龗神(おかみのかみ)
旗印に書かれた文字は「おかみ」と読み、これは淤加美神(Wikipedia)の『日本書紀』での表記である。竜神や水神ともいわれる「おかみのかみ」であるが、ポイントはその出生だと思われる。
この「おかみのかみ」は、火の神カグツチがイザナギに切り殺された際に生まれた神の一柱である。カグツチの各部位からは多くの神が生まれているが、この「おかみのかみ」は噴き出した「血」から誕生した神だ。
「狼よ、我が血と共に生きてくれ」における「血」とは「神の血」を意味すると思われる。しかも血の主は「火の神」である。ここにおいて、フロム特有の「血/炎」の同一視がまたも現れている。
つまり「狼よ、我が血と共に生きてくれ」とは「狼よ、我が炎と共に生きてくれ」と同義であり、その炎とはカグツチの炎のことである
さて、カグツチはバラバラにされている。誰かが『どろろ』との類似点を上げていたように思うが、『どろろ』もまたバラバラにされた肉体を取り戻す話である(『MADARA』でもいいが)。『どろろ』もまた、というのは、隻狼もそれを踏襲している、つまりカグツチの分散した力を集めてゆく物語なのではないか、と思ったからだ。
ただし、神がバラバラにされる話は世界中の神話に頻出するものなので、『どろろ』が直接的なモチーフであるかはわからない。
さて、カグツチの体からは他にも多くの神が生まれている。登場するのがこの「おかみのかみ」だけとは考えにくい。というよりも、皇子自身がその神のうちの一柱なのではないだろうか。
こう考えると、皇子→火の神カグツチ→イザナギ(イザナミ)という血統が想定されるが、これは皇子の異能の力を説明するには充分だと思われる。
火の神の犠牲的創造がソウルシリーズを通したテーマであったように、今回もまた火の神の犠牲により生まれた異形の神々の物語なのではないか。
言うまでもないがこれらは単なる想像である
ラスボスはだれか
上記の神統譜、皇子→火の神カグツチ→イザナギが正しければ、ラスボスはイザナギの産んだ別系統の神の首領であろう。アマテラス大神である。
狼をおおかみと読み、それが大神に通じることから、かつて狼は大神であった。だが、狼は神としての争いに敗れやがて忌まわしい獣の神にまで零落してしまった。
アマテラスがイザナギ直系の神であるのに対し、カグツチはイザナミの影響が濃い(イザナミの胎から誕生)。そのイザナミは死者の国へと去ってしまっている。彼女は死者の国から、人の生と死を支配しているが、要するに彼女自身は不死である。ゆえに、カグツチもまた不死の属性が濃い神と言える。そのカグツチから誕生した神々もまた、不死属性である。
カグツチの力を集めるためには、不死を殺す武器がいる。それが不死斬りである。そしてカグツチの力を結集させたあかつきには、一度敗れた相手である大神との戦いにのぞむのだろう
葦名の国
葦原中国(あしはらのなかつくに wikipedia)を略して葦名の国なのかもしれない
五毒
中国には五毒という言葉があって、ヒキガエル、ムカデ、毒ヘビ、サソリ、クモをいうが、ボスの数にちょうどいいかもしれない。
ちなみに大猿は、普通のボスと系統が違う。たぶん猿田彦
その他
城の地図かな?
密教の護摩壇だと思われる。左端に曼荼羅図
曼荼羅図
おそらく胎蔵曼荼羅(wikipedia)なのではないかと
密教系のやばいボスいそう。金星人とか
密教系のやばいボスいそう。金星人とか
両爪の敵。顔からすると不死者?
皇子だと思うけど違うかも。ソウルシリーズにおける火防女的な女性かも
赤いモヤモヤの正体はおそらく炎(血+炎)
このボスはたぶん「蜘蛛」
血というのは神の血でありカグツチの炎
大猿。猿田彦か
お尻
肩についているキノコ状のなにか。冬虫夏草か
首に大刀が刺さっている
蛇足
カグツチだとかイザナギだとか日本神話の名前を出したが、これは、それらの神がその名前のままで隻狼に登場するということではない。これらはフロム流の再解釈を経た姿で登場するはずであるよってここに登場させた神の名は、あくまで便宜上のものであり、日本神話に当てはめるなら、という前提条件がつく
たとえば火の神が登場するとして、それはまず間違いなくカグツチという名前ではない。そのうえ、その火の神が主神であることも考えられる。仏教や密教と混淆し、もっとインド的な神(アグニとか)、不動明王的な属性をもつ可能性もある
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