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2017年4月21日金曜日

【個別考察】ヨーム

大きく分けて「DS2の巨人の末裔」と「ヴァンクラッド王の末裔」の二説がある

ヴァンクラッド王の末裔説
顔の有無や、征服者という称号、巨大化したヴァンクラッド王の姿、「巨人殺し」の異名を持つ大剣ストームルーラーを持っていることなどがその主な理由

人が巨人になるという設定
個人的にヴァンクラッドの末裔説には抵抗がある
なぜならば、「人が強大な力を得て巨大化すると、巨人というになる」という設定を付け加えなければならないからだ

ソウルを得ると巨大化する、というところまではわかる。だが巨人という「」になるというのが解せない

明確な事実として、ストームルーラーはヨームに特攻を持つが、巨大化した人(サリヴァーンやアリアンデル)には特攻を持たない
やはり、ソウル(力)を得て巨人化した人間と、巨人種とは明確に区別されるべきじゃないかと私は考える

そもそも「ヴァンクラッド王が巨人となってその末裔が~」ということは、ヴァンクラッド王が巨人種に変貌したのちに子供をもうけたことになるが、果たしてそれが可能だっただろうか? 

巨人種になったのだから、相手は巨人しかいないはずである
巨人族の女性とのあいだに生まれた子供の末裔がヨーム、ということになる

そして、もしもヴァンクラッド王の巨人としての子息がいるのだとしたら、デュナシャンドラが見逃すはずがない。子息を利用して玉座を狙ったはずである

だが、DS2においてヴァンクラッド王の子息は登場していない。存在を示唆するテキストもない

征服者という称号
巨人の国を平らげたので、征服者という称号がヴァンクラッドに与えられた、ということなのだろうが、「征服者」という命名はどちらかというと「被征服者」側が新たな支配者に授ける称号だろう

そもそもDS2の時点で、ドラングレイグは滅んでいる
かつてドラングレイグを滅ぼした
巨人の王のソウル
 
海を渡ったヴァンクラッドは
巨人たちを捕え、王城へと連れ去った
その頃から、王の面持ちには
次第に暗い影が差すようになった(巨人の王のソウル)
征服され、滅ぼされたのはドラングレイグであって、 巨人の国ではない
ヴァンクラッドは海を渡り、力の源を奪ってきただけで、征服したわけではない

ドラングレイグという国を征服したのは、巨人族だ
その征服者の末裔となれば、当然巨人であるのがあたりまえなのである

ストームルーラー
自身に特攻を持つ剣を持つ理由
もちろん自分で作ったわけではないだろう。誰かが作りそれをヨームが受け継いだのだ

ヴァンクラッド王のソウルで創れるのが「ルーラーソード」であり、巨人を平らげた王の剣が巨人殺しの力を得たとしても不思議ではない

だが、何度も言うようにドラングレイグは巨人によって滅んでいる
その征服者が彼の剣を戦利品として入手していてもおかしくはない

顔の有無
顔とは差異の象徴である
元々巨人には顔があったはずだ。だが、ヴァンクラッドにその力(おそらく火)を奪われて、差異が消失し顔を失ったのだ
よって、DS2に登場する顔のない巨人のほうがイレギュラーであり、巨人は元は顔があった。そしてDS2における火継ぎにより、差異が復活、巨人たちは顔を取り戻したのだろう

あるいは征服者の数少ない生き残りがドラングレイグの地に住まい、その火によって差異を得た。その末裔こそがヨームであったと考えられる

まとめ
正直なところ、どちらにも決め手がない
考察しているうちにふと浮かんだのが、巨人(種族ではなく巨大化)となったヴァンクラッドは巨人族の女性とのあいだに子供をもうけたのではないか、そしてヨームはその末裔ではないか、という考えだ

つまり二つの説はどちらも合っていた、とする説だ
ヨームはヴァンクラッド王の末裔であり、DS2の巨人の末裔でもある

巨人という種ではなく、単に巨大化した人と、巨人族の女性とのあいだに子供が生まれる。その末裔がヨームだった

この場合、顔の有無の問題は解消される(人と巨人族のハーフ)うえに、征服者がヴァンクラッドでも巨人族でも、どちらでもよくなる

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