2017年3月16日木曜日

ヨーム=ニト説

罪の都の王ヨームとはいったい何だったのか。
古い征服者の末裔と言われているが、この征服者とは巨人のことだろうか。
そもそも罪の都とは何なのか。

罪の都の侍女はなぜ仮面を被っているのか。
なぜイルシールの地下牢のさらに下に、都があるのか。

何度目かの攻略のおり、罪の都の侍女は死者を表しているのではないかとふと思いついた。

古来より仮面とは人でない何か、神的なものを宿すために身に着けられるという。
能楽においてはその多くが死者を表現するために被られる。

つまり罪の都とは死者の都であり、わかりやすく言うと地獄だ。
地下牢のさらに下にある理由も理解できる。地獄とは世界の底にある場所だからだ。

さて地獄というと日本人になじみ深いのが、かの閻魔だ。
この閻魔、もとはヒンドゥー教の「冥界の王ヤマ(YAMA)」の音訳だ。
さらにさかのぼると、本来はゾロアスター教の神「聖王イマ」であり、北欧神話の巨人の王ユミルと同じ起源をもつという。

ウィキペディアによると
ヤマは人間で最初の死者となり、死者が進む道を見いだした。そして死者の国の王となった
とある。

「巨人」で「最初の死者」であり「死者の国の王」となった。
 いうまでもなくDS1のニトは「最初の死者」であり、戦う場所も「巨人墓場」である。
つまりニトは巨人だった。そして最初の死者であり、やがて死者の国の王となった。

この「死者の国の王」としての名がヨームであると考えられる。
ヨームという名も示唆的で、YAMAの母音Aを変化させるとYOMUになる。
英語版のYhormという綴りの理由は説明できないが…。

2 件のコメント:

  1. 海外の名前では、語源が同じでも綴りが異なる、というものが多くあります。

    ヨハネ(Johannes)とジョン(john)、ジョバンニ(Giovanni)、イヴァン(Ivan)
    カール(Carl)とカルロス(Carlos)、シャルル(Charles)、シャーロット(Charlotte)などが具体例として挙げられます。

    したがって、YamaとYhormとで綴りが異なるから説が崩れる、ということは無いと思います!

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    1. ありがとうございます。言語学的には母音交替というものがあり、母音だけが変更されて新しい綴りになることはよくあるそうです(この場合、子音であるYとMだけが残って、Yama→Yhormとなった感じでしょうか)

      閻魔もSEKIROでエマ(emma)として登場したと考えると、「Yama」系統の名前が今後の作品でも登場するかもしれない、とちょっとだけ妄想しています

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