はじめに
「狭間の地をふりかえる」という動画シリーズの補完的な記事
当初は動画内で完結させるつもりだったのだが、諸事情により動画とブログに情報を分けることにした
フロムゲーの考察に利用する個人的な参考図書
※頂いたコメントへの返答に加筆したもの(やや説明不足だったので)
宮崎英高氏お気に入りの漫画のいくつかはインタビューによって明らかにされている
「Favorite Games and Hobbies of Hidetaka Miyazaki」(インタビューからそれらをまとめ、その集まりを「本棚」と表現したエッセイ)
…落ちた葉が伝えている
偉大なる、エルデンリングは砕けた
霧の彼方、我らの故郷、狭間の地で
永遠の女王マリカは隠れ
黒き刃の陰謀の夜、黄金のゴッドウィンが最初に死んだ
前回「大いなる意志、菌類説」で、黄金樹は樹木ではなく菌類の子実体であり、大いなる意志の正体は菌類であると考察した
では大いなる意志や腐敗の神の正体が菌類であるとすると、その他の外なる神やそれに準ずる者たちも菌類なのであろうか
今回は狭間の地に干渉する様々な神性やそれに準ずる者たちの菌類との関わりを検討してみたい
追記:菌環
修正:三本指など
エルデンリングを考察しようとすると一つの困難に突き当たることになる
それは物語の中心に近付けば近付くほど、描かれていないモノの存在が大きくなっていくということである
本考察は前回の「デミゴッドの誕生」を整理・修正し、敷衍的考察である「神の血」を追記したものである
デミゴッドたちは皆マリカの子であるという
デミゴッドたちは、皆が女王マリカの直接の子(指読みのエンヤ)
彼らの具体的な生誕については不明な点が多い
戦士顔(Warrior)
褪せ人に最も多い外見
かつて、褪せ人は皆戦士であった
(英)The most common face among the Tarnished.
After all, they ware all warriors onece.
本作の新システムであるDUMAは非戦闘時の移動や戦闘において欠かせない存在となっている
移動時におけるDUMAの最大の利点は高速移動と三次元的な機動性にある
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「記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。」
簡単にいえば、DUMAは馬と鉤縄(フックショット)を兼ね備えたような機能を持っている
形見とは「思い出の種になるもの。記念に残された品物。特に、死んだ人や別れた人の遺品」(岩波国語辞典)である
英語版では Keepsakes であり、「記念物、忘れ形見の品、遺品」を意味する
遺品であれば死者の持ち物というニュアンスが強くなるが、記念品と解釈するのであれば死者である必要はない
Redditを漁っていたら考察のブレイクスルーになりそうな動画を見つけたので紹介する
Elden Ring's Cycle of Life: Birth, Death, and the Erdtree - Part I
詳細は動画を見て欲しいが要約するのならば、デミゴッドを含む黄金樹の民は母親から生まれるのではなく、黄金樹から直接的に誕生する、というものである
「狭間の地を振り返る」は、既知の情報や仮説を援用しながら、ゲームの流れに沿って狭間の地の物語を振り返るシリーズである
簡単にいうと、新キャラを作るついでに情報を整理していこうという試みである
初回はキャラメイク時の「素性」をとりあげる
修正:ノアとミオ
本稿はゼノブレイド3のレビューではない。また考察でもなく個人の解釈である
本作の舞台であるアイオニオンは、ゼノ1世界とゼノ2世界が「互いを求め」たことにより生じた世界である
二つの世界は
それぞれの未来へ向かうはずだった
ですが 世界は互いを求めてしまった(女王ニア)
エルデンリングを考察するうえで、さまざまな理由から採用しなかった説をこのあたりで述べていく
いわゆる没考察であるが、没というよりもニュアンス的にはもうひとつのエルデンリング考察に近いものである
採用しなかったからといって完全に否定された説なのではなく、筆者の印象としては、前回までの考察とまったくの五分か、あるいは優勢のものもある
タイトル名からも分かるように、ダークソウルとエルデンリングは異なるシリーズである
プレイフィールは似ているものの、その土台となる創世神話や世界観、設定は同じものではない
しかしながら両者には共通する点が多くある。これをもってダークソウルとエルデンリング神話を統合する意図はないが、通底する思想には類似点が見られるのである
過去の仮説では黄金の流星とエルデの獣が統合されることでエルデンリングが創造された、とした
その際には黄金の流星を第一質料、エルデの獣をその魂と仮定した
しかしながら狭間の地を錬金術師の坩堝(素材を混ぜ合わせる鍋)と見るのならば、黄金の流星を硫黄、エルデの獣を水銀とし、王たる硫黄と王妃たる水銀の混合によりエルデンリング(賢者の石)が精製された、としたほうが錬金術的にはシンプルである
硫黄+水銀→坩堝→賢者の石
黄金の流星+エルデの獣→狭間の地→エルデンリング
追記:大いなる石
大いなる意志が黄金の流星と共にエルデの獣を狭間に送った意図については、「大いなる意志」の考察の時に述べた
その際、大いなる意志の正体については言及しなかった
これは大いなる意志の正体についての情報が極めて乏しく、それを究明しようとするとテーマから離れすぎてしまうからである
エルデンリングとは輝ける生命の円環(生と死の円環、輪廻)である
生命が生きて死ぬという現象を律するものが黄金の律であり、生命は死ぬことによって生き、そして生きることによって死ぬことができる
エルデンリングの権能はデビュートレーラーにある「流れる星すら律し」にすでに示されている
流れる星をすら律し
命の灯を高らかに輝かす(デビュートレーラー)
大いなる意志は黄金の律を確立するために、黄金の流星とエルデの獣を狭間に送った(黄金の律の考察参照)
そして両者が融合することでエルデンリング(黄金の律)となり、ついに生命として分かたれた(黄金の流星とエルデの獣の考察参照)
二本指によれば、「偉大なるエルデンリングは、黄金の律」である
“偉大なるエルデンリングは、黄金の律”
“それは世界を律し、生命は祝福と幸福を謳歌する”(通訳:指読みのエンヤ)
大いなる意志が黄金の律の実現のために送ったのが黄金の流星とエルデの獣である
エルデの獣には律たる概念の具現としてエルデンリングとなる役割がある。では黄金の流星の役割とは何だったのであろうか
本考察はこれまでの筆者の考察をもとにして、各時代の出来事を流れに沿って並べたものである
しかしながら断定できない部分がほとんどであり、よって妄想版とした
また過去の考察から変更されている部分も多く、以後の考察の進行によって大幅に変更(修正)される可能性が高い
前半は【暫定版】狭間の地の歴史1 ウル王朝~黄金樹の時代
後半は各エピソードを補足する考察を述べている
ファルム・アズラの考察に移る前にエルデンリングの概要を述べたい
エルデンリングとは、大いなる意志が狭間に送ったエルデの獣が変化したものである
エルデの流星
かつて、大いなる意志は
黄金の流星と共に、一匹の獣を狭間に送り
それが、エルデンリングになったという
何度目かになる宵眼の女王関連の考察である
基本にもどって宵眼の意味から考察してみたいと思う
日本語の「宵」には次のような意味がある
宵(よい)
日が暮れてからしばらくの間。(夕暮れに続く)夜の初めの部分。」(岩波国語辞典)
宵(しょう)
日が落ちてくらくなった時。よい。よる。「春宵・秋宵・徹宵・終宵」(岩波国語辞典)
つまり宵眼とは、夜の初めのような色合いの眼のことをいう
一方、英語版では宵眼の女王は「Gloam-Eyed Queen」(黒炎の儀式)や「Dusk-Eyed Queen」(神狩りの剣)と呼ばれている
Gloamには「日没の直後」という意味の他に、「黄昏」や「夕暮れ」といった意味がある
またDuskには「夕闇」や「夕暮れ」、「暮れかかった暗い色」という意味がある
まとめると、日本語では「夜の暗さ」が強調されるのに対し、英語ではその他に「夕暮れ」や「黄昏」というニュアンスも含まれる
よって宵眼(Gloam)という言葉は「夜の初め色の眼」、「夕闇色の眼」「夕暮れ色の眼」、「黄昏色の眼」というふうに解釈の幅が広い
宵眼色の眼として最も適切と思われるのが、狂い火ENDでメリナが見せる瞳の色であろう
その薄青い色は確かに夜の初めの蒼い闇を彷彿とさせる色である
では英語版のGloamを「黄昏色の眼」や「夕暮れ色の眼」と解釈するのは間違いかというと、必ずしもそうとは言えない
というのも、黄昏とは昼でもあり夜でもあるような(あるいは昼でもなく夜でもない)曖昧な時間を言うが、メリナはまさに昼と夜の瞳を持っているからである
狂い火ENDで明らかにされるメリナの左眼の色は「宵眼」であり、これは夜の初めの色である
しかし出会った時には左眼は封じられ、かわりに右眼が開かれている
その右眼の色は黄金樹の祝福を受けた「金色」である
金色を昼の色、そして宵眼を夜の色と解釈すると、彼女の両眼をあわせて「黄昏(昼でもあり夜でもある)の眼」とすることも可能であろう
この解釈における宵眼は、たんに夜色の瞳を指すだけでなく、金色と夜色の瞳の両方が揃っていることを指すことになる
しかしながらもちろん「夜の瞳」だけでも「宵眼」であることに変わりはない
ある意味で宵眼とは「夜の瞳」と「黄昏の瞳(昼と夜)」のダブルミーニングなのかもしれない
宵眼という言葉には、「夜の瞳」と「黄昏の瞳」の両方の意味があり、そのどちらもが宵眼の意味に相当するのである
※ただし筆者が想定している宵眼の女王は両眼ともが「夜の瞳」を持っていたと考える
メリナと同じく宵眼を受け継いだのがラニである
彼女が宵眼を持つことは指殺しの刃を扱えることから逆算することができる
指殺しの刃
運命なき者には振るうことはできず
大いなる意志と、その使いたちを
傷つけることできるという
作中でラニは指殺しの刃を使って二本指を殺している。ということは、運命なき者ではなく「運命ある者」である
また運命ある者が振るうことで起きる事象は、大いなる意志と、その使いたちを傷つけることである
傷つけることができる=殺すことができる、というのは「指殺しの刃」という名前と、実際にラニが二本指を殺したことからも明らかであろう
つまり運命ある者が振るう「指殺しの刃」は、神たる大いなる意志を殺すことができるのである
神を殺すことのできる力、それは死のルーンの力に他ならない
そして死のルーンの別名は「運命の死」である
以上のようにラニの宿していた「運命」のひとつが「運命の死」であることは、彼女が指殺しの刃を使って二本指を殺害した、という事実から導くことができる
そして運命の死の象徴は「宵眼」である
「そして貴方に、運命の死を」のセリフとともに描写される宵眼 |
ただし、宵眼を持つことが=運命の死を持つとは限らない
ラニが二本指を殺すために指殺しの刃を必要としたように、宵眼は運命の死を操ることのできる者の印であって、運命の死そのものではないからである
※これはメリナが黄金樹を焼くために巨人の火を必要としたことと対応する
以上の考察によりメリナとラニを宵眼の女王としてもいいのだが、両名のキャラクター性は神肌関連の美術スタイルとそぐわない
とはいえこれは印象論なので明確に否定しきれるわけではない
ただ個人的にはメリナとラニは宵眼の女王本人ではなく、宵眼の女王から宵眼を受け継いだ者たちである、と考える
宵眼の女王から宵眼を受け継いだといっても、彼女たちが宵眼の女王の娘であるといっているわけではない
メリナはおそらくマリカの娘(もしくは分け身)であり、またラニはラダゴンとレナラの娘である
では、どのようにして彼女たちは宵眼を受け継いだのか
一言でいえば、ラダゴンが巨人の呪いにより赤髪になったように、宵眼の女王の呪いにより宵眼という呪いを獲得したのである
メリナとラニの母親(父親)は「マリカ=ラダゴン」であり、マリカ=ラダゴンが受けた呪いを両者が受け継いでも不思議ではない
実際、ラダーンやライカードはラダゴンから赤髪の呪いを受け継いでいる(おそらくラニも)
同じようにメリナとラニは、宵眼の女王の呪いをマリカ=ラダゴンを通して受け継いでしまったのである
あるいはラダゴンが巨人の呪いとして赤髪をもって生まれたように、マリカ自身の眼が呪いにより「宵眼」となっていたのかもしれない
作中のマリカは一度たりとも眼を見せることがない
これを意図的な演出と考えるのであれば、彼女の瞳に何らかの秘密が隠されていてもおかしくはない
そしてその秘密とはマリカの瞳が宵眼だった、ということなのかもしれない(この仮説から宵眼の女王=マリカ説とすることも可能である)
マリカの娘として生まれ使命を与えられたものの、しかし呪われた宵眼であったメリナは、その宵眼を封じられることになる
獣の瞳には三本爪の傷跡があり、メリナの左眼にも三本爪の刻印がある |
そしてメリナの宵眼が宿すのは、「運命の死」である
狂い火ENDにおいて、「…そして貴方に運命の死を」と同時に宵眼を見せるからである
本編において運命の死が解放により引き起こされたのが、黄金樹の炎上である
またその前段階として、巨人の大釜に燻っている火を特別な種火によって燃やさなければならない
特別な種火とは火の幻視を宿す者である
世界樹を焼く火は、狭間の最も高い場所、巨人の大釜に燻っている
けれど、それを燃やすには、特別な種火が必要なのさね
…火の幻視を宿す者、その贄だけが、大釜の火で世界樹を焼くんだよ(指読みのエンヤ)
その火は黄金樹の禁忌たる、滅びの火と呼ばれている
火の僧兵の兜
巨人たちの山嶺にあるという
黄金樹の禁忌たる、滅びの火
彼らは、その監視者である
メリナが特別な種火になれたのは、その左眼に宵眼を宿していたからであろう
それは黄金樹にとっての運命の死である
まとめると、宵眼の娘たちとは宵眼の女王の宵眼を受け継いだ者たちのことである
それは母(父)であるマリカ=ラダゴンから娘たちへと受け継がれた呪いである
しかしラダゴンの赤髪がラダーンにとって英雄の証であったように、宵眼もまた彼女たち、とくにラニに強い影響を与えたと考えられる
さて、前回の考察で宵眼の女王=夜人説を唱えた
簡単にまとめると、夜人たちから神人として選ばれた者が宵眼の女王となったが、マリケスに敗れた後に神狩りの黒炎の力を失い、再びただの夜人に戻った、とする説である
また、やがて宵眼の女王は老いた雪魔女としてラニの師となり、冷たい魔術と暗い月への恐れを教えた、とした
その老いた雪魔女が冷たい魔術の他に精通していたのが、冷たい夜の律に属する霊体技術である
夜の律に霊体を扱う技術が含まれることは、カーリア城館の無数の霊体や、ボスとしてのレナラがラニが呼び出した霊体であることが根拠である
満月の女王としてのレナラの専門分野は「魔術」であって、霊体ではない。だとしたら霊体を扱う技術を持っていたのは夜の律を掲げるラニしかいない
私の律は、黄金ではない。星と月、冷たい夜の律だ(ラニ)
同じ冷たい夜の律を掲げたのが夜人を出自とし、かつて宵眼の女王と呼ばれた老いた雪魔女なのであろう
神人は他のデミゴッドと違い、各々の律を掲げることを本分とする
神人とは、通常のデミゴッドとは異なる存在
エルデンリング、即ち女王マリカの時代が終わったとき
神となり、新しい律を掲げるべく、尊く生まれ落ちているのです(賢者ゴーリー)
宵眼の女王が掲げていたのは「運命の死」を象徴とする夜の律である(マリカが掲げていたのが「永遠の生命」を象徴とする黄金の律である)
冷たい夜の律は宵眼の女王からマリカ(ラダゴン)を経由してラニへと受け継がれたが、同時にラニには神人の肉体も受け継がれていた
そこでラニは神人の肉体を殺すことで、純粋に霊的な宵眼の女王になろうとしたのである
彼女が老いた雪魔女を人形のモデルとしたのは、その目的が宵眼の女王となることであり、老いた雪魔女がかつて宵眼の女王だったからである
ただしラニが目指したのは、神人システムから解放された純粋に霊的な宵眼の女王である
そのために彼女は神人の肉体を捨てる必要があったのである
さて、宵眼や冷たい夜の律に霊体技術が含まれるのであれば、霊馬の前の主やラニに霊呼びの鈴を託していったのは老いた雪魔女である可能性が高い
霊馬という他にない霊体を乗りこなすことの出来る者は、高い霊体技術を持っていなくてはならない
それが可能だったのは、かつて宵眼の女王として夜の律を掲げ、最後は老いた雪魔女となってラニの師となった夜人であろう
老いた雪魔女は、同じ宵眼をもつメリナとラニに霊馬と霊体を操る道具を託していったのである
メリナとラニの神秘的な繋がりは、二人がともに宵眼を受け継ぐ者であるという共通点から生じたものなのであろう
そしてメリナが左眼に宵眼を受け継いだように、ラニは右眼に宵眼を受け継いだのである
ラニの右眼から霊体が漏れていることから分かるように、おそらく神人であった頃のラニは右眼に宵眼を宿していた
前回、今回と宵眼の女王=夜人説をもとに考察を進めてきたが、もちろんこれが正解と言いたいわけではない
あくまでも宵眼の女王=夜人説をもとにした考察であり、数多くある解釈のひとつに過ぎない
ただし宵眼の女王=夜人説を採ることで、冷たい夜の律→黒い月→夜人→宵眼の女王→宵眼→ラニ→冷たい夜の律というふうにバラバラだった事象が説明できるように思える
※宵眼の女王からは黒炎→神肌が分岐する
概要は過去の考察で述べているので簡単にまとめるが、宵眼の女王はマリカと同世代に生きていた神人であると考えられる(過去の考察参考のこと)
しかし彼女はマリケスに敗れ、運命の死はマリケスの黒き剣に封じられることになる
神狩りの剣
かつて神肌の使徒たちを率い
マリケスに敗れた、宵眼の女王の聖剣
修正:いただいたコメントをもとに神狩りの剣について修正
青布の胴衣停滞はやがて淀みとなり、腐りゆく常に流れ行き、留まることなかれ
星見少女の伝承には、星見の少女が星を追って旅をした果てに、満月と出会い女王となった物語が記されている
星見少女の伝承
星見の少女は、夜空を見上げ歩いた
ずっとずっと、星を追って旅をした
そして満月と出会い、女王となった
星見少女の伝承星見の少女は、夜空を見上げ歩いたずっとずっと、星を追って旅をしたそして満月と出会い、女王となった
宵眼の女王は「運命の死」に深く関連するキャラクターである
しかし本人が登場しないために、謎が多い
あまりに情報が秘匿されているために、かつて筆者は宵眼の女王=マリカ説を提唱したこともある
本考察では、ひとまずマリカ=宵眼の女王説は棚上げにした上で、別人である可能性を探ってみたい
※ゴッドフレイの最後の地に関する重大な事実誤認がありましたので修正(削除)しました
修正:モーグの幻影をモーゴットの祈祷としていた部分を修正
「忌み王、モーゴット」と「血の君主、モーグ」ではなく、「忌み鬼、マルギット」と「忌み子、モーグ」の考察である
マルギットとは、ストームヴィル城、王都外廓、王都(モーゴット名義)と合わせて3回戦う
またモーグは王都地下の「忌み子、モーグ」とモーグウィン王朝の「血の君主、モーグ」と合わせて2回戦う
なぜ複数回戦うのか、それぞれにどのような違いがあるのか、という点については様々な解釈がなされている
各地にいる指読みの老婆の存在理由と、ミケラに縁があるについて
指読みの老婆 | |
共通 | …ねえ、あんた、婆に読ませておくれよ… お願いだから、指を、あんたの指を… →手を見せる …あなありがたや …おう…おおう… … |
リムグレイブ | …褪せ人よ、黄金の麓に向かえ レアルカリア、その輝石の夜を超え 大昇降機に向かい、半月を合わせよ おおそうさ、この橋はもう壊れて渡れぬ それがなんだというのじゃ ストームヴィルの城は、まだ聳えておろう |
リエーニエ1 (学院の門前町の西) | …あんた、ミケラ様に縁がある 殺戮、殺戮、殺戮…、けれど百耳の坊はそれを得ず あんたがそれを、大壺からかっさらうのさ ひひっ、ひひひっ… ざまあみろ、ざまあみろさね… |
リエーニエ2 (レアルカリア東門) | …資格の無きは、悲しいことさね あんたは、ただ立ち尽くすのさ 合わせるべき半月もなく この道の先、動かない大昇降機の前で … それとも、水に身を投げるかえ? 名誉なき道行、暗い穴倉を探すために |
ケイリッド | …祭りは好きかえ?それとも、花かえ? 南には、星を動かす大祭 東には、まだ硬い花の蕾さね …だからあんたは行くのかえ? あのおぞましい、朱い腐敗の爛れの中に! きえーっ! |
アルター高原 | 東には、壊れた黄金。西には、蛇の冒涜 …どこへなりとも、行くがよいさ どこへいっても、ろくでもないのじゃ! 呪いじゃよ。女王マリカの、呪いなのじゃよ! ひーっひっひっ! |
王都ローデイル | …指様は、かつて仰っていた 褪せ人が、いつかエルデの王となり、黄金律を修復するのだと … あんたにも見えるだろう? 天を覆う黄金。光柱の出処たる大樹が 褪せ人よ、その麓に向かうがよい … そしてもし、何があっても… 指様がきっと、あんたを導くだろう |
ロルドの大昇降機 | …帰るのじゃ これよりは、巨人の火の地 近付くことは許されぬ … よいか。黄金樹を焼くは、原初の大罪 それは運命の死を解き放ち、やがて世界を殺す … そんなことを、誰があんたに許したのじゃ! 指様が、許すはずがない! |
深き根の底 | うう、ううう… …ゴッドウィン様 坊ちゃまは、死ぬべきでした 黄金の貴公子が、死に生きるなどと そんな、醜いことがあるでしょうか うう、ううう… |
…おお、そうか!やはりミケラは、血の君主の元にいたか!(ギデオン=オーフニール)
円卓が、いや私が識るべきすべての、最後のひとつ(ギデオン=オーフニール)
赤髪のラダゴンはリエーニエ戦役の英雄として狭間の地の歴史に登場する
黄金の魔力防護
赤髪のラダゴンが英雄となった
二度にわたるリエーニエ戦役において
黄金樹の英雄たちが用いたとされる
第一次リエーニエ戦役
赤髪のラダゴン、英雄となる(剣の碑)
メリナによれば、彼女は黄金樹の麓で産まれたという
…懐かしい
私は、黄金樹の麓で産まれた
(アルター街道の三叉路)
神になる前マリカは神人であった
黒き剣の追憶
マリケスは、神人に与えられる影従の獣であった
マリカは影従に、運命の死の封印たるを望み
後にそれを裏切ったのだ
追記:アルター高原でメリナと会話をすると次のようなことをいう
私は黄金樹の麓で産まれた
よって彼女はリエーニエやカーリア城館で産まれた可能性が高いレナではないことになり、この考察は間違いであったことになる
本作のメインヒロインである「メリナ」を最初に考察してみたい。といっても考察というよりは概要の把握といった段階である
また資料が限られているために誤っている部分や未完成な部分も存在する。いまも資料を集めているが、その終わりは見えない
トロコンに必要な伝説の遺灰は以下の6種
- 写し身の雫の遺灰
- 黒き刃、ティシー
- 赤獅子騎士、オウガ
- 古竜の騎士、クリストフ
- 首なし騎士、ルーテル
- 貴腐の騎士、フィンレイ
トロコンに必要な伝説のタリスマンは以下の8種
- 竜印の大盾のタリスマン
- ゴッドフレイの肖像
- ラダゴンの爛れ刻印
- マリカの爛れ刻印
- ノクステラの月
- 古き王のタリスマン
- ラダゴンの肖像
- 黄金樹の恩寵+2
トロコンに必要な伝説の魔術と祈祷は以下の7種
- 悪神の火(祈祷)
- グレイオールの咆哮(祈祷)
- 彗星アズール(魔術)
- 創星雨(魔術)
- エルデの流星(祈祷)
- ラニの暗月(魔術)
- 滅びの流星(魔術)
トロコンに必要な伝説の武器は以下の9種
- 夜と炎の剣
- マレー家の執行剣
- 黄金律の大剣
- 暗月の大剣
- 剣接ぎの大剣
- 遺跡の大剣
- 蝕のショーテル
- 世界喰らいの王笏
- グランサクスの雷
湖のリエーニエ攻略後はケイリッドへ向かった。難易度的にはアルター高原の方が低いかもしれない
ダンジョン攻略は坑道用のフレイル(打撃)と雑魚・ボス用の猟犬の長牙でサクサク進む
小黄金樹の地下墓では「還樹の番犬2体」、キレムの廃墟では「カボチャ頭2体」を相手にすることになった
狭い地下で2体はきついのだが、猟犬の長牙の戦技がバシバシ刺さるので数回で倒すことができる
他に強敵としては、やはり狭い場所で戦うゲール坑道の溶岩土竜だろうか。出血が効くので印象が薄い
ゴドリック撃破後、湖のリエーニエに到着
リムグレイブに比べ、ダンジョンなどの密度が下がったかのように思えたが、実はぜんぜんそんなことはなかった
マップは東西北部に分かれており、湖の大部分を占める北部はわりと開けたエリアである
よってここだけを見るのなら、スカスカのようにも見える(リムグレイブと比較しての話)
ただし東西リエーニエはエリア的には細長いものの、ダンジョンや建物、野営地の密度はリムグレイブ以上かもしれない
特に西リエーニエの南北は高低差が激しく、複雑に入り組んでおり、一見してどうやって辿り着けばよいのか分からない場所もある
最初に北部を探索。転送扉があったので転送すると、魔術学院レアルカリアに到着。扉の前の死体が学院に入るヒントを持っていた
東西リエーニエをざっと探索後、学院に入る
魔術学院レアルカリアはレガシーダンジョンらしく複雑な構造だが、それほど長くない
ただ敵の数が多いのがやっかいである
中ボス、「ラダゴンの赤狼」をいつものように「猟犬の剣技」で瞬殺
ボスの「満月の女王、レナラ」は前半戦はイベント戦のようなもので、後半戦が本番(前半戦のギミックは明かさない)
後半は逃げ回るレナラを追いかけて攻撃しなければならないが、なかなか当たらない
後半戦の入りで「牙鬼インプ」の遺灰を使ったところ、レナラがひるみまくるので楽に倒せた
余談だが、このキャラのビルドは「上質(筋力と技量)+信仰(15程度)」の信仰戦士なのだが、装備できる武具がかなり限られている
特にリエーニエで拾った武具は必要能力値に知力を要求するものが多く、ほとんど装備できなかった
その先に進んでもあまり状況は変わらず。信仰もそれほど使ってないので、「生まれ直し」により「上質+知力」か「技魔」にしようかとも考えている
※拾った刀はほぼ全てが知力を要求するものであった(例外は脇差くらいだろうか)
マルギットを倒した後、いくつか準備を整えてからストームヴィル城を攻略
ストームヴィル城はデモンズソウルの城とDS2のドラングレイグ城、DS3のロスリック城などよりもはるかに広く、ゴドリックを含め攻略に2時間以上かかったが、まだ探索しきれていない
非常に広いのだが、フロムお得意の考え抜かれたマップ構造は健在で、それほど迷うこともなく攻略できた
PC版で6時間ほど放浪騎士でプレイ
6時間中、フリーズ落ち1回(OSを巻き込み)
噂のツリーガード戦はfpsの落ちが激しい。マップを読み込むと思わしきタイミングで頻繁にカクつく
もっとも困ったのがOBSがフルスクリーンクライアントをフックしなくなったことである(映像が読み込めない)
エルデンリングをボーダレスウィンドウにすることでなんとか回避できたものの、録画設定を再度、突き詰めなければならない
PS5版で5時間ほど星見をしたので、その記録
5時間連続でプレイしたが、エラー落ちやプチフリ等は一度もなかった(安定している)
FPSに関しては体感だがおおむね50~60だったように思う
うちのPS5(発売日の翌日に故障→交換)はファンがハズレなのか起動中はうるさい
暗い魂の血を画家に渡すことで新しい画は描かれる
それは彼女いわく「ずっと寒くて、暗くて、とっても優しい画…きっといつか、誰かの居場所になるような」画であるという
素性や装備の情報が出揃ってきたので、そろそろキャラメイクを検討してみたいと思う
前提としてステ振りで自由に育てられるので、初期の素性はそれほど大きな影響を持たない(PvP除く)
前回の「オドンに関する一つの結論」では、オドンにまつわる幻想性を剥ぎ取り、その正体を「声の上位者」と結論づけた
今回は眷属に関する一つの結論を述べたい
ただし「一つの結論」と題しているように、これは筆者なりの結論であり、これが正解であるとか、他の解釈を許さないということではない
今回は特に元ネタ系からの考察が多いので、ゲーム内設定のみを重視する立場からは受け容れにくいかもしれない
輪の都と王女フィリアノールは双方とも、闇の魂を人(小人)から遠ざける、という目的のために存在している
輪の都は、神が作り給う、小人たちの流刑地。壁に囲まれた拒絶の街
…闇の魂に、近づくべきじゃあないんだよ(蓋かぶりの老女)
なあ、あんた、暗い魂が欲しいのなら
崖下のフィリアノール教会に向かうがいい
そしてそこで、王女の眠りを壊すがいい
…その眠りはまやかし
糞溜めの蓋、お前から、暗い魂を遠ざけるものさ(輪の都の亡者)
ミディールの概要でも述べたが、彼は神によって育てられ、闇を喰らう使命をもたされた古竜の末裔である
闇喰らいのミディールのソウル
古い竜の末裔ミディールは、神に育てられ
朽ちぬが故に、永遠に闇を喰らう使命をもった
神がとうに滅びた後も、忘れることはなかった
ミディールは神に育てられた古い竜の末裔である。そして朽ちぬが故に、永遠に闇を喰らう使命をもたされ、神が滅びた後も、それを忘れることはなかった
闇喰らいのミディールのソウル
古い竜の末裔ミディールは、神に育てられ
朽ちぬが故に、永遠に闇を喰らう使命をもった
神がとうに滅びた後も、忘れることはなかった
白面の虫によれば、人と虫とは深淵に沸く火に望まれぬ者であり、同朋である。また説教者の白面のテキストによれば、人と虫は同じものであり、白面を被るのなら姿まで同じになる
火に望まれぬ者がいる
君たちのこと、そして私たちのことだ
この街を見よ!我らは同朋、瞳を覗くように明らかに(白面の虫)
説教者の白面
深淵に湧き、火の時代に望まれぬ。虫も人も同じだ
ましてこれを被るなら、姿まで同じじゃあないか
つまり人は、火に望まれぬ者、深淵に沸く者、虫と同朋なのである
人という種は深淵から沸くことによって世界に現われたことになる
DS1DLCの深淵の穴には、「深淵沸き」という名の敵がいる
その姿は、巨大な人間性である。そして人間性とは人のみにあるとされる
人間性
この黒い精もまた人間性と呼ばれるが
詳しいことは分かっていない
ソウルが生命すべての源であるなら
人のみにある人間性とはなんなのか?
人も人間性も深淵に沸き、そして人間性は人のみにあるという。であるのならば、人と人間性もまた同じもの(同朋)である
では、人や虫や人間性が沸く深淵とは何か
深淵の主マヌスのソウルによれば、深淵は人間性の暴走によって発生するものである
深淵の主マヌスのソウル
それは尋常のソウルではなく
どろりとして生あたたかい、優しい人間性の塊である
マヌスは、古くとも明らかに人であった
人間性を暴走させ、深淵の主となった後も
ずっと寄る辺、あの割れたペンダントを求めていた
人と人間性と深淵の相関図が以下である
これから分かるのは、人と人間性と深淵は根源的には同じものであるということである
同じものが違った現れ方をすることで、人や人間性、深淵に分かれるのである
これは、水が「液体・気体・個体」の相をもつことに近い
すなわち、一つの根源的な物質(現象)が相転移することで、人や人間性、深淵となるのである(人間性が人に相転移する条件については後述する)
その一つの根源的な物質(現象)とは何か
宮崎氏によれば、人間はダークソウルの欠片である(「ゲームの食卓」より)。人間の根源はダークソウルなのである
つまるところ、一つの根源的な物質(現象)とは「ダークソウル」のことである
ダークソウルが相転移することで人や人間性、深淵となる。そしてこれらの総体を「闇」という
闇とは、ダークソウルを根源とした現象一般のことをいうのである
そして人と人間性、そして深淵とは根源的に同じものである故に、深淵の沼で「擬態」をすると「人間性」に変異することができるし、人間は人間性を暴走させることで深淵を生み出すことができるのである
そして人が人間性を暴走させた深淵からは、ふたたび人間性が沸くのである
人と虫との違いは何か
どちらも深淵に沸く、火に望まれぬ者である、という点は共通している。だが、人(人間性)は虫と違って生あたたかいのである
深淵の主マヌスのソウル
それは尋常のソウルではなく
どろりとして生あたたかい、優しい人間性の塊である
この生あたたかさは、エストの語源が「Aestus」(ラテン語で「熱」)であるように、そしてエストにより生命力を回復することができるように、生命そのものの生あたたかさ、である
人とは人間性であり、また深淵でもある。火の時代の終わり、生あたたかな深淵から熱が失われたことで、それは深みとなる
深みから沸くのが「湿り人」である。それは湿っているが生あたたかくはないのである
湿った手鎌
深みから這い出る湿り人たちが
その手に持つ、柄の短い鎌
全体が黒く湿っており、闇の攻撃力を持つ
深みは源が深淵であるが故に「闇の攻撃力」を持つが、しかし熱は失われ、それは単に湿った液体になっている
かつて人であった湿り人は、深みに棲むうちに、その生あたたかさを失い、湿って「湿り人」に変異するのである
そして深みには、もうひとつの生命が棲息している
「蟲(虫)」である
蝕み
深みに潜む蟲たちは、小さな顎に牙を持ち
瞬く間に皮膚を裂き、肉に潜り込む
それは激しい出血を伴うという
白面の虫とは、人が人間性の生あたたかさを失い、蟲になっていく、その進化(退化)途上の生命体なのかもしれない
人や人間性、深淵とはダークソウルのひとつの相である。このうち深淵は人が人間性を暴走させると誕生する。では、人間性はどのような経緯を経て人になるのか
結論から述べれば、人間性から人への変異には神々が関わっている
輪の騎士の鎧
古い人の防具は、深淵によって鍛えられ
僅かにだが生を帯びる
そしてそれ故に、持ち主たちと同様に
神々に火の封を施されたという
人間性とは黒い精であり、深淵から沸いた生命体の一種である。つまり深淵の生という意味で、古い人の武具と同じものである
古い人の武具が深淵の生を帯びたが故に、神々に火の封を施されたのと同じように、深淵から沸いた人間性は、それ故に神々に火の封を施されたのである
上述したが深淵から沸くのは「人間性」である。そして神々はこの人間性に火の封を施したのである
人間性と人との最も大きな相違とは何か
そもそも外見からして人と人間性とは大きく違う。だとしたら、その違いは神々の火の封によってもたらされたものである
すなわち火の封とは、人間の肉体そのものである
火の属性をもつ肉体によって、闇の属性をもつ人間性を封じること。それが神々の火の封である
だが火が陰り、火の封が弱まると内側に封じた人間性が漏れ出てきてしまう。それがダークリングである
ダークリングの炎の輪は、火の封が破れたことにより燃え上がって生じるものである。これは空に浮かぶ巨大なダークリングでも原理は同じである
火が陰ったことで、火の世界が封じてきた闇が増大し、世界そのものが破れ、闇が漏れ出てきているのである
輪の騎士が深淵に浸された黒布を被るのは、おのれの肉体が発する火(光)を和らげることで、見えざるもの、すなわち闇の存在をかき消さぬためである
輪の騎士のフード
彼らは深淵に浸された黒布を被り
またその目を幾重にも覆う
火の封がすべての
見えざるものをかき消さぬよう
それは、神々への小さな抵抗である
大王グウィンは、闇の魂を得た小人に、最果てに閉ざされた輪の都と末娘を贈ったという
勅使の小環旗
古く大王グウィンの勅使が用いた小環旗
輪の岩壁を臨み掲げれば、運び手がやってくる
大王は、闇の魂を得た小人に
最果てに閉ざされた輪の都と
愛しい末娘を贈ったという
いつか迎えをよこすと約して
ブラッドボーンの考察は久しぶりだが、これは本作に対する興味が薄れていたわけではなく、エルデンリングやダークソウルの考察をしている間も残された諸問題について考え続けていた
特にオドンに関してはブラッドボーン最大の謎のひとつであり、解決への糸口さえ見つけられずにいた
しかし不思議なもので、ダークソウルやブラッドボーンは少し離れた場所から謎を俯瞰してみると、近視眼的な思い込みから逃れられ、これまで見えてこなかった、あまりにも当たり前の答えに気づくことがある
今回はオドンに関するそうした筆者なりの一つの結論である。あくまでも筆者なりの結論であり、これが正解であるとか、他の解釈を許さないということではない
教父アリアンデルとフリーデ戦は3フェーズある
1フェーズ目:修道女フリーデ
2フェーズ目:教父アリアンデルとフリーデ
3フェーズ目:黒い炎のフリーデ
アリアンデル絵画世界で起きているのは、今の世界を焼いて次の世界を創造しようとする「焼尽派」と、今ある世界を存続させようとしているのが「腐れ派」の対立である
この二つの派は以下のようにグループ分けできる
焼尽派
画家
奴隷騎士ゲール
鴉村の忌み人
鴉村の言い伝えを信じている者たち
腐れ派
教父アリアンデル
修道女フリーデ
騎士ヴィルヘルム
鴉人の騎士たち
長くなったので「概要」と「考察」を分けた
アリアンデルの薔薇絵画の修復者たるアリアンデルはそれが血で描かれることを知っておりそれを守るためにまた血を用いた