前回「大いなる意志、菌類説」で、黄金樹は樹木ではなく菌類の子実体であり、大いなる意志の正体は菌類であると考察した
では大いなる意志や腐敗の神の正体が菌類であるとすると、その他の外なる神やそれに準ずる者たちも菌類なのであろうか
今回は狭間の地に干渉する様々な神性やそれに準ずる者たちの菌類との関わりを検討してみたい
追記:菌環
修正:三本指など
真実の母
外なる神と考えられる真実の母は「姿なき」と形容されていることから、その正体は目に見えぬ程に微少な菌類とも考えられる
モーグウィンの聖槍
それは、呪われた血に力を与える
外なる神との交信の祭具でもある
真実の母は、傷を望んでいるのだ
専用戦技「血授の儀」
聖槍を掲げ、姿なき母の身体に刺す戦技
三度まで刺し、刺す度に血の爆発を生じる
聖槍は血炎を纏い、それはしばらく継続する
モーグが地の底で見えたという真実の母とは、地底に漂う真実の母という菌類の胞子だったのかもしれない
血授
地の底で、傷を望む真実の母に見えた時
モーグの呪われた血は、炎となった
そして彼は、生まれついた穢れを愛したのだ
それは刺激を与えると燃焼する菌類の胞子であり、傷口から血液に感染することで増殖する菌類なのであろう
それ故に真実の母は、傷を望むのである(傷口から感染する)
また菌類のなかには糖を分解してアルコールを生成するアルコール発酵酵母というものがある
アルコールは言うまでもなく燃焼する。血液を酵母(姿なき母)が発酵させることでアルコールを生成し、それが血炎として燃え上がっているのかもしれない
このような血の酒の概念はブラッドボーンに既出である
二本指
ラニが二本指を拒み神人としての身体を殺したのは、肉体がある限り菌類に寄生されて操られるからとも考えられる
…そして私は、二本指を拒んだ
死のルーンを盗み、神人たる自らの身体を殺し、棄ててでも
私は、あんなものに操られたくはなかったのだ
二本指は菌類を神人に寄生させることで、宿主の行動を操ることができたのであろう
ラニが二本指を「あんなもの」と表現するのは、二本指は神の使いなどではなく、単なる菌類の子実体であることを知っていたからなのかもしれない
彼女が本当に捨てたかったのは肉体のなかでも、菌類が感染する恐れのある血液(神の血)であろう
また本来レベルアップは二本指に仕える指の巫女が行なうとされる
…貴方は、指の巫女様を知っている?
二本指に仕え、褪せ人を助け、導く存在…
私は、ルーンの欠片を、貴方の力にすることができる
エルデンリングを求めるのなら、きっとそれは、貴方の役に立つ(メリナ)
ルーンの欠片である菌糸の欠片を褪せ人の力とすることは、本来は同じ菌類である二本指とその巫女の職掌なのであろう
集めたルーンを力とすること。それは集めた菌類を身体に感染させることであり、それこそがレベルアップなのかもしれない
狂える三本指
狂える三本指が外なる神であるかは解釈の分かれるところである
ミケラの針が狂い火を鎮めることができることから、外なる神に匹敵するような存在であると考えられる
ミケラの針
外なる神の干渉を退けるため
ミケラが紡ぎあげた無垢金の針のひとつ
狂い火を受領していても、それを鎮め
狂い火の王となる運命を回避できる
狂い火は瞳(眼窩)に宿る病であり、瞳から狂い火を迸らせるという
放浪の民の遺灰
狂い病を呼び、地に埋められた一族の霊体
瞳から、恐ろしい狂い火を迸らせるが
病み人であるため、HPは低く打たれ弱い
シャブリリの禍
シャブリリという名のその男は
讒言の罰として、人々に瞳を潰され
やがてそこに、狂い火の病を宿したという
堪えきれぬ狂い火には、狂い火は瞳が爛れた病み人たちの落涙とも記されており、単純な火ではないとも解釈できる
堪えきれぬ狂い火
それは、狂い火で瞳が爛れた病み人たちの
堪えきれぬ落涙であり、狂的な痛みを伴う
菌類は血液に寄生すると考えられることから、瞳が爛れるのは菌類が感染したことよる病状なのであろう
爛れた瞳は狂い火という菌類が感染している証拠であり、シャブリリのブドウは菌類のコロニー(菌床)なのである
シャブリリのブドウ
黄色く爛れきった、病み人の瞳
表皮は剥げかけ、中身はどろりと柔らかく
熟しきった大粒のブドウに似ている
それを喰らい続けることで感染が広がり最後には三本指の声(菌類の声)が聞こえるようになるのである
…触れることが、できました。三本指様の言葉に
貴方の巫女として、それを伝えさせてください(ハイータ)
キノコの中には錯乱や幻覚を引き起こすものもあり、狂い火が発狂を蓄積させることの説明となるかもしれない
またカエンタケは炎に似た形と名を持ち、その毒性は皮膚に激しい炎症を引き起こすほど強烈なものである
シャグマアミガサタケ。ヒダが指紋のようにも見える |
…すべては、大きなひとつから、分かたれた
分かたれ、産まれ、心を持った
けれどそれは、大いなる意志の過ちだった(ハイータによる三本指の言葉)
よく見ると二本指も三本指もキノコ(子実体)に似ている
また神授塔の上層には二本指の死体がある。各神授塔の位置は地図上で見ると環状と解釈できる
これはキノコが地面に環状を成して発生する菌輪という現象を彷彿とさせる。菌輪は別名菌環や妖精の輪とも言われる
双鳥
外なる神の使いとされる双鳥に関しては、褪せ人と同じように何らかの菌類に寄生され、行動を操られているとも考えられる
双鳥のカイトシールド
色鮮やかな双鳥が描かれた盾
それは、外なる神の使いであり
死の鳥たちの母でもあるという
大いなる意志の使いである二本指が菌類と考えられるように、双鳥も鳥の頭部に似た子実体をもつ菌類なのかもしれない
※ここでは菌類説をもとに論を展開しているが、双鳥が鳥であることからロイコクロリディウムのような寄生虫の関与も疑われる
その双鳥を母とするのが死の鳥たちである
彼らが死の鳥と呼ばれるのは、死んでいるのに菌類によって動かされているからなのかもしれない
※菌類の子実体を喰らったことでそのような状態になったとも考えられる
死の鳥たちに感染しているのは「古き死」という名の菌類であろう
古き死の怨霊
それは、死の鳥が
霊炎の内から掻き出すという
古き死の燃え滓である
死の鳥たちは黄金樹との古い契約により死して滅びぬ状態となった守人と同じような状態にあると思われる
守人の仮面
彼らは、黄金樹との古い契約により
死してなお滅びぬ、永遠の守人になったという
また祭司たちは死儀礼により鳥の守護者となり、再誕の契約を結ぶ
死儀礼の槍
死の鳥、その羽に列することを許された
古代の祭祀たちが抱く儀式の槍
死儀礼により、祭司たちは鳥の守護者となる
それは、遠い再誕の契約でもあるという
専用戦技「槍呼びの儀」
祈りと共に槍を空に突き上げ
降り注ぐ、無数の霊槍を呼ぶ戦技
これは霊槍に付着した死の鳥の菌類(古き死の菌類)により、祭司が死んだ後に蘇ることを儀式としたものかもしれない
そして恐らく同じメカニズムをもつのが霊廟騎士たちである
霊廟騎士の鎧
歩く霊廟を守り続ける、首なし騎士たちの胴鎧
背中の羽飾りは、死の鳥に由来する
それは、自ら首を斬り落とし、殉死した後に
霊としてこの地に留まるための、呪いである
頭部を斬り落とすのは、頭部には眼があり祝福や狂い火という菌類が感染しているからであろう(対立関係にある)
古き死の菌類は頭部のない肉体を苗床にして増殖し、肉体と同じ形状の菌糸の塊を作りだすのかもしれない
つまり霊とは非物質的な現象なのではなく、生前の肉体の形を保持した菌類のコロニーである
その胞子は炎にも似た現象を引き起こすが、しかしとても冷たく、その火は祝福(胞子)に似ている
ヘルフェンの尖塔
霊界において死者の道標となる灯火の樹
ヘルフェンの黒い尖塔を模した大剣
その灯火は祝福に似て
英霊だけが、それを見ることができるという
専用戦技「滅びの霊炎」
剣を振り、その刀身に霊炎を纏わせる戦技
霊炎は魔力属性のダメージを与え
また、とても冷たい
また古き死の菌類は宿主の背中に羽のような子実体を形成すると考えられる
死儀礼の槍
死の鳥、その羽に列することを許された
古代の祭祀たちが抱く儀式の槍
霊廟騎士の鎧
背中の羽飾りは、死の鳥に由来する
それは、自ら首を斬り落とし、殉死した後に
霊としてこの地に留まるための、呪いである
古き死の胞子は死に近付くと活性化し、宿主の力を増大させる
赤羽の七支刃
古代の死儀礼に由来するタリスマン
赤羽のそれは、HPが減少したとき
攻撃力を高める
死に近付くは高揚である
それでこそ、懸命に生に縋り付き
後の死はより輝かしい
これは寄生者にとって宿主が死ぬことは都合が悪いからであろう。(参考→『寄生獣』のミギー)
祖霊
黄金樹の外にある神秘とされる祖霊は、黄金樹の菌類とはまた別種の菌類だとも考えられる
祖霊の王の追憶
祖霊とは、黄金樹の外にある神秘である
死から芽吹く命、生から芽吹く命
そうした、生命のあり様である
しかしその神秘もまた死体や生物に寄生し、そこから芽吹く子実体という菌類の生態を表わしているように思える
また前回述べたオオアリの頭部から菌類の子実体が伸びるときの姿は、まるで角が生えてくるようだとも言われる
祖霊の角
倒れた王の角を苗床に
幾つもの若芽が開き、光を放っている
それは、死から芽吹いた命であり
死から力を得る
よく考えると角を苗床に若芽が芽吹く、というのはかなり奇妙な現象である
よく見ると角骸は頭部からだけではなく、背中からも角を生やしている。そしてその先端から若芽が芽吹いている
あるいはこれは祖霊の角に感染していた菌類が、若芽に見える子実体を形成しているところなのかもしれない
銀の雫
神々とは少し異なるが、大逆を犯したとされる永遠の都には銀の雫なる生物が棲んでいる
指殺しの刃
永遠の都の大逆の証であり
その滅びを象徴する、血濡れた呪物
運命なき者には振るうことはできず
大いなる意志と、その使いたちを
傷つけることできるという
銀雫の殻
銀の雫と呼ばれる、不定形生物の硬化した殻
永遠の都と、その近辺で見つかる
銀の雫は生命を模倣する
模倣はやがて再誕となり
いつか、王になるのだという
一般的に銀には強い抗菌作用があり、菌類である大いなる意志や黄金樹に特効を持つと考えられる
それが指殺しと呼ばれるのは、菌類である二本指に対して銀の抗菌作用により対抗しようとしたからではないだろうか
またそれが血濡れているのは、その血に含まれる菌類を消毒した痕跡なのかもしれない
遺体から生まれたという点については、かつて夜人の血は銀色であったことが関連していると思われる
夜人顔(Nightfolk)
かつて、その血は銀色であったという
夜人は銀を宿す生命体であり、死後、骨髄に凝縮した銀を刃として取り出したものが指殺しの刃なのかもしれない
骨髄には造血幹細胞が多く含まれており、銀の血の濃い場所であると考えられるからである
糞喰い
糞喰いが死体を苗床に育てるという呪いもまた菌類的な特徴を持っている
苗床の呪い
糞食いが殺し、穢した死体に生じる呪い
忌み角に侵された生乾きの宿痾
糞食いは、死体を苗床に呪いを育てる
そうなれば、もはや死は黄金樹に還ることなく
永遠に呪われたままとなるだろう
狭間の地で、最も忌まわしいもののひとつである
穢すとは呪いという菌類を死体に植え付けることであり、それによって死体を苗床とし、呪いという菌類が育つのである
やがてそれは忌み呪いの病巣として人々に感染し、子孫に伝わっていくのである
忌み呪いの修復ルーン
それは、子も、孫も、その先も
永遠に続く忌み呪いの病巣である
律のすべてが穢れてしまえば
すべての穢れは、穢れでなくなる
すべての呪いに祝福あれ
呪いは菌糸の環を広げ、それはエルデンリングに似た姿となる
忌み鎧
角を切られた忌み子を模した、異形の胴鎧
糞食いの装備
太陽のメダルは、かつて彼が見た導きであり
その先でいつか見える、輪の似姿であるという
糞喰いは黄金の菌糸の環と見え、それを導きとし、呪いという別種の菌類により輪(菌糸の環)を実現させようとしたのである
そして呪いという菌類に感染した生物は、黄金樹という菌類に還ることはできなくなるのである
苗床の呪い
そうなれば、もはや死は黄金樹に還ることなく
永遠に呪われたままとなるだろう
狭間の地で、最も忌まわしいもののひとつである
古竜
プラキドサクスは黄金樹の前史、エルデの王であった
竜王の追憶
黄金樹に刻まれた
竜王プラキドサクスの追憶
時の狭間、嵐の中心に座す竜王は
黄金樹の前史、エルデの王であったという
だが神は去り、王は帰還を待ち続けていた
エルデの王を狭間の地の支配者の意味と取るか、それとも大いなる意志の祝福を受けた王とするかについては解釈が分かれるとこであろう
後者の場合、古竜もまた大いなる意志という菌類を崇めていたということになる(大いなる意志、菌類説を採るのならば)
では、菌類と古竜とに何らかの接点や関連性は見出せるであろうか
まず古竜の武器は雷である
雷撃
さざれ石のウロコを持つ古竜は
雷を武器とする、竜たちの祖先であり
かつて、王都ローデイルと戦ったという
雷とキノコには古くから関連性があると言われている
落雷した場所に、きのこがたくさん生育するという話は、古代ギリシアの哲学者、プルタルコスが『食卓歓談集』(岩波文庫など)に記すほどの経験則である。(Wikipedia、キノコと雷の項)
これを説明する仮説のなかに電流によって菌糸が傷ついた箇所から子実体が成長するというものがある
黄金樹を子実体と解すると、その前史に古竜の雷による菌糸への刺激があり、その結果黄金樹が形成されたとすることも考えられる
これを説明する仮説としては、電流によって菌糸が傷ついた箇所から子実体が成長するという説、電気刺激によって何らかの酵素の活性が増大するという説、落雷の高電圧により窒素が固定(窒素固定)され、菌糸の養分となる亜硝酸塩等の窒素化合物が生成されるとする説などがある。(Wikipedia、キノコと雷の項)
また電撃が菌糸の養分を生成することで菌糸の環(エルデンリング)が大きく育ち、やがて子実体たる黄金樹を形成したとも考えられる
前史のエルデ王である古竜はエルデンリング(菌糸の環)を崇拝しており、自らの雷撃を奉献することにより、神の力を増大させていたのかもしれない
マレニア
マレニアの大ルーンのデメリットは腐敗の菌類の感染により引き起こされる
マレニアの大ルーン
破片の君主、マレニアの大ルーン
それは半ば腐敗しており、恩恵により
緋雫の聖杯瓶の回復量が少なくなる
しかし恩恵はまた、マレニアの抗う意志を宿し
ダメージを受けた直後であれば
攻撃により、ダメージの一部を回復できる
腐敗の菌類は神の血に感染するとした。そして緋雫の聖杯瓶は神の血の混ざった黄金樹の雫である
緋雫の聖杯瓶
かつて恵みの雫を受領したという
黄金の聖杯を模した瓶
緋色の雫を満たし、使用によりHPを回復する
また、祝福で休むことで補充される
つまり大ルーンに宿った腐敗は緋雫(血)に感染することで、養分を横取りし、そのHP回復効果を半減させてしまうのである
一方、大ルーンに宿った抗う意志は攻撃により失ったHPを回復させるという
前回の考察で大いなる意志を黄金の菌類としたが、ある種の菌類が腐敗に対する抵抗力を持つことは、毒カビキノコに記されている
毒カビキノコ
その毒カビは、朱い腐敗から
身を守る術であるという
この現象は薬理学でいう拮抗作用(Wikipedia)である(毒をもって毒を制す、『ゴールデンカムイ』でもお馴染み)
マレニアの抗う意志とは彼女の精神ではなく、彼女に宿っている黄金の菌類(大いなる意志)である
それは同じ菌類である腐敗への拮抗作用をもち、腐敗のもたらす毒性を弱めるのである
またこの能力が発揮される最初の条件はダメージを受けた直後であること、次の条件は攻撃することである
黄金の菌類にとってマレニアがダメージを受けるということは、宿主の危機的状況をあらわす
赤羽の七支刃
死に近付くは高揚である
それでこそ、懸命に生に縋り付き
後の死はより輝かしい
その結果、宿主の危機に黄金の菌類は活性化し、その拮抗作用により腐敗の毒性が弱められるのである
ただしそれはダメージを受けた直後(危機的状況)という短い間だけであり、その時に攻撃をヒットさせることでHPが回復する
攻撃のヒットは振動が発生することを意味しているが、ある種の振動(音)は菌類の成長を促すという
日本工業大学教授の平栗健史は「雷が落ちたときの音の衝撃波が菌糸に刺激を与えている」という仮説を立て、近い115デシベルの音をシイタケにあてる実験を行ったところ、落雷と同様に発芽から収穫までの期間が短縮され収穫量が倍増するという結果を得ている[13]。 (Wikipedia、キノコと雷の項)
まず第1の条件であるダメージを受けることで黄金の菌類は活性化し、腐敗の毒性が弱まる
そして第2の条件である直後に攻撃を加えることで黄金の菌類が増殖し、失われた体力を回復するのである
黄金の律が生命に関わる律であることからも分かるように、黄金の菌類は生命力をもたらすものである
黄金の菌類の増殖は生命力を増殖することであり、その結果マレニアに生命力を付与して回復すると考えられる
ただしそれは無制限に生命力を付与するのではなく、栄養源となる当人の血液の量に依る
つまり腐敗に汚染されていた血液が拮抗作用により浄化されることで、その浄化された分だけHPを回復することができるのである
アステール
アステールは大いなる意志によって狭間に送り込まれたと考えられるが、これも菌類に行動を操られた結果とも考えられる
またアステールは正常な姿ではなく、星の異形とされている
暗黒の落とし子の追憶
黄金樹に刻まれた
暗黒の落とし子、アステールの追憶
遥か彼方、光の無い暗黒で生まれた星の異形
それはかつて、永遠の都を滅ぼし
彼らから空を奪った、悪意ある流星である
この「星」を降る星の成獣の「星」と解釈するのならば、アステールは降る星の成獣の異形である
異形となったのは菌類に寄生されたからと考えられる。その菌類は宿主の脳に宿り、巨大な瞳のような子実体を形成する
降る星の成獣が菌類に感染することにより異形となったもの、それがアステールなのかもしれない
※降る星の成獣はその名の通り成体である。にも関わらず次段階としてアステールが示唆されているのは、それが通常の成長なのではなく、菌類による異形への変形だからであろう
エルデの獣
アステールと同じく菌類に操られたことで狭間に到来したと考えられるのがエルデの獣である
エルデの獣は大いなる意志の眷獣であるとされ、黄金の流星と共に狭間に送り込まれている
エルデの追憶
黄金樹に刻まれた
エルデの獣の追憶
それは、大いなる意志の眷獣であり
律たる概念の具現であった
エルデの流星
かつて、大いなる意志は
黄金の流星と共に、一匹の獣を狭間に送り
それが、エルデンリングになったという
黄金の菌類に感染し行動を操られている生物を眷獣と呼び、黄金の胞子を纏ったその姿を黄金の流星と表現したものと考えられる
黄金の菌類に寄生されたエルデの獣は、黄金の胞子を纏った状態で狭間に到来し、そこで冬虫夏草(エルデンリング)になったのである
黄金樹
黄金樹とは黄金の樹と書く。これは要するに金の木のことである
あるいは金の木とは菌の木の言葉遊びだったのかもしれない
蛇足
前回の蛇足でも書いたが、菌類説に関しては自説であるもののやや懐疑的である
ここでいう懐疑的というのは間違っているというのではなく、本編のみの情報では不足であり、これを鵜呑みにするのは時期尚早なのではないか、という意味である
狭間の地の中心に神の血があり、その覇権を巡って相争う菌類たち、という構図を導入することで様々な謎に説明が可能となることは確かであろう(狭間の地とは狭間の血という言葉遊びであるとさえ考えられる)
これ以上の情報が無いのであれば情報不足ながら強く推していきたいところである
しかしDLCという希望を否定し切れていない現時点では、菌類説はいったん保留としておいて、DLC後に再び検討してみたいところである
またすべてを菌類説に統合しようとすると、三本指の黄色い炎や霊炎を解釈するために、やや苦しい仮説に頼らなくてはいけないところも課題である
キノコの一種には精製するとロケット燃料になるモノメチルヒドラジンを生産する種もいます
返信削除また、十分に熟したキノコが爆発するように破裂して胞子を広域に拡散させる種もいます
そのようなものをモチーフにして傷の神などを作った考えることもできますね!
削除情報ありがとうございます。キノコ道は深いですね
エルデンリングの根幹には樹木、菌類、蟲などの
相関関係にある生命群の営みがあるのかなぁと思います
いつも楽しく拝見しています。
返信削除エルデンリングのキノコ類の考察に影響を受け視聴した動画『キノコの進化と地球生命 菌と人の不思議なつながり | ガリレオX第220回』で気になるフレーズがありました。
「キノコと人は同じ祖先から生まれた。人と植物の共通祖先はそれよりさらに3憶年前。(キノコは植物よりも人に近しい存在?)」
「キノコ誕生前の石炭紀、樹木の分解者がおらず、いずれ樹木は石炭となり生態系がうまく循環していなかった」
「キノコの胞子が空気中に混ざることで雨が降りやすくなる(=雷?)」
※記憶だよりの部分もあり曖昧かもしれません。
だから何だというわけでもないのですが、シードさんの考察を拝見していたおかげで樹木とキノコと人の関係、循環に以前よりずっと関心を持つことができ、とても楽しいです。
これからも応援しております。いつもありがとうございます。
いつも考察楽しく見させていただいています。
返信削除4か月前の考察にコメントするのもどうかとは思うのですが、こちらの黄金律の神々=菌類を補強するような情報を、全然別の角度から見つけましたのでお知らせしたくコメントします。
坩堝の騎士の名前の元ネタが古生代のオルドビス紀シル紀であることは有名なため、元ネタはどういう時代だったんだろうとYouTubeの古生物系チャンネル(ぶっちゃけ生物進化学chという動画)をあさっていると、オルドビス~シシル期にかけて、いままでは海にしかいなかった生物が初の陸上進出した時期で、なんとそれが菌類、しかもの木のようにも見える、巨大キノコだったとのこと。
さらに古生物チャンネルをあさると、なんだかエルデンリングのゲーム内で出てきたアイテムやオブジェクトにそっくりな画像が結構あり、特に聖血の木の芽のアイテムイラストが、シシル紀の次の時代のデボン紀の古植物(リニア植物・絶滅)にそっくりだったり、○○の蠍のタリスマンの蠍って尻尾にとげがないし形も変と思っていたら、同じくデボン紀の古生物であるウミサソリ(こっちも絶滅)とそっくりだったり。
かなり無理やりではありますが、22億年前(カンブリア紀前)の地球全部が凍り付いた全球凍結もラニの暗月を思い出しましたし、その後大繁殖したシアノバクテリアによりできたバイオマットとよばれる赤茶色の地層が「かつて黄金は赤みを帯びていた」を思い起こしたりしました。
まず間違いなく、エルデンリングのデザインに古生物学は含まれていことは確かで、また菌類は(確認が可能な限りでは)すべての生物に先んじて地上に出た存在なのも確かです。