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2022年6月24日金曜日

ゼノブレイド3

 次にプレイする予定のゼノブレイド3


ゼノブレイド1は未プレイなので3考察をする予定はないが、PVを見る限り好みの世界観だったので妄想してみる


最初に言い訳をしておくと、ゼノブレイド2記憶ほとんどない



宇宙の終わり

宇宙の終わり方にはいくつか仮説があり、そのうちの一つに「熱的死」というものがある


熱的死(ねってきし、英: The heat death of the universe)とは、宇宙の最終状態として考えられうる状態で、宇宙のエントロピーが最大となる状態を指す。この状態に達した宇宙は完全に均一であり、何も変化しなくなる。 (Wikipedia)


エントロピーとは「乱雑さ」のことで、を例に挙げると、の状態よりもの状態のほうがエントロピーが高い、ということになる


また熱湯よりもの状態のほうがエントロピーは高い


は放っておくとになるし、熱湯も放っておくとになる。これが宇宙の基本的な法則であるエントロピーの増大である


要するに宇宙は今この瞬間にもエントロピーが増大し続けており、やがてそれが極大に達すると、何の変化も起きない熱的に平坦な世界になる


何もしないかぎり基本的にエントロピーは増大し続ける。これが宇宙に不可逆的性質を与えている


不可逆であるということは、原因から結果(因果)が直線上に伸び続けていくことなので、1秒前世界二度と現われることはないし、1秒後の世界過去の世界に現われることもない


エントロピーのこうした不可逆性尺度ととらえるのであれば、それは「時間」ということになる



生命

さて、エントロピーは「何もしないかぎり基本的に」増大し続けると述べたように、エントロピー増大に抗して、秩序(コスモス)を構築する方法がある


そのひとつが「生命系」の構築である


生命は食事によってエネルギーを摂取することで、エントロピーの増大に対抗し、その生命体としての肉体を維持している


つまるところ、宇宙さえにおいやるエントロピー増大の法則に対抗する存在こそ生命なのである


この生命を一種のエネルギーとして見た場合、生命エネルギーとはエントロピー増大の法則に抗うことのできる数少ない力である


またエントロピー増大逆らうということは、それによって起こる不可逆の流れ、「時間」に逆らうことでもある



2つの国の戦争

PVを見る限り、ゼノブレイド3に登場する「ケヴェス」と「アグヌス」は、「命の火時計」を満たすために、敵国兵士の生命エネルギー奪い合う


生命エネルギーが「命の火時計」を満たすことができるのは、それがエントロピー増大(時間)に逆らうことのできる力「生命」だからなのかもしれない


ミオが「本当の敵を倒し、秩序と命を取り戻す」というのは、生命と秩序(エントロピーの低い状態)が同質のものだからである


また死んだ兵士のは「おくりびと」によって空の彼方へと旅立つとされる


魂の存在は現実世界において証明されていない(今のところ存在しない)。よってフィクション世界オリジナルの現象である


生命エネルギー物理宇宙エントロピー増大に抗しているのだとしたら、もまた作中世界におけるある種のエネルギーとして利用されていると考えられる



秩序と混沌

秩序と混沌を言い換えると「コスモスとケイオス」である


ゼノシリーズに色濃い秩序と混沌対構造は、宇宙エントロピー増大の関係性に類似する


生命宇宙という秩序は、何もしなければ混沌というエントロピーの増大によって乱雑化し、最後は熱的な死に至るのである


このエントロピー増大抗するには、その不可逆な流れに逆らって秩序を構築しなければならない


そしてエントロピーの増大は宇宙的時間の流れを表わす


つまるところエントロピー流れる先見ることができ、その流れ干渉することができさえすれば、未来は変えられるのである


エーテルエントロピーはとてもよく似た性質を有している



ウロボロス

ウロボロスについては不明な点が多いが、2人が融合することで変身することから、ユング的人間精神の元型なのではないかと思う


つまりアニマアニムス合一である


おそらくは2つの種族なり生命体なりが精神的に融合することで、より上位の生命体(執政官?)へと進化することの示唆なのかもしれない


またウロボロス人間精神元型だとするのなら、この世界そのものが誰かの精神(意識)、あるいはその精神再構築した世界であるとも考えられる


その意識は2つの世界や、失われたアルスの完全な姿、そしてゲートを知る者である


まず思い浮かぶのがクラウスである


すでに世界から消滅してしまったクラウス精神仮想空間上に再構築することで、その記憶に残る情報を基に2つの世界ゲート機能シミュレートしようとする試みなのかもしれない


そして最後にはゲートのマルチバース・ジョイントとしての機能を用いて、実在する宇宙への連結果たそうとしているのかもしれない


ただし仮想世界は過去に多くの作品が同じネタを使っているところが難点である


次に思い浮かぶのが宇宙的意識である


宇宙的意識によるゼノブレイド1、2世界観測により、観測した事象意識のうちに実体化したものがゼノブレイド3の世界となる


宇宙=意識なので、意識に生じたイメージ実体化する


ただしこの説でいくと、世界ゼノブレイド1と2コピーとなってしまいオリジナル性を失ってしまう


これの何が問題かというと、「繋がる未来(繋がってない)」ということになってしまうのである(一部のアルスが復活していたりするので可能性はあるが…)


ゼノブレイド1、2世界との連続性保持した状態で、ゼノブレイド3世界を構築するのならば、何らかの出来事により2つの世界重なり合った状態になってしまったとするのが、最もシンプルかと思う


2つの世界は量子論的に重なり合った状態にあり、どちらの世界を実在とするかを確定するために戦争が行なわれているのである


最終的には執政官系の外側から観測する(映画館)ことにより、波動関数が収縮して一つの世界が選択される


ただし選択されなかった世界は消滅する


この重なり合い波動関数の収縮による世界選択を回避するためには、ウロボロスがそうであるように2つの世界融合することにより、上位世界へと移行させるという方法が考えられる


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