誕生
グウィンドリンはグウィン王の末子として誕生している
暗月の光の剣
グウィン王の末子にして、暗月の神
グウィンドリンの誓約者に伝えられる奇跡
彼はその月の力から娘として育てられ、暗く儚い女神のごとく振る舞ったとされる
月光の長衣
棄てられたアノール・ロンドを守る
陰の太陽グウィンドリンの長衣
その月の力から、娘として育てられた彼の衣装は
極めて薄い魔力の衣であり
物理的な防御力はまったく期待できない
化生の指輪
暗月の神グウィンドリンに
幼き頃与えられた神秘の指輪
彼はその月の力から、娘として育てられ
暗く儚い女神のごとく振る舞ったという
暗月の神
やがてグウィンが火継ぎに旅立ち、他の神々も次々にアノール・ロンドを去って行った
太陽の王女の指輪
太陽の光の王女グウィネヴィアは
多くの神と共にアノール・ロンドを去り
後に火の神フランの妻となった
グウィンドリンはアノール・ロンドに残り、棄てられたアノール・ロンドを守る暗月の神となる
暗月の弓
棄てられたアノール・ロンドを守る暗月の神
陰の太陽グウィンドリンのソウルから生まれた弓
信者が少なくまた自身の醜い姿を知っていたグウィンドリンは姉グウィネヴィアの幻を作り棄てられたアノール・ロンドを守ろうとした
暗月の司祭の指輪
陰の太陽グウィンドリンは
アノール・ロンドに残った古い神の一人であり
その信者もごく少ない
暗月剣の誓約指輪
自らの醜くひ弱な姿を知るグウィンドリンは
姉グウィネヴィアの幻を作り
棄てられたアノール・ロンドを守っている
その偽りを破るものは、神の大敵に他ならない
暗月の神となった彼は騎士団総長として、罪人を誅する神々の復讐の刃、暗月の剣の戦士たちを率いている
暗月の指輪
陰の太陽とも呼ばれるグウィンドリンは
暗月の騎士たちを率い
この指輪を、優れた騎士に与えたという
青い瞳のオーブ
罪人録にある罪人たちの世界に侵入し
彼らを誅することで「復讐の証」を手に入れる
陰の太陽グウィンドリンに仕える
暗月の剣の戦士たちに与えられる神秘のオーブ
彼らはつまり、神々の復讐の刃なのだ
暗月の剣の使命は、恐怖と復讐によって神々への崇敬を人々に思い出させることである
復讐の証
耳のない罪人の死体は恐怖の対象となる
人々は復讐の刃を知り、もって神々を敬うだろう
それが、陰の太陽の永の使命なのだ
彼はまた不死として訪れた暗月の女騎士を火守の任に就かせている
真鍮の兜
不死となった彼女は
螺旋底の霊廟で陰の太陽グウィンドリンに見え
暗月の剣となり、また火防の任を受け入れた
しかしやがてグウィンドリンは病に倒れる
暗月は、本来私の兄、陰の太陽グウィンドリンの騎士団でした
ですが兄は病に倒れ、私が騎士団を引き継ぎました(騎士団総長ヨルシカ)
また彼は神でありながら、月の魔術師でもあった
暗月の錫杖
グウィン王の末子として歴とした神でありながら
月の魔術師でもあったグウィンドリンの錫杖は
理力ではなく信仰により魔術を強化する
そして最後は僭主サリヴァーンにより廃聖堂に幽閉されついには神喰らいに供されてしまう
法王サリヴァーンのソウル
イルシールの法王サリヴァーンは
旧王家の主神を廃聖堂に幽閉し
ついには神喰らいに供したという
この他に、グウィンドリンがプリシラを絵画世界に隠したことがエルドリッチの見た夢から明らかになっている
生命狩りの鎌
エルドリッチは暗月の神を喰らい
遅々としたその中に夢を見た
密かに隠した、白い娘の夢を
生命狩りの鎌
エレーミアス絵画世界に閉じ込められた
純白の半竜プリシラのソウルから生まれた鎌
神々さえ恐怖した生命狩りの力を持つが
半竜ならざる者がその力を振るえば
その力は使用者にもはね返ってしまう
名前
グウィンドリン(Gwyndolin)はウェールズに多い女性名グウェンドレン(Gwendolen)が語源と考えられる
Gwen-はGwynと同じく「白」を意味し、-dolenは輪(ring)や弓(bow)を意味する言葉である
グウェンドレンは月の女神に由来する名前である。またウェールズの伝説ではアーサー王が恋に陥る妖精の名前であり、また魔法使いマーリンの妻の名前でもある
グウィンドリンが月の力ゆえに娘として育てられたのは、その名が元々月の女神の名前だからであろう
また、グウィンドリンのソウルが「暗月の弓」を錬成するのは、その名に「弓」が含まれているからである
暗月の弓
棄てられたアノール・ロンドを守る暗月の神
陰の太陽グウィンドリンのソウルから生まれた弓
外見
外見的な特徴としてグウィンドリンの下半身は蛇体である
その蛇は竜のできそこないである
貪欲な金の蛇の指輪
竜のできそこないとして、不死の象徴である蛇は
一方で、体よりも大きな獲物を丸のみする
きわめて貪欲な生物としても知られている
能力
グウィンドリンの能力は暗月の光の力である
暗月の光の力とは、すなわち復讐である
暗月の光の剣
暗月の光の力とは、すなわち復讐であり
優れた復讐者であるほど、その威力は高まる
それは「暗“月”」とあるように「月の力」でもある
また月光矢を使用したときに暗月の弓が真の威力を発揮するとあるように、それは月光の力である
暗月の弓
強い魔法の力を帯びた黄金の弓であり
月光の矢を使用したときに真の威力を発揮する
月光矢
グウィン王の末子にして、陰の太陽
グウィンドリンの誓約者に与えられる魔法の矢
その矢は銀の光を帯び、魔法ダメージを与える
DS1において、月光は白竜シースに結びつけられる
月光の大剣
かつて同胞を裏切ったウロコのない古竜
白竜シースの尾から生まれた武器
希少なドラゴンウェポンの1つ
魔術の祖たるシースの魔力の結晶であり
その力は月光の波として解放される
末子
さて、グウィンドリンはグウィンの末子であり、グウィンの遺産を継承した継嗣でもある
末子が親の遺産を受け継ぐこのような形態を「末子相続」という(Wikipedia)
ユーラシアの遊牧民社会によくみられる慣習であり、スキタイ神話では末子相続が大きなテーマとなっている
また日本神話においても神代の時代に末子相続がみられる(Wikipedia)
モンゴル人の間では親の遺産を相続する末子を「火の王子(炉の番人とも)」を意味する"オッチギン"と呼んだ。神聖な家の炉の火を守り、継承する者だからである。(Wikipedia)
炉の火を守る末子、これはグウィンドリンとまったく同じ状況である。その証拠に彼は炉の火を守る王子として、暗月の女騎士を火防女に任じている
陰の太陽と呼ばれるのは、火の王子でありながら暗月の力ゆえに陰っているからであろう
またグウィンドリンには妹が2人いる
ヨルシカとフィリアノールである
暗月は、本来私の兄、陰の太陽グウィンドリンの騎士団でした(騎士団総長ヨルシカ)
勅使の小環旗
大王は、闇の魂を得た小人に
最果てに閉ざされた輪の都と
愛しい末娘を贈ったという
ヨルシカについては実際にはグウィンドリンの妹ではない、とすることも可能である。しかしアイテムテキストを書いた者を真実の語り手とするのならば、それはやはり妹でなくてはならない
※つまり、アイテムテキストはゲーム内の何者かではなく、ゲームマスター的なゲームの創造主によって書かれたものである。よってその内容に偽りはない、とする考え方である
さて、妹がいるにも関わらずグウィンドリンは末子と言われている
ここでいう末子とは相続権をもつ者たちのなかで末に生まれた子、という意味である
ヨルシカやフィリアノールに相続権はなく、ゆえに末娘や娘と呼ばれているが、末子とは言われないのである
神代あるいは多くの古代社会において娘や女性は相続権を与えられていなかった。相続権があったのは男性のみであり、そのうちの末子がグウィンドリンということなのである
不死院とセンの古城
不死を選抜する不死院と不死の中から英雄を選抜するセンの古城
これらの施設が建造された意図は、王女の幻影が語るように、グウィンの後継として火継ぎを行なう不死の英雄を導くことにある
すなわち不死院もセンの古城も火を守るグウィンドリンの意志を反映した施設なのである
そして不死院に関与したベルカ、そしてセンの古城に関与したシース。この両者とグウィンドリンは深い関係にある
※不死院とベルカの関係については過去にも論じた
センの古城には蛇人が徘徊し、籠牢に入れられた虜囚はやがてどこかへ連れ去られるという。蛇人はシースの書庫にも徘徊しており、センの古城との繋がりは濃厚である
籠牢の鍵
センの古城に吊るされた籠牢の鍵
古城を守る蛇人たちは、無謀にも試練に挑み
力尽きた者たちをすぐには殺さない
彼らは籠牢に囚われ、蛇人たちが忘れなければ
やがてどこかに連れて行かれるのだ
ベルカとグウィンドリン
ベルカとグウィンドリンの関係は絵画世界という共通点からも導かれる
絵画世界にはベルカの信奉者たる鴉人がおり、またそこにはベルカに由来する品々が置かれている(ベルカシリーズやベルカの刺剣など)
またベルカは罪を定義し、罰を執行する罪の女神でもある
因果応報
罪とは罰せられるべきものであれば
罪を定義し、罰を執行するのが
罪の神ベルカの役目であろう
その罪人は暗月の刃に倒れる運命にあるとされる
罪人録
罪の女神ベルカの管理する記録帳
罪人とは、神々や誓約を蔑ろにした者たちであり
いつか暗月の刃に倒れる運命にある
つまり、罪を認定し罰を執行するという罪の女神の職掌に、暗月の神率いる暗月の刃は深く関与しているのである
ベルカとグウィンドリンは同じ職務を遂行する同僚、あるいは同士とさえいえる
よってグウィンドリンの使命(アノール・ロンドを守る=神の敵を狩る=火を守ること)を遂行しようとしたとき、彼はベルカに協力を依頼したのであろう
そのようにして不死院と、選ばれた不死を運ぶ「大カラス」という選抜システムが作り出されたのであろう
シースとグウィンドリン
グウィンドリンの下半身は蛇であり、蛇とは竜のできそこないである
端的に言ってグウィンドリンはシースの眷属である(これに関しては次回「グウィンの妻」で詳しく考察する)
彼が月の魔術師であるのも、魔術の祖であるシースと繋がりがあるからである
またシースはグウィン王の外戚である。王の継嗣であるグウィンドリンに協力しない理由がない
分け与えられた王のソウル
シースはグウィン王に与して古竜を裏切り
後に公爵として王の外戚となったとき
その偉大なるソウルを分け与えられた
センの古城もまた不死院と同じようにグウィンドリンの意志のもとシースの協力を得て作られたものである
蛇足
本稿はグウィンドリンの基本情報と少量の考察を論じたものである。グウィンドリンの母や、グウィンの妻といった神族構成については別の考察を予定している
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