Sekiroおよび隻狼のベースに藤原秀郷(俵藤太)の説話群があるというのは「Sekiro 雑感」でも述べた
詳細は藤原秀郷の百足退治の項(Wikipedia)、および『田原藤太』(青空文庫)、『俵藤太物語』(J-Texts)を参照
話の大筋は次のようなものである。
ある日藤太は瀬田大橋で大蛇と行き会う。その後、大蛇の化身である女性(あるいは少年)の訪問を受ける。女性は琵琶湖に住む竜王の化身であると明かし、三上山に棲みついた百足退治を依頼する。
さっそく藤太は百足退治に向かい見事それを果たす。喜んだ竜王は藤太に、巻絹二つ、首結うたる俵、赤銅の鍋を授ける。絹はいくら裁っても減らず、米俵は米が尽きることなく、鍋からは食べ物が湧き出てくる
その後、藤太は再び竜女の訪問を受け竜宮へといざなわれる。竜宮で歓待を受けた藤太は竜王から「金札の鎧、同じく太刀一口、赤銅の釣鐘」を授けられる
竜宮で様々な饗応を受ける藤太であったが、浦島が子の説話を思い出し竜宮を去る
現世に戻った藤太は鎧と剣を子孫に伝え、鐘は三井寺に奉納され釣り鐘となる
この藤原秀郷が伊勢神宮に納めた刀というのが「蜈蚣切(むかできり)」(wikipedia)である
この話の背景には日光山と赤城山の蛇と百足の神戦がある。もともと「蛇と百足」の争いであったものが、そこに「竜」の要素が混じり、上記の「俵藤太物語」として成立したと思われる。
「俵藤太物語」にはSekiroに登場する超常的な存在のうち「竜」「百足」「蛇」が揃っていることになる。さらに言えば隻狼のもつ「不死斬り」はその性質から言って「蜈蚣切」の要素も含まれている
これらが偶然に揃うとは考えにくく、Sekiroのモチーフは「藤原秀郷の説話群」である可能性が高い、といえるのではないだろうか
竜に不死断ちを頼まれた隻狼が、その目的を達成するために不死斬りを入手。さらに獅子猿を殺すことになるが、この獅子猿は蟲憑きであり巨大なムカデが憑いている
ある意味で、竜の頼みにより、ムカデは退治されたわけである
さらに言えばラストで隻狼は「不死斬り」を用いて一心を介錯するわけだが、楔丸でないのは兜を被った一心が、武将と不死を象徴するムカデと見立てられているからであろう(正確には不死ではないと思われるが、ムカデを介して武士と不死は象徴的に繋がる)(ぶし=むし=ふし、という言葉遊びも混じっている)
さて、この藤原秀郷には別の側面がある。それが平将門を討伐した武将としての顔である
いわば人間社会における側面である
平将門と言えば朝廷に反乱を起こし関東に国家を作ろうとした人物であるが、Sekiroにおいては国盗りを果たした葦名一心が将門に対応すると思われる(内府は朝廷に対応する)
隻狼が剣聖一心を討ち果たすのは、史実において藤原秀郷が将門を討ち果たしたからである
以上のようにSekiroは、藤原秀郷の伝説的な側面と史実的な側面の両面をまったく新しい解釈により、再創造した物語であったと私は考える
もちろん藤原秀郷だけではなく、Sekiroには他に様々な要素も混じっている(いくつかのベースとなるモチーフがより集められ、複合化されている)。あくまで隻狼とベースとなるストーリーラインのひとつが藤原秀郷であるというだけのことである
2019年4月5日金曜日
2019年4月4日木曜日
Sekiro資料:桜雫
九郎と変若の御子に「桜雫」を渡した時の動画とセリフ
引き換えに残ると伝わる桜色の結晶
回生の力を、一回分成長させる効果がある
不死の契りをやり直し
新たな回生の力を授かるには、
竜胤の御子の助けが必要だろう
隻狼:御子様、こちらを…
九郎:これは、もしや…
桜雫か
隻狼:それは…
九郎:竜胤の、不死の契約が成らざるとき…
引き換えに残るものという
隻狼:丈様が、残されたものでしょうか
九郎:…であろうな
狼よ、もし望むのならば…
この桜雫もまた、そなたの力としよう
→桜雫を渡さない
隻狼:御子様との契りにて、十分です
九郎:分かった
だが、私のことならば、気にせずとも良い
必要ならば、またいつでも言ってくれ
桜雫を見せる
九郎:狼よ、もし望むのならば…
この桜雫もまた、そなたの力としよう
→桜雫を渡す
隻狼:ありがたく…
九郎:分かった
目を閉じてくれ
隻狼:は…
九郎:丈様の竜胤もまた…
そなたと共に、生きるのだ
隻狼:頂戴、いたします
九郎:うむ
隻狼:……
九郎:もう、目を開けて良いぞ
隻狼:は…
システム:回生の力を使える回数が、増えました
九郎:それは丈様にいただいたもの
大事にしてくれ
隻狼:御意
隻狼:これを、知っているか
変若の御子:もしや、それは…
桜雫
竜胤の、不死の契約が成らざるとき…
引き換えに残るものとか
隻狼:では、これもまた、竜胤の力を…
変若の御子:はい
………
…御子の忍びよ
よろしければ、私がこれを、貴方の力としましょう
→桜雫を渡さない
隻狼:やめておこう
変若の御子:分かりました
必要ならば、またいつでも、仰ってください
→桜雫を見せる
変若の御子:…御子の忍びよ
よろしければ、私がこれを、貴方の力としましょう
→桜雫を渡す
隻狼:頼む
変若の御子:分かりました
目を閉じてください
隻狼:ああ
変若の御子:この桜雫を…
どうか、貴方のお力に
隻狼:いただこう
変若の御子:はい
隻狼:………
変若の御子:目を開けていただいて、大丈夫です
隻狼:分かった
システム:回生の力を使える回数が、増えました
変若の御子:桜雫の力、貴方に宿ったようですね
お力になれて、良かった…
隻狼:礼を言う
桜雫
不死の契約成らざる時に、引き換えに残ると伝わる桜色の結晶
回生の力を、一回分成長させる効果がある
不死の契りをやり直し
新たな回生の力を授かるには、
竜胤の御子の助けが必要だろう
動画
九郎
変若の御子
九郎
→桜雫を見せる隻狼:御子様、こちらを…
九郎:これは、もしや…
桜雫か
隻狼:それは…
九郎:竜胤の、不死の契約が成らざるとき…
引き換えに残るものという
隻狼:丈様が、残されたものでしょうか
九郎:…であろうな
狼よ、もし望むのならば…
この桜雫もまた、そなたの力としよう
→桜雫を渡さない
隻狼:御子様との契りにて、十分です
九郎:分かった
だが、私のことならば、気にせずとも良い
必要ならば、またいつでも言ってくれ
桜雫を見せる
九郎:狼よ、もし望むのならば…
この桜雫もまた、そなたの力としよう
→桜雫を渡す
隻狼:ありがたく…
九郎:分かった
目を閉じてくれ
隻狼:は…
九郎:丈様の竜胤もまた…
そなたと共に、生きるのだ
隻狼:頂戴、いたします
九郎:うむ
隻狼:……
九郎:もう、目を開けて良いぞ
隻狼:は…
システム:回生の力を使える回数が、増えました
九郎:それは丈様にいただいたもの
大事にしてくれ
隻狼:御意
変若の御子
→桜雫を見せる隻狼:これを、知っているか
変若の御子:もしや、それは…
桜雫
竜胤の、不死の契約が成らざるとき…
引き換えに残るものとか
隻狼:では、これもまた、竜胤の力を…
変若の御子:はい
………
…御子の忍びよ
よろしければ、私がこれを、貴方の力としましょう
→桜雫を渡さない
隻狼:やめておこう
変若の御子:分かりました
必要ならば、またいつでも、仰ってください
→桜雫を見せる
変若の御子:…御子の忍びよ
よろしければ、私がこれを、貴方の力としましょう
→桜雫を渡す
隻狼:頼む
変若の御子:分かりました
目を閉じてください
隻狼:ああ
変若の御子:この桜雫を…
どうか、貴方のお力に
隻狼:いただこう
変若の御子:はい
隻狼:………
変若の御子:目を開けていただいて、大丈夫です
隻狼:分かった
システム:回生の力を使える回数が、増えました
変若の御子:桜雫の力、貴方に宿ったようですね
お力になれて、良かった…
隻狼:礼を言う
蛇足
桜雫を入れる箱が、へその緒を入れる桐箱と似てる気がするSekiro資料:酒
NPCに酒を振る舞った際の動画とそれを文字に起こしたもの+各種酒のテキスト
仏師:……スン
うまそうな茶じゃ。もらうとするか
…染みる…
こいつを飲んでると、エマの父を思い出す
隻狼:エマ殿の父上…とは
仏師:道玄…
あいつは稀代の薬師だった
そして、絡繰りにも明るい
…いや、絡繰り馬鹿の域か
ちと、ふざけたやつだが、儂の恩人よ…
ああ… お前さんの恩人でもあるぞ
隻狼:どういうことだ?
仏師:腕を失った儂に、道玄が作ってくれた
今は、お前さんの左腕にある、そいつをな
もっとも、義手作りも、始めは思うようにいかず…
幾度も、幾度も、作り直してくれた
くくく…
隻狼:どうした
仏師:忍義手を、まともに動かす習練じゃと言ってな…
エマ二せがまれ、独楽やら何やら、彫らされたものじゃ
そうしたことを重ね、忍びの牙と呼べる、代物となった
いわば、忍義手は… 道玄の忘れ形見じゃ
隻狼:忘れ形見
仏師:…ああ… ずいぶんと経つ
……
忍びを捨てた儂じゃが
それだけは、捨てられなんだわ
仏師:もらうとしよう
…ううむ…
………むう…
隻狼:む… 口に合わぬか
仏師:…いや、うまい
…プハァー!
じゃあ傷がうずくのよ
隻狼:その左腕か
仏師:ああ、この酒を好きな御方に…
くく…斬り落とされたのじゃ
隻狼:それは…
仏師:一心様よ
隻狼:…何故、一心様が
仏師:………
…斬って…くださったのじゃ
…プハァー!
飲まれかけた、儂のためにな…
隻狼:何に、飲まれかけたのだ?
仏師:…修羅
隻狼:………
仏師:…まあ、信じるか信じないかは、お前さんしだいじゃが…
せいせい気をつけな
修羅の影にな…
仏師:…猿酒か
…カー…、相も変わらず辛い酒だ
だが、これが懐かしい
隻狼:良く、飲んでいたのか
仏師:猿どもの棲む谷
そこで、忍び修行をしておった
隻狼:…一人か
仏師:…いや。二人で、じゃな
儂らは、はぐれ忍び…
まともな師は、もはや、おらなんだ
ゆえに、落ちれば死ぬ谷で
ただひたすらに、駆け、跳び、刃を交える…
そのような修行を重ねた
…じき、猿と変わらぬほどには、動けるようになったわ
…修行に飽きると、儂はこの猿酒を飲んだ
そして、あやつの、泣き虫の指笛を聞いた
隻狼:泣き虫…?
仏師:変わった指輪があってな…
それをはめて、指笛を吹くと…
谷に… 悲しげな音が、響き渡るのじゃ
不思議と儂は、その音が好きでな
よう、吹いてもらったものよ
仏師:ほう、竜泉か… 随分と上物だ
もらうとしよう
…実に染み入る…
…やはり、これじゃ
よく、道玄と、飲み交わしたもんだ…
エマに、酌をしてもらってな
隻狼:エマ殿とは、長い付き合いなのか
仏師:ああ、ずいぶん前に…
戦場(いくさば)で拾った
隻狼:…戦場
仏師:じーっと、ずーっと、握り飯を睨んできてな
面倒だから、くれてやった
そしたら、何やらついてきてな…
それから…
………
フンッ、何だ彼んだあって…
共に葦名に厄介になることになった
道玄の養女になったのも、その時よ
………
ま、どこだろうが
忍びといるよりゃ、よほど幸せじゃろう
隻狼:酒を
エマ:あら…
せっかくです、いただきましょう
…はあ… おいしい
薬師をしていると、こうして飲む以外にも
お酒を使うことがあります
隻狼:清めなどか
エマ:はい、他にも
痛みが耐えられぬ者に飲ませたり、ですね
ですが、まだ子供の時分には、お酒の匂いが苦手でした
隻狼:子供のころから、薬師の手伝いを?
エマ:はい。師の… 道玄様の、お役に立ちたかった
兄弟子たちと、競って患者の手当をしたものです
この時勢です。矢傷や、刀傷を負った者も多かった
隻狼:………そうか
エマ:………
隻狼:どうした
エマ:いいえ
それから、時折、忍びの者も参りました
一度… とても、困った患者が
隻狼:どう、困ったのだ
エマ:なかなかに、喋らぬのですよ
どこが痛いのか、どれほど痛むのか…
それが分からぬので、閉口しました
隻狼:そうか
エマ:…まるで、他人事のような物言い
隻狼:何だと?
エマ:いいえ、何でも御座いません
エマ:あら…
一心様が、お好きなお酒ですね
いただきましょう
…はぁ… おいしい
隻狼:………
エマ:………何か
隻狼:ん?
エマ:何か、話してください
隻狼:…一つ、聞きたい
エマ:はい
隻狼:剣の師は、誰だ?
エマ:剣…? 私は、薬師ですよ
隻狼:誰だ?
エマ:…一心様です
…ですが、ほんの嗜みです
隻狼:お主の剣気… とても、嗜みとは思えぬ
何のためだ
エマ:人は、斬りません
隻狼:…人は、斬らぬ?
エマ:はい。人を斬りたいなどは、露ほどにも
ただ、鬼など出れば、斬りたいと思っています
隻狼:鬼…?
エマ:ふふっ、本気に取らないでください
ほんの、戯言です…
エマ:あら、これは…
クスクスクス… 猿酒ではありませんか
隻狼:何がおかしいのだ
エマ:まずは、いただきますね
…かぁ…か、辛い…
ええと… そう、お猿…
私は、猿には何かと、縁深いのです
隻狼:猿と?
エマ:はい。何せ、私は猿に拾われた子です
隻狼:………
エマ:…信じて、いませんね
………幼き日
戦場跡に、一人
私は、呆然と立っていました
隻狼:………
エマ:何も… 泣くことも、怒ることもできず
ただ、呆然と…
そうしたら、猿が、握り飯を食っていた
隻狼:猿がか…
エマ:はい、それは旨そうに
うらめしいと、思いました
そうしたら、今度は猿が、握り飯をくれたのです
とても、うまかった…
隻狼:親切な、猿だ
エマ:ふふ… まことに、親切な猿でした
エマ:あら、竜泉ですね…
いただきましょう
…はぁ…
………まったく
隻狼:どうした?
エマ:いいえ、この竜泉を一心様が手に入れると…
葦名の城に… わらわらと、人が集ってきて
騒がしい、酒宴が始まるのです
そういう時は、道玄様を置き去りに
城の裏手など、散策しておりました
隻狼:城の裏で、何を?
エマ:………そう、ですね
源の渦(うず)を
隻狼:それは何だ
エマ:遠く、源の水の流れ出ずる方角…
そちらの方に見える、大きな渦雲(うずぐも)です
渦雲は雷を、纏っています
弦一郎殿は、良く刀を振るっていたものです
その雷の渦雲を、睨みながら…
隻狼:………
一心:おう、気が利くな!
どれ…
…ぷはぁ…。良い酒じゃ!
勝ち戦のときは、こうして飲んだものよ
葦名衆の、みなでな
隻狼:国盗り戦の、葦名衆…
一心:カカカッ、国盗りか…
盗られたものを、盗り返したまでよ
隻狼:それは…
一心:元々、この葦名は…
我ら葦名衆が、暮らす地じゃった
源から流れ出ずる水
それを、こよなく愛する民じゃ
…ぷはぁ…。ゆえに酒も、うまあいっ!
…じゃが、我らは異端、そして弱い民じゃった
当然に蹂躙され、服従を強いられた
ずっと、長い年月な…
源の水を、祀ることすら許されぬ
カカカッ、そのざまでは…
うまい酒を飲んでも、真には酔えぬ
隻狼:…だが、世が乱れた
一心:ああ…
日本(ひのもと)の乱れが… この人死に絶えぬ、戦の炎が…
一度(ひとたび)は好機となり、国盗りを果たした
だが… 今は、死地にある…
…ハッ、皮肉なことよ
一心:お主… 儂のやった酒を、儂に飲めと言うのか…
カカカッ、気に入った! もらおう!
…ぷはぁ…。やはり、これじゃあ!
ときに、お主…
弦一郎は、どうじゃった?
隻狼:どう、とは…
一心:刃を交えたのじゃろう
隻狼:ただ、強かった
そして… 異様な技を
一心:ほう
隻狼:巴の雷とは、いったい…
一心:カカカッ、それはのう
弦一郎の師の技じゃ
なかなかに、面白かったであろう
隻狼:師とは…
一心:巴… あれほどの遣い手は、そうはおらぬ
まるで、舞いのように、あの女は戦う
あやつの瞳を覗いておると…
水底に引き込まれるような、心地がしたものよ
カカカッ、見惚れて、斬られそうになるなど…
この一心、長く生きたが、あの一度のみじゃ
一心:おう、隻狼! 気が利くのう
おおっ、猿酒ではないか
…カー! 火を吹くとは、このことよ!
お主、この酒の別の名を、知っておるか
隻狼:知りませぬ
一心:知らぬか
こいつはな、修羅酒とも言う
…昔、儂は…
修羅を… いや、修羅の如きものを、斬ったことがある
隻狼:それは、一体…
一心:斬り続けた者は、やがて、修羅となる
何のために斬っていたか…
それすら忘れ、ただ斬る悦びのみに、心を囚われるのじゃ
お主の目にも、修羅の影があるぞ
隻狼:………
一心:せいぜい、儂に斬られぬよう
肝に銘じろ
隻狼:…は
一心:おう、隻狼! 気が利くのう
おおっ、猿酒ではないか
…カー! 火を吹くとは、このことよ!
お主、この酒の別の名を、知っておるか
隻狼:知りませぬ
一心:知らぬか
こいつはな、修羅酒とも言う
…昔、儂は…
修羅を… いや、修羅の如きものを、斬ったことがある
隻狼:それは、一体…
一心:斬り続けた者は、やがて、修羅となる
何のために斬っていたか…
それすら忘れ、ただ斬る悦びのみに、心を囚われるのじゃ
お主の目にも、修羅の影があるぞ
そう、思っておった
隻狼:………
一心:じゃが、それは、消えたようじゃ
修羅が出れば、儂が斬ってやるところじゃった
カカカカカッ!
一心:ほう! 竜泉か!
でかしたぞ、隻狼!
…ぷっはぁー! たまらぬ!
カカカッ、この竜泉を儂が手に入れると…
かぎ付けた、馬鹿者どもが
飲ませろと集ってきたものじゃ
隻狼:馬鹿者ども…
一心:酒飲みながら、十文字槍を手放さぬ馬鹿者に…
人の酒を幻術でかすめとる、馬鹿者
盃片手に、作りかけの義手をいじっておる、馬鹿者
それから…
でかい図体で、すぐに真っ赤になる、見かけ倒しの梟もな!
隻狼:それは…
一心:カカカッ、お主の養父もまた、馬鹿者じゃったわ
隻狼:これを
一心:ほう! 竜泉か!
でかしたぞ、隻狼!
…ぶっはぁー! たまらぬ!
カカカッ、この竜泉を儂が手に入れると…
かぎ付けた、馬鹿者どもが
飲ませろと集ってきたものじゃ
隻狼:馬鹿者ども…
一心:酒飲みながら、十文字槍を手放さぬ馬鹿者に…
人の酒を幻術でかすめとる、馬鹿者
盃片手に、作りかけの義手をいじっておる、馬鹿者
それから…
でかい図体で、すぐに真っ赤になる、見かけ倒しの梟もな!
隻狼:それは…
一心:お主の養父も、馬鹿者じゃった…
馬鹿者どもに…
………
隻狼:はっ…
酒を振る舞う
仏師
エマ
一心
仏師
葦名の酒を振る舞う
隻狼:茶だ仏師:……スン
うまそうな茶じゃ。もらうとするか
…染みる…
こいつを飲んでると、エマの父を思い出す
隻狼:エマ殿の父上…とは
仏師:道玄…
あいつは稀代の薬師だった
そして、絡繰りにも明るい
…いや、絡繰り馬鹿の域か
ちと、ふざけたやつだが、儂の恩人よ…
ああ… お前さんの恩人でもあるぞ
隻狼:どういうことだ?
仏師:腕を失った儂に、道玄が作ってくれた
今は、お前さんの左腕にある、そいつをな
もっとも、義手作りも、始めは思うようにいかず…
幾度も、幾度も、作り直してくれた
くくく…
隻狼:どうした
仏師:忍義手を、まともに動かす習練じゃと言ってな…
エマ二せがまれ、独楽やら何やら、彫らされたものじゃ
そうしたことを重ね、忍びの牙と呼べる、代物となった
いわば、忍義手は… 道玄の忘れ形見じゃ
隻狼:忘れ形見
仏師:…ああ… ずいぶんと経つ
……
忍びを捨てた儂じゃが
それだけは、捨てられなんだわ
どぶろくを振る舞う
隻狼:酒を持ってきた仏師:もらうとしよう
…ううむ…
………むう…
隻狼:む… 口に合わぬか
仏師:…いや、うまい
…プハァー!
じゃあ傷がうずくのよ
隻狼:その左腕か
仏師:ああ、この酒を好きな御方に…
くく…斬り落とされたのじゃ
隻狼:それは…
仏師:一心様よ
隻狼:…何故、一心様が
仏師:………
…斬って…くださったのじゃ
…プハァー!
飲まれかけた、儂のためにな…
隻狼:何に、飲まれかけたのだ?
仏師:…修羅
隻狼:………
仏師:…まあ、信じるか信じないかは、お前さんしだいじゃが…
せいせい気をつけな
修羅の影にな…
猿酒を振る舞う
隻狼:酒を持ってきた仏師:…猿酒か
…カー…、相も変わらず辛い酒だ
だが、これが懐かしい
隻狼:良く、飲んでいたのか
仏師:猿どもの棲む谷
そこで、忍び修行をしておった
隻狼:…一人か
仏師:…いや。二人で、じゃな
儂らは、はぐれ忍び…
まともな師は、もはや、おらなんだ
ゆえに、落ちれば死ぬ谷で
ただひたすらに、駆け、跳び、刃を交える…
そのような修行を重ねた
…じき、猿と変わらぬほどには、動けるようになったわ
…修行に飽きると、儂はこの猿酒を飲んだ
そして、あやつの、泣き虫の指笛を聞いた
隻狼:泣き虫…?
仏師:変わった指輪があってな…
それをはめて、指笛を吹くと…
谷に… 悲しげな音が、響き渡るのじゃ
不思議と儂は、その音が好きでな
よう、吹いてもらったものよ
竜泉を振る舞う
隻狼:酒を持ってきた仏師:ほう、竜泉か… 随分と上物だ
もらうとしよう
…実に染み入る…
…やはり、これじゃ
よく、道玄と、飲み交わしたもんだ…
エマに、酌をしてもらってな
隻狼:エマ殿とは、長い付き合いなのか
仏師:ああ、ずいぶん前に…
戦場(いくさば)で拾った
隻狼:…戦場
仏師:じーっと、ずーっと、握り飯を睨んできてな
面倒だから、くれてやった
そしたら、何やらついてきてな…
それから…
………
フンッ、何だ彼んだあって…
共に葦名に厄介になることになった
道玄の養女になったのも、その時よ
………
ま、どこだろうが
忍びといるよりゃ、よほど幸せじゃろう
エマ
葦名の酒を振る舞う
隻狼:酒を
エマ:あら…
せっかくです、いただきましょう
…はあ… おいしい
薬師をしていると、こうして飲む以外にも
お酒を使うことがあります
隻狼:清めなどか
エマ:はい、他にも
痛みが耐えられぬ者に飲ませたり、ですね
ですが、まだ子供の時分には、お酒の匂いが苦手でした
隻狼:子供のころから、薬師の手伝いを?
エマ:はい。師の… 道玄様の、お役に立ちたかった
兄弟子たちと、競って患者の手当をしたものです
この時勢です。矢傷や、刀傷を負った者も多かった
隻狼:………そうか
エマ:………
隻狼:どうした
エマ:いいえ
それから、時折、忍びの者も参りました
一度… とても、困った患者が
隻狼:どう、困ったのだ
エマ:なかなかに、喋らぬのですよ
どこが痛いのか、どれほど痛むのか…
それが分からぬので、閉口しました
隻狼:そうか
エマ:…まるで、他人事のような物言い
隻狼:何だと?
エマ:いいえ、何でも御座いません
どぶろくを振る舞う
隻狼:これを、お主にエマ:あら…
一心様が、お好きなお酒ですね
いただきましょう
…はぁ… おいしい
隻狼:………
エマ:………何か
隻狼:ん?
エマ:何か、話してください
隻狼:…一つ、聞きたい
エマ:はい
隻狼:剣の師は、誰だ?
エマ:剣…? 私は、薬師ですよ
隻狼:誰だ?
エマ:…一心様です
…ですが、ほんの嗜みです
隻狼:お主の剣気… とても、嗜みとは思えぬ
何のためだ
エマ:人は、斬りません
隻狼:…人は、斬らぬ?
エマ:はい。人を斬りたいなどは、露ほどにも
ただ、鬼など出れば、斬りたいと思っています
隻狼:鬼…?
エマ:ふふっ、本気に取らないでください
ほんの、戯言です…
猿酒を振る舞う
隻狼:酒をエマ:あら、これは…
クスクスクス… 猿酒ではありませんか
隻狼:何がおかしいのだ
エマ:まずは、いただきますね
…かぁ…か、辛い…
ええと… そう、お猿…
私は、猿には何かと、縁深いのです
隻狼:猿と?
エマ:はい。何せ、私は猿に拾われた子です
隻狼:………
エマ:…信じて、いませんね
………幼き日
戦場跡に、一人
私は、呆然と立っていました
隻狼:………
エマ:何も… 泣くことも、怒ることもできず
ただ、呆然と…
そうしたら、猿が、握り飯を食っていた
隻狼:猿がか…
エマ:はい、それは旨そうに
うらめしいと、思いました
そうしたら、今度は猿が、握り飯をくれたのです
とても、うまかった…
隻狼:親切な、猿だ
エマ:ふふ… まことに、親切な猿でした
竜泉を振る舞う
隻狼:酒を持ってきたエマ:あら、竜泉ですね…
いただきましょう
…はぁ…
………まったく
隻狼:どうした?
エマ:いいえ、この竜泉を一心様が手に入れると…
葦名の城に… わらわらと、人が集ってきて
騒がしい、酒宴が始まるのです
そういう時は、道玄様を置き去りに
城の裏手など、散策しておりました
隻狼:城の裏で、何を?
エマ:………そう、ですね
源の渦(うず)を
隻狼:それは何だ
エマ:遠く、源の水の流れ出ずる方角…
そちらの方に見える、大きな渦雲(うずぐも)です
渦雲は雷を、纏っています
弦一郎殿は、良く刀を振るっていたものです
その雷の渦雲を、睨みながら…
隻狼:………
一心
葦名の酒を振る舞う
隻狼:酒を一心:おう、気が利くな!
どれ…
…ぷはぁ…。良い酒じゃ!
勝ち戦のときは、こうして飲んだものよ
葦名衆の、みなでな
隻狼:国盗り戦の、葦名衆…
一心:カカカッ、国盗りか…
盗られたものを、盗り返したまでよ
隻狼:それは…
一心:元々、この葦名は…
我ら葦名衆が、暮らす地じゃった
源から流れ出ずる水
それを、こよなく愛する民じゃ
…ぷはぁ…。ゆえに酒も、うまあいっ!
…じゃが、我らは異端、そして弱い民じゃった
当然に蹂躙され、服従を強いられた
ずっと、長い年月な…
源の水を、祀ることすら許されぬ
カカカッ、そのざまでは…
うまい酒を飲んでも、真には酔えぬ
隻狼:…だが、世が乱れた
一心:ああ…
日本(ひのもと)の乱れが… この人死に絶えぬ、戦の炎が…
一度(ひとたび)は好機となり、国盗りを果たした
だが… 今は、死地にある…
…ハッ、皮肉なことよ
どぶろくを振る舞う
隻狼:これを一心:お主… 儂のやった酒を、儂に飲めと言うのか…
カカカッ、気に入った! もらおう!
…ぷはぁ…。やはり、これじゃあ!
ときに、お主…
弦一郎は、どうじゃった?
隻狼:どう、とは…
一心:刃を交えたのじゃろう
隻狼:ただ、強かった
そして… 異様な技を
一心:ほう
隻狼:巴の雷とは、いったい…
一心:カカカッ、それはのう
弦一郎の師の技じゃ
なかなかに、面白かったであろう
隻狼:師とは…
一心:巴… あれほどの遣い手は、そうはおらぬ
まるで、舞いのように、あの女は戦う
あやつの瞳を覗いておると…
水底に引き込まれるような、心地がしたものよ
カカカッ、見惚れて、斬られそうになるなど…
この一心、長く生きたが、あの一度のみじゃ
猿酒を振る舞う
隻狼:酒を一心:おう、隻狼! 気が利くのう
おおっ、猿酒ではないか
…カー! 火を吹くとは、このことよ!
お主、この酒の別の名を、知っておるか
隻狼:知りませぬ
一心:知らぬか
こいつはな、修羅酒とも言う
…昔、儂は…
修羅を… いや、修羅の如きものを、斬ったことがある
隻狼:それは、一体…
一心:斬り続けた者は、やがて、修羅となる
何のために斬っていたか…
それすら忘れ、ただ斬る悦びのみに、心を囚われるのじゃ
お主の目にも、修羅の影があるぞ
隻狼:………
一心:せいぜい、儂に斬られぬよう
肝に銘じろ
隻狼:…は
猿酒を振る舞う(梟撃破後)
隻狼:酒を一心:おう、隻狼! 気が利くのう
おおっ、猿酒ではないか
…カー! 火を吹くとは、このことよ!
お主、この酒の別の名を、知っておるか
隻狼:知りませぬ
一心:知らぬか
こいつはな、修羅酒とも言う
…昔、儂は…
修羅を… いや、修羅の如きものを、斬ったことがある
隻狼:それは、一体…
一心:斬り続けた者は、やがて、修羅となる
何のために斬っていたか…
それすら忘れ、ただ斬る悦びのみに、心を囚われるのじゃ
お主の目にも、修羅の影があるぞ
そう、思っておった
隻狼:………
一心:じゃが、それは、消えたようじゃ
修羅が出れば、儂が斬ってやるところじゃった
カカカカカッ!
竜泉を振る舞う
隻狼:これを一心:ほう! 竜泉か!
でかしたぞ、隻狼!
…ぷっはぁー! たまらぬ!
カカカッ、この竜泉を儂が手に入れると…
かぎ付けた、馬鹿者どもが
飲ませろと集ってきたものじゃ
隻狼:馬鹿者ども…
一心:酒飲みながら、十文字槍を手放さぬ馬鹿者に…
人の酒を幻術でかすめとる、馬鹿者
盃片手に、作りかけの義手をいじっておる、馬鹿者
それから…
でかい図体で、すぐに真っ赤になる、見かけ倒しの梟もな!
隻狼:それは…
一心:カカカッ、お主の養父もまた、馬鹿者じゃったわ
竜泉を振る舞う(梟撃破後)
隻狼:これを
一心:ほう! 竜泉か!
でかしたぞ、隻狼!
…ぶっはぁー! たまらぬ!
カカカッ、この竜泉を儂が手に入れると…
かぎ付けた、馬鹿者どもが
飲ませろと集ってきたものじゃ
隻狼:馬鹿者ども…
一心:酒飲みながら、十文字槍を手放さぬ馬鹿者に…
人の酒を幻術でかすめとる、馬鹿者
盃片手に、作りかけの義手をいじっておる、馬鹿者
それから…
でかい図体で、すぐに真っ赤になる、見かけ倒しの梟もな!
隻狼:それは…
一心:お主の養父も、馬鹿者じゃった…
馬鹿者どもに…
………
隻狼:はっ…
酒各種
葦名の酒
葦名の酒が入った徳利
酒とは、振る舞うものである
源から流れ出ずる
清らかな水で作られた酒は、
葦名の民に広く愛されている
どぶろく
白く濁ったどぶろくの徳利
酒とは、振る舞うものである
葦名一心も愛した、この濁り酒は、
実に濃醇である
一方、悪酔いしやすいことでも知られる
どぶろく(一心がくれたもの)
一心がくれた、白く濁ったどぶろくの徳利
酒とは、振る舞うものである
この濁り酒は、実に濃醇である
一心は、その濃く深い味わいが好きだ
一方、悪酔いしやすいことでも知られる
猿酒
木のうろに溜まった酒
酒とは、振る舞うものである
猿が木のうろに隠しておいた果実が
かもされて、偶然に酒となることがある
火を吹くほどに辛いが、
それも味わいと、愛飲する物好きもいる
竜泉
澄みきった酒の入った徳利
酒とは、振る舞うものである
竜泉は、葦名の杜氏が作る至高の酒
葦名の米の、その豊穣を
源からの水が、あますことなく引き出すのだ
この酒の味を語るのに、
御託はいらぬ、飲めば分かる
Sekiro資料:義手忍具用アイテム
義手忍具を作成すると無くなってしまう義手忍具用アイテムおよび素材の一覧
機巧師・道玄の作った絡繰り忍具の一つ
忍義手に仕込めば、義手忍具となる
手のひらほどの大きさだが、
手裏剣車の中には、
驚くほどの手裏剣が納められる
刃の重ねに工夫があるのだ
こうした絡繰り忍具を作り上げた技巧が、
忍義手にも生かされている
忍びの使う重い黒鉄の斧
忍義手に仕込めば、義手忍具となろう
無骨なこれは、斬るというよりは
その重さで叩き壊すためのものだ
落ち谷の飛び猿と呼ばれた忍びが、
かつて愛用した忍具
だが飛び猿は、左の腕と共にこれを失った
忍義手に仕込めば、義手忍具となる
いにしえの昔、葦名に攻め寄せた
人ならぬ一族に抗するため
葦名衆が鍛えたもの
あやかしを退けたは、
青錆びの毒の賜物とか
忍義手に仕込めば、義手忍具となる
熟練した鉄扇の遣い手は、
これで矢でも弾でも弾き返すという
仙峯寺に仕える、らっぱの衆
その代々の長が受け継ぐ、相伝の鉄扇
だが、受け継がれてきたものは、何かと重い
手放したくなる者がいても、おかしくはない
忍義手に仕込めば、義手忍具となる
とても大きな音が鳴り、獣を払う
小さきロバトとその父は、
この爆竹を売り込み、路銀を稼いだ
父子が日の本まで流れ着いたのは、
ロバトの命を永らえるため
死なずを求めてのことだったとか
忍義手に仕込めば、忍義手となる
暴れ狂う赤目は、人の力で抑えることは難しい
だが、火吹きの武具ならば、
赤目に抗する術となろう
奴らは何より、火を恐れるのだ
忍義手に仕込めば、忍義手となる
葦名より北に離れた薄井の森には、
正体掴めぬ猛禽が棲む
中でも霧がらすは、
確かにいるが捕えた者はおらぬ
掴まえたとして、羽を残して消えてしまうのだ
忍義手に仕込めば、忍義手となる
これで扇ぐと大きな渦風が起こり、
巻き込まれると、神隠しに合うと伝わる
八つ手のうちわで神隠し
一度は良いが、二度は帰れぬ
神隠しにあったなら、金剛山に参ろうぞ
金剛山の仙峯寺、そこで功徳を積むが良い
忍義手に仕込めば、忍義手となる
獅子猿の腹の内にあったもので
溶けかけている
指笛と言う、忍びの術がある
獣の類いを狂わせる術だ
それを用いたものは、指に穴を開けている
このほそ指には、その跡がうかがえる
指輪の裏には「川蝉」と彫られている
「指輪」の強化義手忍具の作成に使える
この指輪をはめて、指笛を吹くと
悲しげな音が、響き渡る
泣き声は、寂しく美しい
燃える怨嗟を、ほんの一時、忘れるほどに
「火吹き筒」の強化義手忍具の作成に使える
水生村を覆う森には、
かつてこの松脂が取れる黒い松があり、
くすぶる火は、村への道しるべであった
だが、いつしか水生の者は火を忌み始めた
ゆえに黒松は失われ、
その守り人もまた、嫌われ者である
「手裏剣」の強化義手忍具の作成に使える
投げると音が鳴り、
クナイを追ってまぼろしの蝶々が飛ぶ
うら若き頃、お蝶は、葦名より北に離れた
薄井の森にて修行を積んだ
彼の森は、霧とまぼろしで満ちている
幻術を修めるには、またとない場所だ
手裏剣車
機巧師・道玄の作った絡繰り忍具の一つ
忍義手に仕込めば、義手忍具となる
手のひらほどの大きさだが、
手裏剣車の中には、
驚くほどの手裏剣が納められる
刃の重ねに工夫があるのだ
こうした絡繰り忍具を作り上げた技巧が、
忍義手にも生かされている
飛び猿の忍び斧
忍びの使う重い黒鉄の斧
忍義手に仕込めば、義手忍具となろう
無骨なこれは、斬るというよりは
その重さで叩き壊すためのものだ
落ち谷の飛び猿と呼ばれた忍びが、
かつて愛用した忍具
だが飛び猿は、左の腕と共にこれを失った
形部の折れ角
鬼庭形部雅孝がかつて手にした名槍・一本角
その折れた刃
忍義手に仕込めば、義手忍具となる
一本角は、その刃の返しで敵を引き寄せ、
時に粗雑な鎧ならば、剥ぎ取ったものだ
だが、国盗り戦の最中、一本角は折れた
一心は、「見事な折れぶりよ」と褒め称え、
敵将・田村主膳の十文字槍を下賜したという
錆び丸
斑な緑青の刃をした、古い小太刀忍義手に仕込めば、義手忍具となる
いにしえの昔、葦名に攻め寄せた
人ならぬ一族に抗するため
葦名衆が鍛えたもの
あやかしを退けたは、
青錆びの毒の賜物とか
金城鉄壁
遙か西方で作られた鉄の扇忍義手に仕込めば、義手忍具となる
熟練した鉄扇の遣い手は、
これで矢でも弾でも弾き返すという
仙峯寺に仕える、らっぱの衆
その代々の長が受け継ぐ、相伝の鉄扇
だが、受け継がれてきたものは、何かと重い
手放したくなる者がいても、おかしくはない
ロバトの爆竹
南蛮に由来する爆竹忍義手に仕込めば、義手忍具となる
とても大きな音が鳴り、獣を払う
小さきロバトとその父は、
この爆竹を売り込み、路銀を稼いだ
父子が日の本まで流れ着いたのは、
ロバトの命を永らえるため
死なずを求めてのことだったとか
火吹き筒
火を吹き出す鉄筒忍義手に仕込めば、忍義手となる
暴れ狂う赤目は、人の力で抑えることは難しい
だが、火吹きの武具ならば、
赤目に抗する術となろう
奴らは何より、火を恐れるのだ
霧がらすの羽
霧がらすの羽を、束ねたもの忍義手に仕込めば、忍義手となる
葦名より北に離れた薄井の森には、
正体掴めぬ猛禽が棲む
中でも霧がらすは、
確かにいるが捕えた者はおらぬ
掴まえたとして、羽を残して消えてしまうのだ
大うちわ
赤く色づく八つ手の葉で作られた、大うちわ忍義手に仕込めば、忍義手となる
これで扇ぐと大きな渦風が起こり、
巻き込まれると、神隠しに合うと伝わる
八つ手のうちわで神隠し
一度は良いが、二度は帰れぬ
神隠しにあったなら、金剛山に参ろうぞ
金剛山の仙峯寺、そこで功徳を積むが良い
ほそ指
年若い女の、ほそ指忍義手に仕込めば、忍義手となる
獅子猿の腹の内にあったもので
溶けかけている
指笛と言う、忍びの術がある
獣の類いを狂わせる術だ
それを用いたものは、指に穴を開けている
このほそ指には、その跡がうかがえる
泣き虫の指輪
ほそ指に似合う、古い指輪指輪の裏には「川蝉」と彫られている
「指輪」の強化義手忍具の作成に使える
この指輪をはめて、指笛を吹くと
悲しげな音が、響き渡る
泣き声は、寂しく美しい
燃える怨嗟を、ほんの一時、忘れるほどに
くすぶり松脂
消えぬ火が、くすぶり続ける松脂「火吹き筒」の強化義手忍具の作成に使える
水生村を覆う森には、
かつてこの松脂が取れる黒い松があり、
くすぶる火は、村への道しるべであった
だが、いつしか水生の者は火を忌み始めた
ゆえに黒松は失われ、
その守り人もまた、嫌われ者である
まぼろしクナイ
まぼろしお蝶の使ったクナイ「手裏剣」の強化義手忍具の作成に使える
投げると音が鳴り、
クナイを追ってまぼろしの蝶々が飛ぶ
うら若き頃、お蝶は、葦名より北に離れた
薄井の森にて修行を積んだ
彼の森は、霧とまぼろしで満ちている
幻術を修めるには、またとない場所だ
蛇足
まぼろしクナイや霧がらすの羽で言及されている「薄井の森」が気になります
2019年4月3日水曜日
Sekiro 考察3 水生村のナメクジ魚
水生村の川底にいるナメクジっぽいの
地上では三方(神饌を載せる台)に乗せられている
この三方、ステップでばらまくことができる
地上では三方(神饌を載せる台)に乗せられている
この三方、ステップでばらまくことができる
よく見るとナメクジと魚が融合したような姿をしている。これはおそらく源の水の影響で、魚がナメクジ化している途中のものと思われる
2019年4月2日火曜日
Sekiro 考察2 巫女(保留)
この考察はいったん保留にする。理由はいろいろな部分がガバガバだからである
戒めとして残しておく
巫女とは源の宮の神域にいる彼女のことである
Sekiroの考察の始まりとして、この巫女が何者なのかを考えたいと思う
なぜならば、この巫女が日本における桜竜の始点だと考えるからだ
結論から先に述べるが、彼女は「桜竜を宿して西から到来した竜胤」である
竜の帰郷ENDルートによると「竜胤は… 故郷を放たれ、この日本に流れ着いたもの」と言われている
この「竜胤」は「桜竜」の名前を隠すために使われたのかと思っていたのだが、「竜」ではなく「竜胤」と呼ばれるのはなぜなのか
同じく竜の帰郷ENDによれば、竜の故郷に戻るためには、蛇柿を二つ食べた「揺り籠」に宿らなければならない(『永旅経・竜の帰郷の章』)
で、あるのならば、故郷から出るのにも「揺り籠」に宿らなくてはならなかったとも考えられる
つまり、『竜胤は… 故郷を放たれ』とは、「桜竜を宿した竜胤(の御子)が故郷を放たれ、やがて日本に流れ着いた」ことを意味しているのではなかろうか
実際、桜竜の宇宙災害的な影響力を考えると、桜竜が竜体のまま海を渡ってきたのではなく、巫女の身に宿った状態で日本に到来した、と考える方が自然である
巫女が着用している服も、平安時代的な源の宮よりもさらに古い時代のものに見える。古墳時代ぐらいだろうか。と、考えると彼女だけが源の宮で時代が異なるのである
たった一人、遥か昔からいる存在で「巫女」と呼ばれている。ということは、竜と共に、竜を宿して日本にやって来た竜胤なのではないだろうか
さて、このようにして日本にたどり着いた「巫女(揺り籠)」は、やがて葦名の地に腰を落ち着ける。葦名の地には「名も無き小さな神々が寄っているような、ひと際古い土地」があったからだ(「神食み」)
巫女は「神域にある岩(磐座)」に桜竜を降ろし、桜竜は根付くことができた。『古い土や岩が、そこに染み渡った水が、神なる竜を根付かせた』からである(「戦いの残滓・桜竜)」
そうして桜竜は根付き、揺り籠は神を祀る巫女となったである
岩やその周囲から桜の小枝が生えているのは、磐座に「桜竜が宿った」ことの証である
この小枝は時期を見て接ぎ木をするために巫女に採取される(丈の持ってきた常桜も同様に採取された)。巫女の足下に転がる三方(さんぽう、神饌を載せる台)はそのためのものだと思われる
そうして接ぎ木された最初の桜が、「大桜」である。この大桜は桜竜の現世における化身である。岩に宿った神の、顕現体としての「大桜」である
「桜竜のその身は常しえ」(「桜竜の涙」)と言われるのは、接ぎ木されることで永遠に生きることが出来るからである(日本中に植えられたソメイヨシノはすべて同一の遺伝子を持つクローンである)
そうした接ぎ木によって桜竜の眷属は増え、神の力はいや増していった
この時期に源の宮が建造されたと思われる
建造した勢力は不明だが、宮の下流域にある水生村から源の水に順応できた者(体内に「お宿り石」が出来るほど)を源の宮へ連れて行く輿入れの儀式を構築。人間はそこで「京の水」を飲まされて貴人となるのである(「京の水」)(「お宿り石」)
淤加美一族は水生村の輿入れを利用し仙郷へとたどり着く。そうして淤加美たちは不老不死となったと思われる
淤加美には変若水への強い耐性がある
日本神話において「淤加美」とは蛇神を表わす言葉であり、「変若水の伝説」(Wikipedia)では、蛇は人間の代わりに変若水を浴びて不老不死となるからである(この伝説の最古のものはギルガメシュ叙事詩にある)
この時期の貴人はゲーム内で遭遇する軟体生物的なアレではなく、もっと人間らしい姿をしていたと思われる。おそらくは壺の貴人や餌やり係的な姿だったのではなかろうか
彼らは京の水を飲み続けることで徐々に魚人化してゆき、やがて鯉になったと思われる。古い時代の特徴を残す壺の貴人が鯉になろうとしていることから、本来は人→魚人→壺の貴人→鯉というサイクルが存在したと思われる
※水生村の村人が酒を飲まされてから喉が渇き川の水を飲みたくなった、というのも魚人化を示唆しているように思われる
※水生村の神主が「京の水」で貴人化する理由は後述する
ちなみに「京の水」と「変若水」は同一の物ではない。京の水は特別製の「御神水」である(「京の水」)
簡単に区分けすると「京の水は貴人(魚人)」を作り、「変若水は赤目」を作る
この時期がいわば源の宮の最盛期である
「源の宮勢力」が葦名へ攻め込んだのもこの時期だったと思われる
護国の勇者たちと「錆び丸」の力により撃退されるも、勇者たちの何人かは道を踏み外し、あるいは貴族に敗れ、御霊と化した(「阿攻の御霊降ろし」「夜叉戮の御霊降ろし」「錆び丸」)
その後、おそらくかなり経ってから後述するある理由において、仙郷の門は閉ざされる(「戦いの残滓・宮の破戒僧」)
門を守る破戒僧の真の名は八百比丘尼である。伝承では人魚の肉を喰らい不老不死となったとされる人物だ
人魚とはつまり、鯉となった貴人たちのことであろう。その肉を喰らうことで、人は蟲に寄生されて不老不死となるのだ
この鯉の肉がどこからもたらされたかというと、死んだぬしなり鯉なりが仙郷から「獅子猿の水場」に流れ落ちて来たものだろう(鯉の餌やりイベント)
人はそれを桜竜から「授けられたもの」だと勘違いしたうえに食べてしまい、蟲憑きとなったのである(獅子猿が蟲憑きなのも、流れ落ちてきた鯉の死体を食べたからであろう)
まとめると「京の水は貴人(魚人)」を作り、「変若水は赤目」を作り、「鯉の肉は蟲憑き」を作る
この人魚を喰らうという秘法は、人魚の肉と共に仙峯寺に伝わっていたと思われる。僧侶たちは死なずの求道者となり、さらなる完全な不死の研究に邁進したのである。その結果、多数の犠牲者を出しながらも、偽りの竜胤と呼ばれる「変若の御子」を誕生させることができたのだ
もし「変若の御子」が蟲憑き技術の延長線上の成果であるとすれば「蟲の御子」と呼ばれているはずなので、おそらくは変若水を用いた方法であろう
変若の御子をまとめてみよう
・変若の御子は複数人いる
・一人を残して全員死んでしまった
・姿は見えないが幻廊に亡魂となって存在している
・幻廊は生と死の狭間にある(「戦いの残滓・屏風の猿たち」)
端的に言って「変若の御子」とは「変若水の子ども」であり、さらにそれを略すと「水子」である。妊娠中に流産や中絶によって死んだ子どもたちのことである
姿が見えないのは生まれる前に死んでしまったために「生きた姿を得ていない」からであり、成仏せずに「幻廊」にとどまるのも、そこが「賽の河原」的な場所であるからである
さて変若の御子の具体的な作り方だが、おそらく妊娠中の女性の胎内の羊水を、変若水に入れ替えたのであろう
生まれる以前から「桜竜の水」に満たされていれば、「竜の眷属」つまり「竜胤」として誕生する、と考えたのであろう
人工的な竜胤の作り方とは以上のようなものであったと考える。ほとんどが死産だったと思われる
そうして誕生した偽りの竜胤が「揺り籠」になるわけだが、条件がある。その条件とは蛇柿を二つ食べることである(『永旅経・竜の帰郷の章』)
この蛇柿、ゲーム的には二種類あるが重要なのは種類が二つあることではなく、数が「二つ」であることである(『永旅経・竜の帰郷の章』)
蛇柿は心包であり、心包とは、神たる御魂を宿す臓であるとされる(「生の蛇柿」「乾き蛇柿」)
なぜ二つかというと、神道では神の魂には二つの側面があるとされるからだ
「荒魂」「和魂」である(Wikipedia)
この二つの魂を宿すために、二つの心包が必要なのだ
(一つの神魂の二つの側面であるが、神によっては別々に祀られる例もある)
具体的なメカニズムであるが、中国医学における心包の理解で問題ないと思われる
中国医学的には心包は心臓を包む袋や膜とされ、「神(しん)」を宿すという(Wikipedia)
変若の御子が心包を食すことで、変若の御子の心包が神性を帯び、神を宿せるようになる
もっとわかりやすく「心」と言い換えても良いかもしれない
竜の帰郷ENDで、「九郎が喜んでいる」と変若の御子が口にすることから心も繋がっているのだと思われる
長くなったが以上のように、巫女と変若の御子とはほぼ同一の存在だと考えられる。どちらも神の魂を宿せる器(うつわ)的な存在なのである
ここから先はやや話が逸れるが、源の宮の大桜を見ると、空から落ちてきた何かにぶち折られたように、大枝が折れている(大桜は桜竜の顕現体である。大桜を見ると、折られた大枝と桜竜の欠損した左腕の位置はだいたい同じ)
エマの言う「かつて葦名に竜咳が広がり、そのときは治るものは無かった」というのはこのときのことであろう。損傷を回復させようと葦名中の人間から生の力を奪ったのだ
さて、折れた大枝の直下の湖には、深い穴が空いている
この深い穴の最深部になにがあるかというと、グロテスクなので注意して欲しいが
形や色からアゲハチョウ科の幼虫と推測される
一般にアゲハチョウの幼虫は柑橘類の葉を食べるが、かつて「橘の実」は常世の国に生える「非時香果」と考えられていた。この非時香果は時じくの香の木の実(ときじくのかくのこのみ)とも呼ばれ、不老不死をもたらす果実とされた
この橘につく虫を神として祀ったのが「常世神」(wikipedia)である
このことから、落下してきた飛来物には「常世神」が付着していたと思われる。この虫は橘の木の葉ではなく、竜(鯉は竜の眷属)を食らう神である
ここに竜/虫の構図が発生するが、両者は対立しているわけではない
さて、植物は病気になったり虫に食害されるなどストレスを感じると、様々な化学物質を分泌する自己防御機構があることが知られている
傷つけられた植物は、防虫や抗菌といった作用のある化学物質を分泌するのである
飛来物によって損傷を受けた桜竜もまた自己防御機構を作動させ、それは神の災いとも言うべき害悪となって文字通り垂れ流されていく
この毒によりまず「京の水」が汚染され、元人間である貴人が最も大きな影響を受けて軟体生物と化す。淤加美一族は上記で触れたように蛇の属性を持っているため人間ほど影響は受けなかったが、やはり首が長くなったりなどの変化が認められる
本来魚人化するはずの「京の水」であるが、汚染されてしまったため、それを飲んだ水生村の神主は即座に軟体生物となってしまったのである
神主が村人たちに飲ませたものは「酒」であり「京の水」とは成分が少々異なると思われる。ある意味で「京の水」の劣化品であったがために効果が薄まっていたのだろう(喉が渇くといった多少の魚人化傾向、火を怖がるという赤目傾向はあったようだが)
また、飛来物に付着していた常世神の眷属であるムカデが鯉に寄生、それは鯉を食べた人間に寄生し、人間は蟲憑きとなる
ここで桜竜と常世神の系統を整理してみよう
桜竜ーぬしー鯉ー壺の貴人ー魚人ー人
常世神ームカデ、コオロギー蟲憑き
つまり桜竜から連なる竜の眷属と、常世神から連なる蟲の眷属があるが、両者は特に争っているわけではない。桜竜は傷ついたので防御機構を発動させただけであり、常世神側は本能に忠実に生きているだけである
しかしながら、人間の様々な思惑が絡んでくるために、両者の関係性が分からなくなるのである
飛来物の到来からしばらくして、正常な暮らしの成り立たなくなった源の宮は自ずから門を閉ざす。永久に門を閉ざすために蟲憑きに門を守らせ、霧ごもりの貴人を差し向けて源の宮に通じる水生村を隠してしまう
この指揮を執ったのはまだ眠っていなかった巫女だったであろう
そうして源の宮を封じてから、桜竜を癒やし鎮めるために巫女は眠りについたのである
Sekiroはストーリーがはっきりと分かる部分と、ヒントが少ないか全く無い部分があって、今回はとにかく分からない部分から暫定的に考察していったものである
全体的に叩き台的なものである。書いた本人も納得してない部分が多々あり。
飛来物に関しては源の宮を観察してそうではないかな、という程度
桜竜の左腕は、故郷での戦いで失ったという可能性も考えた
変若の御子の作り方に関しては全くヒントが無いのでかなり妄想気味
鯉の肉に寄生虫が~というのは、八百比丘尼の伝承から考えるに妥当かと思われる
八百比丘尼が門守になった時期については自信がない
巫女が神を宿して~というのは、あの巫女に関する情報がほとんど存在しないので、服装や状況から推測してみたものである
竜と蟲の関係がさっぱり分からずとても困っている
一応こじつけてみたものの自信はない
大桜=桜竜の顕現体に関しても、折れた枝と桜竜の欠損した左腕をこじつけたもの。強く主張する気はさらさらない
全体としてラディカルな仮説を繋げてみたものである。それでどこまで行けるかを試してみたかった。結果的には、もっと細部から攻めないとなぁという結論を得た
戒めとして残しておく
巫女とは源の宮の神域にいる彼女のことである
Sekiroの考察の始まりとして、この巫女が何者なのかを考えたいと思う
なぜならば、この巫女が日本における桜竜の始点だと考えるからだ
結論から先に述べるが、彼女は「桜竜を宿して西から到来した竜胤」である
竜の帰郷ENDルートによると「竜胤は… 故郷を放たれ、この日本に流れ着いたもの」と言われている
この「竜胤」は「桜竜」の名前を隠すために使われたのかと思っていたのだが、「竜」ではなく「竜胤」と呼ばれるのはなぜなのか
同じく竜の帰郷ENDによれば、竜の故郷に戻るためには、蛇柿を二つ食べた「揺り籠」に宿らなければならない(『永旅経・竜の帰郷の章』)
で、あるのならば、故郷から出るのにも「揺り籠」に宿らなくてはならなかったとも考えられる
つまり、『竜胤は… 故郷を放たれ』とは、「桜竜を宿した竜胤(の御子)が故郷を放たれ、やがて日本に流れ着いた」ことを意味しているのではなかろうか
実際、桜竜の宇宙災害的な影響力を考えると、桜竜が竜体のまま海を渡ってきたのではなく、巫女の身に宿った状態で日本に到来した、と考える方が自然である
巫女が着用している服も、平安時代的な源の宮よりもさらに古い時代のものに見える。古墳時代ぐらいだろうか。と、考えると彼女だけが源の宮で時代が異なるのである
たった一人、遥か昔からいる存在で「巫女」と呼ばれている。ということは、竜と共に、竜を宿して日本にやって来た竜胤なのではないだろうか
さて、このようにして日本にたどり着いた「巫女(揺り籠)」は、やがて葦名の地に腰を落ち着ける。葦名の地には「名も無き小さな神々が寄っているような、ひと際古い土地」があったからだ(「神食み」)
巫女は「神域にある岩(磐座)」に桜竜を降ろし、桜竜は根付くことができた。『古い土や岩が、そこに染み渡った水が、神なる竜を根付かせた』からである(「戦いの残滓・桜竜)」
そうして桜竜は根付き、揺り籠は神を祀る巫女となったである
岩やその周囲から桜の小枝が生えているのは、磐座に「桜竜が宿った」ことの証である
この小枝は時期を見て接ぎ木をするために巫女に採取される(丈の持ってきた常桜も同様に採取された)。巫女の足下に転がる三方(さんぽう、神饌を載せる台)はそのためのものだと思われる
そうして接ぎ木された最初の桜が、「大桜」である。この大桜は桜竜の現世における化身である。岩に宿った神の、顕現体としての「大桜」である
「桜竜のその身は常しえ」(「桜竜の涙」)と言われるのは、接ぎ木されることで永遠に生きることが出来るからである(日本中に植えられたソメイヨシノはすべて同一の遺伝子を持つクローンである)
そうした接ぎ木によって桜竜の眷属は増え、神の力はいや増していった
この時期に源の宮が建造されたと思われる
建造した勢力は不明だが、宮の下流域にある水生村から源の水に順応できた者(体内に「お宿り石」が出来るほど)を源の宮へ連れて行く輿入れの儀式を構築。人間はそこで「京の水」を飲まされて貴人となるのである(「京の水」)(「お宿り石」)
淤加美一族は水生村の輿入れを利用し仙郷へとたどり着く。そうして淤加美たちは不老不死となったと思われる
淤加美には変若水への強い耐性がある
日本神話において「淤加美」とは蛇神を表わす言葉であり、「変若水の伝説」(Wikipedia)では、蛇は人間の代わりに変若水を浴びて不老不死となるからである(この伝説の最古のものはギルガメシュ叙事詩にある)
この時期の貴人はゲーム内で遭遇する軟体生物的なアレではなく、もっと人間らしい姿をしていたと思われる。おそらくは壺の貴人や餌やり係的な姿だったのではなかろうか
彼らは京の水を飲み続けることで徐々に魚人化してゆき、やがて鯉になったと思われる。古い時代の特徴を残す壺の貴人が鯉になろうとしていることから、本来は人→魚人→壺の貴人→鯉というサイクルが存在したと思われる
※水生村の村人が酒を飲まされてから喉が渇き川の水を飲みたくなった、というのも魚人化を示唆しているように思われる
※水生村の神主が「京の水」で貴人化する理由は後述する
ちなみに「京の水」と「変若水」は同一の物ではない。京の水は特別製の「御神水」である(「京の水」)
簡単に区分けすると「京の水は貴人(魚人)」を作り、「変若水は赤目」を作る
この時期がいわば源の宮の最盛期である
「源の宮勢力」が葦名へ攻め込んだのもこの時期だったと思われる
護国の勇者たちと「錆び丸」の力により撃退されるも、勇者たちの何人かは道を踏み外し、あるいは貴族に敗れ、御霊と化した(「阿攻の御霊降ろし」「夜叉戮の御霊降ろし」「錆び丸」)
その後、おそらくかなり経ってから後述するある理由において、仙郷の門は閉ざされる(「戦いの残滓・宮の破戒僧」)
門を守る破戒僧の真の名は八百比丘尼である。伝承では人魚の肉を喰らい不老不死となったとされる人物だ
人魚とはつまり、鯉となった貴人たちのことであろう。その肉を喰らうことで、人は蟲に寄生されて不老不死となるのだ
この鯉の肉がどこからもたらされたかというと、死んだぬしなり鯉なりが仙郷から「獅子猿の水場」に流れ落ちて来たものだろう(鯉の餌やりイベント)
人はそれを桜竜から「授けられたもの」だと勘違いしたうえに食べてしまい、蟲憑きとなったのである(獅子猿が蟲憑きなのも、流れ落ちてきた鯉の死体を食べたからであろう)
まとめると「京の水は貴人(魚人)」を作り、「変若水は赤目」を作り、「鯉の肉は蟲憑き」を作る
この人魚を喰らうという秘法は、人魚の肉と共に仙峯寺に伝わっていたと思われる。僧侶たちは死なずの求道者となり、さらなる完全な不死の研究に邁進したのである。その結果、多数の犠牲者を出しながらも、偽りの竜胤と呼ばれる「変若の御子」を誕生させることができたのだ
もし「変若の御子」が蟲憑き技術の延長線上の成果であるとすれば「蟲の御子」と呼ばれているはずなので、おそらくは変若水を用いた方法であろう
変若の御子をまとめてみよう
・変若の御子は複数人いる
・一人を残して全員死んでしまった
・姿は見えないが幻廊に亡魂となって存在している
・幻廊は生と死の狭間にある(「戦いの残滓・屏風の猿たち」)
端的に言って「変若の御子」とは「変若水の子ども」であり、さらにそれを略すと「水子」である。妊娠中に流産や中絶によって死んだ子どもたちのことである
姿が見えないのは生まれる前に死んでしまったために「生きた姿を得ていない」からであり、成仏せずに「幻廊」にとどまるのも、そこが「賽の河原」的な場所であるからである
さて変若の御子の具体的な作り方だが、おそらく妊娠中の女性の胎内の羊水を、変若水に入れ替えたのであろう
生まれる以前から「桜竜の水」に満たされていれば、「竜の眷属」つまり「竜胤」として誕生する、と考えたのであろう
人工的な竜胤の作り方とは以上のようなものであったと考える。ほとんどが死産だったと思われる
そうして誕生した偽りの竜胤が「揺り籠」になるわけだが、条件がある。その条件とは蛇柿を二つ食べることである(『永旅経・竜の帰郷の章』)
この蛇柿、ゲーム的には二種類あるが重要なのは種類が二つあることではなく、数が「二つ」であることである(『永旅経・竜の帰郷の章』)
蛇柿は心包であり、心包とは、神たる御魂を宿す臓であるとされる(「生の蛇柿」「乾き蛇柿」)
なぜ二つかというと、神道では神の魂には二つの側面があるとされるからだ
「荒魂」「和魂」である(Wikipedia)
この二つの魂を宿すために、二つの心包が必要なのだ
(一つの神魂の二つの側面であるが、神によっては別々に祀られる例もある)
具体的なメカニズムであるが、中国医学における心包の理解で問題ないと思われる
中国医学的には心包は心臓を包む袋や膜とされ、「神(しん)」を宿すという(Wikipedia)
変若の御子が心包を食すことで、変若の御子の心包が神性を帯び、神を宿せるようになる
もっとわかりやすく「心」と言い換えても良いかもしれない
竜の帰郷ENDで、「九郎が喜んでいる」と変若の御子が口にすることから心も繋がっているのだと思われる
長くなったが以上のように、巫女と変若の御子とはほぼ同一の存在だと考えられる。どちらも神の魂を宿せる器(うつわ)的な存在なのである
ここから先はやや話が逸れるが、源の宮の大桜を見ると、空から落ちてきた何かにぶち折られたように、大枝が折れている(大桜は桜竜の顕現体である。大桜を見ると、折られた大枝と桜竜の欠損した左腕の位置はだいたい同じ)
エマの言う「かつて葦名に竜咳が広がり、そのときは治るものは無かった」というのはこのときのことであろう。損傷を回復させようと葦名中の人間から生の力を奪ったのだ
さて、折れた大枝の直下の湖には、深い穴が空いている
この深い穴の最深部になにがあるかというと、グロテスクなので注意して欲しいが
形や色からアゲハチョウ科の幼虫と推測される
一般にアゲハチョウの幼虫は柑橘類の葉を食べるが、かつて「橘の実」は常世の国に生える「非時香果」と考えられていた。この非時香果は時じくの香の木の実(ときじくのかくのこのみ)とも呼ばれ、不老不死をもたらす果実とされた
この橘につく虫を神として祀ったのが「常世神」(wikipedia)である
この神を祀ると、富と長寿が授けられ、貧者は裕福になり、老人は若返ると説かれた。(wikipediaより引用)
このことから、落下してきた飛来物には「常世神」が付着していたと思われる。この虫は橘の木の葉ではなく、竜(鯉は竜の眷属)を食らう神である
ここに竜/虫の構図が発生するが、両者は対立しているわけではない
さて、植物は病気になったり虫に食害されるなどストレスを感じると、様々な化学物質を分泌する自己防御機構があることが知られている
傷つけられた植物は、防虫や抗菌といった作用のある化学物質を分泌するのである
飛来物によって損傷を受けた桜竜もまた自己防御機構を作動させ、それは神の災いとも言うべき害悪となって文字通り垂れ流されていく
この毒によりまず「京の水」が汚染され、元人間である貴人が最も大きな影響を受けて軟体生物と化す。淤加美一族は上記で触れたように蛇の属性を持っているため人間ほど影響は受けなかったが、やはり首が長くなったりなどの変化が認められる
本来魚人化するはずの「京の水」であるが、汚染されてしまったため、それを飲んだ水生村の神主は即座に軟体生物となってしまったのである
神主が村人たちに飲ませたものは「酒」であり「京の水」とは成分が少々異なると思われる。ある意味で「京の水」の劣化品であったがために効果が薄まっていたのだろう(喉が渇くといった多少の魚人化傾向、火を怖がるという赤目傾向はあったようだが)
また、飛来物に付着していた常世神の眷属であるムカデが鯉に寄生、それは鯉を食べた人間に寄生し、人間は蟲憑きとなる
ここで桜竜と常世神の系統を整理してみよう
桜竜ーぬしー鯉ー壺の貴人ー魚人ー人
常世神ームカデ、コオロギー蟲憑き
つまり桜竜から連なる竜の眷属と、常世神から連なる蟲の眷属があるが、両者は特に争っているわけではない。桜竜は傷ついたので防御機構を発動させただけであり、常世神側は本能に忠実に生きているだけである
しかしながら、人間の様々な思惑が絡んでくるために、両者の関係性が分からなくなるのである
飛来物の到来からしばらくして、正常な暮らしの成り立たなくなった源の宮は自ずから門を閉ざす。永久に門を閉ざすために蟲憑きに門を守らせ、霧ごもりの貴人を差し向けて源の宮に通じる水生村を隠してしまう
この指揮を執ったのはまだ眠っていなかった巫女だったであろう
そうして源の宮を封じてから、桜竜を癒やし鎮めるために巫女は眠りについたのである
蛇足
話が横道にそれ続けて長くなってしまったSekiroはストーリーがはっきりと分かる部分と、ヒントが少ないか全く無い部分があって、今回はとにかく分からない部分から暫定的に考察していったものである
全体的に叩き台的なものである。書いた本人も納得してない部分が多々あり。
飛来物に関しては源の宮を観察してそうではないかな、という程度
桜竜の左腕は、故郷での戦いで失ったという可能性も考えた
変若の御子の作り方に関しては全くヒントが無いのでかなり妄想気味
鯉の肉に寄生虫が~というのは、八百比丘尼の伝承から考えるに妥当かと思われる
八百比丘尼が門守になった時期については自信がない
巫女が神を宿して~というのは、あの巫女に関する情報がほとんど存在しないので、服装や状況から推測してみたものである
竜と蟲の関係がさっぱり分からずとても困っている
一応こじつけてみたものの自信はない
大桜=桜竜の顕現体に関しても、折れた枝と桜竜の欠損した左腕をこじつけたもの。強く主張する気はさらさらない
全体としてラディカルな仮説を繋げてみたものである。それでどこまで行けるかを試してみたかった。結果的には、もっと細部から攻めないとなぁという結論を得た
2019年4月1日月曜日
Sekiro 考察1 下準備
エンディングを四種回収したので考察の下準備に取り掛かってみる
関係ありそうなテキストやセリフを抜粋してみた
随時追加・修正していこうと思う
※は要約
#は飛躍させた妄想
「私とは別の竜胤の御子が、暮らされていたと聞く 御子の名は、丈様…」(九郎)
「どうやら、丈様が仙郷に帰るため、調べられていたものだ」(九郎)
「丈が仙郷の名残として持ち帰り、接いで咲かせた花である」(常若の桜)
「常桜とは、丈様が仙郷より、持ってこられた桜です」(エマ)
「丈様の咳は、ひどくなられるばかり
仙郷へ帰る道は、どうやら叶わぬ
せめて竜胤を断ち、人に返して差し上げたい
人返りには、常桜の花と不死斬りが要る
なれど、花はあれども不死斬りはない
仙峯上人が、隠したのであろう
竜胤を断つなど、あの者は望まぬゆえに…(『巴の手記』)
「あの日、常桜の木の下で…
巴殿が… 自刃されようとしたのを…」(エマ)
「巴殿は、こう言ってました
「竜胤の血を受けた不死は、その主を縛る」と…」(エマ)
この刀は、長く仙峯寺に秘匿されていた
刻まれた銘は、「拝涙」(「不死斬り」)
「亡くなられて、久しいようだ」(九郎)
「常桜の跡にある、丈様と巴殿の墓を」(エマ)
※丈は竜胤の御子
※常桜を仙郷から持ってきた。
※竜咳(?)にかかっていた(?)
※仙郷に帰ろうとしていた
※主である丈を解放するために巴は自刃しようとした
※巴は「竜胤の血を受けた不死」
※不死斬りがないため、人返りはできなかった
※仙峯上人が赤の不死斬りを秘匿していた
※亡くなったらしい
※常桜の跡に、墓がある
#仙郷に帰れなかったのは「馨し睡蓮」か「お宿り石」が入手できなかったからか
#次善の策として人返りを果たそうとしていたがそれも失敗(花はあるが、不死斬りはない)
#だが結局、亡くなっている。おそらくどこからか黒の不死斬りを入手して人返りを果たしたのであろう(竜胤が病死するという情報は少なくともゲーム内に存在しない)
#人返りした直後に巴と共に死んだか、死んだことにしたと思われる
#黒の不死斬りは副葬品として二人の墓に埋められ、後に弦一郎が掘り返したと思われる
#あるいは遺体代わりに黒の不死斬りを埋めたか
#咳をしているのはなぜだろうか。竜胤の御子がなぜ竜咳に罹るのだろうか
#咳で共通するのは他に白木の翁たちである。もしかすると竜胤の御子と翁たちは、同じ出自を持つ者かもしれない
#丈の持ってきた常桜は、桜竜のちぎれた左腕であろうか
#あるいは、丈そのものが桜竜の左腕の化身であろうか
#桜は接ぎ木で増やせる樹木であり、いわばクローン樹木である。よって、桜竜から折られた枝の化身は、竜の血を受け継ぐ竜胤ともいえなくもない
#九郎は常桜の枝を接ぎ木されて竜の御子となったか
「巴の一族は、かつて源の香気を集め、宮に至ったと言う」(『香花の手記』)
「常桜の下で、丈様が笛を吹かれ、巴殿が舞われる…」(エマの記憶)
「常桜の跡にある、丈様と巴殿の墓を」(エマ)
「仙郷を目指した淤加美一族が残した古文書」(『淤加美の古文書』)
「中でも、蛇の目の石火矢は、恐ろしい かの女衆は、いにしえの淤加美の一族の末裔」(鉄砲砦の社の鍵」
「源の宮で、淤加美の女武者は、竜がために舞いを捧げた すると不思議と力がみなぎったという」(『竜の舞い面』)
「青錆びの毒は、いにしえの戦で
人ならぬ、淤加美の女武者らを退けたという
その血筋に連なる者にもまた、有効だろう」(「錆び丸」)
「雷とは、源の神鳴りだ
うなぎは、矮小なれど竜の眷属
神鳴りも、しばらくならば抑えられよう(「うな胆」)
「これで源の香気、揃うたり
仙郷へ、出立のときぞ(「淤加美の古文書」)
※巴の一族と淤加美一族はともに仙郷を目指し、たどりついた
※蛇の目は淤加美の末裔
※淤加美は人ではない
※雷とは、神鳴りである。淤加美は雷ボールを蹴る=竜の眷属(?)
#巴流弦一郎が雷の技を使うこと、巴も淤加美も「舞う」という共通点があることなどから、巴はおそらく淤加美の血を引く者であろう
「死なずの求道者たちが作り上げた 偽りの竜胤を持つ者です」(変若の御子)
「仙峯上人は、蟲憑き… 何故、そのようなことが…」変若の御子
「我が血は…竜胤は人を死なぬようにする」(九郎)
「死なぬというのは淀みを生む」(九郎)
「不死の契りも、変若水も、竜咳も、みなそうだ」(九郎)
「竜胤は…故郷を放たれ、この日本に流れ着いたもの」(変若の御子)
「我、死なず。竜の帰郷をただ願う
みな死なず、永く待とうぞ
竜胤の御子が、つめたい竜の涙を飲み干し
竜胤の揺り籠が、二つの蛇柿を食すのを
揺り籠の命果てず、御子を宿さば、
西への帰郷は叶うだろう」(『永旅経・竜の帰郷の章』)」
「かつて、葦名に… 竜咳が広まったことがあったといいます そのときは、治すことが叶わず、助かる者は、無かったそうです」(エマ)
「これを持って、鬼仏に「竜胤の雫」を供え祈れば、
生の力を、それを奪った者たちに返せる
そして、竜咳に罹った者たちを快復させるのだ
御守りの中には、竜咳患者の血から
エマが精製した血石が納められている
この血石は、治すべき者たちを定める道標だ」(「快復の御守り」)
「竜胤の御子から、稀に零れ落ちるもの
使用すると、回生の力をわずかに増やす
「快復の御守り」があれば
この雫を鬼仏に供えることで、
生の力を、それを奪った者たちに返せる
そうして、竜咳に罹った全ての者を快復させる
止まぬ咳が、止まるのだ」(「竜胤の雫」)
「刃も柄も真白い短刀
HPを形代に変換する
本来、この短刀は形代流しに使われる
白い刃で削り出した己の形代を、源の水に流し、竜に奉る儀式だ
刻まれた銘は、「奉魂」
それがこの小刀の真の名」(「形代流し」)
※竜胤は、日本の外から到来した
※竜胤の不死とは、他者の生の力を奪うことで成り立っている
※竜胤の不死は淀みを生む
※竜胤の揺り籠が竜胤の御子を宿せば、西への帰郷は叶う
※竜胤の雫と快復の御守りがあれば、生の力を奪った当人に返すことができる
※生の力を返すと、竜咳が治る
※HP(生の力)を竜に奉る儀式が存在する
#桜竜は樹木ゆえに草木の「生の力」を奪い、竜胤の御子は人であるがゆえに人間の「生の力」を奪う、のかもしれない
#日本神話においては、桜は「若々しさや儚さの象徴」(参考コノハナノサクヤビメ Wikipedia)であり、岩は「永遠性(常しえ)の象徴」(参考イワナガヒメ)である
#桜と岩が融合した姿は、儚さと永遠性の両方を象徴している
#桜竜の桜の側面は「若さ」を奪い、石の側面が「不死」を与えているのかもしれない(都の貴人の容姿は、「若さ」を奪われ、「不死」にされたことを表している)
#揺り籠というのは「子宮」のメタファーであろう。胎内巡りが象徴するように、すでに産まれて生きている者がもう一度母胎に戻り、再び誕生するという「産み直し」の思想である(ブラッドボーンから連なる)
「弦一郎殿、まさか、変若の澱を飲まれているとは…」 「変若水の中でも、特に濃いものを、そう呼びます」「当然死んでいるはずの斬撃に耐えるほど強靱な肉体に、変貌する」(弦一郎戦後エマ)
「あれは、元々は我が師、道玄が調べていたもの」「私の兄弟子たちの誰かが、持ちだしていたようですね」「……大方、道順あたりか」(弦一郎戦後エマ)
「変若水で生まれる、葦名の赤目
それを恐れたか、内府方は火で攻め寄せた
これは自ら焼かれぬための備えである(「赤備えの火消し粉」)
「不死斬りには、赤の他に、もう一振りがある
即ち、黒の不死斬り。その銘は「開門」
黄泉への門を開く刀なり
黒は転じて生を成す
竜胤を供物に乞い給え……」(『黒の巻き物』)
「葦名弦一郎は、市井の生まれである
母が死んだのち、葦名に引き取られた
巴の雷と呼ぶ、異端の技の遣い手である
葦名存亡の鍔際。異端こそ、この国を護るのだ」(「戦いの残滓・葦名弦一郎」)
※弦一郎は変若の澱を飲んで不死に近い存在になった
※変若の澱は、道玄が調べていたもの
※変若の澱を、道順が持ち出し、弦一郎に渡った
※変若水で赤目が生まれる
※黒の不死斬りで竜胤の御子を斬る(供物にする)ことで、死んだ者が黄泉返る
※弦一郎は巴の雷という異端の技を使う
#丈と巴の墓が掘り返されていることから、そこに黒の不死斬りがあったと思われる
「桜竜は神なる竜
古く西から流れ着き、この地に至った
この葦名には、ひと際古い土地がある
古い土や岩が、そこに染み渡った水が、
神なる竜を根付かせたのだ」(「戦いの残滓・桜竜」)
「葦名のひと際古い土地に生える草木には、
名も無き小さな神々が寄っていたという
これは、そうした草木を練り上げ作られる
神々を食み、ありがたく戴く秘薬である
だた、神なる竜が根付いたのちは、
そうした小さな神々は、姿を潜めてしまった…」(「神食み」)
※桜竜は西から流れ着き、葦名に至った
※ひと際古い土や岩、染み渡った水が、桜竜を根付かせた
※桜竜が根付いた後、小さな神々は、姿を潜めてしまった
#「根付く」という言葉は、桜竜が樹木の化身であることを表している
#おそらくは変若水の湧く土地が先にあり、それゆえ桜竜が根付くことができたのではないだろうか
#土や岩に染み渡った水が、変若水の性質(不死)を得ていたがゆえに、桜竜は「常しえ」になったのではないか
#変若水の伝説には「蛇」がつきものであるが、淤加美とは「水神であり蛇神」である
#人ならぬ、淤加美とは、変若水に適応した蛇人だったのではないか
#あるいは、源の宮の中央には巨大なクレーターがある。変若水は月とも関連付けられるが、もしかすると月から何かが落ちてきたのではないか
#月から落ちてきた何かと共に、淤加美一族も地球に落ちてきたのではないか
#貴族たちが不定形の生物になっているのに比べ、淤加美一族は姿を保っているのは、彼らが月人(蛇人)であるからではないか
#蛇は不老不死を象徴する生物である。よって桜竜に「若さ」を奪われても影響は少ない
#「月に住む貴人」といえば、日本においては「かぐや姫」が第一であろう
また源の宮の門守である
宮を永く守るには、死なずが都合良いだろう
真の名を、八百比丘尼という」(「戦いの残滓・宮の破戒僧」)
「不死斬りならば、
蟲憑きにとどめ忍殺をすることができる
この刀は、長く仙峯寺に秘匿されていた
刻まれた銘は、「拝涙」(「不死斬り」)
※門守は、死なずの蟲憑きが選ばれている
※八百比丘尼は、人魚伝説において人魚の肉を喰らい不老不死となった者のことである
#蟲は無死との言葉遊びかもしれない
「巫女は静かに眠っている」というメッセージが表示される
#巫女の正体であるが、「桜竜を宿して西から到来した女性」であろう。竜の帰郷ENDとは逆の旅路である
#巫女はおそらくここにある岩に桜竜を移したのだと思われる
#依り代である岩から桜の小枝が生えていることからわかるように、桜竜はここに根付いた
関係ありそうなテキストやセリフを抜粋してみた
随時追加・修正していこうと思う
※は要約
#は飛躍させた妄想
丈
「私とは別の竜胤の御子が、暮らされていたと聞く 御子の名は、丈様…」(九郎)
「どうやら、丈様が仙郷に帰るため、調べられていたものだ」(九郎)
「丈が仙郷の名残として持ち帰り、接いで咲かせた花である」(常若の桜)
「常桜とは、丈様が仙郷より、持ってこられた桜です」(エマ)
「丈様の咳は、ひどくなられるばかり
仙郷へ帰る道は、どうやら叶わぬ
せめて竜胤を断ち、人に返して差し上げたい
人返りには、常桜の花と不死斬りが要る
なれど、花はあれども不死斬りはない
仙峯上人が、隠したのであろう
竜胤を断つなど、あの者は望まぬゆえに…(『巴の手記』)
「あの日、常桜の木の下で…
巴殿が… 自刃されようとしたのを…」(エマ)
「巴殿は、こう言ってました
「竜胤の血を受けた不死は、その主を縛る」と…」(エマ)
この刀は、長く仙峯寺に秘匿されていた
刻まれた銘は、「拝涙」(「不死斬り」)
「亡くなられて、久しいようだ」(九郎)
「常桜の跡にある、丈様と巴殿の墓を」(エマ)
※丈は竜胤の御子
※常桜を仙郷から持ってきた。
※竜咳(?)にかかっていた(?)
※仙郷に帰ろうとしていた
※主である丈を解放するために巴は自刃しようとした
※巴は「竜胤の血を受けた不死」
※不死斬りがないため、人返りはできなかった
※仙峯上人が赤の不死斬りを秘匿していた
※亡くなったらしい
※常桜の跡に、墓がある
#仙郷に帰れなかったのは「馨し睡蓮」か「お宿り石」が入手できなかったからか
#次善の策として人返りを果たそうとしていたがそれも失敗(花はあるが、不死斬りはない)
#だが結局、亡くなっている。おそらくどこからか黒の不死斬りを入手して人返りを果たしたのであろう(竜胤が病死するという情報は少なくともゲーム内に存在しない)
#人返りした直後に巴と共に死んだか、死んだことにしたと思われる
#黒の不死斬りは副葬品として二人の墓に埋められ、後に弦一郎が掘り返したと思われる
#あるいは遺体代わりに黒の不死斬りを埋めたか
#咳をしているのはなぜだろうか。竜胤の御子がなぜ竜咳に罹るのだろうか
#咳で共通するのは他に白木の翁たちである。もしかすると竜胤の御子と翁たちは、同じ出自を持つ者かもしれない
#丈の持ってきた常桜は、桜竜のちぎれた左腕であろうか
#あるいは、丈そのものが桜竜の左腕の化身であろうか
#桜は接ぎ木で増やせる樹木であり、いわばクローン樹木である。よって、桜竜から折られた枝の化身は、竜の血を受け継ぐ竜胤ともいえなくもない
#九郎は常桜の枝を接ぎ木されて竜の御子となったか
巴
「巴の一族は、かつて源の香気を集め、宮に至ったと言う」(『香花の手記』)
「常桜の下で、丈様が笛を吹かれ、巴殿が舞われる…」(エマの記憶)
「常桜の跡にある、丈様と巴殿の墓を」(エマ)
淤加美一族
「仙郷を目指した淤加美一族が残した古文書」(『淤加美の古文書』)
「中でも、蛇の目の石火矢は、恐ろしい かの女衆は、いにしえの淤加美の一族の末裔」(鉄砲砦の社の鍵」
「源の宮で、淤加美の女武者は、竜がために舞いを捧げた すると不思議と力がみなぎったという」(『竜の舞い面』)
「青錆びの毒は、いにしえの戦で
人ならぬ、淤加美の女武者らを退けたという
その血筋に連なる者にもまた、有効だろう」(「錆び丸」)
「雷とは、源の神鳴りだ
うなぎは、矮小なれど竜の眷属
神鳴りも、しばらくならば抑えられよう(「うな胆」)
「これで源の香気、揃うたり
仙郷へ、出立のときぞ(「淤加美の古文書」)
※巴の一族と淤加美一族はともに仙郷を目指し、たどりついた
※蛇の目は淤加美の末裔
※淤加美は人ではない
※雷とは、神鳴りである。淤加美は雷ボールを蹴る=竜の眷属(?)
#巴流弦一郎が雷の技を使うこと、巴も淤加美も「舞う」という共通点があることなどから、巴はおそらく淤加美の血を引く者であろう
変若の御子
「死なずの求道者たちが作り上げた 偽りの竜胤を持つ者です」(変若の御子)
「仙峯上人は、蟲憑き… 何故、そのようなことが…」変若の御子
竜胤
「我が血は…竜胤は人を死なぬようにする」(九郎)
「死なぬというのは淀みを生む」(九郎)
「不死の契りも、変若水も、竜咳も、みなそうだ」(九郎)
「竜胤は…故郷を放たれ、この日本に流れ着いたもの」(変若の御子)
「我、死なず。竜の帰郷をただ願う
みな死なず、永く待とうぞ
竜胤の御子が、つめたい竜の涙を飲み干し
竜胤の揺り籠が、二つの蛇柿を食すのを
揺り籠の命果てず、御子を宿さば、
西への帰郷は叶うだろう」(『永旅経・竜の帰郷の章』)」
「かつて、葦名に… 竜咳が広まったことがあったといいます そのときは、治すことが叶わず、助かる者は、無かったそうです」(エマ)
「これを持って、鬼仏に「竜胤の雫」を供え祈れば、
生の力を、それを奪った者たちに返せる
そして、竜咳に罹った者たちを快復させるのだ
御守りの中には、竜咳患者の血から
エマが精製した血石が納められている
この血石は、治すべき者たちを定める道標だ」(「快復の御守り」)
「竜胤の御子から、稀に零れ落ちるもの
使用すると、回生の力をわずかに増やす
「快復の御守り」があれば
この雫を鬼仏に供えることで、
生の力を、それを奪った者たちに返せる
そうして、竜咳に罹った全ての者を快復させる
止まぬ咳が、止まるのだ」(「竜胤の雫」)
「刃も柄も真白い短刀
HPを形代に変換する
本来、この短刀は形代流しに使われる
白い刃で削り出した己の形代を、源の水に流し、竜に奉る儀式だ
刻まれた銘は、「奉魂」
それがこの小刀の真の名」(「形代流し」)
※竜胤は、日本の外から到来した
※竜胤の不死とは、他者の生の力を奪うことで成り立っている
※竜胤の不死は淀みを生む
※竜胤の揺り籠が竜胤の御子を宿せば、西への帰郷は叶う
※竜胤の雫と快復の御守りがあれば、生の力を奪った当人に返すことができる
※生の力を返すと、竜咳が治る
※HP(生の力)を竜に奉る儀式が存在する
#桜竜は樹木ゆえに草木の「生の力」を奪い、竜胤の御子は人であるがゆえに人間の「生の力」を奪う、のかもしれない
#日本神話においては、桜は「若々しさや儚さの象徴」(参考コノハナノサクヤビメ Wikipedia)であり、岩は「永遠性(常しえ)の象徴」(参考イワナガヒメ)である
#桜と岩が融合した姿は、儚さと永遠性の両方を象徴している
#桜竜の桜の側面は「若さ」を奪い、石の側面が「不死」を与えているのかもしれない(都の貴人の容姿は、「若さ」を奪われ、「不死」にされたことを表している)
#揺り籠というのは「子宮」のメタファーであろう。胎内巡りが象徴するように、すでに産まれて生きている者がもう一度母胎に戻り、再び誕生するという「産み直し」の思想である(ブラッドボーンから連なる)
弦一郎
「弦一郎殿、まさか、変若の澱を飲まれているとは…」 「変若水の中でも、特に濃いものを、そう呼びます」「当然死んでいるはずの斬撃に耐えるほど強靱な肉体に、変貌する」(弦一郎戦後エマ)
「あれは、元々は我が師、道玄が調べていたもの」「私の兄弟子たちの誰かが、持ちだしていたようですね」「……大方、道順あたりか」(弦一郎戦後エマ)
「変若水で生まれる、葦名の赤目
それを恐れたか、内府方は火で攻め寄せた
これは自ら焼かれぬための備えである(「赤備えの火消し粉」)
「不死斬りには、赤の他に、もう一振りがある
即ち、黒の不死斬り。その銘は「開門」
黄泉への門を開く刀なり
黒は転じて生を成す
竜胤を供物に乞い給え……」(『黒の巻き物』)
「葦名弦一郎は、市井の生まれである
母が死んだのち、葦名に引き取られた
巴の雷と呼ぶ、異端の技の遣い手である
葦名存亡の鍔際。異端こそ、この国を護るのだ」(「戦いの残滓・葦名弦一郎」)
※弦一郎は変若の澱を飲んで不死に近い存在になった
※変若の澱は、道玄が調べていたもの
※変若の澱を、道順が持ち出し、弦一郎に渡った
※変若水で赤目が生まれる
※黒の不死斬りで竜胤の御子を斬る(供物にする)ことで、死んだ者が黄泉返る
※弦一郎は巴の雷という異端の技を使う
#丈と巴の墓が掘り返されていることから、そこに黒の不死斬りがあったと思われる
桜竜
「桜竜は神なる竜
古く西から流れ着き、この地に至った
この葦名には、ひと際古い土地がある
古い土や岩が、そこに染み渡った水が、
神なる竜を根付かせたのだ」(「戦いの残滓・桜竜」)
「葦名のひと際古い土地に生える草木には、
名も無き小さな神々が寄っていたという
これは、そうした草木を練り上げ作られる
神々を食み、ありがたく戴く秘薬である
だた、神なる竜が根付いたのちは、
そうした小さな神々は、姿を潜めてしまった…」(「神食み」)
※桜竜は西から流れ着き、葦名に至った
※ひと際古い土や岩、染み渡った水が、桜竜を根付かせた
※桜竜が根付いた後、小さな神々は、姿を潜めてしまった
#「根付く」という言葉は、桜竜が樹木の化身であることを表している
#おそらくは変若水の湧く土地が先にあり、それゆえ桜竜が根付くことができたのではないだろうか
#土や岩に染み渡った水が、変若水の性質(不死)を得ていたがゆえに、桜竜は「常しえ」になったのではないか
#変若水の伝説には「蛇」がつきものであるが、淤加美とは「水神であり蛇神」である
#人ならぬ、淤加美とは、変若水に適応した蛇人だったのではないか
#あるいは、源の宮の中央には巨大なクレーターがある。変若水は月とも関連付けられるが、もしかすると月から何かが落ちてきたのではないか
#月から落ちてきた何かと共に、淤加美一族も地球に落ちてきたのではないか
#貴族たちが不定形の生物になっているのに比べ、淤加美一族は姿を保っているのは、彼らが月人(蛇人)であるからではないか
#蛇は不老不死を象徴する生物である。よって桜竜に「若さ」を奪われても影響は少ない
#「月に住む貴人」といえば、日本においては「かぐや姫」が第一であろう
蟲憑き
「破戒僧は、蟲憑きであり、また源の宮の門守である
宮を永く守るには、死なずが都合良いだろう
真の名を、八百比丘尼という」(「戦いの残滓・宮の破戒僧」)
「不死斬りならば、
蟲憑きにとどめ忍殺をすることができる
この刀は、長く仙峯寺に秘匿されていた
刻まれた銘は、「拝涙」(「不死斬り」)
※門守は、死なずの蟲憑きが選ばれている
※八百比丘尼は、人魚伝説において人魚の肉を喰らい不老不死となった者のことである
#蟲は無死との言葉遊びかもしれない
桜竜の巫女
桜竜を倒した後、ふたたび巫女のもとに行くと「巫女は静かに眠っている」というメッセージが表示される
#巫女の正体であるが、「桜竜を宿して西から到来した女性」であろう。竜の帰郷ENDとは逆の旅路である
#巫女はおそらくここにある岩に桜竜を移したのだと思われる
#依り代である岩から桜の小枝が生えていることからわかるように、桜竜はここに根付いた
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