一連の長い考察(予定)のイントロダクションのようなもの
当初の予定では上位者は一つの記事にまとめるつもりだったのが、思ったよりも長くなりそうなので分割することにした
神秘と獣の上位者
上位者たちのなかでも神秘と獣の上位者は特別である。対極的なこの二者の接触によりヤーナムに上位者が誕生するからである
1.神秘の上位者
[オドン(姿なき上位者)]
神秘は「宇宙」「海」「死と闇」など複数の概念を含んだ複合概念である。類似概念にソウルシリーズの「混沌」や「深海」が挙げられ、その根源にはおそらく共通して「深淵」がある
2.獣の上位者
[Great One Beast(上位者の獣)]
神秘の上位者に敵対する獣の上位者
業火により封印されているが世界に呪い(虫)を送り込む
神秘は青、獣は赤の色で現わされ、この両者が交わることで「上位者の赤子」は誕生する
いうなれば神秘は父性であり、獣は母性である
父と母の交わりにより「赤子」は産まれるのである
女王ヤーナム、娼婦アリアンナは獣の上位者の穢れた血をもっていたために、上位者の赤子を産むことができたのである
逆に言えば神秘と獣の上位者の結合以外に上位者の赤子が生まれる方法はない
すべての上位者が赤子を失ったのは、獣の上位者が封印されてしまったからである。しかし人間のうちにわずかにその血を受け継ぐ者たちがおり、特殊な状況(赤い月)においてのみ、上位者は彼女たちを妊娠させることができるのである
その他の上位者
※この項に関しては、上位者の考察が進行する過程で変更が加えられる可能性が大きい
結論から述べれば、現在のヤーナムに見られるその他の上位者は「青ざめた血」を持つ者たちのことである
といって、すべてが同じような方法で同じような青ざめた血を持つに至ったわけではない。青ざめた血に到達する道はいくつもあり、また到達点も微妙に異なっている。しかしながら、それらは、大きなくくりで「青ざめた血」を持つ者たちなのである
このうち、上位者の赤子は「青ざめた血」を持って産まれた者たちである
また上位者を代理母とし再誕することにより上位者に至った者もいる(ゴースの遺子)
これら青ざめた血を持つ上位者をカテゴライズすると以下のようになる
このカテゴライズも後で変更になる可能性大
A.眷属の上位者
[アリアンナの赤子、白痴の蜘蛛ロマ、星の娘、エーブリエタース、星界からの使者(大)]
B.再誕の上位者
[ゴースの遺子]
C.海の上位者
[ゴース]
D.人造の上位者
[メンシスの脳みそ]
E.上位者の落とし子
[アメンドーズ]
F.上位者の赤子
[狩人、メルゴー、月の魔物、アリアンナの赤子、ヨセフカの赤子]
G.死と闇の上位者
[メルゴーの乳母]
H.輝ける星の上位者
[輝ける星]
カテゴライズといいながらあまりまとめきれていない。この原因は「神秘」が多様な概念を含む複合概念だからである(本作に得体の知れない深みを与えている理由でもある)
最初に述べたがあまりにも長くなりそうなので、適当な位置で分割する
次回は「A.眷属の上位者」の予定である
今更なんですけど月の魔物と乳母って獣系上位者に分類できますかね?
返信削除理由は前者は言わずもがな、後者は腕と羽に黒い獣毛らしいものが見れるのと
あの長い隠された頭部が獣血の主の大きな寄生虫と似ていると個人的に思ったもので...
月の魔物は神秘と獣のハイブリッドというか、神秘と獣性の完全な統合に失敗している形かもしれません
削除乳母は形態的には蜘蛛の性質もあるので一概には言えませんが、劇毒が効くことから「血を持っていて」かつ、劇毒に弱いことから「神秘系」でもあるのかなと思います
蜘蛛を大きな範囲で虫ととらえるのならば、獣血の主の寄生虫と源が同じかもしれません