当初はDLC について書いていたのだが、どうしてもネガティブな論調 になってしまうので断念した
ネガティブといってもミケラダーン が強すぎる とか理不尽 だとかということではない
ボス としてのミケラダーンはむしろ高評価 である。しかしながらDLCのラスボス に据えるには、ボスとしての格が足りなかった のではないかという話である
参考までにYoutubeの動画に採用できなかった没動画である
VIDEO
岩石弾からの幻影攻撃 をしてこなかったので没 となった。見てもらえばわかるように筆者はボスとしてのミケラダーンを理不尽 だとも強すぎる とも思っていない
さて本題 にはいる
陰謀の夜 陰謀の夜に深く関与 したと思われるキャラクターと役割と目的 、そして結果 を提示する。根拠 については後で述べる
マリカ
役割:ラニが死のルーンを盗み出すのを黙認。あるいは共謀。 目的:神殺しのために運命の死を解放したかった 結果:長子ゴッドウィンの魂を殺される
ラニ
役割:死のルーンの強奪を主導。黒き刃に死のルーンの力を宿す 目的:神人たる自らの「肉体」を殺害。黄金律の支配から脱し夜の律を打ち立てようとした 結果:神人の肉体を棄て、人形の体に宿ることには成功
ミケラ
役割:黒き刃を魅了し、ゴッドウィンの「魂」を殺させた 目的:ラダーンが宿るための「王の依り代」が欲しかった 結果:ゴッドウィンの魂を殺害することには成功したものの、ゴッドウィンの肉体は不完全な死の状態に陥り、死王子となってしまう
黒き刃
役割:黒き刃をもって神を殺す(はずだった) 目的:同族であるマリカの密命「神殺し」を果たす(はずだった) 結果:ミケラに魅了されゴッドウィンの魂を暗殺するに至る
以上が「陰謀の夜 」における主要なキャラクター である。続けて各キャラクターの深掘りをしていきたい
マリカの陰謀
役割:ラニが死のルーンを盗み出すのを黙認。あるいは共謀。 目的:神殺しのために運命の死を解放したかった 結果:長子ゴッドウィンの魂を殺される
マリカ が陰謀の夜に関与 したことは「黒き剣の追憶 」に記されている
黒き剣の追憶
マリケスは、神人に与えられる影従の獣であった
マリカは影従に、運命の死の封印たるを望み
後にそれを裏切ったのだ
運命の死 の封印 を望み“後にそれを裏切った ”とあることから、ラニによる運命の死の強奪 に何らかの形で関わったという可能性が高い
単にラニの陰謀を黙認 しただけ、とも考えられるし、あるいはもっと積極的に関与 したことも考えられる
マリカが神を殺そうとしていた ことを考えると、後者より であると思われる
鍛冶師ヒューグ
…儂の武器で、神を殺してくれ
それが儂の、生きたすべて
そして、女王マリカとの誓約 なのだ
エルデンリングでは半神 であるデミゴッド と神 とは明確に区別されている。倒した際に「GOD SLAIN 」と表示されるのは、エルデの獣 とミケラの王、ラダーン だけである
鍛冶師ヒューグ
デミゴッド たち、そして神 に、挑み、殺す
あんたがそれを貫くのなら、儂はあんたの武器を打つ
打ちたいんだ。あんたが、神を殺すための武器 を
そしてマリカが活動していた時代 に神 であったのはエルデの獣 だけである。つまりマリカ はエルデの獣を殺そう という意志を持っていた
またエルデンリングの幻視 を宿したマリカも「神 」と言われていることから、神殺し はマリカの肉体 を含めたものであるとも考えられる
指読みエンヤ
女王マリカ は、エルデンリングの宿主 、その幻視 を宿す者
すなわち神 さね
そしてエルデンリング とはエルデの獣 が変態 したものである
エルデの流星
かつて、大いなる意志は
黄金の流星と共に、一匹の獣 を狭間に送り
それが、エルデンリングになった という
よってマリカの陰謀 において、そもそもエルデンリング は初めから破壊される計画 だったと考えられるのである
陰謀の夜 におけるマリカの陰謀 とは、運命の死 を宿した黒き刃 をもって自らの肉体 に宿るエルデの獣を殺害 することだった
そのためには、エルデンリング を宿す幻視の器 たる自らの肉体 と、エルデの獣自身 でもあるエルデンリングの破壊 が必然的に伴う
つまりマリカの陰謀 とは、神(エルデの獣) を殺す ための神(マリカ) の自殺 である
※ゴッドウィンのようにエルデの獣の魂のみ を殺害しようとした、という仮説も立てられるが、本論ではよりシンプルな説を選択した
陰謀の夜の後 その後の計画 についてはマリカの言霊 に詳しい
第三マリカ教会 我が王よ、王の戦士たちよ。お前たちから、祝福を奪う そして、その瞳が色褪せるとき、狭間の地を追放 する 外に戦を求め、生き、そして死ぬがよい巡礼教会 そして、お前たちが死した後、いつか奪ったものを返そう狭間の地に戻り 、戦い、赴くままにエルデンリングを掲げるがよい 死と共に、強くあれ。王の戦士たちよ、我が王、ゴッドフレイよ外廓の戦場跡 デミゴッド、我が愛し子たちよ お前たちはもう、何者にもなれる 。王であれ、神であれ そして、何者にもなれぬ時、お前たちは見棄てられる …そして贄 となるのだ
マリカは褪せ人を一度は追放 するが、しかし狭間の地に帰還 した後にエルデンリングを掲げよ と命じている
またデミゴッド たちには、「何者にもなれる。王であれ、神であれ 」と言い渡し、何者にもなれぬ時は、お前たちは見棄てられ、贄 となる、と通告している
つまりマリカは陰謀の夜以前 の時点で次代の神 を争う破砕戦争 と、褪せ人の帰還 を予測しているのである
ここで重要になるのがマリカの言霊(外廓の戦場跡) がどのタイミングで発せられたかについてであろう
エルデンリングを砕いた後にマリカは黄金樹内部に囚われている こと、またエルデンリングを砕いた後の崩れかけたマリカの姿 を誰も見ていないことからも、砕く前 であったと推定できる
指読みエンヤ
けれど彼女 は、エルデンリングが砕けた後、黄金樹に囚われておる
神として、律の砕け、その大過の罰としてね
オープニング
偉大なるエルデンリングは砕けた
霧の彼方、我らの故郷、狭間の地で
永遠の女王マリカは隠れ
黒き刃の陰謀の夜、黄金のゴッドウィンが最初に死んだ
しかしマリカの陰謀 はラニとミケラ によって大きく歪められる こととなる
当初の予定では、運命の死 を宿した黒き刃 によって幻視の器 たるマリカ自身 とその内に宿るエルデの獣を殺す 予定であった(必然的にエルデンリングの破壊 を伴う)
その後、破壊されたエルデンリング を修復 し、王 あるいは神 となったデミゴッド もしくは褪せ人 が次の時代を創る ことになる(はずだった)
ところが“ラニとミケラの陰謀 ”が干渉したことで、暗殺のターゲット がラニの肉体 とゴッドウィンの魂 に変更され、マリカの陰謀 はその最大の目的を果たせぬまま潰える こととなる
マリカの陰謀のポイントは3つ あった
運命の死 を解放し、それを黒き刃 に宿すこと黒き刃で神(エルデの獣)を殺す こと その際エルデンリング とマリカ の肉体は破壊 されること
このうち、1 は実現 できたもののラニとミケラの陰謀 のために暗殺対象が変更 されてしまった。それに伴って2は実行不可能 となった
この時点でマリカに可能 だったのは3だけ である。だがこの展開さえもマリカは予想 していたように思う
上述したように、マリカ はエルデンリングを砕いた後の世界 について言及しているからである
マリカはエルデンリングが砕かれた後 、デミゴッドが王や神 になる可能性があることや、褪せ人 が帰還してエルデンリングを修復 して掲げる ことも視野に入れていた
また鍛冶師ヒューグ との神殺しの武器 を作る誓約 も結んだままである
よってマリカは狂った のでも絶望した のでもなく、神殺しに失敗 した際の最終手段 、フェイルセーフとしてエルデンリングを砕いた のであろう
自らの肉体 とエルデンリング を砕いたとしても神を殺す ことはできない。だがエルデの獣ならびにラダゴンの活動を停滞 させることはできるからである
結果としてデミゴッド たちは破砕戦争 を引き起こし、膠着状態 に陥ったものの、やがて褪せ人が帰還 して運命の死 を解放、エルデの獣を殺し 、エルデンリング を修復 して新たな時代 を開くことになる(エンディングにもよるが)
陰謀の夜 におけるマリカの陰謀 はその重要な部分はほとんどが失敗に終わったが、最終的に彼女の目的は果たされた のである
ラニの陰謀
役割:死のルーン の強奪を主導。黒き刃 に死のルーンの力を宿す 目的:神人たる自らの「肉体 」を殺害 。黄金律の支配から脱し夜の律 を打ち立てようとした 結果:神人の肉体を棄て 、人形の体に宿る ことには成功したものの、夜の律 を確立するには不十分だった
陰謀の夜において最大の利益 を享受したのがラニ であろう。彼女「神人の肉体を棄てる 」という陰謀の夜における主な目的を達成 している
しかしそれはラニの夜の律計画 において成就半ば といったところでしかない
というのもマヌス・セリスの大教会 にいる二本指 を殺さぬ限り、その支配 から完全に脱したとは言えないからである
そのためには指殺しの刃 が必要となるが、星を打ち砕いたラダーン が生き続ける限りラニの運命は動かず 、ノクローンの秘宝 を手にすることができない
指殺しの刃
永遠の都、ノクローンの秘宝
遺体から生まれたとされる刃
永遠の都の大逆の証 であり
その滅びを象徴する、血濡れた呪物
運命なき者 には振るうことはできず
大いなる意志 と、その使い たちを
傷つける ことできるという
軍師イジー
貴公、よく聞いてください。カーリア王家の運命 は、星 によって動きます
カーリア王家正統の王女たるラニ様 の、運命もまた同じはずです
そして、将軍ラダーンは星砕きの英雄
かつて流れる星 に立ち向かい、打ち砕いた とき、星の動きは封じられた…
であれば、将軍ラダーンが死するとき 、星はまた動き出します
ラダーン が腐敗 に侵されたまま砂浜を放浪 し続ける限り、ラニは指殺しの刃 を手に入れられず、結果的に夜の律を確立 することができない
褪せ人 というイレギュラーな存在が登場しなければ、結局はラニの陰謀も失敗 に終わったことになる
さて、ラニ の最終的な目標が夜の律を確立 することであるとしたら、ラニはマリカの陰謀 を妨害 しなければならない
なぜならばマリカの目的が完全に成就 してしまうと、確固とした黄金律が完成 してしまうからである
夜の律 を目的とするラニ としては、マリカの陰謀 は絶対に阻止 しなければならない
つまりラニ はマリカの陰謀 に沿うように行動しているように見えて、その実は裏切っていた ことになるのであり、またマリカ の側もエルデンリングを砕く という意表を突く行動によりラニの運命を拘束せしめる こととなった
発売前のストーリートレーラー で「女王マリカは、狂ったのだろう 」とラニが語っているが、ここには苦し紛れのマリカの逆襲 にしてやられたことの自嘲 も含まれていたのかもしれない
ストーリートレーラー
死のルーンが盗まれ
黄金のゴッドウィンが
デミゴッド最初の死者となったとき
…女王マリカは、狂ったのだろう
反対にミケラ とは一定の協力関係 があったと考えられる。というのもトレントの古い主 であるミケラ から霊喚びの鈴 を託されているからである
霊馬の指笛
柔らかな金 の指輪。指笛として使用する
魔女ラニ
…ああ、よい答えだ
お前に、預かりもの があってな
トレントの古い主が、私に託したものだ
またラニとミケラ は利害も一致 している。ラニは自らの肉体を殺したい と望み、ミケラはゴッドウィンの魂を殺したい と望んでいるからである
ラニが黒き刃(武器) に運命の死 を宿し、ミケラが黒き刃(暗殺者) を魅了 して、それぞれの望みを叶える 、というのがラニとミケラの陰謀 だった
結果的にラニは目的を達成 したものの、最終目的の成就 には褪せ人の登場 を待たねばならなくなった(ラニエンディング)
ミケラの陰謀 無数の陰謀 が複雑に絡みあい、心理戦の果てに世界を膠着状態 に陥らせた陰謀の夜 。ただでさえややこしい話に作中で最もややこしいミケラ が関わってくる
ミケラ
役割:黒き刃を魅了 し、ゴッドウィンの魂 を殺させた 目的:ラダーンの魂 が宿る「王の依り代 」が欲しかった 結果:ゴッドウィンの魂を殺害 することには成功したものの、ゴッドウィンの肉体は不完全な死の状態に陥り、死王子 となってしまう
ミケラの本質は北欧神話に登場するロキ のようなトリックスター である。彼は物事を複雑化 し、争いの種 となり、最後は世界を崩壊 させる切っ掛けとなってしまう
黒き刃 がミケラの配下 にあることは、典礼街の封印 を黒き刃 が守っていたことから推察することができる
典礼街の封印 にはミケラの紋章 が浮き出ている。つまりミケラの聖樹への道 はミケラの意志 により閉ざされており、その封印を守っているのが黒き刃 たちである
要するに黒き刃 はミケラの意 を受けて典礼街 を侵略者から守っていた のである
陰謀の夜 において、ミケラは魅了した黒き刃 を差し向けてゴッドウィンの魂を殺させた
ラダーンの魂 が宿るための王の依り代 を手に入れるためである
秘儀の巻物
神の帰還は王により導かれ
王の魂 には、依り代 が求められる
ラダーンがそのままでミケラの帰還を導く王 となれないのは、秘儀の巻物に「王の魂が依り代に入ることが神の帰還の条件 」と記されているからとも、ラダーンの肉体 がそのままでは神を降ろす依り代 に適さず、他の“健全な肉体 ”を欲していたからとも考えられる
後者においてはラダーンしろがね人説 が前提となるが、詳細は長くなるので省略する
基本的に神の依り代(神の帰還を導く) となれるのは坩堝を宿した肉体 である
坩堝薄羽のタリスマン
角人たちは、坩堝を神聖視 する
その洗練された進化の先 に
彼らの角、混じり角 があるのだから
神獣の兜
神獣の面を象った、混じり角の兜
選ばれた角の戦士たる、神獣の戦士の装備
それを被る者に神を降ろす
角の戦士の遺灰
塔の守護者たる重装の戦士の霊体
神降ろし により、人ならぬ膂力を得
大曲剣を振るい、それに角を降ろす
塔では、戦士も、その武器も、依り代 なのだ
つまり生来のラダーンの肉体 がしろがね人 であるために神を降ろす依り代 となれず、坩堝 を宿すゴッドウィンの肉体が必要だったのであろう
ゴッドウィンの肉体 が坩堝 を宿していることは、死王子 となった彼の遺体 が様々な生命の混合体 、つまり混種 のようになっていることからも明らかであろう
死王子の下半身は魚 となっている
いずれにせよ、ミケラ にはラダーンの魂 を宿す王の依り代 が必要だった。その条件に適う のがゴッドウィン だったのであろう
黒き刃を魅了 し、ゴッドウィンの魂を殺める ことに成功したものの、しかしその肉体は不完全な死 を内包し、死に生きる者の王子、死王子 となってしまう
死竜の追憶
黄金のゴッドウィン が死王子 となった後
古竜は、その友の内で死 と戦い続けた
その戦いに勝利はなく、ただ蝕みだけがあった
指読みの老婆
…ゴッドウィン様
黄金の貴公子が、死に生きる などと
そんな、醜いことがあるでしょうか
黄金の墓標 のテキストには、ミケラ の静かな祈り が記されている
黄金の墓標
デミゴッド最初の死者たる
黄金のゴッドウィンを弔う 墓標剣
少年の静かな祈り が込められている
兄様、兄様、正しく死んで下さいな
ミケラはただ純粋 にゴッドウィンの正しい死 を祈っている 。なぜならば正しく死んで くれない限り、その肉体 を王の依り代 として使えないからである
ここには幼く純粋 であるが故に、他者の誇りや尊厳 を理解できない というミケラの本質的な性格が示されている
老兵ハンスバッハ
モーグ様を利用し、影の地に至るだけでは飽き足らず
その遺体 すら、王の依り代 にしようなどと
魂 など必要なく、ただ、空っぽの肉体 だけを求めるなどと
…ああ、けれど
ミケラ様 はきっと、それが辱め であるとは、想像もされないでしょう
黒き刃の陰謀
役割:黒き刃 をもって神を殺す (はずだった) 目的:同族であるマリカの密命 「神殺し 」を果たす(はずだった) 結果:ミケラに魅了 されゴッドウィンの魂を暗殺 するに至る
黒き刃 がマリカの同族 であり、マリカに近しい稀人 であったことはテキストに記されている
稀人のルーン
稀人 は、かつて狭間の外からやってきた
女王マリカの同族 であるという
黒き刃のフード
陰謀の夜 の実行犯 たる刺客たちは
すべて女性であり、一説には
マリカに近しい稀人 であったという
計画ではラニの儀式 によって黒き刃 に運命の死 を宿した後、それをマリカに届ける か、あるいはマリカごとエルデの獣を暗殺 する予定であった
だがラニとミケラの陰謀 により、計画は大きく狂ってしまう
ミケラに魅了 された黒き刃 はゴッドウィンの魂を殺して しまい、その実行犯 たちは王都を脱する際に厳しい追撃 を受ける
黒き刃、ティシー
陰謀の夜 、黒き刃 に死のルーン を宿し
黄金のゴッドウィンを殺した暗殺者の一人
ティシーは、黒き刃の長アレクトーの娘であり
王都からの逃亡時 、母を守り命を落としている
アレクトー はラニの元 へ落ち延びるも封牢 に封じられ、その裏切り を知る
ラニイベント が終わった際にイジーやブライヴ が黒き刃 に襲われているのも、陰謀の夜の裏切り が原因であろう
陰謀の勝利者 以上のように陰謀の夜 はマリカ、ラニ、ミケラ の陰謀が交錯 し、彼女たちが予測 すらしていなかった事態 を引き起こす ことになった
だが結果 としてその出来事は褪せ人の帰還 をもたらし、運命の死を解放 し、エルデの獣を殺し 、エルデンリングを修復 、新たな律 を打ち立てるに至る(壊れかけているが)
この点で明確に勝利 したのは、マリカとラニ であろう。エンディングにもよるが、修復エンド においてはマリカの目的 であった神殺し と新たな黄金律の成立 は概ね果たされたと言ってよい
またラニ はほぼなにも失わず、夜の律 を打ち立てることに成功している
一方ミケラ は、その陰謀が純粋な想い から実行 されたことは確かであるが、彼の望みはDLC において褪せ人に砕かれてしまう
一応、神として帰還 したことはしたので、半分ぐらいは勝利 したといえなくもないが
その他 本考察 ではラダゴン や殺されたゴッドウィン 、一定の役割を果たしたライカード については触れなかった
冒涜の爪
陰謀の夜 、法務官ライカードは
ラニから謝礼 として片鱗 を貰い受けた
いつか来る冒涜の時、黒き剣のマリケスに
運命の死たる黒獣に挑む切り札として
できるかぎり単純化した説 にしたつもりだが、さらに削ろうと思えばミケラとマリカの陰謀 を削ることも可能であるかもしれない(つまりラニの単独犯 )
しかしながら、マリカ に関しては黒き剣の追憶 の一文が腑に落ちないものとなる
黒き剣の追憶
マリケスは、神人に与えられる影従の獣であった
マリカは影従に、運命の死の封印たるを望み
後にそれを裏切ったのだ
ミケラ に関してはDLC後 ということもあり可能性 として説に取り入れてみたが、兄の正しい死を願い 、王の依り代を欲していた 、という状況証拠のみがその根拠である
よって陰謀の夜 を最大限に単純化 するのであれば、ラニの単独犯 という可能性すらあると思っている
またより“陰謀の夜 ”を劇的にするのであれば、ラダゴンやゴッドウィンの思惑 を絡めることも可能かもしれない
ともあれ本考察では筆者が現時点で考える、概ね妥当と思われる考察 を述べたつもりである