2021年11月20日土曜日

Elden Ring 考察33 黄金樹 追記:巨人起源説

黄金樹概要

黄金樹の根源にはエルデンリングがある


プロローグ

永遠の女王マリカを戴く狭間の地で

黄金樹の根源たる、エルデンリングが砕けた


黄金樹は生命の雫を滴らせることがある


緋雫の聖杯瓶

かつて生命の雫を受領したという

黄金の聖杯を模した瓶


緋色の結晶雫

永き時の末、黄金樹の恵みたる雫の内に

特別な結晶が生じたもの


生命の雫には緋色の雫と青色の雫があり、それぞれHPFPを回復する効能がある


緋雫の聖杯瓶

緋色の雫を満たし、使用によりHPを回復する

また、祝福で休むことで補充される


青雫の聖杯瓶

青色の雫を満たし、使用によりFPを回復する

また、祝福で休むことで補充される


その黄金樹の雫に結晶が生じることがある


緋色の結晶雫

永き時の末、黄金樹の恵みたるの内に

特別な結晶が生じたもの


霊薬の聖杯瓶」に配合でき

その霊薬は、最大HPの半分を回復する


結晶雫は霊薬師たちの遺物により力を引き出され、配合により、様々な特別な効果をもたらす


また小黄金樹の麓には結晶雫を溜める水盆があるという


霊薬の聖杯瓶

黄金樹の司祭たる霊薬師たちの遺物

永き時の末に生じる、結晶雫力を引き出すもの


結晶雫の配合により、様々な特別な効果をもたらす

また、祝福で休むことで補充される


狭間の各地、小黄金樹の麓には

結晶雫を溜める水盆があるという


※前回の考察で小黄金樹の麓で聖杯の回数が増えると述べたが、それは誤りである。正しくは、結晶雫を得られるのであろう


結晶雫の古いものを琥珀と呼び、琥珀は生命の原始的な力を宿しているとされる


緑色琥珀のメダリオン

緑色の琥珀が嵌めこまれたメダリオン

スタミナの最大値を上昇させる


琥珀とは、黄金樹の古い雫であり

最初のエルデの王、ゴッドフレイの時代に

特別な宝石として扱われた


それは生命の原始的な力を宿している


魔術師セレンによれば、それは古代の生命の遺物であるという


黄金の琥珀には古代の生命の遺物が含まれ、その生命力が宿っています。(魔術師セレン 英語版意訳)


黄金樹属性は「」である


戦灰「聖域」

武器に属性と戦技を付与できる戦灰

付与属性は「」、付与戦技は以下


 戦技「聖域

 盾を掲げ、黄金樹の聖域を展開する戦技

 HPを持続的に回復し、防御力も高める

 聖域内の味方にも同様の効果がある


同じ聖属性をもつものに、黄金原理主義者たちの祈祷がある


死を正す聖律

黄金律原理主義者たちの祈祷


黄金の輪を生じ、聖ダメージを与える

特に、死に生きる者たちに大ダメージを与え

倒した場合は、それらが復活することはない


ここで原理主義とは、律を扱う学問であり

理力こそを聖性の源とする


原初の黄金樹生命の坩堝(るつぼ)であり、より生命に近く赤味を帯びていた。それは古い聖性である


坩堝の斧兜

原初の黄金樹生命の坩堝の力を宿し

脈管がびっしりと浮き上がっている


オルドビスの大剣

原初の黄金は、より生命に近く

故に赤味を帯びていたという

この剣は、その古い聖性を宿している


原初の黄金樹の力は、後に混沌に近しいとして蔑まれた


坩堝の手甲

最初のエルデの王、ゴッドフレイに仕えた

16人の古い騎士たちの手甲


兜飾りは、騎士オルドビス

その部下たちの象徴である


その姿、そして力は

後に混沌に近しいとして蔑まれた



黄金樹考察

エルデンリングとの関係

黄金樹根源にはエルデンリングがある


坩堝の斧鎧の中央部分には「」があり、そこからのようなものが無数に生えている(画像は提示できない)


この「」をエルデンリングとするのであれば、黄金樹とはエルデンリングから生えた巨大な樹であると考えられる


エルデンリングが砕けてなお黄金樹が存在するのは、両者が別の存在だからである


結論から先に述べれば、黄金樹とはエルデンリングに寄生した寄生植物(宿り木、ヤドリギ)である


エルデンリングが健在の時代、黄金樹宿主から旺盛にエネルギーを吸収していた


原初の黄金樹が宿していたという生命の坩堝の力は、エルデンリングから奪ったものなのである


坩堝の斧兜

原初の黄金樹生命の坩堝の力を宿し

脈管がびっしりと浮き上がっている


オルドビスの大剣

原初の黄金は、より生命に近く

故に赤味を帯びていたという

この剣は、その古い聖性を宿している


エルデンリングが砕けた後黄金樹宿主から充分にエネルギーを吸収できなくなり、黄金から赤味が失せ、現在のような半透明の黄金色となったのである


エルデンリング黄金樹とはまったくの別のモノ、まったく別の生命体である


両者がともに「聖属性」であるのは、根源であるエルデンリング聖属性だからであり、黄金樹はそのエネルギーを吸収したために聖属性を宿すにいたったのである


北欧神話において、オーディンの息子、光の神バルドルを殺したのが「ヤドリギ」である


バルドルがヤドリギによって殺されたことから、神々の最終戦争ラグナロクははじまるのである


また、フレイザーの『金枝篇』の金枝とは、ヤドリギのことである


ヤドリギ金の枝、すなわち黄金の木(黄金樹)なのである


またドルイド僧たちはヤドリギ寄生されたオーク葉を落とした後も、ヤドリギだけは青々としていることから、オークの魂ヤドリギに宿ったと考えたという


このドルイド僧にあたるのが、黄金樹の司祭たちである


霊薬の聖杯瓶

黄金樹の司祭たる霊薬師たちの遺物

永き時の末に生じる、結晶雫の力を引き出すもの


エルデンリングに寄生した黄金樹は確かにエルデンリングの魂、すなわち聖エネルギーを吸い上げ、その一端を「」として世界にもたらしたのである



時系列

エルデンリングと黄金樹別の存在別の生命体である。そして黄金樹はエルデンリングに寄生する寄生植物である


よってまずエルデンリングが先にあり、後代になった黄金樹が現れた、と考えられる


このことからカーリア王家全盛期は黄金樹がエルデンリングに寄生する以前ということになる


だがいつの頃か黄金樹がエルデンリングに寄生し、その大樹が世界に現れたことで、カーリア王家は衰退していったのである


やがて黄金樹はその宿主を絞め殺しエルデンリングは砕けてしまう(※現実のヤドリギは半寄生)


他の樹木の幹や枝に根を食い込ませて成長するが、一方的に養分や水を奪っているわけではなく自らも光合成をおこなう半寄生である[1]。 (wikipedia)


デビュートレーラーには金髪の男女を振るい、何かを破壊している場面があった

(画像削除)

後にリークされたコンセプトアートにより、ここは大木の幹の内側であることが判明している


彼らはエルデンリングを砕こうとしていたのではなく、エルデンリングに寄生した黄金樹を砕こうとしていたのかもしれない


なぜならば放置しておけばやがてエルデンリングは砕けてしまうからである(そして事実、砕けてしまった)



黄金樹の起源

宇宙起源説

エルデンリングに寄生した黄金樹の種はどこからやって来たのであろうか


ひとつには、宇宙からと考えられる


狭間の地において輝石宇宙の琥珀と呼ばれ、星の生命力を宿しているとされる


輝石宇宙の琥珀です。黄金の琥珀には古代の生命の遺物が含まれ、その生命力が宿っています。

一方、輝石は残留する生命を含んでいます。それは星の生命力です。(魔術師セレン、英語版意訳)


また永遠の都では星は隕石と同じ意味をもったとされる


メテオライト

大古地下に滅びた、永遠の都では

隕石は星と同じ意味を持ったという


星の生命を宿した隕石地上に墜ち、そこに宿っていた異質の生命エルデンリングに寄生、その後エルデンリングに宿る大古の生命吸収しつつ、黄金樹に成長したのである


しかし世界にとって黄金樹の登場は悪いことばかりではなかった。黄金樹は生命の雫世界にもたらしたからである


巨人起源説

黄金樹の起源としてもうひとつ考えられるのが、巨人である


荷車を引く巨人には植物的な特徴がある。巨人の髪は木の枝のようになっているのである


(画像削除)


エルデンリングの力に敗れた巨人が一矢報いるためにエルデンリングに寄生し、それが樹木に変容したものが黄金樹となったのである


永遠を象徴するエルデンリングに対し、巨人の王もまた永遠に近い樹木として対抗したのかもしれない



最初のエルデの王

黄金樹の時代黄金樹の力(エルデンリングの力)を手に入れ、最初のエルデ王となったのがゴッドフレイである


坩堝の斧兜

最初のエルデの王、ゴッドフレイに仕えた

16人の古い騎士たちの兜


原初の黄金樹生命の坩堝の力を宿し

脈管がびっしりと浮き上がっている


ゴッドフレイという名は、ゴッド(神)と北欧神話の神フレイの合成語である


いわば二重の意味神の意味を持つである


その神の血を引くのが、永遠の女王マリカである


黄金樹の力、すなわち生命の力によりマリカは永遠の生命をもつ女王となったのである


だが、黄金樹から生命の力絞り出し、自らの延命に使用することは、無尽蔵ともいえるエルデンリングの力の枯渇を招いたのである


貪欲に伸びた黄金樹の根宿主食い込み締め付け、そしてついにエルデンリングは砕けたのである


エルデンリングを砕いたのは、誰か(女王マリカの欲望)、あるいは何か(黄金樹の根)、だったのである


そしてエルデンリングの大きな破片、大ルーンを巡って破砕戦争が起きた後も、宿主のオーク葉を落としてなお青々と茂るヤドリギのように、黄金樹はどうとそびえ立っているのである



褪せ人の時代

フレイザーの『金枝篇』にあるように、になるためにはヤドリギを手にして先王を殺す必要がある


イタリアのネミの村には、ネミの湖と呼ばれる聖なる湖と、切り立った崖の真下にあるアリキアの木立とよばれる聖なる木立があり、木立には聖なる樹ヤドリギ)が生えていた。この樹の枝金枝)は誰も折ってはならないとされていたが、例外的に逃亡奴隷だけは折る事が許されていた。


ディアナ・ネモレンシス(森のディアナ)神をたたえたこれらの聖所には、「森の王(レックス・ネモレンシス)」と呼ばれる祭司がいた。逃亡奴隷だけがこの職につく事ができるが、「森の王」になるには二つの条件を満たさねばならなかった。第一の条件は金枝を持ってくる事であり、第二の条件は現在の「森の王を殺す事である。 (Wikipedia)



逃亡奴隷、すなわち褪せ人である


先王とは女王マリカ、あるいは最初の王ゴッドフレイであろう

5 件のコメント:

  1. 黄金律のシンボルたる黄金樹が、エルデンリングを害するとは考えにくかったので、デビュートレーラーを見直して、異説をひねり出してみました。
    黄金樹 = 混沌の巨人 − 滅びの火
    漫画『ベルセルク』の魔神ガニシュカのイメージです。
    生命の坩堝より生じた混沌は、エルデンリングを侵食しその力を暴走させ、世界に滅びをもたらした。滅びを食い止めるためエルデンリングは砕かれ、力の根源を失った赤髪の巨人は倒された。滅びの火は封印され、浄化された混沌は黄金樹となった。(混沌が蔑まれる理由)
    赤髪の巨人は、黄金の男女の息子ではないかと思います。

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    1. たいへん参考になるコメントありがとうございます

      なるほど、混沌の浸食によるエルデンリングの暴走はありそうですね。滅びを食い止めるために破壊した、というのも理に適っていると思います

      とすると黄金樹は破砕戦争の後に現れた、ということになりますね
      カーリア王家の時系列的にもしっくり来る気がします

      赤味を帯びた黄金から黄金樹への浄化は、ナウシカの腐海のイメージも重なります
      というか正解なのではないかと思います

      ただ、「永遠の女王マリカを戴く狭間の地で黄金樹の根源たる、エルデンリングが砕けた」
      とあることから、エルデンリングが砕ける前に黄金樹は生えていたような印象がありますが、その点いかがでしょうか

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    2. 生えていたのは赤味を帯びた原初の黄金樹だと思います。
      あれ? とすると黄金樹は巨人の死体ではない…?

      ということで、前コメントを訂正します。
      現在の黄金樹 = 原初の黄金樹 − 滅びの火
      原初の黄金樹 = 生命の坩堝(混沌)
      黄金樹と巨人を切り離しました。火を失った巨人たちは奴隷とされた、あるいは黄金ではない樹木となったのだと思います。

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    3. すみません、『生命の坩堝(混沌)』は間違えました。混沌は生命の坩堝から、誰かが何かやらかしたことにより生じたもので、イコールではありません。(生命の坩堝>混沌)

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    4. 返答ありがとうございます
      暴走したエルデンリングを砕いたことで原初の荒々しい黄金樹は鎮まり、現在の平穏な黄金樹の時代が訪れ、それが「黄金樹の時代」と呼ばれるということですね

      非常に納得のいく考察だと思います

      黄金樹を暴走させていたものについて、滅びの火もありそうですが
      「朱の腐敗」というのも関係していそうな気がします

      免疫の干し肉
      免疫耐性が高まると
      様々な毒および朱の腐敗に対して
      その蓄積を抑える効果がある

      生命の坩堝から誰かが何かをやらかして、朱の腐敗と呼ばれる疫病が
      流行ったのかもしれません

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