2019年9月15日日曜日

Death Stranding TGS セーフハウスのまとめ

セーフハウス


目覚め

目覚めるときに500mlの血液を採取される
サムの血液は特殊でBT用の武器にできる



カメラ

セーフハウスではプレイヤーはサムではなくカメラを操作する
ノーマンを見るギャルゲーみたいなモード
ノーマンあるいはサムと遊ぶモード
シャワーを要求

カメラを操作するといろんなリアクションをとる


ものすごい数のモーションを取っている
ノーマンとコジマ監督でアイデア出しをして脳みそ焼けるぐらいモーションを撮った
サムはクールな役柄だがセーフハウスではキュートなノーマンを見ることができる


サムの操作はコマンドで行う

洗面台ではアナログスティックを倒すといろんなモーションが出る


シャッターを押して写真を撮ることができる
ゲッツ
セーフハウスは旅で疲れたサムとプレイヤーを癒やすところ

ステンシル

サムの体についた手形は死者の手形
ボイドアウトしてあの世に行って帰ってきた(死んだ)回数分の手形がつく
プレイヤーによってその数は異なる


血尿

ものすごい疲れていると血尿が出る(レア)

サムは特殊な体液を持っているので、老廃物や体液は全部武器になる
特に血尿は強力な武器
ここで出た武器はプレイベートボックスに入っている



フラジャイルジャンプ

いわゆるファストトラベル




装備棚

自分が持っている武器装備、カイラルプリンターで作れる武器装備が並ぶ
サムが着ているのはアクロニウムとのコラボインナー



グレネード
グレネード

米陸軍で使用されたフラググレネード。
投擲後、時間経過で爆発し、一定範囲にダメージを与える。



血液グレネード
血液グレネード

対BT用に開発された手榴弾。
サムの血液とガスを混合し、爆発時に飛散させ、BTを攻撃する。



EXグレネード
EXグレネード

サムの体液、両廃物、排泄物などを凝縮加工したカプセル。
サムの血液がBTに効果があるならば、体液等も同じなのでは?
というハートマンが提唱する仮設に基づいて、
サムのシャワーやトイレの際に採取し、加工して作成された武器。
体液や排泄物のタイプでBTへの影響は異なると考えられるが、
現状では未知数。
他人の排泄物は、普通の人間では気持ちのいいものではない。
サムも気持ちはよくないだろう。
とはいえ、まずは試してみなければ何も始まらない。
もしかしたら、血液程たいした効果はないかもしれない。


チャージ式対BTハンドガン[Lv.1]

チャージ式対BTハンドガン[Lv.1]
型番:MA-BIS mod 1

対BT血液射出銃。
ハンドカフから使用者の血液を転送し、
弾丸状に凝固成型して電磁誘導により打ち出す。
血液のチャージ時間により威力が変化する。




ボーラガン[Lv.1]
ボーラガン[Lv.1]
型番:BOLA Mk1

拘束用ロープをガス圧で射出し対象を縛り上げる
ローカルメイドの拘束銃。
人体を傷つけずに無力化することができる。
サムの血液が織り込まれている“ストランド”を使用しているため、
BTにも効果がある。



アサルトライフル[Lv.1]
アサルトライフル[Lv.1]
型番:WM.556

ブリッジズ制式採用銃。
元々は米陸軍の空挺部隊向けに、
フォールディングアサルトカービンとして開発されたが、
DS後に特殊用重火器として改良された
マルチバーバスアサルトライフル


武器のオレンジ、紫、ブルー、黄色というカラーリングは工具をイメージ
これはサムがブルーカラーであるため

ブーツ
このブーツはレベル1なのでどんどんごついやつに変わっていく



色変え




BB

BBをあやすことができる



悪夢
うたた寝をしてしまって悪夢を見る



BBをあやしていると親密度が高まる




バックパック

バックパックにポーチとかをつけるとその分多く運べる
回転させたり自分でレイアウトしたりできる(バイオシリーズのアタッシュケース)

グレネードポーチ

投擲武器を入れるポーチ。
中に入れることで、背中などのポーチを空け、
その分、より多くの荷物を背負ったりできるようになる。
時雨のダメージや転倒などで荷物落下を防いでくれる。
複数同時装着が可能。
なお、中身が入っているポーチを破棄した場合、
入っていた物がカスタマイズしている施設の
“プライベートボックス”に収納される。


拡張バッテリー[Lv.1]

サムが使用する装備品用の拡張バッテリー。
装着することで“アクティブスケルトン”等の装備品で
使われるバッテリーの最大容量が増加する。
複数同時装着が可能


アクセサリ
いろいろな効果がある
色んな人にあったりいろいろなことをすると手に入る

てるてる坊主

晴天の願いが込められたアクセサリー。
付けていると時雨が降りにくくなると言われている。



風車

風車が付いたアクセサリー。
BBのお気に入りで、付けているとご機嫌。
ストレスも多少溜まりにくくなるようだ。



テーブル

フラグによって乗っているものが変わる


クリプトビオシスはフラジャイルが好きで持ってきてくれる
食べると鉄分が増える

ルーデンスサングラス


端末

普段している手錠端末とほぼ同じ機能がある



オーダー

プレーヤーがオーダしているメインミッション、サブミッション、その他のミッションのどれを受注してどの段階にあるかがわかる



メール

色んな人をつないでいくとメールが来る



名前の横の星は親密度。多いほど親密度が高い。上がっていくと関係が良くなっていろんなことができるようになる




データ・アーカイブ

つないでいくと各地に断片的に残っていた記録がここに集積される






ブリッジ・リンク

自分と世界中にいるサムがつながる。いいねのやり取り。その人達との関係がわかるボード
ストランズ契約というのができる。そうするともうちょっといいことが起こる



ミュージックプレーヤー

どんどん曲が増えていく




ルームカラー

自分で作ったプライベートルームは色を変えられる
他の人が入ったときにこの色が見える





フィギュアを見る

進行していくとどんどん増える。
もうちょっとするとあるモードが出現する


ある特定のファンの方はここばかり来るようになる


ビール

普段はモンスターの缶が並んでいる
今回は世界最速のビール

酔っ払うとちょっとやばいことになる。暴れたりする
普段はモンスターの缶があって回復する


出発

必ずBBと接続する


するとBBの記憶が逆流する。クリフ、マッツが出てくる
毎回フラッシュバックでマッツが見れる
バタール・モンラッシェ グラン・クリュ

ストーリー上に重要なものがある

「乾杯。リサときみに」

フラッシュバックが何なのかはゲームを解いていくとわかる




外の世界

自分が建てた荒れ地にあるセーフハウス


建設物機能

カスタマイズができる

建物の強化

建物のレベルを上げられる


上げる場合は素材を入れるとレベルアップする
他の人が建てた場合でも素材を入れるとレベルアップする



建設物の修復

建てたものも、タイムフォール(時雨)が降るとどんどん溶けていく
溶けていくのを修復するというコマンド

世界中にいっぱいものが建つんじゃないかというのはあんまりない
これを残したいのであれば修復を続けなくてはいけない



建設物のカスタマイズ

音楽やホログラムを設定できる
ボイスも設定できる



いろんな数のキャラクターのホログラムを使うことができる


建設物の破棄

人が建てたやつも破棄できる
破棄した人の世界の中からなくなる。他の人の世界からはなくならない
悪意を持って建てられたものも消せる

カイラル通信をつなぎにいくお話なので、必ず自分がつなぎます。自分よりも先に設備があることはない
つないで初めて振り返るとそこにみなさんの装置が見える

プレイヤーのプレイスタイルとフラグによってこちらによってプログラムによって制御しているので、発売から半年後に買っても普通に遊べるようには調整はされている


排尿

これも当然武器になる
きのこが生える
雪山にも登れる

世界中の人から見える。これにおしっこをかけると大きくなる
そうしていくと結構いいことが起きる

雪山にも登れる
一番過酷で一番おもしろい場所


温泉

おしっこ禁止の看板もある

温泉ではできないようになっている

クレーター温泉




温泉ママー






蛇足

小島監督の解説を聞きながら動画を見る日本語勢と、映像のみの海外勢との温度差が気になる。TGSという日本のイベントなので仕方がないことだったのかもしれないが、英語版の解説を先行させるか同時に発表したほうがよかったように思える

細かなニュアンス、プレイの空気感などがうまく伝わってないもどかしさが否めない

2019年9月12日木曜日

Death Stranding TGS 50分動画の雑なまとめ

ゲームの内容などは観れば分かると思うのでざっと


ムービー

ダイハードマン:アメリと第一次遠征隊は東から西へ北米大陸を横断し、孤立した都市に結び目を整備した。だがインフラが整っただけで、カイラル通信はつながっていない。今できるのは無線と有線による音声通話と、わずかなデータ通信という程度だ。

ダイハードマン:君がすべき任務はそれぞれの結び目にそのQpidを接続し、カイラル通信を起動させることだQpidを現地の端末に接続して初めて相互超大容量ゼロ時間通信が可能となる。都市や人の今がつながるだけじゃない。われわれの過去までもがつながる。各地で断片化されたデータが一つに統合される。まるで、恐竜の化石が復元されるようにな

ダイハードマン:これによって46億年にも及ぶ地球の歴史もDS以降に失われた人類の英知も復元されることになる。そしてそれこそが、デスストランディング解明の鍵となるはずだ。通信がつながれば大容量データのカイラルグラムはもちろんカイラルプリンターも使えるようになる

※カイラルプリンターというのは3Dプリンターみたいなもので装備とかを作れる

ダイハードマン:将来的にはかなりのものが通信だけで送れるようになる。

サム:魂ある生物やオリジナルのもの、思い出の代物は送れないはずだ。

ダイハードマン:そうだ。そのために君たちの存在が必要なんだ。つなぐ前もつないだ後も、君たちのような配達人がな。

サム:休む暇は無い、か。



ゲームプレイ

配送端末

配送端末でミッションを受注する


ダイハードマン:対BT兵器が完成したようだな、ママから連絡があった。今回運んでもらう荷物はポート・ノットへの支援物資だ。その中にはこの対BT兵器も含まれている。それから支援物資には薬剤も入っている。それに人間の精子や卵子も。特に精子と卵子は都市の住人に外部の遺伝子を取り入れることで、多様性を確保するためには欠かせないものだ。ポート・ノットへ支援物資を届け、Qpidを接続する。そうすればこのエリア一帯はカイラル通信で一つになる。では、その配送端末で依頼を受注してくれ。これまでで最も長く困難な配送となるはずだ。十二分にそなえて向かってくれ。


配達荷物の受け取り

アイテム一覧
アイテム一覧


カイラルプリンターによる装備作成

荷物の最適化をすることができる


Episodde 2: Amelie


LRでバランスを取りながら行く
体力の使い方も全部バランスで変わる



スキャンすることで深さが分かる


プレッパーズ

何度か荷物を届けることで仲良くなり、いろいろなアイテムを貰えるようになる

カイラルネットワークの境界線


カイラルネットワーク

カイラルネットワークを接続することで、他のプレーヤー(サム)と物資や痕跡を共有することが出来るようになる
※逆に言うと、カイラルネットワークを接続するまでは他のプレーヤーとのストランドはない






休息

あまりに疲れると勝手に寝る
ハーモニカや口笛は吹けば吹くほど上達する
ハーモニカを吹くとBBから「いいね」を貰える


休んだ場所にケルンが出来る(世界中の人から見える)

他人の休憩したところで休憩すると何かあったりする



足跡

他の人の足跡を辿ると獣道になりやがて道になる



ロッカー

プライベートとシェアがある
シェアは他者と共有

パワースケルトン




フローター

2つまでつなげて使うことができる



サムが乗って移動することができる




時雨シェルター

入るとスプレーで汚れを落とせる(時雨を吹き飛ばす?)
曲をかけられる



ミュール

人の命は取らないが荷物を奪う
荷物のタグがセンサーに引っかかる


世界中のサムから奪った荷物をためこんでいる


槍に当たると気絶して荷物を全部持って行かれる
縄のゲーム

スティッキーガン(トリモチ銃。荷物にくっつけて奪う)を使うミュールもいる

ロッカーにあったスピードスケルトン
ロッカーにあったボーラガン


ミュールトラック

後々ブリッジスの制式のトラックが手に入る


ミュールポール

赤いポールのテリトリー範囲から逃げたら追ってこない




充電器

範囲内に入ると充電できる
音楽とかかけられる



BT

あの世のもの。時雨が降ってくるといる
時雨は荷物を劣化させる

時雨を予測する天気予報システムがある
BTが嫌な人は天気予報を見ながら時雨を避けることができる

クリプトビオシス
時雨が降っているところにはクリプトビオシスの巣がある
クリプトビオシスを食べると血が増える



BTが出現すると鳥肌が立ち、レンズについた水滴が上にあがっていく

止まると見える、動くと消える
宙に浮いているのはゲイザー。彼らからもサムは見えないが、音と気配で察知される



Bola Gunにサムの血液を混ぜるとBT用の武器になる
倒すことは出来ないが一定時間拘束することはできる

ゲイザーに見つかると、タールの地面からハンターが現れる
倒されると連れて行かれる



連れて行かれた場所にはキャッチャーというBTがいる(いろんな種類がいる)
キャッチャーは反物質なので喰われるとボイドアウトしてクレーターが出来る

サムの血液の入ったグレネード(BT兵器)によってダメージを与えられる
キャッチャーは一番弱い雑魚

コミュニケーションボタンで助けを呼べる
オンラインでつながっている他のプレーヤーが助けに来てくれたり応援してくれる
一人で戦ってるけど一人じゃない。これがストランド



BTが嫌な人はBTがいないところを通ったらいい

血液だけでなく、サムの老廃物はBTに特殊な効果を発揮する
シャワーしたあとの水は敵の行動を遅くする


対BT用のハンドガン

BTを倒すとカイラル結晶を落とす
BTと戦闘中は荷物をロッカーに預けておくのが良い




オデラデク

動きで距離と方向がわかる
フランツ・カフカの短編小説「家父の気がかり」に登場する奇妙な生物が元ネタか



BB

ストレスが溜まると使えなくなるので適当にあやす必要がある

カイラル結晶

雨が降るところにある特殊なあの世の結晶
これでフローターを浮かせたりハイウェイを作ったりできる


温泉

温泉がいくつかありそれぞれ効能も異なる


サムが温泉で歌う歌はザ・ドリフターズの「いい湯だな(ビバノン・ロック)

温泉看板を立てることができる






バイク

ノーマンリーダスのバイクの番組とコラボ


電池式
加速看板を踏むと加速する



橋を架けるのに一番貢献した人の名前が出る(いいねできる)
建設中の構造物は材料を入れることで、自分も建設に参加できる

建設中のセーフティハウス




ライン

ラインを自分で決めるゲーム
装備とかも


演出

道中、音楽がかかってカメラが特殊になって操作ができる場面がいっぱいある
LRでバランス取らないと転ぶ



ポート・ノット・シティ

五万人が壁の向こうに住んでいる
ポーターは配送センターにしか入ることが出来ない
道路が通電している。スケルトンが緑色に光り電気を消費しないモードとなる



配送センター

仲良くなると出迎えが出てくる

納品


カイラルネットワークの接続


プライベートルームがありシャワーもトイレも寝たりもできる
血を採られる


ないところは温泉や自分で作ってもよい
プライベートルームではノーマンと遊べる


シャワーを浴びて出た老廃物やおしっこやうんちも武器になる



2019年9月10日火曜日

Sekiro 考察52 葦名弦一郎 追記:蛇足

当初は弦一郎のみを考察する予定だったのだが、源の水黒の不死斬り丈と巴黄泉返り、などに言及せざるを得ず、最終的にはSEKIROやソウルシリーズの物語の構造竜胤のもたらす歪みにまで話が及んでしまった

ともかくまずは弦一郎の生い立ちから述べたいと思う


生い立ち

弦一郎の生まれに関しては、「戦いの残滓・葦名弦一郎」において『葦名弦一郎は、市井の生まれである』と明言されている

市井とは庶民の住む町のことであり、要するに弦一郎の表向きの身分は町人であった

武士の身分として町に暮らしていたということもあり得るが、武士の身分とはっきりしているのならば、母が他界する前に武士として葦名に引き取られていたように思う

複雑になるのはここから先である。上記した「戦いの残滓・葦名弦一郎」には続いて、『母が死んだのち、葦名に引き取られた』と記されている

この貴種流離譚(あるいはシンデレラストーリー)から考えられるストーリーは二つある

ひとつは、父親が葦名の血を引く武士であったとするものだ。この場合、父親が町人の母親に生ませたのが弦一郎であり、『母が死んだのち』に跡継ぎとして引き取られたというストーリーが浮かんでくる

もともと父親には弦一郎を引き取るつもりはなかったのだが、何らかの事情により跡継ぎが死んでしまったために、葦名の血を引く弦一郎が引き取られたのである

身寄りのなくなった弦一郎を哀れに思った一心が引き取ったということも考えられるが、その場合は跡継ぎにしないであろう
母が死ぬまで手放そうとしなかったとも考えられるが、単なる町人がこの時代の権力者に逆らえるとは思えない

一心が弦一郎のことを「」と呼んでいることから、弦一郎の父親は一心の息子(実子/養子)である可能性が高い

戦国当時は血よりも家門の永続が優先され、血のつながらない者同士の養子縁組が頻繁に行われていたことから、父親が一心の実子である可能性は、現代から考えるよりも低いと思われる


もうひとつは、母親自身が葦名の血を引く者であったとするストーリーである。この場合、母親とは一心の娘となろうか

葦名のであった母親が町人の元へ嫁ぎ、弦一郎を生み、その母の死を期に跡継ぎを失っていた葦名家が引き取ったとするものである

このストーリーでは、弦一郎の本当の父親の生死は問題にされず、まだ町人として生きている可能性すら残る

まとめると以下のような二つのラインとなる
1.一心→父親→弦一郎
2.一心→母親→弦一郎

どちらがより蓋然性が高いかというと、個人的には「1.」の方だと思われる。また弦一郎の父親が一心の実子であるとする方が、よりシンプルであることから、以下の考察は「1.」の実子説を採ることとする


叔父上

さて、話は先になるが最序盤のすすきの原ムービーで弦一郎は「久しいな、御子よ 叔父上の墓前以来か」と言う

叔父とは、「父や母の兄弟、およびおばの夫」のことをいい、父や母よりも年が若ければ「叔父」年上ならば「伯父」と漢字が使い分けされる(伯母・叔母についても同様である)

つまり弦一郎のいう叔父とは、父母の弟か叔母の夫のことを指す

この叔父とは何者か。葦名の跡継ぎである弦一郎と、竜胤の御子である九郎の二人がそろって墓参りするのだから、葦名家と九郎の双方に関係の深い人物である

単純に考えるのならば、九郎の義父であり、葦名家の分家でもある平田家の当主を指すように思われる

死ぬ理由としても平田屋敷襲撃というゲーム内イベントが存在し、また「残影」により平田の者がほとんど残っていないこともわかっている

九郎:エマ殿、平田から逃れてきた者、他には?
エマ:もう、ほとんど、残っておりません

では、平田家の当主(叔父上)は弦一郎の父親の弟か、というとそうではない

もし仮にそうだったとすると、葦名家の跡継ぎがいなくなってしまった場合、叔父上が葦名家当主として擁立されるであろうからだ(主家を存続させるための保険的な立場は、分家の本来的な役割である)

そうすると弦一郎が葦名に引き取られる理由はなくなってしまう

このことから、弦一郎の父親には妹姫がおり、その姫が平田家へ嫁いだ、と考えるのが妥当だと思われる

戦国時代は何よりも男子継承が優先され、例え姫であろうとも女性が家督を相続することはいくつかの例外を除き不可能であった

女性が家督を相続した実例は存在する(日本における女城主の一覧 wikipedia

いくつかの例外とは、新当主が幼すぎたり(二歳など)、男性当主の死亡や追放により、その奥方や妻が代役を務めた例である

これらを考慮に入れると、新当主(つまり弦一郎)が葦名に引き取られたのは、あまり幼すぎない年齢である。元服にあたる12歳あるはその直前の11歳あたりだろうか

また、父親には奥方も娘も、そしてもちろん跡継ぎもいなかったということになる(奥方がいれば代役として立てられるし、娘がいれば婿をとるという方策も残っている)

以上をまとめた家系図が以下である



葦名家

葦名に引き取られた弦一郎の傅役(ふやく、嫡子の教育係)を務めたのが、鬼形部である

戦いの残滓・鬼形部
心中に息づく、類稀な強者との戦いの記憶
今はその残滓のみが残り、
記憶は確かに狼の糧となった
鬼形部は、葦名に名を轟かす賊の頭目であった
だが一心に敗れ、その強さに惚れ込み、
賊党ごと召抱えられた
その後、葦名弦一郎の傅役まで努めた

剣の師となったのは、意外にも一心ではなく「巴」である

一心にどぶろくを振る舞う
隻狼:巴の雷とは、いったい…
一心:カカカッ、それはのう
弦一郎の師の技じゃ
なかなかに、面白かったであろう
隻狼:師とは…
一心:巴… あれほどの遣い手は、そうはおらぬ
まるで、舞いのように、あの女は戦う
あやつの瞳を覗いておると…
水底に引き込まれるような、心地がしたものよ
カカカッ、見惚れて、斬られそうになるなど…
この一心、長く生きたが、あの一度のみじゃ

なぜ一心が直々に弦一郎を鍛えなかったのか。それにはおそらく、弦一郎の境遇が関係していると思われる

というのも葦名に引き取られる直前、弦一郎は母を失っている

その生い立ちから、おそらく母子二人暮らしであった少年が唯一の肉親である母親を失ったのである

その衝撃はトラウマレベルで弦一郎を襲ったであろうことは想像に難くない

ゆえに一心は、巴を剣の師としてだけでなく「母代わり」として遣わしたのである

弦一郎の技のほとんどすべてが「葦名流」ではなく「巴流」であるのは、師が巴だったことだけでなく、巴に対する深い愛着を思わせるものである

人返りルート
エマ:あの頃…
私と弦一郎殿は、良くここを訪れていた
常桜の下で、丈様が笛を吹かれ、巴殿が舞われる…
それを見るのが、たまらなく好きだった
………

弦一郎は葦名に引き取られたことで、剣の師と同時に母親をも得たのである

彼がかたくなまでに葦名の国を守ろうとするのは、単に跡継ぎとして引き取られたからだけではない。彼にとっての「葦名」とは、何よりもまず「巴の思い出がつまった聖域」であり、「母の国」だからである

盗み聞き
一心:弦一郎が、いずれ現れるじゃろう
不死斬りの、もう一振り… それを使うためにな
エマ:葦名を守るためならば…
己のすべてを、投げ打たれるおつもりでしょう
一心:ああ…。我が孫ながら、見事な覚悟よ

母の国

母の国という場所は、『古事記』にも登場する

母であるイザナミを失ったスサノオが、母の眠る「妣國(ははのくに)根之堅州国」へ行きたいと大泣きするのである

この「」という字は亡き母を意味し、妣の国とは死んだ母の国、つまり「黄泉」のことである

 黒の巻き物
 即ち、黒の不死斬り。その銘は「開門」
 黄泉への門を開く刀なり

弦一郎が赤の不死斬りではなく黒の不死斬りを選んだのは、亡き母である「巴」が仙郷ではなく「黄泉」にいることを知っていたからであろう

弦一郎は変若水や不死斬りに関する書物を読める立場にあり、実際、『小姓の日記』は弦一郎の居室にあったという

その過程で源の宮や仙郷についての知識も得ていたであろう

にもかかわらず、弦一郎は「仙郷」にはまるで興味を見せず、変若水や黒の不死斬りに固執するのである

唯一、弦一郎の源の宮に対する感情が見られるのは、竜泉を振る舞った時にエマが言及する、雷の渦雲への態度だけである

エマ:遠く、源の水の流れ出ずる方角…
そちらの方に見える、大きな渦雲(うずぐも)です
渦雲は雷を、纏っています
弦一郎殿は、良く刀を振るっていたものです
その雷の渦雲を、睨みながら…

これは巴流を習得するための修練のひとつであるとも考えられるし、渦雲に対して憎しみや秘めた思いがあるともとれる。また、すでに巴がいない時期であるのならば自分の元を去って源の宮へ戻った巴に対する複雑な感情を表出させたともとれる

ただ後に弦一郎が「巴流」を称すること、実際にその剣術が巴のものであることを考えると、巴に対する憧憬が変じた様子はない

もし仮に巴が源の宮に戻っていたのだとしたら、葦名の危急の折に巴に助力を頼みに行こうともしないのは不可解である

以上のことから、弦一郎の認識上では巴は源の宮に戻っておらず、死んだものとされていると考えられる



源の水

弦一郎が傾倒しているのは巴流だけではない。巴に関するあらゆることが弦一郎の生きるための指針となっている

例えば弦一郎が不死の契りを九郎に迫ったのも、巴が竜胤の御子の従者であったからである

他にも弦一郎が変若水に執着しているのは、その水がもとは巴の故郷である仙郷から流れてきているからであろう

源の水に対して淤加美は不思議な耐性を持っている。人のように軟体生物に変化することなく、形を保ったまま長寿の恩恵を受けているのだ

これは、淤加美一族が「女性」であることと関係している

 朽ちた囚人の手記
 淤加美一族の伝承を辿り、ここまで来た
 彼の女たち、まこと源の宮に辿り着けたのか
 それが知りたいが、どうやら叶わぬようじゃ

朽ちた囚人の手記からは、淤加美一族が「女系」かあるいは女しか存在しないことがわかる。実際に源の宮にいる淤加美一族はすべて女性形である

女性に対して源の水は劇的な効果を示さない。それは人であっても同様である。例えば源の宮にいる姉妹は、日常的に源の水に触れていると思われるのにもかかわらず、ミヤコビトにはならず人の姿を保っている

また錆び丸が特殊モーションを発動させることから、淤加美の血を引くと考えられる水生のお凛も、周囲がおかしくなる中で人の姿を保っている

なぜ女性に対して源の水は効果がないのか

源の水が「女性性」あるいは言い換えて「母性」そのものだからである

源の水を凝縮した変若水変若の御子を誕生させたように、水を飲み続けることで体内にお宿り石ができるように、変若水の濃い場所で馨し睡蓮が咲くように、源の水には様々なものを生み育む効果がある

これらの力を一言で言い表すのならば「母性」である

さらにこの曖昧な概念を直接的に表現するのならば、源の水とは「垂れ流された桜竜の羊水」である

アートワークスにおける桜竜の姿は、ゲーム内のものと少し異なり、胸の傷が下腹部までに至っている

そして腹部からは青い水が滝のように流れているのが確認できる

その水の流れた先、葦名の地にいるのが、桜竜の子たる「竜胤の御子」である

竜胤の御子とは未熟児で生まれた桜竜の子(あるいは分身)である。ゆえに丈は現実世界に耐えきれずに衰弱し、九郎は自らが何者なのか、何をすれば良いのかすらわからなかったのである



弦一郎

このように、弦一郎の言動はモデルとなる巴の言動をトレースしたものである

弦一郎は理想の母としての巴を求めるあまりに、彼自身が彼女になろうとしたのだ

まさしく師弟の赤成り玉がいうところの
こう在りたいと追い求める理想の姿は、往々にして自らの内にこそある』だ

巴流を操り、変若水により淤加美のような肉体を獲得し、竜胤の御子の従者となろうとしたのは、すべておのれが理想の巴となるためである

理想の巴とは、源の水を背景にした生み育むところの「大いなる母」であり、ゆえに男である弦一郎には超えることの出来ない障壁が存在する

男では子を産むことが出来ない

だからこそ弦一郎は黒の不死斬りを欲したのである

黄泉返りによって、全葦名兵を象徴的に生み直し、おのれの肉体を犠牲にして全葦名を象徴する「一心」を生み直すことを求めたのである

一心を生むことは、葦名一国を生むことと等しく、ゆえにこれは日本神話で言うところの「国生み」である



黒の不死斬り

弦一郎が最後に黒の不死斬りに頼ったのも、巴の行動をトレースしたからであろう

ゲーム上では丈と巴は死んだことになっている。不死たる竜胤の御子とその従者が死んだ、となれば、それを可能にするのは「不死斬り」しかない

ゆえに丈と巴は「もし死んだのが確かならば」、どこからか手にれた不死斬りよって死亡したと考えるのが妥当である

けれども赤の不死斬りは隻狼がそれを抜くまで、仙峯寺の奥の院に秘匿されていた

赤の不死斬りは、一心でさえ「仙峯寺にあると聞く」と伝聞でしかその所在を知らない

だが黒の不死斬りに関しては「黒の巻物」が居室の側にあることに加え、弦一郎がそれを入手していることを前提に話している

一心:弦一郎が、いずれ現れるじゃろう
不死斬りの、もう一振り… それを使うためにな

黒の不死斬りの存在も、その所在も、由緒も一心は知っていたことになる。で、あるのならば客人として滞在していた巴と丈がそれを知らないはずはない

は黒の不死斬りを手に入れ、丈を斬り、そしておそらく自害したのである

ややこしいのだが、竜胤の御子を殺すのに「桜竜の涙」を手に入れる必要はない。九郎はあくまで桜竜を含めた竜胤そのものを消去するために不死断ちを為そうとしたのである。そのために必要だったのは「桜竜の涙」である

たんに竜胤の御子を殺すだけならば、どちらの不死斬りでも可能である。それは不死斬りによって九郎が血を流せたことが証明している(赤も黒も)



黄泉返り

黒の不死斬りに関する由緒の記された「黒の巻物」が存在することから、巴は丈を供物に何者かを黄泉返えらせた可能性はある

黄泉返ったのは九郎であろう

は竜咳のような病気を患っていた。その心身は葦名に降りてきてからは衰弱する一方であった。ゆえに丈の全盛とは、物心つかぬうちの幼い丈であろうと思われる

そもそも丈が葦名に降りてきたのは、「拝涙」を行うための赤の不死斬りを求めてのことだと思われる。なぜ拝涙が必要だったかというと、仙郷にいた時分から丈は竜咳に罹っていたからであろう

人々の竜咳を治すのに竜胤の雫が必要だったように、竜胤の御子の竜咳を治すには桜竜の涙が必要だったのである

丈の全盛とは、葦名に降りてくるという計画すらなかった時代の、おそらくは生まれてすぐの頃であろう

さて、巴の行った黄泉返りの儀式を見ていたのがである。梟の野望はおそらくこのときに生まれたものであろう


巴と弦一郎

巴の言動は残された数少ない書から再構成するしかなく、核心部については隠匿されたものとして解釈するほかない

だが、弦一郎の言動は巴の言動の繰り返しであると考えるのならば、核心部についても推測することが可能である

まず先例があり、それを繰り返す者がいる、というのはソウルシリーズやブラッドボーンでもおなじみの構図である

例えば「火継ぎ」そのものが繰り返しの思想に基づくものであり、DS1からDS3までの主人公はその輪廻の中に閉じ込められているのである

ブラッドボーンに関しては、先任の狩人たちが主人公の先例であり、狩人の夢の中で狩人たちは同じことを繰り返し続けるのである

SEKIROにおいても、まず失敗例として「丈と巴」の物語が存在し、それを繰り返す形で「九郎と隻狼」の物語が語られるのである

そして失敗に終わった「丈と巴」とは対照的に、「九郎と隻狼」は成功例、つまり繰り返しを克服した者となるのである

だが一方で、同じ過ちを繰り返し続ける者がいる。それが葦名弦一郎である

黒の不死斬りにより竜胤を供物とし、黄泉返りを果たす。その先にあるのは、いま現在葦名で起きていることの繰り返しである

この永遠に繰り返される悲劇こそが、竜胤のもたらす「歪み」なのである

九郎はこうした輪廻の苦しみから脱しようとし、ゆえに不死断ちを為そうとしたのである



蛇足

ゲームが異なるので追記の蛇足として
ソウルズボーンやSEKIROの物語構造が螺旋であることは、以前から述べてきた

この構造を踏襲するのならば、Elden Ringもまた螺旋構造なのではないだろうか

そしてこの細部を変えながら「永遠に繰り返す螺旋」を具現化したものが、「Elden Ring」なのではなかろうか

つまるところ、それまで永遠に繰り返し続ける「神々の世界」であったものが
その破壊により輪廻を解き放たれた世界となるのである

不死であった神々は病み衰え、世界は活力を失い滅亡へと突き進む

この構造はダークソウルとよく似ている。だがその理由として世界時間の崩壊(輪廻の終焉)が前提されていることが異なる

要するにElden Ringとは輪廻のことなのではなかろうか、というのがこの蛇足の論旨である

コンセプトアートのキャラクターが持っているのは螺旋剣である
この螺旋は直線であり、輪廻から解脱した姿を現している。逆にタイトル画面の無数の円は繰り返し続ける世界、「螺旋円の世界」を意味しているのではないか

※蛇足にしても思いつきである