2017年7月28日金曜日

Bloodborne DLC考察 双子の悪夢

1.はじめに

本編ではなくDLCの考察をする理由

1.本編の資料が膨大すぎて手に負えない
2.フロムゲーのDLCは本編を解体・圧縮し再構成したような構造となっている
3.本編とDLCを対比することで、相互に補完できる

1に関して言えば、時間的な制約(ドラクエ11)があり断念したという救いようのない事情があるが、さらにいえばDLCの考察といっても、その焦点はゴース周辺のものだけである

2に関して言えばDS3のDLCに顕著に表れているのだが、フロムゲーのDLCは基本的に本編と鏡像関係にあるといっていい

DS2の本編である王殺しの物語とDLCの王たちの物語に関してもそうであるし、DS1のDLCも今思えば、本編は英雄の成功譚であり、DLCは英雄の失敗譚である

単純にそっくりというわけではなく、構造を解体し、圧縮、再構成した上にさらに別の角度からの視点を導入している

3については、補完といってもごく一部であり、全体として完全に説明できるようになるというものではない
その多くは、DLCのごく狭い範囲、人々の行為を理解できる範囲でこじつけたという程度である

DLCの大まかなストーリーライン

端的にまとめるとDLCのストーリーは、
主人公が狩人の秘密に迫り、その根源を消滅させることで悪夢を終わらせる
となる

実はこれ本編とほとんど同じである。ちなみに本編をざっとまとめると
主人公がメンシス学派の儀式に迫り、その根源を消滅させることで悪夢を終わらせる
となる

要約マジックと言われれば否定しないが、フロムゲーの本編とDLCの関係を見ていると、故意にこうした構造を取っているのではないかと邪推したくもなる

さて、大まかなストーリーがわかったところで、次に小さな考察をいくつか述べていこうと思う

DLCと全く関係のない部分の考察であったり、結論を示さずにぶつ切りだったりするかもしれないが、最終的な考察に繋がるので、外せなかったのである

先に小さな考察を述べるのは一本の考察にまとめようとすると、その都度考察を挿入しなければならず考察が冗長になり、また散漫なものとなるからである