まとめ

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2022年3月26日土曜日

エルデンリング考察6 ラダゴン

ラダゴン概要

赤髪のラダゴンリエーニエ戦役英雄として狭間の地の歴史に登場する


黄金の魔力防護

赤髪のラダゴン英雄となった

二度にわたるリエーニエ戦役において

黄金樹の英雄たちが用いたとされる


第一次リエーニエ戦役

赤髪のラダゴン、英雄となる(剣の碑)


しかしラダゴンは自らのその赤髪に絶望していたという


巨人の赤髪

巨人たちは、皆一様に赤髪であり

ラダゴンは、自らの赤髪に絶望したという

それは巨人の呪いだったろうか


二度にわたるリエーニエ戦役に勝者はなく、贖い結びが生まれたという


第二次リエーニエ戦役

黄金と月に勝者はなく

だが贖いと、結びが生まれた(剣の碑)


贖(あがな)いとはラダゴンが星の雫で自らを清め、侵略の戦いを悔いたことである


かつてラダゴン様は、星の雫で自らを清め

侵略の戦いを悔い、レナラ様への愛を誓いました

黄金樹の律月の運命結ばれたとき、争いの傷は、すべて清算されたのです(結びの司祭ミリエル)


結びとは黄金樹の律月の運命結ばれること。つまりラダゴンとカーリア王家の女王レナラ結婚である


この結びの教会は、かつて黄金樹と月二つの王家が和睦を結び

赤い髪のラダゴン様と、満月のレナラ様が、契りを結んだ場所なのです


ラダゴン様は、赤い髪をなびかせた、英雄でございました

黄金樹の軍勢を率いてこの地を訪れ、しかし戦いの中でレナラ様と出会い

侵略の戦いを悔い、カーリアの女王たる彼女の伴侶となりました

(結びの司祭ミリエル)


結婚の際の婿入り道具として、ラダゴンは黄金の縫い針黄金の裁縫道具を持ち込んでいる


黄金の縫い針

満月の女王の夫となったラダゴンの

婿入り道具のひとつだった


黄金の裁縫道具

黄金で作られた裁縫道具一式

赤髪のラダゴンの婿入り道具


またレナラには琥珀のタマゴを贈っている(贈った正確な時期は不明)


…そしてレナラ様は、ラダゴン様贈られた琥珀のタマゴに縋り

許されぬ術に耽っているのです


その琥珀のタマゴは、産まれなかったデミゴッド大ルーンであるという


産まれなき者の大ルーン

満月の女王、レナラの抱く琥珀のタマゴ

産まれなかったデミゴッドの大ルーン


一方でレナラからは黄金律の大剣となった大剣を贈られている


黄金律の大剣

そこには、最初の妻レナラから贈られた

大剣の面影があるという


ラダゴンはレナラの夫として魔術を修めたという


ラダゴンの肖像

赤髪のラダゴンは

カーリアのレナラの夫として魔術を修め


レナラの夫となったラダゴンは、カーリアの魔術教授たちに秘匿の仮面を被ることを強いている


秘匿の仮面

黄金の糸で、その口を縫い塞がれた仮面

神秘を高める


レナラの夫となったラダゴンが

カーリアの魔術教授たちに強いたもの

我が事は、すべて秘匿と心得よ

 

ラダゴンとレナラの間には、ラダーン、ライカード、ラニ兄妹が誕生している


ラダーンの大ルーン

ラダーンは、レナラとラダゴンの子の一人である

彼らは、ラダゴンが女王マリカの王配となった時

外戚としてデミゴッドとなった


ライカードの大ルーン

ライカードは、レナラとラダゴンの子の一人である

彼らは、ラダゴンが女王マリカの王配となった時

外戚としてデミゴッドとなった


月の王女ラニ。王配ラダゴンと最初の妻レナラの、子供たちのひとり

将軍ラダーン、法務官ライカードの兄妹たるデミゴッド

刻印には、彼女の名が隠されていたのです(ロジェール)


しかしゴッドフレイが追放されたとき、ラダゴンはレナラを捨てて女王マリカの王配、二番目のとなり、二人目のエルデの王となっている


…しかし、最初のエルデの王、ゴッドフレイが狭間を追放されたとき

彼はレナラ様を捨て、黄金樹の王都に戻り、女王マリカの王配、二番目のとなり

…二人目の、エルデの王となったのです(結びの司祭ミリエル)


王配となったラダゴンには秘密があったという


…ただ、ラダゴン様には…、秘密があったと聞いたことがあります

黄金樹の王都の、ある高名な彫刻家が、ラダゴン様の大彫像を作るために召し出され

秘密を垣間見たのだそうです

そして、大彫像に秘密を隠したのだと(結びの司祭ミリエル)


その秘密とは、ラダゴンマリカ同体であることである



高名な彫刻家は「ラダゴンとはマリカである」という秘密を、大彫像に隠している



ラダゴンとマリカの間には、ミケラとマレニアという二人の神人が誕生している


…私は、かつて神人だった

デミゴッドの中で、ミケラとマレニア、そして私だけが

それぞれの二本指に見出され、女王マリカを継ぐ、次代の神の候補となったのだ(魔女ラニ)


光輪

それは、幼きミケラ

父ラダゴンに贈った祈祷である


マレニアの大ルーン

マレニアは、女王マリカとラダゴンの子である

その大ルーンは、最も神聖なはずであった


最も神聖なはずであった子供たちはしかし、ミケラ永遠に幼くマレニア腐敗を宿していたという


腐敗の女神の追憶

ミケラとマレニアは、唯一人神の子供である

故に二人は神人であるが、その生は脆弱であり

一方は永遠に幼く、一方は腐敗を宿した


ラダゴンはマリカの夫として祈祷を修め完全たるを目指している


ラダゴンの肖像

赤髪のラダゴンは

カーリアのレナラの夫として魔術を修め

女王マリカの夫として祈祷を修めたという

英雄は、完全たる目指したのだ


またラダゴンは黄金律原理主義を掲げ、盲信の時代の終わりを宣言している

 

黄金律の大剣

エルデンリングを模した光の大剣

黄金律原理主義を掲げた王配ラダゴン

象徴として鍛え上げた「伝説の武器」のひとつ


黄金律の探究を、ここに宣言する

あるべき正しさを知ることが、我らの信仰を、祝福を強くする

幸せな幼き日々、盲信の時代は終わる

同志よ、何の躊躇が必要だろうか!(小黄金樹教会のマリカの言霊であるが、その内容からラダゴンの言葉と思われる)


黄金律原理主義とは、黄金律因果と回帰二つの力によって説明する学問である


因果性原理

原理主義は、黄金律を二つの力で説明する

それ即ち回帰と因果であり、因果とは

万物関係性の連環となす、意味間の引力である


回帰性原理

原理主義は、黄金律を二つの力で説明する

それ即ち回帰と因果であり、回帰とは

万物不易に収斂しようとする、意味の引力である


黄金律の聖印

原理主義は、すなわち学問でもあり

信仰と知力、両者が祈祷を補正する


ラダゴンは幼きミケラから「光輪」と「三なる光輪」を贈られている


光輪

それは、幼きミケラ

父ラダゴンに贈った祈祷である


三なる光輪

それは、幼きミケラ

父ラダゴンに贈った祈祷である


その返礼として彼はラダゴンの光輪を贈っている


ラダゴンの光輪

黄金律原理主義の祈祷のひとつ

父ラダゴンの、幼きミケラへの返礼


黄金律原理主義を掲げるラダゴンを、マリカは黄金律の犬と呼んでいる


おお、ラダゴンよ、黄金律の犬

お前はまだ、私ではない。まだ、神ではない

さあ、共に砕けようぞ!我が半身よ!(女王の閨、マリカの言霊)


マリカがエルデンリングを砕いた後、ラダゴンはエルデンリングを修復しようとしている


マリカの槌

狭間の外、稀人の地で作られたという石鎚

女王マリカが、エルデンリングを砕こうとし

ラダゴンが、それを修復しようとした得物



ラダゴンの考察

リエーニエ戦役からはじまるラダゴンの足跡は、各種アイテム言霊によってかなり詳しく語られている


赤髪の英雄として歴史に華々しく登場した彼は、満月の女王レナラと結婚三人の子をなしている。そのうち一人は神人であった


しかしゴッドフレイが追放された時、レナラを捨ててマリカの王配となり、二人目のエルデの王となっている


だがラダゴンには、彼とマリカが同体であるという秘密があった


ラダゴンはマリカの夫として祈祷を修め、ついに黄金律原理主義を掲げて盲進の時代の終わりを宣言する


ラダゴンとマリカとの間には神人であるミケラとマレニアが誕生するも、一人は永遠に幼く、また一人は腐敗を宿していた


しかしエルデンリングが砕かれた後、彼の英雄としての業績は途絶え、わずかに砕かれたエルデンリングを修復してきたことだけが伝わっている


マリカと同体である彼は、黄金樹にマリカが囚われたとき、同じように囚われの身となったので、英雄として破砕戦争で活躍することができなかったのであろう


このように狭間の地に現れて以後のラダゴンの足跡はかなり詳しく語られている


問題はラダゴンいつ、どのようにして生まれたのか、ということになる



黄金樹の3つの時代

筆者の解釈によれば、黄金樹には大きく分けて3つの期間がある


1.原初の黄金樹、坩堝の時代

2.運命の死が取り除かれた、完全な時代

3.エルデンリングが砕かれた後の時代


1.原初の黄金は、より生命に近く赤味を帯びていたとされる


オルドビスの大剣

原初の黄金は、より生命に近く

故に赤味を帯びていたという

この剣は、その古い聖性を宿している


2.永遠にして完全なる時代において黄金樹に種子は存在しないとされていた


緋色種子のタリスマン

かつて黄金樹は、永遠にして完全であった

故にその種子は、存在しないとされていた


3.エルデンリングが砕けた時、黄金樹は種子を降らせたという


黄金の種子

それはエルデンリングが砕けた時

黄金樹から各地に飛来した

生命が、自らの終末を悟ったかのように



坩堝の時代

坩堝の時代の象徴である坩堝の騎士たちは、ゴッドフレイ仕えた者たちである


坩堝の樹冠

最初の王、ゴッドフレイに仕えた

坩堝の騎士たちの兜


その時代の黄金はより生命に近いとされる


生命とは死によって終わりを迎える一定の期間生命現象のことである。生命死ぬからこそ生命なのであり、永遠で完全なる存在は生命からは遠ざかった状態といえる


毒の刃

毒に生きる者たちは、腐敗を知っている

それは、誰にでも平等に訪れる生のための死

すなわち輪廻の理である


生のための死、すなわち生を完成させるためのである。誰にでも訪れるそうした死と生の循環こそが、輪廻の理なのである


毒に生きる者たちは、によって生物が腐敗していくこと、そしてそれによりはじめて生は完成することを知っているのである(永遠である神が腐敗していくことが、マレニアの悲劇である)


この輪廻の理拒絶した者たちこそが、永遠の女王マリカ以下神々である。ただし彼らをもってしても永遠という停滞の果てに現れる腐敗には抗えなかった


また原初の黄金が赤味を帯びているのは、「死の力」を内包しているからである。この赤味はエルデンリングから運命の死取り除かれた時失われている


なぜならば、マリケスの振るう運命の死の力は「赤い」からである




永遠にして完全な黄金樹

エルデンリングから死が取り除かれた結果、黄金樹もまた永遠にして完全な存在となった


黄金樹はより完全な存在となり、黄金樹が象徴する黄金律より完全になったのである


この時に生まれたのが後に黄金律原理主義を掲げることとなるラダゴンである(誕生の経緯は次の項で述べる)


黄金律原理主義によれば、因果とは万物関係性連環として繋ぐ力である。またその万物が不易、つまり永遠に収斂しようとする力が回帰である


一言でいうと、世界にある全てのもの黄金律の力(因果)によって繋がっており、また全てのもの黄金律の力(回帰)により永遠になることができる、とするのが黄金律原理主義である



幻視の器

マリカがであるのは、幻視の器としてエルデンリング宿すことができるからである


これは人類学や宗教学などの「憑依」に相当する現象である


を己の肉体に宿すことで、その意志を伝えたり力を行使したりする現象である


宿る神によって示される神威様々であり、悪霊が取り憑けば当然のように災いをなす


さて、黄金律はエルデンリングから運命の死取り除いたときに始まったとされる


※ここで言われる黄金律とは厳密には黄金律原理主義のことであり、黄金樹の時代とは範囲が異なる


それまでのエルデンリングは運命の死内包したいわば、より生命に近い存在であった。そこから運命の死が取り除かれたことで、エルデンリングは永遠で完全な存在へと変化している


この変化は当然ながら、エルデンリングを宿しているマリカにも現れたと考えられる


すなわち、幻視の器としてエルデンリングを宿していたマリカは、その宿していたエルデンリングの変化により、彼女もまた変化したのである(憑く霊によって神威が異なるように)


生と死を内包した不完全な神から、永遠にして完全な神への変化。つまり、マリカからラダゴンへの変化である


ラダゴンの爛れ刻印に描かれているのは、「エルデの獣」である


ただし不完全な神から完全な神への変化、というのはあくまでもラダゴンの視点に過ぎない


結果的にラダゴンの永遠性停滞を生み、外なる神の介入を招き、そして腐敗が神々や狭間の地を侵していったのである


よって更に上位の視点に立ってみれば、生と死という大いなる循環を宿した不完全な神こそが、より完全な神であるといえる



ラダゴン

エルデンリングから運命の死が取り除かれたことで誕生したラダゴンという人格(神格)黄金律の権化であり、そのである


彼の唯一の存在意義は、より完全になることである


その登場完全なものでなくてはならず、故に英雄として歴史に登場し、そして完全な結婚により、完全なる子供たちを産む必要があったのである


彼の野望は神人ラニとして結実する


次なる彼の野望は、完全なる神人ラニに相応しい伴侶を作り出すことである


そのために彼は完全たる存在である自分唯一人により完全なる子ども産もうとしたのである


己の半身であるマリカの伴侶を追放してまで、彼は完全なる自分自身との交合望んだのである(狭間の地にある他の生命は不完全であるが故に)


そして産まれたのがミケラとマレニアであった


しかし唯一人神の子であり、もっとも神聖なはずであったミケラとマレニアは、一方は永遠に幼く、一方は腐敗を宿していた


腐敗の女神の追憶

ミケラとマレニアは、唯一人の神の子供である

故に二人は神人であるが、その生は脆弱であり

一方は永遠に幼く、一方は腐敗を宿した


マレニアの大ルーン

マレニアは、女王マリカとラダゴンの子である

その大ルーンは、最も神聖なはずであった


ラダゴン永遠にして完全であることが停滞を生じさせることを知らなかったのである


彼の原理は因果と回帰、すなわち黄金律によって結ばれた全ての物が、ついに永遠なるもの到達する、という思想である


だが永遠なるものとは停滞である。つまり黄金律原理主義行きつく先停滞であり、それは外なる神の介入を招き腐敗が生じるのである


生命というより輝かせるには、という闇が必要なのである


死のない生命虚無に過ぎず、それは停滞となり腐敗を生じさせる


こうしたラダゴンの行き詰まりを、彼の生涯を見続けてきたマリカだけは気付いたのであろう


それまでラダゴンに渡してきた主導権を取り返し、そして陰謀の夜へと続く計画を練りはじめたのである


ラニゴッドウィン死を与えることで、マリカの一族は永遠を克服し、より永遠に近い種族になることができる


そしてまた、死という闇によって生命は輝きを取り戻し、彼女が我が王と呼ぶゴッドフレイの時代(原初の黄金)を蘇らせることができる


そこは死の溢れる世界である。だがそれゆえに生命溢れる豊穣の世界でもあるのである



エルデの獣

エルデンリングになったというエルデの獣もまた、運命の死が取り除かれたことにより、かつてのエルデの獣とは変化している


エルデの流星

かつて、大いなる意志は

黄金の流星と共に、一匹の獣を狭間に送り

それが、エルデンリングになったという


ラダゴンが黄金律の犬であるというのなら、運命の死が取り除かれたエルデの獣黄金律そのものである


ラダゴンは黄金律そのものであるエルデの獣幻視の器宿った姿だからである


そのたるラダゴンが倒れたとき姿を現わしたのは、運命の死を取り除かれたことで変異したエルデの獣であり、その永遠なる怪物を殺すには、運命の死の力が必要だったのである


永遠なる怪物エルデの獣を運命の死の力によって倒すこと、それは永遠に死を与えることである


これにより永遠性は克服されエルデンリング生と死大いなる循環取り戻すのである


ただしエルデンリングが宿る幻視の器は「壊れかけのマリカ」であり、それ故に壊れかけの時代、と呼ばれるのである(その他の律ルーンで修復した場合はまた別の解釈となる)



20 件のコメント:

  1. いつも楽しく考察を読ませていただき、参考にさせてもらっています。
    少し引っかかる部分がありました。

    あるべき正しさを知ることが、我らの信仰を、祝福を強くする
    幸せな幼き日々、盲信の時代は終わる
    同志よ、何の躊躇が必要だろうか!
    (小黄金樹教会のマリカの言霊であるが、その内容からラダゴンの言葉と思われる)

    の部分ですが、「盲信」というのは「ラダゴンの完全な黄金律の実現」であり、
    それを終わらせる!ということなので、私はやはりマリカの言霊ということでいいのではないかと解釈しています。
    その他の部分はとても共感できました。
    森の民の廃墟にある、神聖画の大盾の、豊穣の時代の懐古や、周辺にいるミミズ人たちも豊穣、つまり生命の循環の象徴だということに気づくことができました。
    また次回の考察も楽しみにしております!

    きぃFolder椿 https://twitter.com/KeyFolder

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    1. ありがとうございます
      なるほど、“あるべき正しさを知ることが”陰謀の夜におけるマリカの言動に繋がったと考えることもできますね

      個人的には、「探究」という言葉が使われていることから、それは学問的探究を指しているのではないかと考えました
      作中の探究の用例を見ますと、魔術の探究や輝石の探究というふうに使われています
      黄金律の探究もそのように考えますと、黄金律の学問的探究、すなわち原理主義になるのかなと思います


       黄金律の聖印
       原理主義は、すなわち学問でもあり
       信仰と知力、両者が祈祷を補正する

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  2. お疲れさまです。
    幻視の器の憑依の部分、非常に興味深かったです。

    ここらへんはオーディンとフレイア、ガンド魔術とセイズ魔術のエッセンスが背景にありそうですね。
    憑依というとセイズ魔術になるのですが、補助者が必須なようなので、ラダゴンはマリカの補助者としての役割を担っていたとも考えられそうですね
    https://rannis-servant.blogspot.com/2022/03/elden-ring_19.html

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    1. ありがとうございます
      セイズをアース神族に伝えたのはヴァン神族のフレイヤと言われることもありますね
      狭間の地をアース神族の住むアースガルズ、稀人の住む領域をヴァナ神族とすると、幻視の器としてエルデンリングを宿す術そのものが、狭間の地の外から来たのかもしれませんね

      幻視という言葉そのものが、『巫女の予言』における巫女の見た預言的な幻視と関係しているのかなとも思います

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  4. なるほど、ラダゴンは2本指からマリカに強制的に植え付けられたとばかり思っていましたが
    そうすると色んな不整合が出てきて
    (何故黄金律原理主義が混ぜ者を良しとしないのにわざわざマリカに男性性を混ぜるのかとか、2本指の行動が女性に拘りがち、何故修復する立場のラダゴンがラストで褪せ人に立ちはだかるのか等)
    納得出来ない部分が多かったのですが
    黄金律原理主義制定により生まれたとするとしっくりきますね…
    ラダゴンが生まれたあとの2本指の行動や思惑についてはどう思われますか?

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    1. ありがとうございます
      二本指は広義の黄金律(エルデンリング)に連なるものだと思います
      狭義の黄金律(黄金律原理主義)とは対立せず、むしろそれを内包する陣営ですので、ラダゴンが黄金律を修復しようとする限りは黙認していたのではないでしょうか

      ただ大いなる意志がデミゴッドを見放してからは褪せ人による修復を望んでいたように思えます
      褪せ人による修復とは、つまり褪せ人がマリカの伴侶となりラダゴンは用済みになることを意味するので、表向きは対立しないまでも、内実は勢力争いをしていたのかもしれませんね

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  5. いつも興味深く考察を拝見しています。

    エルデの獣は黄金律そのものと考察なされていますが、むしろ黄金律以外が酷く混じったものではないでしょうか?

    エルデの獣には星雲を振り撒いて爆破する攻撃や、星の爆発とともにテレポートする攻撃など、アステールとの関連性を示唆するモーションが複数あります。
    また、ラダゴンはレナラと交わり、輝石術(月と星の律から派生した術であり、黄金律とは根源が異なるもの)を修めています。

    ラダゴンが月の民と交わって月の律を取り入れ、幻視の器たるラダゴンの内のエルデンリング(=エルデの獣)には確かに黄金律と月の律が同時に存在していたのはなぜでしょうか??

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    1. ありがとうございます
      本来的にエルデの獣は「律たる概念の具現」とされてます


      エルデの追憶
      それは、大いなる意志の眷獣であり
      律たる概念の具現であった


      またエルデの獣は大いなる意志が狭間の地に送った眷獣です


      エルデの流星
      かつて、大いなる意志は
      黄金の流星と共に、一匹の獣を狭間に送り
      それが、エルデンリングになったという


      エルデの獣と同じように、アステールも大いなる意志により送り込まれた星の異形と考えられます


      夜巫女の鎧
      大古、大いなる意志の怒りに触れ
      地下深くに滅ぼされた、ノクスの民は
      偽りの夜空を戴き、永遠に待っている
      王を。星の世紀、夜の王を


      暗黒の落とし子の追憶
      遥か彼方、光の無い暗黒で生まれた星の異形
      それはかつて、永遠の都を滅ぼし
      彼らから空を奪った、悪意ある流星である


      エルデの獣とアステールは同一とまでは言えないかも知れませんが、その起源は近しいものであると思われます。両者が似た技(星由来)を使うのも、そのためかなと思います

      ただ、エルデの獣に月の律の影響がが見出せるかは、まだ考察不足なので分かりません(申し訳ない)

      削除
    2. ご返答ありがとうございます。

      ご指摘を念頭にエルデの流星・暗黒の落とし子の追憶を読み直したところ、
      どちらも意志(あるいは悪意)によってもたらされた流星である、という共通点が確かにありますね。

      「星」の異形の獣なのだから共通して「星の力」を持っていて当然、という解釈に至りました。
      ならばむしろ、なぜエルデの獣にだけ黄金律の力があったのか?という問いのほうが本質的なのかもしれませんね…

      大いなる意志の使いのなかでも二本指は黄金律、眷獣らは星という対立する性質を持っているのが興味深いです

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    3. 横から失礼ます.エルデの獣は狭間の地に存在する,外なる神ではない全ての神の特徴を有しているように見えます.

      前の方もご指摘の通り,星雲を振り撒いて爆破する攻撃はアーステールを思わせます.
      瞬間移動のエフェクトはアーステールよりも竜王プラキドサクスの瞬間移動に近いように見えます.金色のブレスや剣を突き立てて衝撃波を起こす攻撃も類似しています.
      体には葉脈のような神経が透け,飛び上がると植物のような尻尾が見えますが,これは黄金樹の要素でしょう.
      さらに,エルデの獣という名は獣の司祭や獣の神殿と共通します.
      一方,血や腐敗,祖霊に似たビジュアルは持っていません.

      ですから,マリカの一族が他勢力を取り込むたびに,エルデの獣も他の神の要素を取り込み,まさに具現しているのだと考えるのが良いように思われます.

      ムービーで強調される五本指の手は二本指と三本指よりも上位の存在であることを思わせますが,ここの関係はよくわかりません.

      削除
    4. 話題に加わらせて下さい。

      エルデの獣ですが、『律たる概念の具現』であるならば、『律たる概念』に仮設を立て、考察してみました。
      律が黄金律であるとして、黄金率が何かというと永遠の生命の循環であり、言い換えれば『永遠に続く食物連鎖と生物濃縮』だと考えています。この際、濃縮するのは遺伝情報や経験情報です。

      エルデが食物連鎖(概念)の具現(実体化)であるなら、それは『ビオトープ』機能を持つ生物なのではないでしょうか?
      言い換えるなら『生きた海』です。生命の発生には海が必要なので、真っ先に狭間の地に送られたのも自然と考えられます。

      黄金樹は生命を発生させ、死後はその遺体から祝福やルーン(=経験情報とします)を回収していたと思われます。経験情報は黄金樹の根から幹を経由して枝葉から再度世界に分配されます。その際、黄金樹の内部に座しているエルデの獣は、集められた経験情報を取捨選択し、自身の知見、技術として獲得していった、と考えれば、多くのキャラクターの技を完全に再現してしようしたり、数多の生物の特徴を自身に取り込んでいるのにも、一応の説明がつきます。

      ひょっとしたら大いなる意志の目的は、エルデの獣を究極進化させることだったのかもしれませんね。

      削除
  6. こんにちは。
    ラダゴンとエルデの獣(ついでに金仮面卿)についての私見を述べさせて下さい。
    共通点は雌雄同体(金仮面卿はその研究者)という点です。

    エルデの獣のデザインモチーフはウミウシだと思います。ウミウシは雌雄同体で、今作は雌雄同体のクリーチャーが多数登場します。
    ウミウシの主食はホヤと甲殻類を含みます。因みにホヤも雌雄同体です。

    金仮面卿ですが、マリカとラダゴンの関係性を探求していたわけですが、彼の仮面のデザインの元ネタはボルボックスだと思います。
    ボルボックスは雌雄同体のものも雌雄異体のものもおり、その点が金仮面卿の葛藤を示していると思われる上、ボルボックスの姿が頭装備の金仮面に似ています。

    遺伝モザイクという言葉があり、正中線から左右で性別の異なる個体などが存在します。
    ラダゴンの体内にエルデンリングが見えたことから、マリカ=ラダゴン=エルデンリングと解釈した場合、エルデンリングの破壊とはマリカの自殺ともとれます。
    そして、マリカ=ラダゴンが遺伝モザイクだった場合、同一の身体でマリカの部分だった左半分を破壊したのではないでしょうか?

    画像添付は避けましたが、ボルボックス、遺伝モザイクの蝶、あとアステールがカゲロウだとするなら、その幼虫が腐敗の眷属に似ていますので、宜しければ画像検索でご覧になってください。

    長文、失礼しました。

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    1. なるほど、エルデの獣自体が雌雄同体だったというのは面白いです
      宿す神が雌雄同体なので、その器も雌雄同体である必要があったのかもしれませんね

      完全に同格としてしまうと、マリカの言霊にある「まだ私ではない、まだ、神ではない」がやや浮いてしまいますが、神人を後天的に男性性を獲得する生物とすることで解消できるかもしれません(環境によって性別を変える魚とかいますね)

       おお、ラダゴンよ、黄金律の犬よ
       お前はまだ、私ではない。まだ、神ではない
       さあ、共に砕けようぞ!我が半身よ!(マリカの言霊、女王の閨)

      遺伝モザイクは昆虫の例(クワガタとか)が有名だった記憶があります。深き根の底の腹部が膨らんだアリが稀人のルーンを落とすこともありますし、マリカも蟲の性質を受け継いでいるのですかね…

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    2. 返信ありがとうございます。

      上記の謎に一応の回答をするため、頑張って読み解いてみます。
      (マリカの言霊、とあるため発言者はマリカ本人であり、情報ノイズや齟齬はないという前提です)

      言霊一行目:~黄金律の犬よ
      この文章でマリカは黄金律に反感を抱いており、黄金律に盲従するラダゴン(別人格や雌雄同体の可能性もある)と意見が対立しています。

      言霊二行目:お前はまだ、私ではない。まだ、神ではない。
      ラダゴンは自身が神だと誤解している点を、マリカが窘めているようにも思えます。
      またnot A=not B構文であるため、裏を返せばA=Bとなります。
      私(マリカ)でなければ神ではない=私(マリカ)は神だ。

      ここで神という言葉の定義に疑問を挟んでみます。
      一般に神は世界で最高の立場にある存在、というニュアンスが強いですが、あえて神を『黄金律の管理人』という言葉に置き換えてみます。
      というのもこの物語はマリカ(GOD)の上位存在として大いなる意志(GREATERGOD)がいるからです。

      以上を踏まえてマリカの言霊を意訳してみます。

      「おお、ラダゴンよ。大いなる意志の企みである黄金律(偽りの永遠)などに従う愚か者よ

      お前は自身を神だと誤解しているようだが、立場は私が上位であり、お前が私でない以上、お前は黄金律の管理人たる神の立場を名乗ることはできないし、そもそも神とは大いなる意志の手駒の立場に過ぎない。

      だからともに命を絶ち、大いなる意志の計画を放棄しよう。本当の神はこの星の生命を慈しむものだ。我々が大いなる意志の計画を破綻させ、偽りの永遠を終わらせよう。そうすることで我々は本当の神になれるのだ』

      こんな感じでしょうか。

      P.S.エルデの獣をウミウシとしましたが訂正します。ウミウシはマレニアですね(ウミウシの背中の触角の画像をご覧ください)。

      エルデの獣は『海そのもの』をキャラクター化したものだと考え直しました。
      狭間の地で生命を発生させる最優先の条件として海が必要であり、大いなる意志が生きた海ことエルデの獣を狭間の地に遣わせたのだと思います。

      それから別件ですが、ゴッドウィンの容姿がオープニングと死王子の状態で大きく異る点ついてですが、これも考察しました。
      ゴッドウィン(とミケラ)は『褪せ人によって姿を観察されたことがない』のではないしょうか?

      見たことがないものは姿を表現しようがないので、『きっと母に似ているだろう』という憶測から、金髪の偉丈夫というビジョンができあがり、そのビジョンが褪せ人の伝聞で広まったものの、実態は半魚人のような姿だった。

      というのが私的見解です。

      長文失礼いたしました。

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  7. マリケスの振るう運命の死の力についてコメントさせてください。
    霊体のテキスト一覧をありがたく読ませていただいたところ、アズラの獣人の遺灰のテキストがヒントになりそうです。

    アズラの獣人の遺灰
    ゆっくりと、空に崩れゆく遺跡
    ファルム・アズラの獣人たちの霊体
    それは、古竜を祀る巨大な霊廟であり
    選ばれた獣人の武器は雷を帯びている

    これを読むとマリケスの振るう赤い運命の死の力は、プラキドサクスの赤い雷に由来するのではないかと思われます。

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  8. ラダゴンとマリカの関係性についてはおおむね同意見ですが、
    陰謀の部分は賛成しかねますね…。
    ロジェールによって陰謀の首謀者はラニと明言されていますし、
    実行者である黒き刃の刺客や協力者とされるライカードとマリカの関係性への言及が完全に抜け落ちています。

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  9. 小黄金樹教会のマリカの言霊が気になりました。

    私は、それはラダゴンの言霊で
    エルデンリングを直す目的で言霊を残したように捉えました。

    なぜ直す目的かと思うと、それは小黄金樹教会にある言霊だからです。

    緋色種子のタリスマンと黄金の種子の説明から、
    「2.運命の死が取り除かれた、完全な時代」では
    小黄金樹は存在しなかったと考えます。

    そのため、小黄金樹教会は、
    エルデンリングが砕かれた後の時代に、黄金の種子から小黄金樹が育ち、
    小黄金樹教会が建設されたのだと考えます。

    他に小黄金樹を囲む教会を作っていないのは、
    小黄金樹教会が最初にできた小黄金樹だったためだと考えます。

    エルデンリングが砕かれた後、
    初めての小黄金樹が出てきてしまったことにラダゴンは危機感を覚え
    エルデンリングの修復方法を探す、つまり、
    黄金律の探求を宣言することにしたのだと思います。

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  10. エルデの獣は不死鳥型の生命体あるいは、ファイブスターストーリーズの5体のドラゴンのような「寿命になると幼体という形で自分の器を生み、それが成長・個体進化を完了するまで精神の方は休眠。完全体になると精神が目覚めて元通り」の存在だったのをラダゴンに歪められてラストの姿になった可能性もありますね。
    むしろ坩堝の諸相、原初の黄金樹の設定からするとそうした生命体の方が納得できます。

    するとラダゴンのやったことは運命の死の除去という名目で「本来あるべき運命」を歪めてしまったことになりますね。それに対してマリカが抗おうとして、結局エルデンリングを砕くに至ってしまった。
    マリカ=ラダゴンなので、大いなる意志はマリカ=ラダゴンを罰し、黄金樹に捉えた。
    マリカには管理者でありながら管理対象を砕いた罰を。
    ラダゴンには黄金律を歪めた罰を。
    褪せ人がラダゴンとエルデの獣と戦わされるのは、ラダゴンへの罰(と救済)、エルデの獣(=エルデンリング・黄金樹)の修復(救済)のため。
    という構図を見出してもいいかもしれませんね。だからこそ全ての大ルーンを回収して修復しないと見れないエンディングがある、とも繋がります。

    あと、ゴッドフレイとマリカの子どもが忌み子になった理由は「永遠(神)」と「変化(人間)」が混ざったための突然変異とも考えられます。
    また、マリカとラダゴンの子どもが永遠の幼さと腐敗を宿した理由を「歪んだ永遠(=停滞)の単為生殖」による劣性遺伝の発現とも考えられます。停滞が幼さと腐敗の両極に振り切れたと。
    巨人の呪いについて作中で指摘されていますが、原因だと断定はされていないので、意外とマリカ自身のもつ「巨人たちへの罪の意識」が「巨人の呪い」になっている可能性もありますね。
    この場合、外なる神も一切関係ないかもしれません。

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  11. ただただ素敵です。ここまでわかりやすい説明と、筋の通った考察には初めてお目にかかりました。
    複数のもやもやしていた世界観が、大げさではなく一本になりました。

    お書きになった他の考察も拝見させていただきたいと思います。
    あまりに合点がいったので、他のかたのコメントのように具体的な指摘は一切なく、短くなってしまいましたが、このページに行きつきとても幸せです。

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