「手記6 NPCの名前」
今回は各NPCをカテゴライズし、その色彩の違いについて触れてみたい(動画で使うのでまとめる必要があった)
※日本語版の名前を基本とし、曖昧なものに関しては英語版を参照した
Bloodborneに登場するNPCの名前は、大きくチェコ系のものとハンガリー系に分けることができる
チェコ系
男性
カレルイジー
ヴィート(英語版の綴りはハンガリー系)
ルドウイーク
ミコラーシュ
オト
ヴァルトール
ウィレーム
女性
アデーラヨセフカ
ユリエ
一見してビルゲンワース~医療教会の関係者が多いことがわかる
ハンガリー系
男性
アンタルエドガール(※フランス語でもEdgarと綴りエドガールと読む)
ヘンリック
デュラ
レオー
パール
ローゲリウス
ユゼフ(英語版の綴りはjosef)
女性
フローラヘンリエット
ヴィオラ
知識階級の多かったチェコ系とは異なり、ハンガリー系はヤーナム土着の雰囲気をもつ
ドイツ系
男性
アルフレート※ゲールマン(ゲールマンの語源はゲルマン人の英雄Hermann)
女性
アンナリーゼエミーリア
エヴェリン(※)
※エヴェリンは武器名だがテキストに「女性名を冠された」と記されている。また英語でもEvelynと綴るが語源的にはドイツ語なのでドイツ系に入れた
ドイツ系の名前が関係するのはカインハーストである
エミーリアをドイツ系とするとアルフレートと同郷ということになる。身分や年齢が近いので兄姉、姉弟説も可能かもしれない
名前からするとアンナリーゼの血縁か
英国系
男性
アーチボルドギルバート
ローレンス
ガスコイン
ダミアン
※ゲールマン(ゲールマンを「ゲール人の男」の意とすると、ゲール人つまり現在のアイルランド人やスコットランド人と解釈することができる)
女性
アイリーン作中でも異邦者と呼ばれる者たちが多い。このことからも本作における名前には出身地等の意味が含まれている
やや意外だったのはローレンスである
ローレンスという名前自体は英国系だが語源をたどるとローマの「ラウレントゥム」という町までさかのぼることができる
英語版の綴りLaurenceは、カンタベリー第2代大司教聖ラレンティウス(聖ローレンス St. Laurence, ?-619)から
ロシア
ゲールマン※ロシア語ではGermanと綴るが、作中の綴りはGehrmanである
一見ロシアと何の関係もなさそうに見えるが、人形には未使用と思われる歌がある
その歌はロシアの子守歌である(参考: Youtube)
ゲールマンはどこですか?
返信削除ールマンはなかなか厄介で「英国系」と「ドイツ系」から1つに絞り込めませんでした
削除カタカナ読み「ゲールマン」はロシア語読みです。ただしロシア名ではGermanと書き、英語版のGehrmanとは綴りが異なります
ゲールマンの語源はローマからゲルマン民族を解放したゲルマン人の英雄ヘルマン(Hermann)です。ゲルマン人は現在のドイツ人や北欧人の祖先となります。これらのうち作中で登場するのはドイツです
名前を「ゲール人の男」の意とするのならば、ゲール人になります。ゲール人は北西ヨーロッパに先住したケルト系民族(wikipedia)です。その子孫としてはアイルランド人、スコットランド人が挙げられることから、「英国系」とも解釈できます
まとめると、
カタカナ読みでは「ロシア系」
語源的には「ドイツ系」(ゲルマン人)
名前を英文と解釈するのならば「英国系」(北のケルト人・ゲール人)
になります
ローレンスとの深い関わりから判断すると英国系のような気もしますが、マリアとの関わりを考慮する(師弟)とドイツ系もありえるかと思います(カインハーストはドイツ系の名前を持つので)
gehrman name で調べると英語サイトで人名由来の解説サイトが出ました そこの翻訳で調べた限りは、gehrmanはドイツ語で槍を意味するgehrを由来とする「家名」であるそうです
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