まとめ

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2022年4月12日火曜日

エルデンリング考察8 宵眼の女王

宵眼の女王は「運命の死」に深く関連するキャラクターである


しかし本人が登場しないために、謎が多い


あまりに情報が秘匿されているために、かつて筆者は宵眼の女王=マリカ説を提唱したこともある


本考察では、ひとまずマリカ=宵眼の女王説は棚上げにした上で、別人である可能性を探ってみたい


※ゴッドフレイの最後の地に関する重大な事実誤認がありましたので修正(削除)しました


宵眼の女王概要

宵眼の女王

宵眼の女王はに選ばれた神人であり、かつて神肌の使徒たちを率いていたが、マリケスに敗れたという


黒炎の儀式

使徒たちを率いた、宵眼の女王

彼女は、指に選ばれた神人であったという


神狩りの剣

かつて神肌の使徒たちを率い

マリケスに敗れた、宵眼の女王の聖剣


賢者ゴーリーによれば神人とは、通常のデミゴッドとは異なる存在であるという


神人とは、通常のデミゴッドとは異なる存在

エルデンリング、即ち女王マリカの時代が終わったとき

神となり、新しい律掲げるべく、尊く生まれ落ちているのです(賢者ゴーリー)


神人とは、女王マリカの時代が終わったとき、となり新しい律掲げるべく生まれ落ちた存在であるという



神肌の使徒

かつて宵眼の女王に率いられたという神肌の使徒は、運命の死に仕えていたという


神肌の使徒フード

神狩りの黒炎を操る使徒たちは

かつて、運命の死に仕えていたという


神肌の使徒たちの黒炎は、宵眼の女王の聖剣、神狩りの剣によりもたらされたという


神狩りの剣

使徒たちの操る黒炎

この剣によりもたらされた


しかし使徒たちは黒き剣のマリケスに敗れ運命の死封印され、神狩りの炎力を失ったという


神肌の使徒フード

神狩りの黒炎を操る使徒たちは

かつて、運命の死に仕えていたという

しかし、黒き剣のマリケスに敗れ

それを封印されてしまった


薙ぎ払う黒炎

黒炎とは、すなわち神狩りの炎であった

しかし、マリケスが運命の死を封じた時

その力は失われた


産まれたばかりの使徒は、神肌のおくるみに包まれ、宵眼の女王に抱かれることで神の死となった


神肌のおくるみ

産まれたばかりの使徒は

これに包まれ、宵眼の女王に抱かれる

そして神の死となるのだ


また使徒たちは、同じく宵眼の女王抱かれることで、黒炎内なる鎧としている


黒炎の護り

使徒たちは皆、宵眼の女王に抱かれ

黒炎を内なるとした


神肌の貴種とは、最も古い使徒たちであり、黄金樹の原初、坩堝にも似た諸相をその身に宿している


神肌の貴種フード

貴種とは、最も古い使徒たちであり

人ならぬ諸相を、その身に宿しているという

それは黄金樹の原初、坩堝にも似ている


坩堝とは、黄金樹の原初たる生命の力であり、かつて生命は混じり合っていたという


坩堝の諸相・喉袋

それは、黄金樹の原初たる生命の力

坩堝の諸相のひとつである

かつて、生命は混じり合っていた


また黄金樹の原初は、生命に近しく、古い聖性を宿すという


シルリアの樹槍

黄金樹の原初は、生命に近しく

その坩堝たる様を模した槍は

古い聖性を宿している


現在も見られる坩堝の名残は、部分的な先祖返りであり、古く神聖視されていたが、文明の後には穢れとして扱われている


坩堝瘤のタリスマン

それは、生命の原初たる坩堝の名残である

部分的な先祖返りであり、古く神聖視されたが

文明の後には穢れとして扱われた



宵眼の女王考察

数多くいる黄金樹の敵対者のなかでも宵眼の女王別格である。それは彼女が“指に選ばれた神人”であるという事実に起因する


この“”が二本指であるのか三本指であるのか、あるいは別の指であるのかは不明である


だが、彼女はミケラやマレニア、ラニと同じように神人であることには間違いない


…私は、かつて神人だった

デミゴッドの中で、ミケラとマレニア、そして私だけが

それぞれの二本指に見出され、女王マリカを継ぐ、次代の神の候補となったのだ(魔女ラニ)


神人とは次代の神候補であり、マリカもまたかつて神人であったとされる


黒き剣の追憶

マリケスは、神人に与えられる影従の獣であった

マリカは影従に、運命の死の封印たるを望み

後にそれを裏切ったのだ


賢者ゴーリーによれば、神人とは新しい律掲げる存在であるという


神人とは、通常のデミゴッドとは異なる存在

エルデンリング、即ち女王マリカの時代が終わったとき

神となり、新しい律を掲げるべく、尊く生まれ落ちているのです(賢者ゴーリー)



複数の神人

作中に言及がある神人は五人いる


1.マリカ

2.宵眼の女王

3.ミケラ

4.マレニア

5.ラニ


このうち、マリカ宵眼の女王2名と、ミケラマレニア、ラニ3名世代が異なる


ラニがそう限定しているからである


…私は、かつて神人だった

デミゴッドの中で、ミケラとマレニア、そして私だけ

それぞれの二本指に見出され、女王マリカを継ぐ、次代の神の候補となったのだ(魔女ラニ)


よって、宵眼の女王はマリカ以前の神人であると考えられる


また宵眼の女王はマリカの影従マリケスに敗れていることから、マリカと同時代に生きていた神人であるということも推定できる


つまり、宵眼の女王マリカと同時代神人であり、ラニの世代に神人が複数いるように、マリカの世代にも複数いた神人のうちの一人と考えられる


問題は、そもそもなぜ神人が複数いるのか、ということである


神人とは指様によって見出されるものである。その指は大いなる意志の使いである


よくきたね。私は指読みのエンヤ

大いなる意志の使い指様の言葉を伝える婆さね(指読みのエンヤ)


大いなる意志の使いは複数いて、それぞれが任意の者次代の神候補として見出していることになる


しかしここで大きな疑問が浮かぶ


なぜ候補を一本化しないのか?


不慮の事故に備えたバックアップ、というのは大いなる意志の祝福の力からしてあり得ない


というのも、例えたった一人の神候補が死んだとしても、大いなる意志の祝福により蘇らせれば済む話だからである


また彼女たちは各自の律を掲げている。ラニは夜の律、ミケラは無垢金の律、そしてマレニアは腐敗の律といった具合にである(本人がそれを望んでいるかは別として)


…マレニア様とラダーンが戦い、エオニアに朱い大花が咲き誇った日から、私は魅せられているのですよ

マレニア様と、その艶めかしい腐敗の律に。爛熟輪廻の理にね…(賢者ゴーリー)


神人複数おり、また彼女たちがそれぞれ異なる律を掲げているのには、それ相応の理由があるからである


一人では不可能だが複数なら可能なこと。すなわち、神人たちによる神の座を懸けた闘争である


神人たちは各々が掲げる世界律にするべく他の神人争い、そして勝利した者次代の神、そして律となるのである(本人たちの意志は別として、戦うことを運命づけられている)


このシステムは世界に流動性をもたらす効果がある(停滞腐敗を招く


一つの律による永遠の支配ではなく、無数の律による絶え間ない流動性。それこそが大いなる意志の望みなのであろう



生と死の律

神人たちは各自がそれぞれの律を背負っている


マリカは背負うのは黄金樹が象徴する「黄金の律」である


“偉大なるエルデンリングは、黄金の律

“それは世界を律し、生命祝福と幸福を謳歌する”(指読みのエンヤ)


原初の黄金樹が示すように、その律は横溢する生命の律である


坩堝の樹冠

原初の黄金樹、生命の坩堝の力を宿し

坩堝の諸相の祈祷を強化する


原初の黄金樹とは、エルデンリングから運命の死取り除かれる以前黄金樹であり、それは死を内包するがゆえに、生命により近いのである(生命とは死によって完成する)


シルリアの樹槍

黄金樹の原初は、生命に近しく

その坩堝たる様を模した槍は

古い聖性を宿している


一方、宵眼の女王が背負っていたのはエルデンリングに内包されていたもうひとつの律、「死の律」である


本来のエルデンリングは生と死という二つの律宇宙的平衡を保つことで、世界を律していたのである


つまり、マリカ宵眼の女王はそれぞれ「生の律」と「死の律」を体現する存在であり、彼女たちの戦いはいわば「生と死」の代理戦争だったのである



運命の死

エルデンリングから運命の死が取り除かれたことで黄金律は始まったとされる


これまでその具体的な除去方法については語ることができなかった


しかしながら、神人はそれぞれの律を掲げる者たちであり、その闘争の結果次代の律確定する、と仮定することで、運命の死を取り除く手法が推測しうる


すなわち、エルデンリングから運命の死が取り除かれた、とは運命の死を掲げる神人敗れ、その封印されたことを意味することになる


宵眼の女王はマリケスに敗れ、その両眼抉られ殺される(殺害時期については後述)


その時の右眼封印されたものが獣の瞳である




獣の瞳
爪痕に傷ついた石の瞳
獣の司祭、グラングから渡されたもの

死の根に近付くと、ぶると震えるという

暗紫の瞳孔は、生きているかのように蠢く
渇く…、もっと死を喰らわせろ


左眼は後にマリカからメリナに与えられ、そのまま封じられた


宵眼は運命の死を象徴するものであるが、そのものではない


神人システム

しかし本来、神人たちの闘争決着がついた時点で終わりである


神人の死によって戦いは終わり、勝利した側が敗北した側の律を統合することでエルデンリングは新たなる活力を得て復活するのである(エルデンリングは本来的に生と死を統合した存在である)


神人というシステムは、停滞しはじめたエルデンリング活力を与え、復活させるための儀礼的な闘争なのである


青布の胴衣

停滞はやがて淀みとなり、腐りゆく

常に流れ行き留まることなかれ


しかしマリカはそれで良しとせず、死の律拒絶し、マリケスの剣に封じてしまったのである


その結果、マリカ黄金樹永遠となった(しかし永遠という停滞が腐敗を招くことになる)


マリカの行為はある程度は大いなる意志承認されていたものであろう(でなければマリケスは協力しない)


しかしそのことが、また別の問題を引き起こしたのである


宵眼の女王選んだ指狂ったのである


黄金樹が焼かれたとき二本指が停止したように、死の律封じられた三本指狂ったのである


そして狂い火となって生と死の律統合を果たそうとしている


ただし狂っているので、本来の生と死の律の統合からは少しズレた在り方を目指している


すなわち、生と死のみならず世界のすべてを溶かし、統合しようとしているのである



死の律

さて、生命とは生と死の循環である。生と死のどちらかが欠ければそれは不完全なものとなり、停滞を招いてしまう


が生命現象の一端であるように、もまた生命現象の一端である


それ故に、その現象似てくる


神肌の貴種フード

貴種とは、最も古い使徒たちであり

人ならぬ諸相を、その身に宿しているという

それは黄金樹の原初、坩堝にも似ている


黄金樹の原初、生命が最も輝いていた時代の生命の一端である「」は、坩堝に似た性質を持つのである



神狩りの黒炎

運命の死が取り除かれた時期は、神狩りの黒炎の変化した時期から推定することができる


神肌の使徒たちや黒炎僧兵たちの使う黒炎は、運命の死が取り除かれる以前の黒炎とは異なっているからである


薙ぎ払う黒炎

黒炎とは、すなわち神狩りの炎であった

しかし、マリケスが運命の死を封じた時

その力は失われた


運命の死が封じられた時にその力は失われたはずなので、本来の黒炎今の黒炎別物なのである


これはゲーム設定的にも、そうでなくてはならない


というのも、黒炎僧兵の黒炎が全盛期の神狩りの炎であるのなら、マリケスを倒して運命の死解放する必要はないからである


現在の神肌の使徒やアモンが使う黒炎は、本来の黒炎ではないのである



本来の黒炎

では本来の黒炎はどのような姿だったのであろうか


結論から述べれば、マリケスの振るう赤黒い炎である



赤黒い炎から運命の死が取り除かれて黒炎となったものが、現在見られる黒炎である


この変化は原初の黄金から現在の黄金変化と同一である


オルドビスの大剣

原初の黄金は、より生命に近く

故に赤味を帯びていたという

この剣は、その古い聖性を宿している


赤黒い炎から運命の死が取り除かれて黒炎となったように、赤味を帯びていた原初の黄金から運命の死が取り除かれて、現在の黄金となったのである


例えばイジー黒き刃によって暗殺されているが、その身体を燃やす炎は黒炎である




これは現時点において運命の死封じられているために、本来は赤黒いはずの神狩りの炎が、黒炎として表現されているためである


※より細かくいうと、ゴッドウィンの暗殺に使われた黒き刃は黒き刃の地下墓に封印されている



宵眼の女王の最期

つまるところ宵眼の女王の最期は、原初の黄金から赤味が失われた時期重なることになる


そして原初の黄金から赤味が失われた時期とは、エルデンリングから運命の死が取り除かれた時期である


運命の死が取り除かれたことで生まれたのが、黄金律原理主義とその犬(具象)であるラダゴンである(ラダゴンの考察参考のこと)


またこの時期を境にして原初の黄金を表わす坩堝は穢れとされた


坩堝鱗のタリスマン

それは、生命の原初たる坩堝の名残である

部分的な先祖返りであり、古くは神聖視されたが

文明の後には穢れとして扱われた


同時期、原初の黄金体現する者たちが冷遇され、祝福を奪われ、ついに追放されるに至る


坩堝の斧鎧

最初の王、ゴッドフレイに仕えた

坩堝の騎士たちの胴鎧

 

原初の黄金樹、生命の坩堝の力を宿し

坩堝の諸相の祈祷を強化する


我が王よ、王の戦士たちよ。お前たちから、祝福を奪う

そして、その瞳が色褪せるとき、狭間の地を追放する

外に戦を求め、生き、そして死ぬがよい(マリカの言霊、第三マリカ教会)


巨人との最終決戦の直前までマリカはゴッドフレイを追放する予定はなかった


戦士たちよ。我が王、ゴッドフレイよ

導きに従い、よくここまで戦ってくれた

あの頂きに、巨人たちを打ち滅ぼし、火を封じよう

そして、はじめようじゃないか。輝ける生命の時代

エルデンリングを掲げ、我ら黄金樹の時代を!(第一マリカ教会)


よって、エルデンリングから運命の死が取り除かれたのは、巨人戦争後ということになる


その具体的な時期としては嵐の王との一騎打ちの後、好敵手がいなくなるまでの期間と考えられる


エルデ王の冠

黄金樹の始まりは、戦と共にあり

ゴッドフレイは戦場の王であった


巨人戦争、嵐の王との一騎打ち

そして、好敵手がいなくなった時

王の瞳は色褪せたという


王の瞳が色褪せたということは、祝福が失われていたことを意味するからである



嵐の王

ここで問題となるのが嵐の王の存在である


主題と離れてしまうので結論から述べるが、嵐の王とはかつてストームヴィルを治めていた古き王のことである


嵐の鷹、ディーネ

かつて、ストームヴィル本当の嵐のあった頃

最後まで古き王に仕えた、猛き鷹の霊体


プラキドサクス嵐の王とする解釈は、当のプラキドサクスが生きているという事実から否定される(生きているのなら、ゴッドフレイは好敵手を失っていないことになる)


この古き王は「嵐鷹の古王」である


嵐鷹の古王

ストームヴィルに本当の嵐があった頃

鷹たちの王として君臨した、一羽の遺灰


巨人戦争の後どれほどの期間が空いているかは不明であるが、ゴッドフレイはリムグレイブに侵攻したようである


ゴッドフレイの侵攻ルートは、各地のマリカ教会で聞くことができるマリカの言霊から推定できる


我が王よ、王の戦士たちよ。お前たちから、祝福を奪う

そして、その瞳が色褪せるとき、狭間の地を追放する

外に戦を求め、生き、そして死ぬがよい(マリカの言霊、第三マリカ教会)


マリカはまさにこの場所で、ゴッドフレイたちから祝福を奪うことを宣言したのである




この段階では、まだマリカ完全な主導権を握っている。ということはこの時点でラダゴンは未だ生まれていない


つまりこの時点において宵眼の女王はまだ生きている(宵眼の女王が取り除かれたことで黄金律原理主義を体現するラダゴンが誕生した)


ゴッドフレイはその後も軍を率いて南下し、啜り泣きの半島に侵攻している


巡礼教会にゴッドフレイに呼びかけるマリカの言霊が残っている


巡礼教会

そして、お前たちが死した後、いつか奪ったものを返そう

狭間の地に戻り、戦い、赴くままにエルデンリングを掲げるがよい

死と共に、強くあれ。王の戦士たちよ、我が王、ゴッドフレイ




ところが巡礼教会からすぐ南西にある第四マリカ教会言霊は残っていない


そのうえ巡礼教会にはマリカではなくラダゴンの石像が立っていることから、この地にゴッドフレイが到達した前後ラダゴンは生まれたと考えられる


巡礼教会のラダゴン像


ラダゴンの誕生はエルデンリングから運命の死取り除かれたタイミングでもある。つまりこの地こそ、宵眼の女王マリケスに敗れた地である


現在の地名でいうところの「霊廟ヶ原」である




霊廟ヶ原の廃墟には、小姓たちに守られて極めて特殊なアイテムが置かれている


翼の鎌である


翼の鎌

白き翼を象った聖鎌

聖属性の攻撃力を持つ


白き翼を持つ乙女たち

異教において、それは優しき死の使いである


専用戦技「天使の翼

跳躍と共に、翼の刃に白い光を宿し

そのまま斬りつける戦技

白き翼は、聖杯瓶による回復を阻害する


聖杯瓶による回復を阻害する、ということは黄金樹と対立する属性であることを示す


聖杯の雫

各地の教会に祀られた、黄金樹の恵み

その僅かに残った残滓


また上述したように宵眼の女王は「死の律」を掲げる神人である。その乙女たち、すなわち巫女たちは「死の使い」である


その白き翼を最も象徴していたのが、嵐の王だったのである


霊体なので白い可能性も高い


樹木と対立する属性であることは、DS3にも前例がある


巨人ヨームのボスエリアにある「公式メッセージ」

滅びの火を擁する巨人たちに勝利したマリカは、未だ黄金樹に敵対する嵐を倒す必要があったのである


そして嵐の王が擁するのは死の律を担う宵眼の女王だったのである


生の女王マリカゴッドフレイ対、死の女王嵐の王の最後の戦いである


この戦いはマリカの側の勝利に終わり、宵眼の女王は殺され死の律はマリケスの剣に封じられることになる



ファルム・アズラ

ストームヴィルにはかつて本当の嵐があったとされる


嵐鷹の古王

ストームヴィルに本当の嵐があった頃

鷹たちの王として君臨した、一羽の遺灰


その一方でプラキドサクスは嵐の中心にいるとされる


竜王の追憶

黄金樹に刻まれた

竜王プラキドサクスの追憶


時の狭間、嵐の中心に座す竜王は

黄金樹の前史、エルデの王であったという

だが神は去り、王は帰還を待ち続けていた


ファルム・アズラはかつてストームヴィルの上空にあったと考えられる


これはリムグレイブの各地に落ちている遺跡の残骸からも明らかであろう


また遺跡はリエーニエなどにも落ちているので、各地の上空を飛行していたことは間違いない


ただしそのという共通点などから、ストームヴィルは、ファルム・アズラの本拠地であったと思われる


少し話は変わるが、ファルム・アズラとは、ポルトガル語で「青の灯台」を意味する言葉である


夜の律運命の死を表わすである


またファルム・アズラは獣人たちの死骸が塗り込められた壁や柱で構築されている


すなわちファルム・アズラとは、青の灯台であり、それは「死の神殿」である


ただし、死と関連するからといって宵眼の女王とは直接的には関係がない


ファルム・アズラは黄金樹の前代に世界を支配していたの神殿だからである


竜王の追憶

時の狭間、嵐の中心に座す竜王は

黄金樹の前史エルデの王であったという

だが神は去り、王は帰還を待ち続けていた


その律は宵眼の女王と同じく死の律であった


しかしその律を宿す神が去り、世界から律が失われてしまったのである


そこで選び出されたのが次代の律を掲げる神人たち、すなわち永遠の女王マリカ宵眼の女王だったのである


彼女たちは生と死の律を賭け、戦い、そして生の律が勝利した


その結果、黄金樹の時代が訪れたのである


ただし、マリカは黄金樹をより完全なものにしようとし、エルデンリングから運命の死を取り除いてしまった


そのことがラダゴンを生み出し、永遠という停滞をもたらし、次代の神人までもが腐敗に侵される原因となってしまったのである



蛇足

宵眼の女王をマリカの前任者“神”であったとし、かつてファルム・アズラとストームヴィルを支配していたとするのならば、話はすごくシンプルになる


幻視を宿す器である宵眼の女王衰えはじめたので、エルデンリングは新しい器を欲し、それがマリカだったと考えられるからである


新たな器(依り代)に宿ったエルデンリングの活力は復活し、再生する。この考え方はフレイザーの『金枝篇』にある植物神の死と再生の概念そのままである


したがって、この森林の祭司、人間の姿を取った森の神は、まだ男盛りの神であるうちに、殺されねばならなかった。彼の聖なる命は、衰えを知らぬ力によって後継者に移し替えられ、その若さを更新し、かくして強壮な化身たちの間で連綿と受け継がれてゆく、永遠の活力を備えた若い命であり続けなければならないからである(『図説 金枝篇』)


しかし宵眼の女王は“神人”であった、と記されていることから、神人たちの闘争というややこしいシステム仮定せざるを得なかった


神話における闘争とその結果のは、世界の更新創造と深く結びついているものである


例えば北欧神話において世界の材料となったのは巨人の死体である。またシュメール神話においても、マルドゥックに敗れた巨竜ティアマトの体が世界の素材となっている


神話における闘争や死はただの戦いと死ではなく、新たなるものを創造する、あるいは世界を更新するための儀礼的な側面も持つのである



26 件のコメント:

  1. ゴッドフレイの戦はケイリッドが最後では?

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    1. こちらで掲載してくれている剣の碑⑦のことですね

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    2. あぁこれは初歩的な間違いをしてました
      修正したいと思います

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  2.  マリカと宵眼の女王の関係が、マリカとラダゴンのような関係であった可能性も考えられる気がしています。
     神人同士の争いなのに、宵眼の女王がマリカに敗れたのではなくマリケスに敗れたのも中々奇妙ですが、もうひとつの人格と考えればしっくりきます。

     気のせいかもしれないですが、間近でラダゴンを見ると眼がないように見えます。メリナに宵眼があるという考察とも整合します。https://www.youtube.com/watch?v=zvvkogCVfLw

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    1. マリカを宵眼の女王と解釈することで氷解する疑問もあるんですよね
      本作は同一人物設定が多いので、その点も悩ましいところです

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  3. 「プラキドサクスを嵐の王とする解釈は、当のプラキドサクスが生きているという事実から否定される」
    とありますが、時の狭間で時間が過去に戻っているので今は生きていないんじゃないでしょうか?

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    1. 例えばプレイヤーが辿ったように、ゴッドフレイが火の頂→ファルム・アズラへ到達し、プラキドサクスを倒したという解釈もありかと思います

      ただトロフィーにおいてもプラキドサクスは「竜王」と呼ばれているので、嵐の王とは違うのではないかなと個人的には思います

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  5. 私も宵眼の女王はマリカと別人だと推測しています。
    彼女はマリカの血族(デミゴッド)ではないこと、指が神人とわざわざ指定したことから彼女は死のルーンの封印の役目を負わされただけではないでしょうか?
    私の考察した時系列を書いておきます。

    マリカがエルデンリングを授かる。死のルーンはそもそもエルデンリングに含まれていた。

    →マリカが死のルーンを取り除き、マリケスに封印を頼む(これはおそらく指の支持)。
    しかしマリケスには影獣としての役目があるため、指に相談。神人に指名された宵眼の女王が死のルーンの封印役になる。(指は女王マリカを頂点に置いた永遠の繁栄を望んでいるので、宵眼の女王を次の時代の神にする気はない。)

    →マリカが死のルーンを宵眼の女王から死のルーンを盗み、自殺(エルデンリングの破壊)を試みるも失敗。エルデンリングが破損し、産まれなきものの大ルーンが外れる。マリカはさらに槌で破壊しようとする。

    →指と黄金樹が異常を察知し、マリカを止めるためラダゴンの人格を上書きしてマリカのエルデンリング破壊を阻止する。ラダゴンは修復を指から命令されるも失敗。
    マリケスは影獣の役目が果たせなかったため、死のルーンとその力を持つものを封印する「黒き剣」を結成。宵眼の女王と神肌から可能な限り、死の力を奪う。奪った力を剣に封印する。

    →ラダゴンとレナラが結ばれ、3人の子供が生まれる。この間に大ルーンの宿った琥珀のタマゴが贈られる。(動機は不明)

    →ラダゴンが指に呼び戻される。指はマリカとラダゴンの両名に見切りをつけて、次のエルデンリングを宿す器を作ることを思いつくが、産まれた双子は呪いを持っていた。

    →神人としてラニ、マレニア、ミケラが選ばれる。(ゴッドウィンは脅威である竜と親交があるため候補から排除。)

    →ラニがマリケスの剣から死のルーンの一部を盗み、黒き陰謀の夜が起こる。
    マリケスは責任を感じ、死の力をすべて体内に封印することを決意。

    以上のように考えています。
    産まれなきものの大ルーンには「産まれなかったデミゴッドの大ルーン」と書いてあるので、マリカが死のルーンで自殺をはかったとき妊娠していたんだと思います。

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    1. なるほど死のルーンの封印役として宵眼の女王が選ばれたというのは面白いですね
      ただエルデンリングが砕かれたのは陰謀の夜の後のことなので、マリカの自殺(エルデンリングを砕く)から、ラダゴンまでの時系列が少し違うかなと思います

      産まれなき者の大ルーンも謎が多いですね
      デザイン的な理由からミケラ説も根強いですが、マリカの生まれなかった子というのもありかもしれません

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    2. このコメントは投稿者によって削除されました。

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    3. すみません。誤解を生む書き方でした。エルデンリングが砕けたのは黒き陰謀の夜の後、破砕戦争の前で確定していいと思います。
      私の仮説は「マリカの自殺は2回起こった]と言い換えていいと思います。

      女王マリカが自殺未遂を起こす。時期は古流戦役の後、ゴッドフレイの遠征中でありリエーニエ戦役の前。このときにエルデンリングは完全に壊れず、産まれなきものの大ルーンのみ外れる。マリカはラダゴンの人格上書きで封印される。しかしマリカは自殺をあきらめておらず、凶器となった死のルーンとその力を持つものすべてを黒の剣とマリケスが管理しようとする。

      →ラダゴンとレナラが結ばれ、3人の子供が生まれる。この間に大ルーンの宿った琥珀のタマゴが贈られる。(動機は不明)

      →ラダゴンが指に呼び戻される。指はマリカとラダゴンの両名に見切りをつけて、次のエルデンリングを宿す器を作ることを思いつくが、産まれた双子は呪いを持っていた。

      →神人としてラニ、マレニア、ミケラが選ばれる。本命はおそらくラニ。(ゴッドウィンは脅威である竜と親交があるため候補から排除。巨人の呪いをもつラダーン、黄金樹に反感を持つライカードも候補から排除。)

      →ラニがマリケスの剣から死のルーンの一部を盗み、黒き陰謀の夜が起こる。
      マリケスは責任を感じ、死の力をすべて体内に封印することを決意。

      →マリカの人格がラダゴンの人格を抑えて表に現れ、エルデンリングを完全に砕く(2度目の自殺)。

      ここから少し蛇足ですがマリカが死のルーンで1度目の自殺をはかったとき、その体に胎児がいたとすれば、ラニとゴッドウィンに起こった分割された死が起きてしまったのかもしれません。

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  6. 魔術の系統に死に仕えるものというのがありますが、これを運命の死と関連させたら何が言えるのかな……とふと思いました。

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    1. 死に仕える系の魔術は、死の鳥や死王子系の魔術ですね
      死の鳥は黄金樹無き頃の火守とされますから、エルデンリングにまだ運命の死があった頃の時代と考えることもできるかもしれません

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  7. ミリエルの話から、ラダゴンはゴッドフレイ追放時にレナラと別れています
    ゴッドフレイが巡礼教会から燻り教会まで進軍する間に、ラダゴンが生まれ、リエーニエに二度侵攻し、レナラと結婚し、子供を三人もうけ、レナラと別れる、というのは時間的に無理があります
    『黄金の軍勢は止まることなく勝ち続け』たのですから
    ラダゴン人格が生まれたのはもっと前の段階でしょう

    地理的観点からゴッドフレイの進軍ルートを考えると、
    巨人戦争→リエーニエ戦役→ラダゴン結婚→嵐の王との一騎打ち→マリカの言霊→モーン城(復讐の英雄)→ケイリッド到達
    となります

    ここからは個人的な観点になりますが、ラダゴンが原理主義を掲げてから王都古竜信仰を容認したとは考えづらいため、私は古竜戦役もゴッドフレイ時代に起きたものだと考えています
    光輪、三なる光輪に対するラダゴンの光輪を受けて、ミケラが原理主義を捨てた点から見ても、『雷も黄金だからセーフ』という理由で後からやってきた古竜信仰が許されるとは思えないからです
    また、ローデイルが直接襲撃されるという大事件にも関わらず、古竜戦役にはラダゴン・マリカ・ゴッドフレイの名前が一切出てこないため、ゴッドフレイは既に遠征中であり、ラダゴンも不在の状況だと考えられます
    時期としては嵐の王辺りかそれ以降でしょう
    そして、古竜信仰が『雷も黄金だから黄金樹に対する裏切りではない』という点を考えると、この時点で既に黄金樹は原初黄金樹の赤ではなく金色だったと考えられます

    原初黄金樹が死の封印によって黄金になったという説は私も支持しますが、宵眼の女王の活動時期に対しては疑問が残ります

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    1. 詳細なご指摘ありがとうございます
      時系列に関して、私の印象と作中のそれがかなりズレているのでいつも間違ってしまいます

      私の解釈ですが、マリカが祝福を奪うと宣言してからゴッドフレイが実際に追放されるまではタイムラグがあるのではないかと思います

       我が王よ、王の戦士たちよ。お前たちから、祝福を奪う
       そして、その瞳が色褪せるとき、狭間の地を追放する
       外に戦を求め、生き、そして死ぬがよい(マリカの言霊)

      ゴッドフレイが追放されたのはマリカから祝福を奪うと宣言されたその瞬間ではなく、その瞳が色褪せるときと解釈すると、実際のゴッドフレイが追放されたのはケイリッド侵攻後に瞳から祝福が失われた後だと考えられます

      ゴッドフレイはかなりの長期間ケイリッドにいたということも考えられ、リエーニエ戦役やラダゴンとマリカの結婚はその間に起きたということもありえるかなと思います


      古竜戦役については非常に説得力のある説だと思います
      ゴッドウィンの名しか出てこない理由としてとても腑に落ちました

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  8.  宵闇の女王=デーディカ説を提唱させてください.
     「神肌のおくるみ」によれば,宵闇の女王は生まればかりの使徒を抱いています.ここから宵闇の女王自身が使徒たちを出産した可能性が示唆されます.また「神肌の貴種フード」によれば,使徒たちは坩堝の諸相を宿しています.
     異形の子の出産と肌を剥ぐ行為に関連したキャラクターはデーディカですから,宵闇の女王=デーディカではないかと考えられます.
    (根拠1)
    「デーディカの禍」によれば彼女は異形の子を成して,肌を剥がれています.
    (根拠2)
    本記事でも宵闇の女王が三本指に擁立された神人であることが示されていますが,もう一つの禍であるシャブリリも狂い火の三本指の勢力です.
    (根拠3)
    タニスイベントによれば,デーディカはライカードを食った大蛇と姦通しています.「闘士の兜」によれば蛇は黄金樹の反逆者です.「冒涜の爪」によると,ライカードはいつかマリケスに挑もうとしています.
    マリケスを倒して手に入るのは死のルーンですから,ライカード及び蛇は宵闇の女王の勢力であると考えられます.

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    1. とても興味深い説ありがとうございます
      デーディカは考察に含めていなかったので非常に参考になりました

      被ダメージが増えるという共通点からも、デーディカの異形の子=坩堝という説は補強されますね

      デーディカの禍
      皮膚を剥がされた狂気の肖像
      慈しみの薄笑いを浮かべている

      被ダメージが増える

      デーディカという名のその女は
      あらゆる不義、姦通を行ない
      無数の異形の子をなしたという


      坩堝羽のタリスマン
      古い時代、人の身体に生じたという
      諸相の混ざった羽のタリスマン

      ローリングの回避を強化するが
      常に、被ダメージも大きくなる

      それは、生命の原初たる坩堝の名残である
      部分的な先祖返りであり、古くは神聖視されたが
      文明の後には穢れとして扱われた

      他に被ダメージが増えるタリスマンは、ラダゴンとマリカの刻印であることからも、デーディカの特殊性みたいなのが見受けられます
      ※頭装備を含めるとスカラベ系も被ダメージが増えます

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  9. 自分の進めていた考察と同筋で、かつ補強し撃てもらえた部分もあり非常に興味深いものでした。ただ、嵐の王に関してはもうひとひねりあるんじゃないかと思っています。嵐鷹の側にあって王になる運命を持っていた人は他にも複数いませんか? 自分はそのうちの一人こそ嵐の王であったんじゃないかと考えています。

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    1. ありがとうございます
      嵐の王に関してはストームヴィルの鷹の王説だと、私としてもなんとなく釈然としないものがあります
      未登場の英雄がいるのか、ネフェル・リーが嵐鷹の古王を受け取っていることから、彼女の母親側の祖先だったりすると面白いかなと思います(ゴッドフレイの不倫になりそうですが)

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  10. 同世代の神人同士は争わない
    前時代と次世代が争う
    宵闇→マリカ→ラニ

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    1. 確かにそう考えると話は綺麗におさまるかと思います
      蛇足でも書きましたが、宵眼の女王が神人ではなく「神」だったのなら前代の神と次代の神候補の戦いとして話はシンプルになるのですが…

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  11. 『写し身の雫』で写し取られたとか?

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  12. 宵眼=ラニは無理筋ですかね?

    死のルーンの一部を盗んで神肌を従えて各地の神授塔を襲撃
    二本指を殺して回っていたのでラニの死体は神授塔にある。

    盗んだ死のルーンを黒の刃に預けてゴッドウィンも暗殺
    同時にマリケスの死のルーンで自分を殺させる

    ともに欠けた死のルーンなので体だけ、魂だけが死ぬ

    ここまで計画通りなので自殺と表現
    マリケスに敗れたという表現も可能

    ライカードは共謀しているので火山館に神肌の貴種が派遣されてる

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  13. 宵眼の女王ですが確かに考えてみるとマリカとの共通点も多く見えるような気がします。
    その上でマリカが黄金律を壊そうとしたり、ラダゴンが反対に黄金律原理主義だったりするのを考えると一つ閃くものがありました。
    宵眼の女王は死のルーンの保持者であり、後にマリケスにこの死のルーンを奪われてます。
    そして死のルーンを奪う前のマリケスの主『神人』ですが、これ『マリカ』だとは書いてないんですよね。
    そしてマリカの中からラダゴンが生じているわけですが、大いなる意思などに干渉されたとしても性別も何もかもが違う存在が1から生じている事に疑問を覚えてました。
    其処から考えを進めていくと、もしかしたら『マリカ』って最初から居たわけじゃなくて、『宵眼の女王』+『何か』の成分でできているんじゃないか?という考えが浮かびまして。
    そうするとマリカが黄金律を作ったのに、黄金律を壊そうとした事にも、ラダゴンが頑なに黄金律原理主義であった事にもある程度理屈がつけられるんじゃないかと考えました。
    しかもどうやって混ざり合ったかについての答えって、ゲーム内に『接ぎ』という技術が解り易く出てくるのが凄い怪しいんですよね。
    多分『宵眼の女王』+『何か』が上手く混じり合い、その上で『何か』が主導してる状態のマリカは完全な黄金律の女神でした。
    しかし『何か』が死のルーンを奪ってしまったが故に融合している『宵眼の女王』もまた死なず、時と共に乖離していったんじゃないでしょうか。
    その結果『ラダゴン』という存在が生まれ、ラダゴンに『何か』の成分が多く含まれたとしたら。
    この場合、『何か』は神人でもそうじゃなかったとしてもどちらの可能性もあると思います。
    神人であった場合はマリケスは『何か』の影従の獣であった可能性があり、神人でなかった場合は『宵眼の女王』の影従の獣であった可能性があり、前者は神人の意思に従って、後者は接がれた神人の意思に従って死のルーンを奪った解釈が成り立つと思います。
    ラダゴンがあんなにも黄金律を求めたのはその元となった存在が作ろうとした世界だからで、宵眼の女王成分が強く出てる時のマリカは死のルーンを取り戻す、現状の黄金律を壊す事を求めたのもその為である、という考えもあると思います。
    メリナに関してももしラダゴンとマリカの子だとしたら、『母(宵眼の女王成分多めマリカ)』に死のルーンを託されていたとかそういう解釈も成り立つのでは?と思いました。
    ちょっと纏めきれてないですがこんな考えもあるという事でご一考を…
    お目汚し失礼しました。

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  14. >※プラキドサクスを嵐の王とする解釈は、当のプラキドサクスが生きているという事実から否定される(生きているのなら、ゴッドフレイは好敵手を失っていないことになる)
    プラキドサクスがゴッドフレイに敗北し、2つの頭を失って好敵手たり得なくなったと言う解釈が存在するため上記の解釈では否定できない

    >主題と離れてしまうので結論から述べるが、嵐の王とはかつてストームヴィルを治めていた古き王のことである
    古き王とは、古き王のタリスマンのグラフィックでプラキドサクスのことだと暗に示している

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