2020年12月10日木曜日

Cyberpunk2077 ファーストインプレッション(PS5)

 (PS5)とあるように、PS5でプレイした感想である

PC版もプレイする予定があり、そちらはまた別の記事にまとめる


またPS5とあるが、現時点でPS5版は完成していない

よって正しくは、PS4版をPS5でプレイした感想ということになる



3D酔い

Cyberpunk2077のゲーム文化における位置については、筆者はそちら方面の知識に乏しいので詳しく書くことができない


そこでこの記事では、Cyberpunk2077が幾重にもまとう「サブカル的・SF的」な衣をはぎとって、単にひとつのゲームとして数時間ほど遊んだ印象を記す



プレイを開始して即座に感じたのが「3D酔い」である

筆者は基本的に3Dゲームで酔ったことはほとんどなくスカイリムVRを酔わずにプレイする程度には酔い耐性が高い


しかし、Cyberpunk2077をプレイしはじめて数分後にはすでに気持ちが悪くなっていた

その後、気持ち悪さをこらえながら5時間ほどプレイし続けている間も慣れることはなく、プレイを終えたいまもやや悪心が残っている


この3D酔いの原因としては、PS4版をPS5で60fps動作させたことで違和感が増大したのかもしれない、というのが印象である


PS5でプレイしてもPS4のテクスチャのままであり、ややのっぺりとしたテクスチャが60fpsでヌルヌル動くことで脳が違和感を覚えているのではないかと思われる


しかし3D酔いは筆者だけの症状かもしれず、実際のところ原因は不明である




操作性とUI

PC版を基本として開発されたからなのか、コントローラーでの操作性ははっきり言って悪い。エレベーターのスイッチを押すのにも一苦労するほどである


というのも、基本はアナログスティックで操作するのだが、アクティベート可能な施設を起動させるためにはかなり接近しなくてはならず、反応する範囲もかなり狭い


このためフォールアウトやスカイリムの時のようにアイテムを拾う楽しさのようなものはなく、常に米粒を箸で拾わされるようなイライラ感がつきまとうのである


またステータス画面などではマウスカーソル的なカーソルが表示され、それをアナログスティックで操作することになるのだが、カーソルを思うように動かせない


UIに関しても洗練されているとは言い難い

パークの説明からして、いちいちカーソルを合わせなくては表示されず、膨大な数のスキルを前に説明を読むことを諦めてしまいそうになる


同じような効果のパークのステータスのカテゴリーののタブにあったりするので、できればパークの数ももう少し絞り込んで欲しかったというのが正直なところである。


字幕や取得アイテムの文字の小ささは、PCモニターでプレイしていても感じる部分である


何を拾ったのかわかりにくく、例えば新規アイテムを拾った場合には親切にもそれを知らせてくれるのだが、アイコンが表示されるのみで、詳細を見るためには結局インベントリを開かなくてはならない


FPSの画面上はすっきりしているのだが認識性に欠けており、すっきりしている、という以上にあまり意味はない


逆にステータス画面やインベントリの画面はごちゃごちゃしており、極めて見づらい。筆者は武器に改造チップを装着する方法をついに見つけられなかった(これは筆者の能力のなさゆえであるが)


全体として、操作性やUIはPC版のMOD(出ると思う)がなければプレイしたくないほどである




戦闘

純然たるFPSではなくRPG的なFPSなのでスキルの揃っていない序盤で判断するのは時期尚早であろう


しかし一言でいって「」である


プレイヤーはどのように攻略しても良いことにはなっており、その部分は自由度が高くてよいと思うのだが、それは一方では調整の放棄に繋がってしまう


つまり、一つの状況をプレイヤーにどのように攻略させるのか、という思想が存在せず、とりあえず何も考えずに敵をたくさん配置し、利用できる施設(監視カメラなど)を配置し、さあ好きなようにしてくれ、と言われているようなものである


「ここにこの施設があるのはこの敵のためか」というようなパズルを解いたような快感は得られず、プレイヤーは場当たり的に敵を倒していくだけである


とはいえ、最初にいったようにRPG的なFPSなので序盤で判断するのはフェアではない




世界

各ゲーム系サイトで絶賛されているサイバーパンク的な街並みであるが、個人的にはそれほど感銘を受けなかった


スリーピングドッグスという香港を舞台にしたオープンワールドゲームがあるが、あちらの方がまざ雑然とした雰囲気があったように記憶している


何というか、空気がきれいすぎるのである


空気に透明感があり、街の明かりにも透明感があり、人々の着ている服にも透明感があり、街全体がくっきりキラキラ輝いているのである


そこにとってつけたような日本語が貼り付けられていても、サイバーパンクな感じはにじみ出てこない


映画「ブレードランナー」の濁ったような空気感や、身体にまとわりつくような雨や煙などは存在せず、そこには作り物の街があるだけである


※これはPS4版をPS5でプレイした感想であって、PC版で高画質RTウルトラでプレイすればまた印象は変わるであろう




総評

かなりネガティブな評価となったが、PS4版をPS5でプレイしたこと、まだ4時間ほどしかやっていないことなど、これからいくらでも評価が覆る(手のひらくるり)可能性はある


少なくとも操作性やグラフィック、UIなどについてはPCとコンソールでは大きく違うと考えられることから、まったく正反対の感想を抱いてもおかしくはない

0 件のコメント:

コメントを投稿