んだ黒い月(黒い液体金属)でもあるからである
つまりゴッドウィンを殺したのは黒い月(運命の死)であり、また彼を銀の雫に変異させようとしたのも黒い月(黒い液体金属)である
ただしラニの介入によりゴッドウィンは正しく死ぬことができず、死に生きる者の状態に留め置かれている
また蝕まれた太陽は運命の死を遠ざけるとされる
蝕紋の大盾
蝕まれ、色を失くした太陽は
魂無きデミゴッドの守護星であり
彼らを、運命の死から遠ざけるという
運命の死とは不死(神やデミゴッド)を殺す力のことである
銀の雫を介することにより不死のデミゴッドでなくなった彼らは、当然ながら運命の死から遠ざかることになる
黒い月(蝕まれた太陽)が運命の死を遠ざけるとは、黒い月により再誕することで結果的に運命の死の影響を受けなくなる、ということである
蛇足
前回の考察から間があいてしまったが、考察を書いていなかったわけではなく、3本ほど考察を没にしたことが原因である
これまでの考察をもとに大きな物語を描こうとすると、どうしても足りない部分や無理が生じるため、その調整に手間取っているためである
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