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2022年4月24日日曜日

エルデンリング考察11b 朱い腐敗の考察

朱い腐敗の考察

ケイリッドにおける朱い腐敗発生源は「エオニアの沼」である。、とあるように、そこには朱い水溜まっている

また地下世界にはエオニアの沼よりも強力な腐敗をもたらす腐れ湖がある

共通点はどちらにも「」があるということである。しかしその水は、にしろにしろ動かない、すなわち停滞した水である


青布の胴衣
停滞はやがて淀みとなり、腐りゆく
常に流れ行き、留まることなかれ


ただし停滞した水から直接的朱い腐敗発生するわけではない

第一段階として腐敗の神干渉があり、その結果として沼や湖朱く腐敗した、ということである

エオニアの沼でいえば、直接的な原因はマレニアが咲いたことである


エオニアの戦い
ラダーン、マレニアと相討ち
朱い腐敗の花が咲き誇る(剣の碑)

朱きエオニア
大輪の花を開き、朱い腐敗爆発させる

朱い花が咲く度に、マレニアは腐敗する
それはもう二度咲いた
三度目に、きっと彼女は女神となる


腐敗した水浄化する方法は、青布の胴衣に記されている


青布の胴衣
停滞はやがて淀みとなり、腐りゆく
常に流れ行き、留まることなかれ


つまり腐敗した水流すことで、腐敗は浄化されるのである。これは青い踊り子が盲目の剣士に授けた流水の剣としても示されている


青い踊り子
青衣の踊り子は、妖精であったという
妖精は、盲目の剣士に流水の剣を授け
古き神、腐敗を封じたと伝わっている


また作中の描写でいうのならば、腐れ湖の大回廊石棺に入り朱い滝を落ちると、なぜか清らかな水が流れる場所へ到達する

朱い腐敗の滝を落ちると

清浄な地下水の流れる場所に流れ着く
 

これは腐れ湖の水流れることで浄化されたことを表わしている

他にも腐れ湖直上にはリエーニエがあるが、その大部分には青い水が流れている

リエーニエ土地全体を浸水させ、水を流すことで地下の腐れ湖からの腐敗の影響弱めているのであろう

これらの事例から、ケイリッドで行われているによって朱の腐敗を食い止める、という手法は一定の効果はあるが完全なものでないことがわかる

は水から離れた朱の腐敗浄化するが、しかし腐敗した水そのものを浄化することができないのである


特徴

朱の腐敗特徴を挙げると以下のようになる(詳細は朱い腐敗の概要)


停滞した水に宿っており触れた者感染する
腐敗した水流れることによって浄化される
水から離れた腐敗によって食い止められる
毒カビによって症状抑制できる
免疫により耐性が得られる
キノコを纏うことで腐敗した土地に根付くことができる
蟲たちは朱い腐敗の落とし子である
朱い花が咲くことで腐敗は爆発する


キノコへの親和性に対する脆弱性毒カビ免疫による耐性等々、これらを総合すると、「腐った水に生息し、触れたものに感染していくある種の菌(カビ)類」を想定することができる

乾燥した環境に弱いために火で焼くことで感染を食い止められる一方、巨大群生地(コロニー)となった浄化しなければ、いつまでも土地は汚れたままである

作中では朱い腐敗に侵されたラダーンと戦う際には、朱い腐敗ゲージは貯まらない

これはラダーンと戦う場所が乾燥地帯だからであろう




この菌(キノコ・カビ)肉体蝕む。おそらくは人喰いバクテリアと呼ばれる化膿レンサ球菌に類似した特徴をもつと思われる(Wikipedia)

またそれがある種の毒カビによって発症を抑制できるのは、アオカビから作られたペニシリン殺菌作用があることと同じ現象であろう

キノコを纏うことにより影響が緩和されるのも、同じ理由からと思われる

免疫を高めることにより耐性が得られることも、朱い腐敗の正体が感染症であることを示している

そして生息地である停滞した水流れることで、そのコロニーは破壊され浄化されていくのである



貴腐騎士

貴腐騎士はマレニアと共に戦うために腐り受け容れたという


貴腐騎士の兜
彼らは、マレニアと共に戦うことを望み
ゆっくりと腐りゆくを受け容れた
故にこそ、その戦いは熾烈であった


貴腐騎士の貴腐とは、貴腐ワインから命名された名前であろう

貴腐ワインに使われる貴腐ブドウは、ある種のカビに感染したブドウのことである

貴腐(きふ)とは、白ワイン用品種のブドウにおいて、果皮がボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea[* 1]) という菌(カビ)(灰色かび病も参照)に感染することによって糖度が高まり、芳香を帯びる現象である。 貴腐化したブドウを「貴腐ブドウ(きふぶどう)」と呼び、それを用いて造られた極甘口のワインが「貴腐ワイン」と称される。(Wikipedia)

そしてカビに感染したブドウは、腐敗表現されるような姿である

貴腐」とは、貴腐ブドウの腐敗したかに見える外見からは想像しがたい芳香と風味のワインが得られることからそのように呼ばれるものである。(Wikipedia)

朱い腐敗の原因であるカビに感染した騎士たち、それが貴腐騎士である



またプレイヤーが状態異常の一つである「」によって死亡したとき、画面にはDEATH BLIGHTEDと表示される




BLIGHTEDとは「胴枯病(どうがれびょう)」と訳せ、樹木の幹や大枝の一部が変色して枯死する病害である

この原因となるのが、子嚢菌類に属する菌類の寄生である

同じように菌類による症状であるが、朱い腐敗と関連があるかはまだ不明である。しかし貴腐胴枯病はどちらも樹木菌類に感染することで引き起こされる現象である

これは狭間の地生物や特にデミゴッドたちが黄金樹に連なる者たちだからであると思われる




腐海

朱い腐敗の直接的なインスパイア元を探るのであれば、それは「風の谷のナウシカ」の腐海であろう

腐海(英:Toxic Jungle、NWP:Toxic Jungle)
    巨大な菌類からなる樹海で、蟲(むし)と呼ばれる異形の動物達が棲んでいる。(Wikipedia)

木々は空気中に瘴気と呼ばれる毒を放出する為防毒マスクをつけねば人間や一般の動物が立ち入る事はできない。蟲や植物、粘菌といった種の枠すら超えた生物群集をなし、腐海ではいかなる菌類も単独では存在せず互いに共生・寄生しあって複雑な生態系を構成しているとされる。(Wikipedia)


この森を構成しているのは巨大化した菌類であり、毒の瘴気を出すのは発芽胞子を飛ばす時と、胞子を飛ばす時とされる


植物が瘴気を出すのは、発芽し胞子を飛ばす時と、花が胞子を飛ばす時である。(Wikipedia)


朱い腐敗菌類をモチーフにしながら、マレニアの花が咲くことで胞子が放出されるのは、腐海の植物の特徴をヒントにしたものであろう


朱きエオニア
大輪の花を開き、朱い腐敗爆発させる


腐海の胞子熱に弱いのも類似している

ナウシカでは、腐海の瘴気感染したを「燃やす」ことでそれ以上の感染を防ごうとしている

また作中ナウシカは、清浄な土清浄な水によって育てられた腐海の植物瘴気を出さないことを明らかにし、その原因が汚れてしまった土にあるのだとする

エルデンリングにおいても朱い腐敗浄化するためには、清らかな水すなわち流れ続ける清涼な水が必要とされる

また蟲たち腐敗の女神落とし子とされるのも、腐海の関係を踏襲したものと思われる


蟲、特に王蟲(オーム)の大群が腐海の外へと暴走し、津波のように押し寄せる現象を大海嘯(だいかいしょう)と呼ぶ。大海嘯の後は蟲の死骸から新たな腐海が誕生する為、膨大な面積が一度に腐海と化す事になる(Wikipedia)


ナウシカの腐海の外では長く生きられない。いうなれば腐海が彼らを育む母親のようなものである

本作の蟲たちもほとんどの場合、朱い腐敗の近くに生息している

彼らは朱い腐敗から生まれ朱い腐敗を喰らい朱い腐敗という菌類の森の中で生きる生命体なのであろう(共生関係にあるのかもしれない)

蟲のグレイブ
硬質の貝殻の類を磨き上げたグレイブ
エオニアの沼から湧いた蟲たちの得物
物理以外のカット率が僅かずつ高まる

その朱い腐敗を生み出す女神は彼らにとって豊穣の母なる神であり、蟲たちはそれによって養われるところの落とし子なのである


腐敗の神

では具体的に腐敗の神とは何なのであろうか

蠍の針外なる神遺物であるとされる


蠍の針
大蠍の針を刃となした短剣
朱い腐敗の毒が滴っている

封じられた、外なる神の遺物を用いた
異教の祭具であるという


テキストを素直に読めば、この朱い腐敗の毒をもつ大蠍(さそり)は外なる神であると解釈できる

またマレニアもまた腐敗の女神である


腐敗の女神の追憶
黄金樹に刻まれた
腐敗の女神、マレニアの追憶


他に青い踊り子が封じたという、古き神、腐敗がいる


青い踊り子
青衣の踊り子は、妖精であったという
妖精は、盲目の剣士に流水の剣を授け
古き神、腐敗を封じたと伝わっている


さてこれまで述べてきたように、朱い腐敗とはある種の菌類が感染することによって引き起こされる現象である

その朱い腐敗生じさせるエオニア沼が誕生したのは、マレニアが咲いたからである


朱きエオニア
マレニアの腐敗の女神たる技

大輪の花を開き、朱い腐敗を爆発させる

 

…マレニア様とラダーンが戦い、エオニア朱い大花が咲き誇った日から、私は魅せられているのですよ
マレニア様と、その艶めかしい腐敗の律に。爛熟輪廻の理にね…(賢者ゴーリー)


朱い腐敗という菌類発生するためには、エオニアの朱い大花が咲くことが条件ということになる

一般的に菌類(キノコ類)が繁殖するためには胞子を放出しなくてはならず、その胞子を形成し放出する構造のことを子実体という

であるのならば、マレニアの大花とはいわゆるではなく、菌類の子実体のことである

植物に感染した真菌によって引き起こされる病気に「cedar-apple rust」というものがある

なかでも「Gymnosporangium juniperi-virginianae」という菌に感染するとマレニアの大花とよく似た「虫こぶ」を作り出す




胞子は鮮やかなオレンジ色のなかで形成され、そしてに乗って他の木々に感染していくとされる

虫こぶ子実体異なる現象と思われるが、しかしその内部で胞子を形成し、放出するという機能は同じである

開花済み朱きエオニアに近寄っても朱い腐敗ゲージが溜まらないのは、それがすでに全ての胞子を放出済みだからであろう


エブレフェール最下層の隣の部屋にある朱きエオニア。マレニアの分け身が咲いたものと思われる

それは開花した瞬間にのみ胞子を放出するのである(朱きエオニアの花弁は花弁ではなく、キノコの傘に近いものと思われる)



腐敗の律

マレニアは生まれながらに朱い腐敗を宿した神人である

…マレニア様は、女王マリカと王配ラダゴンの間に、双子のデミゴッドとして産まれました
生まれながらに朱い腐敗宿した神人として(賢者ゴーリー)

言い換えればマレニア生まれながらにして、朱い腐敗という菌類に感染していたのである

それはある種の菌類樹木に感染してその枝や幹を枯死させていくように、マレニアの肉体を腐らせていったのである

やがて彼女は体内から聞こえる呼び声に抗えなくなる

無垢金の針
…私は、マレニアに返したいのだ
かつて彼女のものだった意志を
朱い腐敗の呼び声に、人として抗う矜持を

そのとき彼女は、樹木真菌に感染して虫こぶを作るように、朱い腐敗(子実体)を咲かせたのである


マレニアの大花からは朱い腐敗胞子が放出され、周囲の環境腐らせていく

だが、その状態のマレニアはまだ腐敗の女神ではない

彼女が腐敗の女神となるのは、三度目子実体形成したときのことである


朱きエオニア
朱い花が咲く度に、マレニアは腐敗する
それはもう二度咲いた
三度目に、きっと彼女は女神となる


腐敗の女神、マレニア

なぜ三度目なのかは後述するが、二度目と三度目の違い明らかである

腐敗の女神、マレニアとなった彼女はその朱い腐敗完全に統御した状態にある



エオニアの蝶は彼女のとなり、朱い腐敗を放出する子実体(朱きエオニア)になることも自在である


エオニアの蝶
古い神話では、この
腐敗の女神のであったという


それまで朱い腐敗侵されるだけであったマレニアは、そのときはじめて朱い腐敗との完全なる調和果たしたのである

本来は生物を蝕むはずの朱い腐敗調和し、さらには合一にいたること、それが腐敗の神条件である

もう一度、蠍の針のテキストを読むとこの意味がわかる


蠍の針
大蠍の針を刃となした短剣
朱い腐敗滴っている

封じられた、外なる神遺物を用いた
異教の祭具であるという


この大蠍生物であるにも関わらず、朱い腐敗合一(融合)を果たし、その制御下においている

故にこそ大蠍腐敗の神だったのである

この生命朱い腐敗の完全なる調和こそが、腐敗の神条件であり、またマレニアの腐敗の律である

それは生と死(朱い腐敗)の両方を一柱の神として顕現させることであり、そのがただの腐敗ではなく、朱い腐敗であるが故に爛熟と呼ばれるのである


毒霧
毒に生きる者たちは、腐敗を知っている
それは、誰にでも平等に訪れる生のための死
すなわち輪廻の理である

腐敗の女神とは

ここで腐敗の女神とは何かについてまとめてみたい

まず、腐敗の女神と朱い腐敗そのものではない

朱い腐敗=腐敗の女神であるのなら、それはすでにエオニアの沼に存在しており、ゴーリーが希求する必要はないからである

また腐敗の女神とは、朱い腐敗を爆発させるという“朱きエオニアでもない

朱きエオニア=腐敗の女神であるのなら、それはプレイヤーはもちろん、ギデオンミリセント腐敗の女神(神)になれてしまうからである

それは腐敗の女神たるマレニアの技真似ているだけで、それを使用できるからといって腐敗の神になれるわけではないのである

さて、賢者ゴーリーミリセントとして咲かせようとしている

…貴方様も、見てみたくはありませんかな
最上の蕾であるあの娘が、最上の花咲く様
…どうか、ミリセントを殺してくだされ。貴方様の手で(賢者ゴーリー)

しかしゴーリーがミリセントを咲かせたいのは、その腐敗マレニアに捧げるためである


腐敗眷属の歓喜
朱の女神に、腐敗を捧げよ
遠い彼方で、朱い花咲誇り
我ら落とし子に戻りたまえ


腐敗の神(女神)となれるのは、マレニアだけなのである。ミリセントはマレニアが腐敗の女神になったときに再誕するという朱い戦乙女である


裏切りの絶望こそが、蕾を、色めく花とするでしょう
そしてマレニア様が女神になったとき、あの娘は再誕するのです
朱い戦乙女としてね


腐敗の女神とは、朱い腐敗そのものでもなく、また朱い腐敗をもたらす朱きエオニアでもない。それは現在の狭間の地においてマレニアにしかなれないものなのである

マレニアを他のキャラクターと差異化させている要素、それは彼女が神人であるということである

神人とは、神となり新しい律を掲げるべく生まれ落ちた存在である


神人とは、通常のデミゴッドとは異なる存在
エルデンリング、即ち女王マリカの時代が終わったとき
となり、新しい律を掲げるべく、尊く生まれ落ちているのです(賢者ゴーリー)


つまるところ腐敗の女神(神)とは、腐敗の律を掲げる神のことである。ゴーリーが求めるのも、腐敗の律を体現するである


…マレニア様とラダーンが戦い、エオニアに朱い大花が咲き誇った日から、私は魅せられているのですよ
マレニア様と、その艶めかしい腐敗の律に。爛熟輪廻の理にね…(賢者ゴーリー)


そして腐敗の律体現するものこそ3回目の開花の後、朱い腐敗完全な調和を果たした者、すなわち腐敗の女神マレニアだったのである



3という数字

マレニアが腐敗の女神となるのは、朱い花3回咲いたときのことである

3という数字は三位一体三神一体のようにと関係が深い。また樹木のように天と地を結びつける数字とされたり、2つのものを結びつける再統合の数字でもあるとされる

しかしここでは賢者の石3つの段階との関連について触れておきたい

錬金術において、賢者の石を作るためには材料3回変化させなければならない。これを黒化(ニグレド)白化(アルベド)赤化(ルベド)という

つまり賢者の石とは赤いと考えられたのである。そしてこの時の賢者の石の形状は粉末である(Wikipedia)

つまりマレニアとは、錬金術における3つの段階を経て赤化(ルベド)し、赤い粉末たる朱い腐敗を撒き散らす、ある種の賢者の石なのである

そして双子であるミケラもまた賢者の石である。彼はを司る無垢金の律を体現しているからである

あるいは一つ賢者の石双子として生まれてしまったために、(永遠の幼さ=無垢金)と(朱い腐敗)に分かたれてしまったものなのかもしれない

無垢金朱い腐敗抑え込むのは、その二つ合わさることにより生と死が拮抗するからなのかもしれない

相反する二つの物質完全な結合もまた賢者の石生み出すと言われるからである




6 件のコメント:

  1. よくこんな虫こぶ見つけましたね、、、
    たしかにこれはマレニアの花に酷似している。
    崇めているものたちの体からキノコが生えることから朱の腐敗はキノコの菌なんだろうなー、とは自分も思っていたのですが、ここまでドンピシャなものがあるとは思いませんでした。

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    1. 発売前ですがマレニアの花と何かのキノコが似ているという記事がRedditにあったのを覚えていたので、「植物 感染 キノコ」で画像検索したところ、虫こぶが出てきました
      使える画像としてはWikipedia(英)のものしか見つかりませんでしたが…

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  2. 朱い花の中を覗くと、植物の花であるならあるはずの雄しべまたは雌しべがないため、これは花ではないなと思っていました
    多肉植物のようだと思っていましたが、菌糸類は考えてなかったです

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    1. なるほど植物学的な見地からも、エオニアの花は花とは言えないのですね。勉強になります
      確かにラフレシアとかサボテン系の亜種にも見えますよね

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  3. 腐敗の眷属として虫が出てくるのでそちらに目が行きがちですが、キノコ体や菌の方に焦点を当てての考察は非常に面白かったです。
    ただ最後の賢者の石についての部分だけ少々こじつけ感を感じました。ファンタジーものでは定番の賢者の石ですが、本編中でそれに当たるようなものの存在を示唆しているようには思えませんでした(エルデンリングや黒き月が当たるのかもしれませんが)。
    個人的には3という数字はマレニア自身がケイリッドで1回目、エブレフェールで2回目の開花をしたことと、狭間の地において過去の腐敗の神(大サソリ)による腐れ湖での1回目、マレニアによるケイリッドでの2回目の開花が起きたことをかけていて、次の3回目が起こればより甚大な被害が起こるという伏線というか暗示なのかな、と思います。

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  4. 虫こぶは英語で”Gall”(ゴール)なので、賢者ゴーリーとはまさしくそういうことなのでしょうね。しかし「わが娘よ」と言いながら、眷属の苗床にするとは。あのとき頭を抱える”悪意の主”を切り捨てた自分の衝動は間違ってなかった。

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