聖杯大戦
事の起こりはマルベーニがメツを目覚めさせたことだったメツは与えられた天の聖杯としての力を使い、世界を消し去ろうとする
それに対抗すべく立ち上がったのが抵抗軍だった
カラムの遺跡で決起した抵抗軍を率いていたのは、イーラの英雄アデルだった
アデルはその時、ヒカリを目覚めさせる
ラウラが合流したのはその後である(抵抗軍決起の場面にラウラの姿は確認できない)
アデルから叙勲され正式なイーラのドライバーになった時点でラウラは抵抗軍に参加したと思われる。↓のラウラの後ろに見えるのがアデル
このことから国家としてのイーラが抵抗軍の主力であったことがうかがえる
その後、抵抗軍はメツとの戦いを続けやがて決戦の時を迎える
(抵抗軍のキャンプにて、メツの狙いが王都であることが判明)
王都とはイーラの王都だと思われる
第四話のオープニングの映像に映るこの特徴的な塔は、後にイーラを語るシンの場面にも登場するからである
イーラはアルスへの信仰を持ち、人間とブレイドとの共存を目指した国だった
だが、イーラはメツとヒカリとの戦いに巻き込まれてしまう(王都を狙ったメツを迎撃しようとして王都は焦土になったと思われる)
ヒカリによれば聖杯大戦によって3つのアルスが沈んだという
そしてヒカリがイーラを去った後、マルベーニによるイーラの残党狩りが始まった
この時、すでにイーラが沈んでいたのかは定かではないが、残党というからにはイーラ軍はすでに故郷を失い、各地を放浪していた状況のように思える。
こうしてイーラは滅亡した、というのが聖杯大戦を時系列順にまとめたものである
さてここで問題となるのはイーラの民である
以下は破壊される王都をなすすべなく眺めるイーラの民である
ルクスリアの民に似ているが、ラウラには似ていない(イーラの成人女性に特徴的な顔の入れ墨がラウラにはない。また瞳の色も異なる)。ついでにいうのならアデルにも似ていないのである
そもそも着用している衣服(防具)の方向性からして異なっている
では全く別の国からやってきた渡来人なのかというと、そうではないと思われる
というのも、あまりにあからさまであるがゆえに、考察対象にすらならなかったことであるが、この服装、神職や巫女の服装がモデルである
それをそのまま素直に受け取るのならば、ラウラは神官階級のイーラ人である
要するにラウラの出自は神に仕える神官であり、その神とはイーラにおいては「アルス」のことだった(上記で述べたようにイーラはアルスへの信仰を持ち、人間とブレイドとの共存を目指した国だった)
イースにおいては神官はだれにでもなれるものではなかった。ある身体的特徴が必須だったと思われる。その身体的特徴こそ「黄色い瞳」である
この黄色い瞳というのは、ブレイドによく見られる特徴である
人とブレイドとの共存を目指すイーラの民において、それは人とブレイドとの特別な絆を示す印であったのだろう(同様に平民に施される入れ墨は神官には許されなかった)
またアルスとのある種の交感を可能にする能力を有している証であったのかもしれない
マルベーニが恐れたのはそうしたイーラの力であり、メツがレックスの瞳の色について触れたのも、その特殊性を知っていたからだろう
話は逸れるがジークがコンタクト(カラコン)をしているのは、もしかすると黄色い瞳を隠すためなのかもしれない。彼の父であるルクスリア王ゼーリッヒの瞳は黄色で、その特徴が代々受け継がれるとしたら、ジークのもとの瞳の色は黄色なのかもしれない。ただこの親子は全然似ていない(人種すら違って見える)ので、あまり参考にならないかもしれない
以下は幼少期のラウラと彼女の母親(たぶん)の画像だが、セピア色に加工してあるために、黄色なのかそうでないのか判別がつかない。色調的に黄色もありえるかもといった程度である
さて、ラウラ=神(アルス)に仕える神職説が正しければ、レックスの出自も判明したことになる
レックスは神職(審神者)としての能力を発現させたイーラ人である(ゲーム中にみせたアルスやブレイドとの親和性を鑑みれば、レックスがそういう存在であっても不思議ではないように思える)
人とブレイド(アルス)との調和を保ち、その共存を実現する存在としてレックスは誕生したのである
考察を拝見させていただきました。それぞれの情報が丁寧に整理され非常に読みやすく理解のしやすい考察でした。
返信削除ここで一つ私の考えというか妄想なのですが、書かせていただきます。
あなたの仰る通り、ラウラの瞳は黄色でしょう(第九話 ラウラの願いの中でカラー表記されています)。ラウラと同調したカスミはドライバーの影響を受けて容姿が似通っています。
同調したドライバーの影響を受けたブレイドは他にメツが挙げられます。メツのドライバーであるマルベーニの瞳を見てみると私の判断ですが黄色のように見えます。
"黄色の瞳"は同調したブレイドに影響を与える因子なのではないだろうかということが私の考えです。(影響を受けるコアクリスタルは一度も同調していないコアクリスタルのみという限定的な考えですが)
ニアの瞳も黄色のように見えますが、レックスと比べると赤みがかっているように見えるので個人的には黄色ではないと判断していますが、仮に黄色だとしたらグーラ人である姉の細胞によりマンイーターとなったニアの影響を受けてビャッコは獣の姿になったというふうにも考えられます。
また、シンもラウラと同調していますがラウラから影響を受けていないのは初めての同調ではないからだと考えています。回想の中でシンの以前のドライバーが近衛軍のオルネラさんということが話されています。
ジークの瞳も黄色ではないかということが書かれていましたが、ジークとサイカの精神は非常に似通っていると思いますw
他にも色々と書きたいことがあるのですが、このあたりで我慢したいと思います。
ちなみに、「その瞳の色、もっと注意しておくべきだったな」というメツのセリフについては、黄色の瞳であるマルベーニの影響を受けたメツだからこそ出てきたセリフなのかもしれないという曖昧な妄想をしております。
削除コメントありがとうございます。
返信削除kyoheinさんの考察を読んでいて、とても腑に落ちる部分がありました。
実はマルベーニの瞳の色にも気づいていたのですが、「なぜアルストには人種や血筋とは無関係に黄色の瞳を持つ者がいるのか」という疑問への仮説が思い浮かばずあえて触れませんでした。
しかしながら、黄色の瞳は「人類あるいは生物に共通する因子が何らかの条件のもとに発現すると特徴として現れる」と考えると納得がいくように思えます(これはゼノギアスのミャン因子と似通った発想にも思います)
そしてその因子を発現した個体は同調したブレイドへ大きな影響を与える存在となる。
こう考えると、レックスは特別な血筋でなくとも良いわけです(開発者の言によるとレックスの両親は普通の人らしいですし)
因子を発現したマルベーニの影響を受け続けたメツと、アデル(因子未覚醒)の影響をあまり受けなかったヒカリ/ホムラの差異の説明にもなるかと思います
大変示唆に富む考察ありがとうござました。とても参考になりました。
これも私の妄想なのですが、ミァン因子だけでなく「複数の人格」「情報の授受」「軛」「言葉は呪い」「グラーフを彷彿とさせるシン」など、挙げればキリがないのでここでやめますが、ゼノギアスを思い浮かばせるものが多いように感じます。高橋監督はゼノギアスを作りたいのかもしれません。
削除という具合に、あなたの考察の一つの材料となれば幸いです。失礼いたしました。
古代船の扉の封印やエルピス霊洞の入口の封印を解くのにリベラリタス出身者でなければならず、レックスはそれを解くことができた(=ルーツがリベラリタス島嶼群にある)
返信削除イヤサキ村は聖杯戦争後流れ着いたアデルが作った村
(レックスはイヤサキ村出身ではなく戦災難民ではあるが、別の巨神獣から流れ着いたのかリベラリタスの別の島から流れ着いたのかは不明)
対してラウラはアデル喪失後の反アデル派の残党狩りで早々に落命している
ラウラの巫女のような侍のような恰好だが、ヨシツネやベンケイも(メツも胸のコア隠しが同じような意匠)それっぽい恰好をしていることからイーラの戦士の象徴的装いの可能性
レックスはアデルの子孫である可能性はあるかもしれませんが、ラウラの子孫である可能性は低いように思われます
遺伝と関係なく因子を持った子供が突然生まれる、とかだったらぐうの音も出ませんが
なんとなくですが、メツは黄色の瞳の色に宿る因子の危険性を示唆したのではなく
決して折れない意志の強い者の目のことを色に例えて表現したようにも思えます
コメントありがとうございます。
削除実際のところ、レックスの出自に関しては開発者の方が「職業柄身体能力はそれなりに高いけれど、彼は勇者の息子でもなければ、大国の王子でもない、どこにでもいるいたって普通の少年。」(プロダクションノートより)と言っているので、その言を信じればアデルの血を引く子孫でも、ラウラの血を引く子孫でも、故イーラの血を引く人間でもないと考えるのが自然でしょう
またイーラの意匠に関しては、和風のデザインコンセプトで統一した結果、巫女と甲冑というモチーフが選ばれただけ、という現実的な理由ではないかと思っています
瞳の色の関してはおっしゃられる通りに「決して折れない意思」の比喩的表現であるとするのが、最もシンプルです。
ただし多くの人が違和感を覚えたのも確かで、おそらくそれはシナリオの不備、あるいはすり合わせ不足が原因でしょう。もし「瞳の色」に何らかの意味(血のつながりや力)があるのだとしたら、強調不足ですし、表現が曖昧すぎます。
以上が私の「基本的な答え」です。もしリアルで「ゼノブレイド2」に関する質問を受けたら(可能性は限りなく低いですが)、上記のように返答します(ほぼ如月蘭さんのコメントと同意見ですね)
それなのになぜ本文にあるような、「ほとんど妄想に近いような考察」を書いてきたかというと、このゲームの総監督が「高橋哲哉氏」であり、このゲームが「ゼノシリーズ」だからです
あらゆる違和感を伏線と考え、あらゆる齟齬を故意と疑う。そのように考察を進め、妄想を飛躍させてなお真相にはほど遠い。ゼノブレイド2がそういう大きな器を持った作品だと良いなという願望も入っています
勝手に深読みしてるだけであることも自覚していますし、自分の考察が正しいとも思っていません(むしろ自分自身で読んでも滅茶苦茶だなと思う部分が多々あります)
ブログ開設当初は、ネットの片隅に棄てられたノイズのような在り方を望んでいたのですが、ゼノブレイド2の考察のアクセス数が想定よりも多く、やや不自由感が出てきたので先行きを少し考えています