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2019年4月24日水曜日

Sekiro 考察23 エンディング

※修羅endに関しては別の機会に

竜胤断ち(不死断ち)

竜胤の御子+桜竜の涙=竜胤断ち

正式名は不死断ちであるが、不死の種類が多くてややこしいのと、丈の残した『竜胤断ちの書』『竜胤断ちの紙片』からとって、竜胤断ちと呼ぶことにする

竜胤断ちをするためには、神なる竜の涙を戴く必要がある(『竜胤断ちの書』)
桜竜のを竜胤の御子に飲ませることで可能となる(『桜竜の涙』)

なぜ桜竜の涙を飲ませる必要があるのかというと、そのままでは不死斬りを用いて竜胤の御子を殺しても、そこに宿る竜胤は消滅させられないからである

丈→九郎という竜胤の転移を見ると、例え竜胤の御子が死んだとしても、竜胤は別のヨリマシに転移してしまい、消滅することはない

不死である竜胤の御子を不死斬りでいくら斬殺しようと、肝心の竜胤には逃げられてしまうのである

ややこしいのだが、竜胤の御子竜胤とはイコールでは繋がらない。竜胤の御子不死であるし、竜胤を宿しているのだが、竜胤そのものではないのだ。御子は竜胤を入れる器のようなものであり、器が割れたとしても代わりはいくらでもいるのである

と、考えると桜竜の涙の機能がはっきりしてくる

桜竜の涙の機能とは、竜胤の御子の体内に竜胤を固定するものである

竜胤を固定して逃げられぬようにした上で、不死斬りで竜胤の御子ごと竜胤を斬る。そうすることで初めて竜胤は消滅させられるのである

桜竜の涙は、形を保ち常しえに乾くことはないとされる

 桜竜の涙
  桜竜のその身は常しえ
  一度流れた涙もまた、形を保ち
  常しえに乾くことはない

その性質と実際のグラフィックを見ると、これはある種の結晶、つまりである



そして濃い桜色をしている

変若の御子の流す氷涙は透明であり、また竜胤の御子の零す竜胤の雫も透明である。ゆえに本来ならば桜竜の涙も透明であるはずだ(桜雫については後述する)

本来透明な桜竜の涙がなぜ桜色に染まったのか

涙に血が混じったからである

「拝涙」の場面を確認すると、刀を突き刺したあと竜の眼から血が勢いよく噴き出している。この状態では涙に血が混じらないはずがない



形を保ち常しえに乾くことのない桜竜の涙であるが、竜の血は涙に混入するのである
つまり桜竜の涙には、竜胤を吸収して結晶内に吸着させる性質があるのだ

竜胤の御子の体内に入った桜竜の涙は、そこに流れる竜胤(竜の血)を全て吸収し、吸着して結晶内部に閉じ込めてしまう。そうして竜胤は御子の体内に固定されるのである

固定された竜胤はもはや別のヨリマシに転移することはできず、不死斬りにより消滅させることが可能となるのである


桜雫が桜色をしているのも血が混じったからである。また桜雫を使い不死の契りをやり直せることから、混じった血は竜胤であると考えられる
※逆に言うと竜胤がなければ不死の契りは出来ないのだから、桜雫には竜胤が入ってなくてはならない。であるのなら、桜雫を桜色に染めているのは「竜胤(血)」となる



人返り

竜胤の御子+桜竜の涙+常桜の花=人返り

桜竜の涙によって固定された竜胤に、儚さ(死)を象徴する花を付与することで、常しえの竜胤が死すべきものとなり、竜胤が死ぬ(消滅する)

常桜というのは、枝を折られるだけで枯れ果ててしまうほどに弱い。その折られた枝につく花は、竜胤を即死せしめるほどに強い死の香りを帯びている

コノハナノサクヤビメ(Wikipedia)の神話にあるように、石は永遠性を人に与え、花は死すべき運命を人にもたらすのである

桜竜の涙という永遠の石は、常桜の花という「死」の象徴に触れることにより、その永遠性を剥ぎ取られ死すべきものとして消滅するのである

だがこれで竜胤が完全に消滅したわけではない
御子自身が「不死の契り」を結んだ隻狼の体内にはまだ竜胤の血残っている

 常桜の花
  「竜胤の血を受けた不死は、その主を縛る

血を流せない竜胤の御子血を与える方法は分からないが(平田屋敷に「黒の不死斬り」があったのではないかという仮説を考え中

従者に竜胤の血があることで、竜胤は完全には消滅しておらず、「不死の契り」の形で残り続け、結果として竜胤の御子は人に返れない。ただしそれは「不死の契り」の触媒に使われたものなので、隻狼が不死の契りを破棄すれば御子に還る(還って消滅する)と思われる(常しえなのでその場では消滅しない)。ゆえに最後の不死を斬る必要があるのである

※「主を縛る」ものは「不死の契り」という契約である
※それがどのように主を縛るのかは、周囲の人間たちの代わりに生の力を奪われる(丈の竜咳の原因か)とか、竜胤の御子に戻ってしまうとか、考えてみたが結論には至っていない


竜の帰郷

竜胤の御子+桜竜の涙+氷涙=揺籃の儀

竜胤の御子の体内に固定された竜胤は、さらに氷涙の力によって氷結し、そのその御魂は鎮められるのである。いわゆる鎮魂(たましずめ)(「遊離した、また遊離しようとする魂鎮め、肉体につなぎ止める祭儀」大辞林)や鎮花祭などの御魂や神を鎮める儀式である

鎮められた竜胤はその呪いとも言うべき影響力を失い、揺り籠に宿ることで移動することが出来るようになるのである

※桜竜の本性は植物+竜である。つめたい竜の涙を飲んだ竜の御子は、植物としては種子の状態に、竜(蛇=爬虫類)としては冬眠状態となる

という字は「」と「たね」のダブルミーニングである
※機能を停止した竜胤は、「冬眠中の竜」であると同時に「発芽不能のたね」である

4 件のコメント:

  1. 人返しに関しては、「契りを結んだ不死はその主を縛る」とありますが、具体的にどう不死が主を縛るのか、また黒の不死斬りを手に入れたはずの巴はなぜ人返しを為せなかったのか、などいろいろ謎が多いですね。
    また、氷結した竜胤は機能を停止し影響力を失う、とありますが、不死断ちでは消えた隻狼の顔の痣が竜の帰還エンドではまだあるように見えます。竜胤が氷結しても隻狼が不死として存在できることと不死が存在する限り人返りは為せないことは何か関係あるかもしれませんね。

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    1. おそらくは、「不死の契り」が関係しているのだと思います

      竜の帰郷では、御子の中の竜胤は鎮め(氷結)られてますが、御子が隻狼と結んだ契約、「不死の契り」は履行され続けているのだと思います(完全に機能を停止というのは表現が過剰だったかもしれません。修正したいと思います)

      人返りでは、御子の中の竜胤は消滅させたものの、御子が従者と結んだ「不死の契り」という契約は残っているので、従者の中の竜胤の血が御子を縛るのだと思います

      「竜胤の血を受けた不死は、その主を縛る」(常桜の花)

      従者の中に竜胤の血がある限り、竜胤の完全な消滅は果たせないのではないでしょうか

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  2. 隻狼本人は何で人帰りできないのでしょうか?

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    1. 不死斬りが無ければ傷もつかないような「竜胤の御子」と、傷つき血を流し死ぬ(回生しますが)ことすらできる「従者」とは、別ものなのだと思われます

      不死の契りとは従者を無理やりこの世界に留めておくもので、実際的には死んでいるのかもしれません。一度死んだ者はどうやっても生き返らない、というのは多くの神話で語られている物語でもあります

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