古代ギリシアにはパルマコスと呼ばれる生け贄が実在した。
パルマコスとは「毒薬」とか「薬」を意味するギリシア語だ。
このパルマコスが供犠で殺害されることで、共同体は穢れや悪、災厄などを祓い棄て、浄化(カタルシス)を得たという。
このパルマコスが常在化して、王のかたわらにはべる道化師となる
「道化は王であり、王は道化である」宗教学的にはこのような存在は、似非の王、偽王、仮王(Mock-king)と呼ばれる
偽王になるのは多くは奴隷で、祭りの期間中、奴隷は王と同じ振る舞いを許されたという。王妃とさえ寝たらしい。
祭りの終わりに、偽王は処刑され、その死によって秩序が復活(世界が再創造)される。
つまり、奴隷と王とは置換可能であり、祝祭の期間中、王は奴隷となり、奴隷は王となる。
王であるグウィンが奴隷となり、奴隷であった何者かが王として世界を統治する。
この階級の転倒した時空こそが、新たな世界のために用意される儀礼の舞台(DLC)である。
ここから推測しうる可能性が2つある。
ひとつは、DLC2のラスボスは王であるという仮説だ。
王であるが、彼は仮の王であり、その素性は奴隷か道化師だ。
仮王が殺されたのち、本物の王、つまり奴隷騎士ゲールが王の座に戻る=象徴的に世界が再創造される
もうひとつは、奴隷騎士ゲールが仮王となり、王の代わりに殺害される(おそらくプレーヤーに)可能性だ。
ゲールが仮王となり、王して振る舞い、最後に殺されることで、力を失っていた本物のグウィンが復活する。
この場合、ラスボスはグウィンになるだろうか。個人的にはこちらの方かなと考えている。
奴隷騎士ゲールに関する考察
おそらく力を失ったグウィンの代わりに、世界を再創造するために動いている
自らが仮王となり、殺害されることで、穢れや災厄を祓い棄てようとしている
浄化された世界は活力を取りもどし、本物の王、つまりグウィンが復活する
プレーヤーはグウィンを倒した後、世界をどうするだろうか。
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