2024年2月23日金曜日

Elden Ring DLC考察2 串刺し公、メスメル

情報

インタビューによれば、メスメルは「マリカの子」と呼ばれる英雄のひとりであるという


またメスメルが座っているのはモーゴットやマレニアなど大ルーンをもったデミゴッドたちの座る椅子と同じ物であり、彼はルーンの王たちと同格の存在であるとされる


公式サイトによれば、彼の正式名は「串刺し公、メスメル」であり、影の地メスメルの火に焼かれた場所であるという


トレーラーからメスメルのものと思われるセリフを抜き出したのが以下である


母は、本当に王たるを託したのか

光無き者などに


黄金の祝福無きすべてに死を

…メスメルの火を



外見

外見から見るとメスメルは、二匹の蛇長槍赤髪長い手足といった特徴がある



考察

マリカの子」と呼ばれ「赤髪」であることから、メスメルをマリカ赤髪のラダゴンのあいだのとするのがシンプルな考察と考えられる


しかしながら、赤髪ラダゴン経由と考えるとメスメルの誕生巨人戦争以後、さらにいえばリエーニエ戦役以後とかなり遅い時期になる


影の地の考察でも述べたが、影の地は神人戦争(仮称)の行われた地であり、時系列的には巨人戦争以前のことと考えられる


もし仮にメスメルの赤髪ラダゴン経由とすると、メスメルの火影の地を焼いたのもかなり後のことになってしまう


神人戦争が終結してから長い時が経った後にメスメルの火影の地を焼いた、というのはどうも得心がいかないし、焼く必要もない


であるのなら、むしろメスメルの赤髪はラダゴン経由ではなく、より源流である巨人経由と考えた方がいいのではないかと思われる


巨人の赤髪

火の巨人の、燃えるような赤髪

編み込み束ねた太鞭


巨人たちは、皆一様に赤髪であり

ラダゴンは、自らの赤髪に絶望したという

それは巨人の呪いだったろうか


つまりメスメルは「マリカの子」であり、モーゴットたちと同格のルーンの王であるが、その父親赤髪の巨人なのである


メスメルの要素の内、赤髪は巨人に由来するものである。またその長い手足はマリカの種族である「稀人」の特徴である


次に二匹の蛇であるが、蛇と考えるとライカードを喰らった大蛇をすぐに思いつく。しかしながら、ライカードを喰らったのは「遥か昔から、ゲルミア火山に巣食う老蛇」であり、その能力は喰らうことで家族となるするというものである



蛇人の遺灰

溶岩の鞭を振るう、異形の蛇人の霊体

遥か昔から、ゲルミア火山に巣食う老蛇

デミゴッドを喰らい、蛇人どもを産み落としたという



メスメル二匹の蛇はビジュアル的にはゲルミアの老蛇ではなく、闘士の兜墓守のマントあるものに近い


闘士の兜

蛇は、黄金樹の反逆者であるとされ 

人々は、その傷つく様を喜んだ



画像は腐敗した墓守のマント(軽装)


さて、蛇を生やした英雄という表現はペルシアの叙事詩『王書(シャー・ナーメ)』に登場する、両肩に蛇を生やした王、ザッハークWikipedia)を想起させるものである



メスメルの二匹の蛇もザッハークと同様にその身体から生えていると考えると、メスメルは蛇の血も受け継いでいると考えられる


つまりメスメルは巨人と稀人と蛇の血を受け継ぐマリカの子、ということになる


どのようにこの三種が融合したのかはわからないが、半身同士で子どもが作れたのだから、巨人と蛇の血を受けた子をマリカが産むこともありえないことではないだろう


また、そのような存在は本編アイテムによりすでに言及されている


デーディカの禍

皮膚を剥がされた狂気の肖像

慈しみの薄笑いを浮かべている


被ダメージが増える


デーディカという名のその

あらゆる不義、姦通を行ない

無数の異形の子をなしたという


すなわちデーディカとは、あらゆる不義、姦通を行い無数の異形の子をなしたマリカのことである(ただしこれらの表現には敵対者からの誹謗中傷も含まれている)


そしてデーディカ皮膚を剥がされた状態の肖像を作られたのは、デーディカが神であり、神肌の使徒がその皮を望んだからである


※実際に皮膚が剥がされたのかもしれないし、あるいはその肖像は神肌の使徒の理想を形にしたものとも考えられる


神肌剥ぎ

切り裂く鎌の刃と、穿つ螺旋の針を持つ

秘色の両刃剣。神肌の使徒たちの得物


神肌の使徒フード

滑らかな皮膚を縫い合わせたフード

神肌の使徒たちの装束


串刺し公、メスメル

なぜマリカメスメル生まなければならなかったのか。それは当時マリカが争っていたのが影樹を擁する勢力であり、影樹に反逆し、それを燃やす力を求めたからである


影樹を燃やすのは巨人の火であり、また黄金樹への反逆の証である。この場合の黄金樹とは、マリカの黄金樹の元になった影樹のほうである


そのためにマリカ巨人や蛇と交わりメスメルを産み落とした。その事実を当時争っていた宵眼の女王とその使徒たちは糾弾し、それがデーディカとして伝わっていったのである


メスメルと竜との関係も指摘されている。あるいはメスメルは巨人・蛇・竜・稀人のハイブリッドなのかもしれない(根源を辿ると坩堝になるか)

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