トレーラーと各種インタビューを元にした影の地の考察
修正:メスメルの出自に関して
影の地とは何か
インタビューによれば、影の地はマリカが神になった地だという。だとするのなら影の地は宵眼の女王とマリカが戦った地であろう
死のルーンとは、即ち運命の死
黄金の律のはじまりに、取り除かれ、封じられた影(指読みエンヤ)
薙ぎ払う黒炎
黒炎とは、すなわち神狩りの炎であった
しかし、マリケスが運命の死を封じた時
その力は失われた
黒炎の儀式
使徒たちを率いた、宵眼の女王
彼女は、指に選ばれた神人であったという
神狩りの剣
かつて神肌の使徒たちを率い
マリケスに敗れた、宵眼の女王の聖剣
使徒たちの操る黒炎は
この剣によりもたらされた
神人であった両者は次なる神になるために互いを滅ぼし合い、その結果として影樹は焼かれ、影の地は放棄されたと考えられる
このとき宵眼の女王と組んだのが絵画に描かれた二人の人物(王と女性)であろう。このうち男性の方は脊椎だけの状態で他の場面にも登場している(正式な名前はわからないので脊椎王と呼ぶ)、また女性の方はおそらく宵眼の女王であろう
さて、脊椎王がその姿になったのは、マリカの子と明言されている串刺し公メスメルに敗北したからだと思われる(王は串刺しにされ、宵眼の女王はマリケスに敗北した)
一方、神人戦争でマリカと組んだのがゴッドフレイである。
インタビューで「獅子舞」と言われているボスがいる
獅子舞とは獅子頭を被って舞う神事的な民俗芸能であるが、人と獅子の組み合わせはゴッドフレイと宰相の獣の関係性によく似ている
ラダーンの獅子鎧
黄金獅子は、最初の王ゴッドフレイと
その宰相の獣、セローシュに由来するという
幼き日、ラダーンは戦王に心奪われたのだ
インタビューでは、獅子舞は黄金樹以前の文化といわれているが、ゴッドフレイは元々その文化に属する王だったのであろう
※ちなみに映像では獅子舞に忌み角が生えているのが見える。マリカとゴッドフレイの間に忌み子の双子が生まれたことからも、獅子舞がゴッドフレイの一族であることがわかる
またインタビューでは、「マリカが神となり、黄金樹の生まれた地」とも言われている
最初に黄金樹があったのではなく、マリカが神となった後に黄金樹が生まれたのである
ただし、このときに生まれた黄金樹はマリカが影樹を「接ぎ木」して誕生したものである
※接ぎ木という思想はマリカの黄金律の中心教義としてゴドリックに受け継がれている
かたや宵眼の女王が奉戴していたのが影樹である
影樹側の勢力であった脊椎王と宵眼の女王はマリカ勢力に敗れ、その影樹は大いなる意志の恩寵を失い、光を失ったと考えられる
※宵眼の女王も指に選ばれた神人であるから、本来は大いなる意志の恩寵を受ける存在であった
つまり元々の本流は影樹を擁する脊椎王と宵眼の女王の方であったのだが、後から影の地に降り立ったマリカがその恩寵を接ぎ木という手法で簒奪したのである
ただしゴッドフレイの一族は太古から影樹を崇拝してきた一族であり、彼らが擁する女王マリカに正統性がなかったとは考えにくい
おそらく影樹には運命の死が含まれており、すべての生命に死をもたらす存在であったと考えられる
宵眼の女王が奉戴しているだけあって、影樹はかなり死の力の強い存在だったのだろう(マリカの黄金樹が生命力を体現するのと反比例するように)
※死の瘴気を撒き散らすミミズ顔は本来は影樹の管理・生育のために生まれたと思われる
影樹とその死の力の支配下にあって、ゴッドフレイの一族を含む定命の者たちは死による搾取に苦しめられてきた
その結果がゴッドフレイ一族の反乱であり、その指導者となったのが神人マリカだったのである(順番としてはマリカが神人に選ばれる→ゴッドフレイがマリカを擁して脊椎王に反乱という流れだろう)
坩堝の騎士がゴッドフレイの部下であるのも、盛んな生命力を体現する坩堝の存在にとって、死によって自分たちを支配しようとする脊椎王は宿敵だったからであろう
これまで生命は死に打ち勝つことができず、常に死を享受しなければならなかった(ギルガメシュ叙事詩において、永遠の生命をもたらす不死の草をギルガメシュが求めたのも死から逃れたかったからである)
もし仮に宵眼の女王が神となれば、すべての生命はふたたび死を甘受しなければならない
だが、今やマリカという影樹に与さない神人がいる。故にゴッドフレイと坩堝の騎士たちはマリカに協力し、脊椎王と宵眼の女王の勢力と戦ったのである
神人戦争は影の地を荒廃させた後にマリカの勝利に終わる
マリカは神となり、影樹を接ぎ木することでマリカの黄金樹が生まれ、また運命の死を封じることで黄金律の時代が始まった
それはゴッドフレイや坩堝の騎士たちの求める死のない世界であった(しかし原初の赤味は失われ、生命の強さも失われてしまう)
さて、焼かれたとはいえ影樹は今もそびえ立っている
その理由はわからない。運命の死を封じた段階で影樹も不死となっていたのかもしれない(本編における運命の死の解放関連でやや齟齬が残るか)
すでにマリカの黄金樹は育ち始めている。だがその元となった影樹はまだ顕在であり、その存在はマリカの簒奪を告発し続けている
加えて運命の死は封じられたものの影樹そのものが生命に対して強い死をもたらし続けている(神の一族は不死であるが、死は大地を穢し生命を蝕んでいく)
ゆえにマリカは影樹を封印しなければならなかった。そのためにマリカは影の地ごと狭間の地から覆い隠したのである(ヴェールによって)
巨人戦争の後、マリカは自らの子を影の地の守護者として派遣した。それがメスメルである
メスメルの赤髪はラダゴン由来だと思われるが、そのラダゴンの髪が赤いのは巨人の呪いであるとテキストによって示唆されている
ただしメスメルをマリカとラダゴンの子とすると時系列が合わなくなる。よってメスメルはラダゴン経由ではなく、マリカと巨人とのあいだの子としたほうが自然かもしれない
またメスメルは蛇を纏っているが、蛇は黄金樹の反逆者である
闘士の兜
蛇は、黄金樹の反逆者であるとされ
人々は、その傷つく様を喜んだ
黄金樹の接ぎ木の元となった影樹を見張る者として適した力であろう
メスメルは巨人と蛇の複合要素を宿していることになる。メスメルはマリカと巨人の子としたが、それに加えてマリカと蛇の子でもあるのかもしれない
つまるところマリカは巨人とも蛇とも交わっていたことになるが、これに適合する存在が本編に登場する。デーディカである
デーディカの禍
皮膚を剥がされた狂気の肖像
慈しみの薄笑いを浮かべている
被ダメージが増える
デーディカという名のその女は
あらゆる不義、姦通を行ない
無数の異形の子をなしたという
神肌の使徒が最も求めたのは、神マリカの皮膚だったのかもしれない。
神肌の貴種フード
滑らかな皮膚を縫い合わせたフード
皮ぎしの脂を残しており、ぶよぶよと柔らかい
神肌の貴種たちの装束
貴種とは、最も古い使徒たちであり
人ならぬ諸相を、その身に宿しているという
それは黄金樹の原初、坩堝にも似ている
メスメルは今も影樹に連なる者たちに有効な火の力も宿している
※黄金樹が炎に弱かったように影樹に連なる者たちも炎に弱いのだろう
メスメルは影樹に連なる者たちが影樹を解放しようとするのを、その蛇と炎によって防いでいるのである
黄金の祝福無きすべてに死を
…メスメルの火を(メスメル)
影樹を解放しようとする者、その筆頭がミケラであり、また褪せ人である。故にメスメルは褪せ人と戦うことになるのである
蛇足
DLCクリアするとヴェールが剥がれて、狭間の地から影樹が見えるようになるんだろうなぁ、という妄想
0 件のコメント:
コメントを投稿