エルデンリング考察37b 黄金のゴッドウィンの考察

黄金のゴッドウィン

ゴッドウィンはデミゴッド最初の死者である。つまるところデミゴッドなのだからマリカの子どもの一人である

デミゴッドたちは、皆が女王マリカの直接の子

ただ接ぎ木のゴドリックだけが、遠い子孫にあたり…

故に神の血は薄く、最も弱かったのだから（指読みのエンヤ）

ゴッドの名と「黄金」の二つ名を持つことから、女王マリカとゴッドフレイの子であると考えられる

接ぎ木の追憶

それは、黄金の一族の父祖にして

最初のエルデの王、ゴッドフレイの力の象徴である

不遜であろう。我こそは黄金の君主なるぞ

ゴドリックの大ルーン

エルデの王、ゴッドフレイとその子孫たち

黄金の一族は、最初のデミゴッドであったのだ

古竜戦役

ゴッドウィンは古竜戦役において古竜を友とし、それが王都古竜信仰のはじまりとなる

雷の槍

かつて、黄金のゴッドウィンは

古竜フォルサクスに打ち勝ち、友とした

王都古竜信仰のはじまりである

同じ金色であることから、古竜信仰は黄金樹への裏切りではないという

さざれ石の聖印

古竜信仰は、黄金樹への裏切りではない

この聖印も雷も、すべて金色なのだから

この屁理屈が実際に通用したかどうかは分からないが、王都ローデイルには今もさざれ石の聖印をもつローデイル騎士がいる（倒すとドロップ）

ゴッドウィンを暗殺した理由1

ゴッドウィンが暗殺された理由は作中で明かされていない

黄金樹ではなく古竜に傾倒したことから女王マリカに危険視されて暗殺されたという説もある（さざれ石の聖印の屁理屈が通用しなかった場合）

※ダークソウルシリーズでは、最古の王グウィンの長子は古竜と同盟を結んだことでその記録を抹消され、追放されている

運命の死を封印した後、デミゴッドは不死となった。ゆえにデミゴッドを殺害するためには、運命の死を解放しなければならない

マリカはラニの協力を得てマリケスから死のルーンを盗み、同族である黒き刃に命じて黄金樹を裏切ったわが子を殺したことになる

古い黄金樹の盛期、まだエルデンリングが砕ける前

何者かが、黒き剣のマリケスから死のルーンの欠片を盗み

冷たい夜に、黄金のゴッドウィンを弑したのです

それは、歴史上はじめてのデミゴッドの死であり

エルデンリングが砕け、破砕戦争が起こる、その切欠になったと言われています（ロジェール）

※弑（しい）とは臣下や目下のものが目上のものを殺害するという意味である。ここではゴッドフレイの直系であるゴッドウィンを、その臣下たる黒き刃が殺害したことを言うのであろう

しかしながらこのときラニはもう一つの陰謀を巡らしていた。彼女は神人たる己の身体のみを殺し、二本指から自由になろうとしていたのである

…そして私は、二本指を拒んだ

死のルーンを盗み、神人たる自らの身体を殺し、棄ててでも

私は、あんなものに操られたくはなかったのだ（ラニ）

古竜と結んだゴッドウィンを殺害したいマリカと、二本指からの解放を目指したラニの陰謀が交差したのが陰謀の夜であった

結果、ゴッドウィンは魂だけの最初の死者となり、ラニは身体だけの最初の死者となったのである

ただしこの説では、マリカがエルデンリングを砕くに至った理由がなくなってしまう

というのも、魂を殺されたゴッドウィンは自我を失い、もはや古竜と結んで黄金樹に反逆することが不可能になっているからである

この段階でゴッドウィンと古竜の結託を恐れたマリカと、肉体を殺したかったラニの望みが双方とも叶えられている

にもかかわらず、何故かマリカはその後にエルデンリングを砕くに至っている

これに加えて、本作ではマリカ自身が黄金律に懐疑的であったことがマリカの言霊によって示唆されている

女王の閨

おお、ラダゴンよ、黄金律の犬よ

お前はまだ、私ではない。まだ、神ではない

さあ、共に砕けようぞ！我が半身よ！

またエルデンリングが砕かれる以前から、マリカはゴッドフレイの追放と帰還を企図している

第三マリカ教会

我が王よ、王の戦士たちよ。お前たちから、祝福を奪う

そして、その瞳が色褪せるとき、狭間の地を追放する

外に戦を求め、生き、そして死ぬがよい

巡礼教会

そして、お前たちが死した後、いつか奪ったものを返そう

狭間の地に戻り、戦い、赴くままにエルデンリングを掲げるがよい

死と共に、強くあれ。王の戦士たちよ、我が王、ゴッドフレイよ

マリカはエルデンリングが砕かれた後の争い（破砕戦争）を予測しているようであり、もっと言えば破砕戦争そのものが彼女自身が目論んだものとさえ考えられるのである

外廓の戦場跡

デミゴッド、我が愛し子たちよ

お前たちはもう、何者にもなれる。王であれ、神であれ

そして、何者にもなれぬ時、お前たちは見棄てられる

…そして贄となるのだ

マリカの子たるデミゴッドたちは、エルデンリングの破片を得

その力に歪み、狂い、破砕戦争を起こし…

王なき戦いの末に

大いなる意志に、見放された（オープニング）

マリカはこのような考え方を持つ人物である。たとえゴッドウィンが古竜信仰に転んだとしても、そのことだけが暗殺の理由になったとは考えにくい

※ゴッドウィンが古竜に接近したこと。その理由が古竜のもつ永遠性にあることはおそらく間違いない。ただしマリカはそれに対して裏切り者に対する天誅ではなく、別種の永遠性を提示しようとゴッドウィンを暗殺したと思われる。この別種の永遠性については後述する

マリカの目論見

陰謀の夜をラニの単独犯行説と解釈するのであれば、愛するゴッドウィンの突然に死により、錯乱したマリカがエルデンリングを砕いた、とするシナリオも可能かもしれない

しかしながらテキストを読む限り、陰謀の夜に直結する死のルーン窃盗にマリカが関与していた可能性が濃厚なのである

黒き剣の追憶

マリケスは、神人に与えられる影従の獣であった

マリカは影従に、運命の死の封印たるを望み

後にそれを裏切ったのだ

何らかの理由によりマリカは死のルーンの解放を求めていたのである

マリカの意図を受けて実際に死のルーンを盗み出したのはラニであろう

確かに、私は魔女ラニ

死のルーンの一部を盗み、儀式により、それを神殺しの黒き刃となした

すべて私が、やったことだ（魔女ラニ）

死のルーンは儀式により黒き刃に宿った後、マリカの同族である稀人の刺客の手に渡り、ゴッドウィン暗殺に使用されている

以前お話した、黒き刃の陰謀の夜

その実行犯は、永遠の都の末裔たる、暗殺者だと言われています

姿隠しの衣を纏い、銀の鎧に身を包んだ、女性ばかりの一団であったと

そして彼女たちの武器、黒き刃には、儀式により死のルーンの力が宿っていたと（ロジェール）

黒き刃のフード

黒き刃の刺客たちのフード

陰謀の夜の実行犯たる刺客たちは

すべて女性であり、一説には

マリカに近しい稀人であったという

その黒き刃は今も女王の閨を護っていることから、マリカと黒き刃が対立したとは考えにくい

つまるところ死のルーンを盗むところからゴッドウィンの暗殺までは、マリカの目論みどおりだった可能性が高い

ゴッドウィンを暗殺した理由2

では一体なぜゴッドウィンは殺されなければならなかったのか？

陰謀の夜におけるイレギュラーな出来事の最たるものが、死の呪痕が欠環となったことである

死の呪痕

呪痕は、デミゴッド最初の死に刻まれ

円環を為すはずである

だが、デミゴッド最初の死者は二人あり

呪痕は2つの欠環となった

ラニは、肉体だけの最初の死者であり

故に死王子は、魂だけの最初の死者なのだ

本来、呪痕はデミゴッド最初の死に刻まれ円環を為すはずだった。しかしそれは2つの欠環となってしまったのである

2つの欠環となってしまった直接の原因は、ラニが自身の肉体のみを殺そうとしたことである（それは同時にゴッドウィンの魂だけを殺そうとしたことでもある）

つまりラニの介入がマリカの目論見を狂わせたのである

では、マリカの目論見通りにいった場合、何か起きたのか？

ひと言でいえば、ゴッドウィンが完全な形におけるデミゴッド最初の死者となったのであろう

ゴッドウィンは現在ある汚れた死の形ではなく、正しき死を迎えるはずだったのだ

黄金の墓標

デミゴッド最初の死者たる

黄金のゴッドウィンを弔う墓標剣

少年の静かな祈りが込められている

兄様、兄様、正しく死んで下さいな

…正しい死とは、すなわち、黄金樹に還ることなり

待ちなさい。根が貴方を呼ぶ、そのときまで…（嵐の麓の地下墓の幻影）

正しく死ぬことのできたゴッドウィンは還樹により再びの生を得ることが可能となる

死と再生を繰り返すことは、永遠を実現するひとつの方法である。そしてそれは生と死の止まる事なき循環であるが故に、停滞を招くことがないのである

永遠と腐敗

マリカが死のルーンを封印したことで、デミゴッドたちは不死の存在となった

しかしそれは「ただ死なない」というだけの状態を維持するだけのものであり、大いなる停滞に等しいものである

そして停滞は腐敗を招く

青布の頭巾

遊牧の民の剣士の頭巾

布地の青は、清涼な流水の象徴であり

その剣もまた流れる水がごとくである

停滞はやがて淀みとなり、腐りゆく

常に流れ行き、留まることなかれ

停滞することのない流れ行く水のあり様だけが、腐敗を封じることができる

青い踊り子

青衣の踊り子は、妖精であったという

妖精は、盲目の剣士に流水の剣を授け

古き神、腐敗を封じたと伝わっている

同様に停滞することなき生と死の循環こそが、腐敗することなき永遠を実現することができるのである

運命の死を封じたことでマリカやデミゴッドは永遠となったが、その永遠は停滞でもあった

腐敗の女神の追憶

ミケラとマレニアは、唯一人の神の子供である

故に二人は神人であるが、その生は脆弱であり

一方は永遠に幼く、一方は腐敗を宿した

永遠に幼いミケラは停滞そのものを体現し、一方で腐敗を宿したマレニアは停滞から生じる腐敗を体現した存在であった

自身のもたらした永遠が停滞と腐敗を招いたことに気付いたマリカは、その偽りの永遠を棄て、生と死の循環という永遠を取り戻そうとしたのである

そのための陰謀こそが、死のルーンによるゴッドウィンの殺害だったのである

正しく死んだゴッドウィンは黄金樹による還樹を経て復活するはずだったのである

また海外公式サイトには、陰謀の夜にはゴッドウィンだけでなく、他の多くのデミゴッドたちも手に掛けられたことが記載されている

「A look into the history of ELDEN RING’s lands between: the Age of Gods」

DeepL翻訳

真冬のある夜、無名の暗殺者たちが狭間の地を横切っていった。

帝国中の神の女王の親族の多くの命を奪ったが、その数はあまりにも多く、散らばっていたため、彼女の神の保護では救うことができなかった。

暗殺者の標的は多岐にわたっていたが、永遠の女王にとって黄金のゴッドウィンほど壊滅的な損失はなかった。彼の死後、エルデンリングは何らかの形で砕け散り、世界の秩序は崩壊しました。

つまりマリカはゴッドウィンだけを殺したかったのではなく、おそらくすべてのデミゴッドを殺害しようとしていたのである

そして全デミゴッドの死と還樹による復活をもって、停滞という永遠を脱却し、生と死の循環という新たな永遠性を獲得しようとしていたのである

ラニの陰謀

しかしマリカの計画はラニの陰謀によって形を変えられてしまった

たとえデミゴッドたちが新たな永遠（生と死の循環）に至ったとしても、そのシステムの中心には黄金樹と還樹があり、二本指の影響から脱することはできない

そして私は、二本指を拒んだ

死のルーンを盗み、神人たる自らの身体を殺し、棄ててでも

私は、あんなものに操られたくはなかったのだ（ラニ）

ラニにとってマリカの目指す新たな永遠は新たな悪夢のようなものである

それ故にラニは協力する振りをして、マリカの計画を狂わせると同時に、自らの宿願を果たしたのである

ラニが肉体を殺し魂だけの存在となったのに対し、ゴッドウィンは魂だけを殺され、死に生きる者となってしまった

不完全な死の状態では還樹は行えず、よって生と死の循環という新たな永遠性に至ることができない

それでもなおマリカは最後の望みを捨てきれず、ゴッドウィンを黄金樹の根本に埋葬した

結果は無残なものであった。死王子となったゴッドウィンの身体から大樹根を経由して、狭間の各地に死の根が芽吹いたのである

最後の賭け

デミゴッドが不死であるのは、かつてエルデンリングに組み込まれていた運命の死を取り除き封じたからである

死のルーンとは、即ち運命の死

黄金の律のはじまりに、取り除かれ、封じられた影（指読みのエンヤ）

エルデンリングに死を回帰させることが出来れば、デミゴッドの不死性は失われるかもしれない

死王子の修復ルーン

黄金律は、運命の死を取り除くことで始まった

ならば新しい律は、死の回帰となるであろう

だが陰謀の夜の後、運命の死はマリケスによって完全に封印されてしまった

マリケスの黒き剣

運命の死を宿したマリケスの黒き剣

その大いなる抜け殻

陰謀の夜に、死の一部が盗まれた後

マリケスはこの剣を、自らの内に封じた

もう二度と、誰にも死を盗ませぬように

マリケスはマリカに与えられた影従である。影従とは二本指によって遣わされる神人の監視役である

黒き剣の追憶

マリケスは、神人に与えられる影従の獣であった

マリカは影従に、運命の死の封印たるを望み

後にそれを裏切ったのだ

だから、私はブライヴを授かった。神人の特別な従者としてな

…そして私は、二本指を拒んだ

死のルーンを盗み、神人たる自らの身体を殺し、棄ててでも

私は、あんなものに操られたくはなかったのだ

…それ以来、私と二本指は、お互いを呪っている

災いの影とは、あやつの刺客なのだよ

例えマリカの望みであってもマリケスが運命の死を解放することはない。それはマリカがマリケスのもつ運命の死をラニに盗ませたことからもうかがえる

さらに陰謀の夜の実行犯たる黒き刃の長は、月光祭壇の封牢に封じられてしまった

デミゴッドに正しい死をもたらすために必要なのは運命の死であるが、それはもはやマリカの制御下にない

だがそもそもデミゴッドに不死性をもたらしているのは死のルーンを取り除かれたエルデンリングである

よって、この状況下で流れを変えるためにマリカが唯一可能だったのが、エルデンリングの破壊である

具体的にそれは神を宿す幻視の器たるマリカ自身の肉体を破壊することであった

女王マリカは、エルデンリングの宿主、その幻視を宿す者

すなわち神さね（指読みのエンヤ）

“マリカの大過は、大いなる罰に値する”

“だが彼女は、罰せられてなお神であり、幻視の器なのだ”（指読みのエンヤ）

そしてエルデンリングは砕け、同時に律も砕かれた

けれど彼女は、エルデンリングが砕けた後、黄金樹に囚われておる

神として、律の砕け、その大過の罰としてね（指読みのエンヤ）

それまで狭間を支配していた黄金の律が砕かれた後には、新たな律が掲げられる余地が生まれる

神人として選ばれたデミゴッドは神となって新たな律を掲げることができるし、神の伴侶である王になることも可能である

外廓の戦場跡

デミゴッド、我が愛し子たちよ

お前たちはもう、何者にもなれる。王であれ、神であれ

そして、何者にもなれぬ時、お前たちは見棄てられる

…そして贄となるのだ

しかしそれは黄金樹のみを崇拝し、最後の王を自認するモーゴットにとっては黄金樹を裏切ることであり、神や王を目指すデミゴッドたちは野心の火に焼かれた略奪者でしかなかった

ああ…

黄金のゴドリック

天賦の双子、ミケラとマレニア

将軍ラダーン

法務官ライカード

月の王女、ラニ

まつろわぬ、裏切り者共

お前たちは、皆、同じ

野心の火に焼かれた、略奪者よ

…愚かな墓標に刻むがよい

最後の王、モーゴットの名を！

しかし何者にもなれぬ時には、デミゴッドは大いなる意志に見捨てられ、代わりに祝福を受ける褪せ人の贄となる

この危機的状況にラダゴンは拒絶の刺をもって対抗する（拒絶の刺はラダゴンの刻印）

ラダゴンは自分以外が神になることも、神の伴侶になることも受け容れられなかったのである

拒絶の刺は、ラダゴンの刻印である

…黄金樹の内に、入れなかったのでしょう？

棘の覆いが、貴方を拒んだ

…それは拒絶の刺

黄金樹が、外のすべてを拒む、自我の殻

エルデンリングに見え、エルデの王になるためには

その刺を越えなければならない（メリナ）

そして不毛な破砕戦争の後、デミゴッドはついに大いなる意志に見捨てられ、その祝福は褪せ人にもたらされる

この状況を予測していたマリカは次善策を用意していた

それが円卓である

円卓は神を殺すために結成された褪せ人の組織である

鍛冶師ヒューグは神を殺す武器を鍛え、褪せ人はそれをもって神（マリカ、ラダゴン）を殺す計画であった

→神殺しの武器について

…儂の武器で、神を殺してくれ

それが儂の、生きたすべて

そして、女王マリカとの誓約なのだ（鍛冶師ヒューグ）

加えてマリカはラダゴンの拒絶の刺を破壊する策も用意する

マリカは不滅の黄金樹を焼くことのできる種火の少女メリナを生みだしたのだ（メリナの誕生の仕方については様々に解釈できる）

使命の刃

使命に旅立つ者に与えられた短剣

この一振りには、その古い持ち主たる

種火の少女の力が残っている

炎と共に歩む者

いつか、運命の死に見えん

…火の幻視を宿す者、その贄だけが、大釜の火で世界樹を焼くんだよ

そして、死のルーンへの導きとなるのじゃ（指読みのエンヤ）

黄金の一族でありながら火の幻視を宿す者でもあったメリナは、誕生直後、使命を与えられてすぐに肉体を焼かれ霊体となって生きることになった

私は､黄金樹の麓で産まれた

そこで母から使命を授かり

けれど、すべて無くしてしまった

…それを、確かめなくてはならない

焼け爛れ、霊の身体となってまで、私が生き続けている理由を（メリナ）

…私の使命は、そのためのものだった

だから、また私と旅をして欲しい

遥か雲の上、雪深い巨人たちの山嶺。その頂きにある、滅びの火まで

そうしたら、黄金樹を焼くことができる

…そして貴方を導ける。エルデの王たる道に（メリナ）

円卓に集った褪せ人は密かに神を殺す使命を与えられ、黄金樹を焼く使命を与えられたメリナと共に歩む計画だったのである

だがそれだけでは不十分である。マリケスの剣に宿った運命の死のすべてを解放することではじめて黄金樹は完全に燃え上がり、神殺しが可能となるのである

※火の頂のイベント後に黄金樹は炎に包まれるが、本格的に燃え上がるのはマリケスを倒した後である

おそらくマリカは黄金樹を焼きたくはなかったであろう。だが停滞に侵された狭間の生命を救うために、彼女はそうするしかなかったのである

運命の死が解放され、そしてエルデンリングが修復された暁には、この世界には分け隔てのない死がもたらされる

…狭間の地を、ずっと見てきた

この世界には、修復が必要だと思う

…そして、分け隔てない死が（メリナ）

それこそがマリカが希求した生と死の循環のある世界。壊れかけているが故に永遠に完成することも終焉を迎えることもない世界。すなわち永遠である

黄金のゴッドウィンは新たな永遠の恩恵を受ける最初の生命になるはずだったのである

蛇足

古竜とゴッドウィンの関わりを主題にするつもりが話が大幅に逸れてしまった。永遠関連の考察はかなり以前にした考察の焼き直しみたいなところがある

youtubeの動画シリーズと考察を同時並行するのは、かなりしんどいのでどちらかのペースを落とすかもしれない（その場合、なにか代わりの記事を書く予定）